競走部

2015.07.27

第12回トワイライト・ゲームス 7月26日 東京・代々木公園競技場

仲野春が早大記録を更新

 関東学生陸上競技連盟が主催するトワイライト・ゲームスが開催された。トップレベルの実業団選手が招待されるため非常に注目が集まった中、女子走高跳で仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女)が早大記録を更新。そのほかにも主力選手が多数入賞を果たすも、それぞれに課題が見えた大会となった。

★3位入賞も課題の残るレースに

粘りの走りを見せた徳山

 今大会で最初にワセダが姿を見せたのは男子4×100メートルリレーだ。1走・北村拓也(スポ4=広島皆実)は勢いよく飛び出しスタートに成功。リードをつけ続く永沼にバトンを渡す。永沼賢治(スポ4=大分舞鶴)は終盤追い込まれるも粘りの走りを見せエース橋元晃志(スポ3=鹿児島・川薩清修館)につないだ。関東学生対校選手権(関カレ)でのケガのためユニバーシアード出場を辞退した橋元にとって復帰戦となった今大会だが、快調な走りで回復を見せつけた。アンカーの徳山黎(スポ2=神奈川・相洋)は関カレ200メートルで自己ベストを更新し4位入賞など調子が良かったものの、苦しい走りとなる。それでも最後まで粘りを見せ、3位でゴール。しかし記録は39秒83だった。永沼は「3着とは言え、タイムを見れば4人のレースとしては満足できない」と悔しさをにじませた。北村が「学生記録に向けてそれの立役者になれるように練習を積みたい」と語っているように、今レースでの課題を修正し、学生記録の更新と日本学生対校選手権(全カレ)での上位入賞を狙いたい。

(記事 吉村早莉、写真 平野紘揮)

★伊澤、5位入賞もさらなる記録に意欲

並み居る強豪の中5位に入った伊澤

 男子800メートルに出場したのは伊澤賢人(スポ4=栃木)。川元奨(スズキ浜松AC)横田真人(富士通)という新旧日本記録保持者の新記録を狙ったレース展開を生かし、ハイペースで1周目を通過した。集団の中では後方に位置し、「ひたすらついて行ってラストでしっかり上げられればいいかなと思っていました」と振り返る。迎えた最終コーナー、スパートするも首位争いには食い込めなかったが、並み居る強豪の中で5位入賞。しかし自己新記録を今期に入り更新していない伊澤は、1分51秒04というタイムに満足はしていない。ワセダの中距離は、日本選手権で男子3名が800メートルで入賞するなど層の厚さが強みだ。9月の全カレ出場メンバー選出も、激しい争いが予想される。「練習から試合のつもりで全力で」と語り、さらなる記録を狙う伊澤に、夏の集中練習はどのような実りをもたらすのだろうか。期待が高まる。

(記事 曽祢真衣、写真 戸田郁美)

★仲野、シーズンベストで2位

シーズンベスト、早大記録を更新した仲野春

 女子走高跳には仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女)が出場。1メートル60から試技を始め1メートル68まで順調に一回でクリア。その後、踏切が合わず失敗する場面もあったが、細かい調整を重ねバーは1メートル77に上がる。この高さは仲野春にとってシーズンベストであった。一回目はまたも踏切が合わず失敗するが、二回目で成功。続いて自己ベストとなる1メートル80に挑戦するも二度手でバーを落とし失敗。三回目は跳躍をすることはできたが、体がバーを越えることはなかった。

関カレで3位に入賞したが、その後の大会では思うような跳躍ができずにいた仲野春。前半シーズン最後となる今大会では、シーズンベストで2位入賞を果たした。風向きが絶えず変化する難しい条件であったが、綿密な調整が功を奏し好記録でシーズンを締めくくる。しかし「自己ベストを更新したいと思っていました」と悔しそうに今大会の跳躍を振り返った。記録への挑戦は9月に行われる全カレに持ち越しだ。

(記事、写真 戸田郁美)

★ゴール目前でまさかのアクシデント…8位に沈む

全カレでの雪辱を誓うマイルメンバー

 この日もっとも会場の注目を集めたのは最終種目の4×400メートルリレー(マイル)だった。1走の愛敬彰太郎(スポ3=三重・桑名)が安定した走りを見せ上位でバトンをつなぐと、中野直哉(スポ3=長野吉田)は一気に加速。トップに躍り出る。徐々に差を縮められるが、先頭は譲らずバトンは佐藤拓也(スポ4=埼玉・越谷西)へ。リードを広げたい佐藤拓は序盤から積極的なレースを展開。終盤猛追を見せた中大を振り切り、アンカーの加藤修也(スポ2=静岡・浜名)へバトンパス。バックストレートで中大に交わされるも、得意の後半で巻き返すべく冷静に後を追う。しかしラスト100メートル付近で後続の選手がスパートをかけ大混戦に。集団から抜け出そうと前を狙った加藤をアクシデントが襲う。ゴールを目前にして接触により転倒。8位でのフィニッシュとなった。この悔しさを糧に夏合宿で課題を克服し、全カレでの雪辱を誓う。

(記事 藤川友実子、写真 菅真衣子)

結果

▽男子100メートル(タイムレース)

徳山黎  10秒71(+1.0)(B決勝6着、総合13位)

▽男子400メートル決勝

木村賢太(スポ4=大分・杵築) DNS

▽男子800メートル(タイムレース)

伊澤賢人 1分51秒04(A決勝5着、総合5位)

出口翔(スポ4=東京・開成) DNS

▽男子1500メートル決勝

池山謙太(スポ4=新潟・長岡大手) DNS

▽男子110メートル障害(タイムレース)

竹吉大記(スポ3=千葉・市船橋) 14秒44(+0.5)(B決勝3着、総合8位)

野本周成(スポ2=愛媛・八幡浜) DNS

▽男子400メートル障害(タイムレース)

石田裕介(スポ2=千葉・市船橋) 51秒44(A決勝5着、総合8位)

▽男子4×100メートルリレー決勝

早大(北村-永沼-橋元-徳山) 39秒83(3位)

▽男子4×400メートルリレー決勝

早大(愛敬-中野-佐藤拓-加藤) 3分12秒62(8位)

▽女子400メートル障害(タイムレース)

長田彩楓(スポ3=早稲田佐賀) 61秒53(B決勝8着、総合16位)

▽女子走高跳決勝

仲野春花 1メートル77(2位) 早大新記録

▽女子三段跳決勝

中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄) 12メートル05(+1.2)(7位)

コメント

伊澤賢人(スポ4=栃木)

――今日はどのような意気込みで臨まれましたか

今日は横田さん(真人、富士通)と川元さん(奨、スズキ浜松AC)が世界選手権の標準を狙うレースのペースメーカーにつくと事前に分かっていたので、ペースメーカーの力を借りて楽に一周目を、速いペースで楽に入って、またどれだけ粘って記録を出せるかというところを意識していました。

――レースプランはありましたか

ひたすら付いていってラストでしっかり上げられれば良いかなという思いでやってました。

――1週目は52秒というハイペースなレース展開となりました

52(秒)は先頭のタイムなので、僕は多分4秒切っているくらいだと思います。通過タイムに関してはちょうど良いと言いますか、記録を狙いにいく上ではちょうど良いタイムで通過できたと思いますが、きょうはその後の展開でいろいろとミスをしてしまったのでそこが反省です。

――具体的にはどういったミスをされたのでしょうか

ペースメーカーにペースを作ってもらってそれについていくレースプランを考えていたのですが、消極的になりすぎて後ろの方でレースを展開してしまったので、いざ前に行くときに出づらいというか、自分が仕掛けたときにはすでに前はもう仕掛けていてずっと前に行っていたので、もうちょっと積極的に早い段階で前の方に移動して仕掛けられたら良かったかなと思います。

――夏に向けてどのようなことをしていきますか

中距離は短距離と合宿に行かないので、所沢の方で残って合宿のような集中練習をやります。(所沢は)気温が暑いというのもあるのですが、暑い中でも自分がどういう風に練習をしていくかというところを意識していきたいです。(夏の間は)記録会がないので、集中練習の消化状況で全カレ(日本学生対校選手権)のメンバー選考にも関わってくると思うので、しっかりチーム内でも争いをして練習から試合のつもりで、全力で練習しようと思います。

――選手として出られる大会は全カレが最後になるのでしょうか

まだ正式ではないのですが国体に選ばれる可能性があるので、全カレも出たいんですけど一応最後の公式戦は国体になるかと思います。エンジを着られるのは全カレが最後になりますね。早慶戦、早関戦は多分僕が出られる種目がないので。1500mがあれば別ですけれど、やはり1500は考えていないのでエンジは全カレが最後になるかなと思います。

北村拓也(スポ4=広島皆実)

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

トワイライト(・ゲームス)に出場することは、後半シーズンの全カレに向けての大事な初戦というように考えていました。結果としては3番だったのですが、タイムが非常に悪かったので2位までのチームと大きな差が開いてしまい、反省点が多く残る試合でした。

――どのようなことを意識してレースに臨まれましたか

関カレから、ケガ人が多いチームの中で目標としているのは早稲田記録・学生記録(の更新)なのですが、いかに1走から4走まで最初から流れをつくっていくかということを意識しながらレースに臨みました。

――レースの結果についてどう思われますか

上位2チームが38秒台で、自分たちが3番ではあったのですが39秒83と大きく出遅れてしまいました。そのよう結果では全カレや日本選手権リレーで勝てるはずがないですし、また学生記録を目標とするチームとしてはあまり良くないレースであったのではないかと思います。

――前の2チームの走りの印象についてはどのように思われていますか

僕が意識しているのは1走からしっかりきちんと流れをつくることだったのですが、1走と2走のところであまりバトンパスが上手くできなかったので3走、4走の後輩に良い流れを作ることができませんでした。しかし、他の上位2チームは最初からいい流れができていたのでやはりそこが大きかったのだと思いました。

――今回のレースで見つかった課題点はありますか

バトンパスというのが全区間であまり良くなかったのでそこは修正すべきところではありますが、そもそもケガと練習を積めていなかったということが大きく影響して、個の走力で他大と比べると走力面に差が開いてしまいました。8月に合宿等がありますのでそこで修正すべきだと思います。

――夏合宿と全カレに向けての意気込みをお願いします

今回のレースを受けて改善点はそれぞれ見つかったと思います。やはり僕は1走なのでしっかり1走として良い流れをつくってチームに貢献することと、個人でもしっかり部に貢献することを目標としていますので、関カレではできなかったことをこの合宿でもう一段もう二段と力をつけて、全カレでは学生記録に向け立役者になれるように練習を積みたいと思います。

永沼賢治(スポ4=大分)

――本日のリレーを振り返って、いかがでしたか

3着とは言え、タイムを見れば4人のレースとしては満足できないです。部活がテストのため休みになっており、きのうから復帰したという事もあって、良い状態とは言えませんでした。ただチームとしても個人としても課題が見つかったので、全カレで良い結果を残すため、夏に向けてやるべきことが明確になりました。その点は良かったと思います。

――本日のご自身の出来はいかがだったでしょうか

エース級の選手が多く出場する2走をまかされましたが、まだ他校の選手に及ばないと感じました。今年は何回も2走をまかされているので、改めて8月以降も頑張っていきたいです

仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

自己ベスト(1メートル78)を目標にしていて、1メートル80を跳ぼうと思って臨みました。1メートル77を跳んで1メートル80を跳ぶチャンスをいただいたのに、2回手で(バーを)落としてしまいました。結果的にはセカンドベストでありシーズンベストだったのですが、後味が悪く、すごく悔しいです。

――この大会での目標はありましたか

最低でもシーズンベストは更新して、できれば自己ベストも更新したいと思っていました。

――この試合に向けてどんな調整をされてきましたか

自分の跳躍の感覚を取り戻しながら練習してきました。きょうは感覚を大切にしながら試合に挑めたので良かったと思います。

――きょうの試合で良かった所は何ですか

今日は気温が高かったので体がよく動いたのと、周りを気にせずに自分の競技に集中できたのが良かったと思います。

――きょう見つかった課題はありますか

踏み切り位置が近いのか遠いのか、感覚をつかめなかったので、(踏み切り位置や感覚を)調整できるように跳躍練習を行っていきたいです。

――試合中に何度か踏み切り位置を変えられていましたが、結果としてはどうでしたか

試合中に追い風だったり向かい風だったりと風向きがよく変わったので、(踏み切り位置の)調整をする必要があったのですが、1メートル77を跳べた時はうまく調整できて跳べたので良かったと思います。

――きょうは1メートル80に挑戦されていましたが、練習で1メートル80を跳んだ事はありましたか

練習では高いたかさはゴムバー(ゴムの棒)でしか練習しないのですが、1メートル80まで上げたことはなかったので、これからはバーで高い位置に慣れていく練習もしていきたいと思います。

――夏合宿での目標を教えてください

秋シーズンに入ったら全カレがあるので、全カレに向けて最善を尽くしたいと思います。

――全カレでの目標を教えてください

1メートル80を跳びます。