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庭球部

2015.08.26

全日本学生選手権 8月21日 岐阜メモリアルセンター

女子ダブルス決勝は早大対決に

 いよいよ大詰めに差し掛かってきた全日本学生選手権(インカレ)。本戦7日目のこの日は、女子シングルス、女子ダブルス共に準決勝が行われた。シングルスでは早大で唯一4強入りを果たした第1シードの吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)が登場。昨年の覇者だけに活躍が期待されたが、気持ちの焦りからか吉冨らしい冷静なプレーができずストレート負けを喫した。一方の女子ダブルスでは、吉冨・細沼千紗(スポ2=東京・富士見丘)組、梶谷桜舞(スポ4=東京・富士見丘)・上唯希(スポ1=兵庫・園田学園)組がそれぞれ慶大ペア相手に勝利。あすのダブルス決勝は早大対決となることが決定した。

決勝進出はならなかった吉冨

 ことしも優勝したい。この強い思いを胸にシングルスを戦ってきた吉冨だったが、準決勝では思いの強さが裏目に出てしまった。積極的に前に出て早いテンポで攻め立ててくる相手に対して、「いろいろな思いで体がガチガチだった」(吉冨)と強気なプレーで応戦することができず。ファーストセットを2-6で落としてしまった。続くセカンドセットでは、途中3-3で追いつく場面もあったが、そこから2ゲームを連取され3-5に。最終的に4-6で逃げ切られ、セットカウント0-2で準決勝敗退が決定した。試合後、「なかなか平常心が保てなかった」と自身のプレーを振り返った吉冨。悔しさをかみしめながらコートを後にした。

スーパータイブレークを制した吉冨・細沼(左)組

 ダブルスでは早大の二組が健闘した。吉冨・細沼組は序盤から鋭いショットで巧みにコースを突き続け、慶大ペアを翻弄(ほんろう)。ファーストセットを6-1で奪った。しかし、続くセカンドセットでは「相手もペースをつかみ始めた」(細沼)という言葉通り、積極的にボレーやスマッシュを打ち込む慶大ペアに押されはじめる。4-6と追いつかれてしまい、勝負の行方はスーパータイブレークに託された。互いにサービスキープで進む緊迫した展開が続いたが、最後の最後に吉冨、細沼の強烈なサーブが冴えわたる。10-7で接戦を制し、うれしい勝利をつかんだ。一方の梶谷・上組も終始絶妙なチームプレーで試合をリードし、6-1、7-5で決勝への切符を手にした。

 激戦を制した精鋭たちが次はいよいよ決勝の舞台へ挑む。早大対決となった女子ダブルスはどちらのペアに軍配が上がるのか。これまで以上に熱き戦いが繰り広げられることは間違いないだろう。

(記事 松崎はるか、写真 中村朋子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽女子シングルス

準決勝

●吉冨愛子(2-6、4-6)久次米夏海(山学大)

▽女子ダブルス

準決勝

○梶谷桜舞・上唯希(6-1、7-5)池田玲・西本恵(慶大)

○吉冨愛子・細沼千紗(6-1、4-6、10-7)安形玲那・村瀬早香(慶大)

コメント

梶谷桜舞(スポ4=東京・富士見丘)

――きょうのダブルスについてお聞きします。ファーストセットは6-1で取りました

スコアは6-1でしたが、試合の中身は結構競っていて。15-40から挽回したゲームも何回かあったのですが、競った場面でこちらの方が要所を締めることができたというか、確実にポイントを取ることができたのかなというのはあります。

――逆にセカンドセットは相手を追う展開となりましたが、振り返っていかがですか

まず、序盤で私のサービスゲームをブレークされたことで、キープできるチャンスがあったにも関わらず相手にキープされて、さらにその後ブレークされて。相手に少し余裕を持たせてしまったかなというのがありました。でも、きょうは全体的にサーブの調子が良かったので、(サービスゲームを)落としてはいましたがそこまで自信を失うことはなかったです。上(唯希、スポ1=兵庫・園田学園)のサーブも左利きなのでその特性を生かして、(相手を)揺さぶって前で決めるというポイントの取り方をすることができて。その中でも一番大きかったのは、4-5の西本さん(恵、慶大)がサービスだった時のポイントです。0-30までいきましたが、その次のポイントは相手にスマッシュを打たれて、ドライブボレーをされて、キャッチしてキャッチして…という取り方で。あの1ポイントを取ったことで流れが変わったので、改めて一本の重みを感じました。

――相手の前衛を越すストレートロブをよく打たれているという印象でした

そうですね。上も私も結構低い弾道で打つショットが多いですが、やはりそれだけだと序盤はうまくいっても、途中から相手も慣れてくるので。そこはしっかり緩急をつけるということを意識しました。ロブを使うことによって相手を走らせることもできるので、しっかり作戦を立てていきました。

――あすの決勝戦は吉冨選手(愛子、スポ4=愛知・椙山女学園)と細沼選手(千紗、スポ2=東京・富士見丘)のペアとの対戦になります。どのように戦っていきたいですか

この準決勝でお互い慶大のペアを倒して決勝をワセダ対決にすることができたというのはチームとしても大きなことだと思います。吉冨とは昨年もダブルス決勝で当たっていますが、決勝の舞台に立つからにはお互いがワセダらしく、元気を出してファイトできたらいいなと思います。夏関(関東学生選手権)はありますが、個人戦のインカレ(全日本学生選手権)の舞台は最後になるので、勝って終わりたいと思います。

吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)

――シングルスでは久次米選手(夏海、山学大)相手にどのように戦っていこうというプランはありましたか

相手は前に入ってフラットでがんがん打ってくるので、私は相手の打ちにくいスピンボールや緩急を織り交ぜて試合をしていこうと思っていました。

――ファーストセットではポイントをほぼ同時に重ねながらも、最後に競り負けてしまうという場面がありました。ご自身で手ごたえはいかがでしたか

やはり競ったときに相手の方が強気だったかなと思います。私の場合はゲームポイントなどで打てるボールを打たずに引いてしまうところがあったのでゲームを取り切れず、結局相手に押されてしまうという感じでした。/p>

――セカンドセットでは途中から巻き返す場面が見られました。心境の変化などがあったのでしょうか

いろいろな思いで体がガチガチだったので、あまり深く考えすぎないようにしました。言ってみれば、いい意味で適当にプレーするように心がけて試合を進めていこうと思っていました。

――シングルスの試合全体を通して、プレーに感情がよくでているなという印象でした

やはりことしも優勝したいという思いがあったので、上手くいかない自分に対して苛立ってしまって。なかなか平常心が保てなかったです。

――ダブルスではペアの細沼選手と試合前に何かお話しはされましたか

とにかく強気で思いっきり打っていこうということだけ話しました。

――対戦相手の安形玲那・村瀬早香ペア(ともに慶大)の印象はいかがでしたか

ファーストセットは私たちがあっさり取ることができましたが、セカンドセットからは相手ペアもこちらのミスを誘うことをしてきたりと強気にプレーしてきて。慶大のダブルスはやはりすごいなという印象は変わらずにありました。

――ダブルスでは積極的な攻めの姿勢を崩さずに戦っていらっしゃいましたが、やはりシングルスの悔しさをぶつけた部分というのもあったのでしょうか

そうですね。シングルスでは消極的な部分が多かったので、ダブルスは最後まで絶対に強気で打っていこうというのは試合前から決めていました。

――約2時間にも及ぶ長丁場の試合でしたが、体力面・精神面的にはいかがでしたか

体力的には全然大丈夫でした。精神的にはシングルスでもう負けてしまっていたので、もう捨てるものはないという気持ちでダブルスは2時間集中してプレーすることができました。

――あすはいよいよ決勝ですが、意気込みはいかがでしょうか

単複負けて帰りたくないので、ダブルスだけでも絶対優勝したいと思います。

細沼千紗(スポ2=東京・富士見丘)

――まずはきのうのシングルスについてお聞きしたいのですが、西本選手(慶大)との戦いを振り返っていかがですか

相手は最後のインカレということで強い思いで試合に臨んでいて。私のサーブがよくなかった一方で相手はそういった思いの強さもあってかサーブが良かった、サーブ力で差が出てしまっていたなと思います。ストロークでは私も負けていなかったと思いますが、大事な場面でやはり相手がいいサーブを打ってきて私は引いてしまうというかたちでした。

――では次にダブルスについてお聞きします。吉冨選手とのペアでここまで戦ってきていかがですか

春関(関東学生リーグ)は1回戦負けしてしまって。そこから私たちはあまり調子がよくなかったのですが、フォアサイドとバックサイドを変えてみてそれがしっかり型にはまってきたので、私はもう吉冨さんについていくだけという感じです。春関から徐々に信頼関係も強くなってきたと思います。

――きょうのダブルスでは、ファーストセットは6-1とかなり余裕が見られました

吉冨さんがシングルスで負けて2年連続のシングルス優勝が途絶えてしまって、あとはダブルスしかないという状況で。吉冨さんの最後のインカレでペアとして手助けして優勝させてあげたいなという気持ちでファーストセットに臨んでいました。吉冨さんはシングルスでの悔しさもあったと思うのですが、そういったところを見せずにダブルス頑張ろうと私を引っ張っていってくれたので、やはりワセダのエースだなと思いながらファーストセットは吉冨さんを信じてついていきました。

――続くセカンドセットでは一転してミスが続く場面も見られました

ファーストセットは私たちの方が勢いがあって相手は引いているという感じだったのですが、セカンドセットからは相手もペースをつかみ始めてこちらのミスを誘うようなこともしてきました。でも私たちはミスが増えたということはあまり気にしていなくて。自分たちはファーストセット通りしっかり打っていたので、特別ミスを気にするということはなかったです。

――スーパータイブレークでは最後は細沼選手の一手で勝利が決まりました。そのときのお気持ちはいかがでしたか

単純に嬉しかったですね。スーパータイブレーク中はずっと緊張していて、地に足がついていないような状況だったのですが、やはり吉冨さんが側について引っ張っていってくれて。吉冨さんが一緒だったら必ず(スーパータイブレークを)取れるという自信があったので、最後に8-7で吉冨さんがサーブになったときはもうここは取れたなと思っていました(笑)。9-8にしたら相手サーブになってしまうので少し怖さはありましたが、強気で頑張りました。

――あすの決勝はワセダ対決となりましたが、意気込みをお願いします

インカレインドア(全日本学生室内選手権)や春関での戦いの結果を見ればみんなが同じくらいの実力だと思いますが、あちらには1年生がいるので私たちの方が強気にプレーできるのではないかなと思います。ワセダ同士だからといって緊張せず、自分たちのやるべきことをしっかりやって頑張りたいと思います。

上唯希(スポ4=兵庫・園田学園女)

――慶大の池田玲・西本恵組が相手でしたが、試合にはどのようなイメージを持って臨まれましたか

(池田・西本組は)2年前にチャンピオンになっていて、今回も第1シードということで、私たちはもう向かっていくしかないという立場で。しかも梶谷さん(桜舞、スポ4=東京・富士見丘)は最後のインカレということで、後悔しないよう全力で戦おうと話していました。

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

ファーストセットの最初に西本選手のサービスゲームをブレークできたことがよかったです。西本選手自身もシングルスで勝ち残られていてその疲れもあったと思いますが、こちらのペースで試合を進めることができました。セカンドセットでは最初の梶谷さんのサービスゲームを落としてしまったのですが、あのゲームを取れていればもっと楽に勝てたのかなと思います。私がスマッシュミスとボレーミスをしてしまって落としたので、その部分をいま一番反省しています。

――セカンドセットの後半は相手を追うかたちで5-5になった後、2ゲーム連取しました。このときはどういったことを意識されましたか

ファーストセットの時に相手のサービスゲームをブレークするイメージはできていたので、キープが続いた場面からもブレークする自信はあって。3-4から4-4のところではブレークできたのですが、その次の梶谷さんのサービスゲームでは30-40のところで私が力みすぎてしまって、落としてしまいました。さらにその次の西本さんのサービスゲームはかなり追い込まれたのですが、強気でプレーすることができて。そのまま残りの2ゲームも取れたので、やはり強気にプレーできたということが勝利につながったのだと思います。

――上選手のサービスでポイントを取る場面も多く見られましたが、いまのサーブの調子はいかがですか

実は、今回梶谷さんと組ませていただいているこのインカレ以外の対抗戦などでもそうなのですが、試合が終わった後にサーブが良かったと思ったことがいままで一度もなくて…。インカレでも正直、もっとファーストサーブが入っていれば簡単にキープできていたのに、と思うこともたくさんありました。梶谷さんが前で決めてくださるので結果としてポイントにはつながっていますが、もっと強気で打たなければならないなと思います。アイフォーメーションをしていますが、ファーストサーブの確立を上げなければこのフォーメーションをする意味もないので、精度も上げていきたいです。

――梶谷選手とのダブルスにおいて、上選手の役割はどういったものだと考えていますか

梶谷さんが後ろで鋭いストロークを打ってくださるので、私が前でしっかり決める、というのが良い流れで試合ができているときのパターンかなと思います。逆に私が後衛の時は、しっかりラリーをしていれば梶谷さんが決めてくださるので。私自身はどちらかというと後衛より前衛の方が好きなので、(梶谷選手の)しっかりされたストロークの合間に前に出る、というのが勝ちパターンです。

――いよいよあすは決勝戦になります。吉冨・細沼組とはどのように戦っていきたいですか

ワセダの選手との同士打ちが今回でもう3回目になるので、(同士打ちに)慣れているといえば慣れています。相手は第3シードですし、先輩ですし、1年生でここまで残っているのも私だけなので、気持ち的にはあとは向かっていくだけだと思っています。若さと元気で思いっきり戦って、自分たちのプレーをしていきたいと思います。