競走部

2015.07.14

第165回東海大学長距離競技会 7月11~12日 神奈川・東海大湘南校舎陸上競技場

タイムは低調も、確かな手応え

 例年練習の一環として、7月には各地で行われているトラックレースに出場している長距離ブロック。夏合宿前の最終調整のため、東海大学長距離競技会(東海大記録会)には多くの選手が姿を見せた。特にルーキー清水歓太(スポ1=群馬・中央中教校)などが攻めのレースを展開。自己ベストは出なかったものの、収穫を得た大会となった。

 男子5000メートル19組では鳥山賢(教4=岡山城東)が積極的な走りを見せた。レースが進むにつれ縦長だった集団が複数に分かれる中、着々と前へ移動した鳥山。3000メートル付近で先頭に躍り出ると、勢いそのまま終始集団を引っ張っていく。残り1000メートルから針渕隼(城西大)とのつばぜり合いを繰り広げた。ラスト300メートルで先頭を譲り、2着でフィニッシュ。14分52秒24と自己記録更新には至らなかったが、最上級生としての意地を見せた。

後続を大きく離した清水

 早大から6名が出場したのは男子5000メートルの最終21組。序盤は浅川倖生(スポ3=兵庫・西脇工)が集団を先導するも、徐々にペースが落ちてしまう。そこで台頭したのが期待の新星・清水だ。2000メートル前後から先頭へと移動する。5月に復帰した鈴木洋平(スポ3=愛媛・新居浜西)も先輩として負けじと前方へ。第1集団がだんだんと絞られていく中、し烈な先頭争いが繰り広げられる。4000メートル過ぎ、ついにレースが動いた。「3000メートル通過あたりからタイムを狙うのは難しいなと思い、目標を着順に切り替えました」と語った通り、猛烈なスパートを掛けたのは清水。ルーキーらしからぬ堂々とした走りで他を寄せ付けず、見事1着でゴールした。

し烈な先頭争いを繰り広げた鈴木洋

 1位通過を予想されていたにもかかわらず、まさかの4位となった全日本大学駅伝対校選手権関東学生陸上競技連盟推薦校選考会から約4週間。今大会ではタイムが低調だったものの、それぞれのレースで積極的な展開が見られた。そして現在北海道で行われているホクレンディスタンスチャレンジでは自己新記録が続出。チーム全体として調子は上向きと言えるだろう。今後は秋から始まる駅伝に備えるべく、合宿でスタミナ強化を中心に行っていく。全ては学生駅伝三冠のために――。試練の夏を迎える。

(記事 八木瑛莉佳、写真 杉野利恵、菅真衣子)

★堀が大学ベストを更新

大学でのベストタイムを記録した堀

 11日に行われた女子5000メートル1組には堀明日香(スポ2=広島・世羅)が出走した。落ち着いてスタートした中、1000メートルを過ぎると関根千智(中央大)が飛び出すも、2位集団を形成し冷静にレースを展開。中盤以降は石丸桃江(東海大)とのデッドヒートを繰り広げ、両者は互いに競い合いながら先頭を追いかける。しかし最終コーナーでラストスパートを掛けた堀が完全に突き離し、2着でフィニッシュ。大学入学後の最高タイムとなる17分28秒31を記録した。だが「5000(メートル)となると粘れない部分があった」と語ったように、今レースに満足はしていない。関東学生対校選手権では女子フィールド部門の台頭が目立った今季。長距離ブロックの女子たちもその勢いに乗れることができるか。ワセ女の意地を見せつけたい。

(記事 八木瑛莉佳、写真 須藤絵莉)

結果

1日目

▽男子1万メートル

前野陽光(スポ4=神奈川・多摩)   30分46秒96(3組3着)

中村駿介(社4=愛知・岡崎城西)   32分23秒47(3組18着)

藤岡孝彰(商4=東京・早実)     DNS

清水歓太(スポ1=群馬・中央中教校) DNS

▽女子5000メートル

堀明日香(スポ2=広島・世羅)    17分28秒31(1組2着)

2日目

▽男子5000メートル

山内敬仁(先理1=熊本)       16分17秒40(12組17着)

井上翔太(スポ1=愛知・千種)    15分57秒97(14組16着)

鳥山賢(教4=岡山城東)       14分52秒24(19組2着)

中山智裕(スポ2=長野・佐久長聖)  14分54秒19(19組3着)

河合祐哉(スポ2=愛知・時習館)   15分06秒22(19組5着)

谷口耕一郎(スポ2=福岡大大濠)   15分25秒69(19組10着)

鈴木皐平(教2=愛知・時習館)    15分43秒70(19組13着)

清水歓太(スポ1=群馬・中央中教校) 14分33秒85(21組1着)

鈴木洋平(スポ3=愛媛・新居浜西)  14分40秒02(21組2着)

今井開智(スポ3=神奈川・桐光学園) 14分49秒54(21組4着)

岡田望(商1=東京・国学院久我山)  14分59秒48(21組9着)

浅川倖生(スポ3=兵庫・西脇工)   15分04秒72(21組10着)

柄本勲明(スポ3=早稲田佐賀)    15分08秒20(21組12着)

西田稜(政経1=東京・早大学院)   DNS

川村裕幹(基理3=和歌山・桐蔭)   DNS

コメント

鈴木洋平(スポ3=愛媛・新居浜西)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

最初からタイムは出ないと思っていたので、着順を取ろうと思って後ろから行ったのですが、してやられてしまいました。先輩として勝ちたかったのですが次につなげたいと思います。

――レースプランはありましたか

前半は楽に行ってラスト700メートルからスパートしようと思っていたのですが、思ったよりも余裕がなくて先に逃げられてしまったという感じです。

――5月には3000メートル、本日は5000メートルを走られましたが、レースの感覚は戻りつつありますか

3000メートルは比較的楽に行けたのですが、きょうは5000メートルということで2000メートル長くなって、もう少し練習しなければきついかなという感覚があります。

――夏合宿へ向けて課題などは見つかりましたか

みんなよりもだいぶ出遅れて練習を始めたので、徐々にですが差を埋めて駅伝シーズンに向けてメンバーになれるように頑張りたいと思います。

――夏合宿で集中して取り組みたい点はありますか

みんなとは走ってきた距離が全然違うので、なるべくみんなと同じくらいの距離を積めることと、よくケガをしてしまうので、ケガをしないように自分の体と常に対話して生活していきたいなと思います。

堀明日香(スポ2=広島・世羅)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

前回世田谷の方で(第2回世田谷競技会)3000メートルに出させていただいて、その時の出来とこれまでの練習から考えて、1万メートルの関カレ(関東学生対校選手権)標準が5000メートルで17分20秒を切れば良かったので、そこは楽に切っていけるかなと思ってきょうのレースに臨みました。ですがちょっと2000(メートル)くらいからきつくて、(関カレ1万メートル出場標準を)切ることができませんでした。練習の中でも、できている練習と何個か取りこぼしている練習があったので、これから夏合宿で外部の学校の女子の方と一緒に練習させていただく機会もあるので、その中でもまれながら力をつけて、秋には絶対に関カレ標準を切りたいです。まずは1万メートルで標準を切って、16分55秒が5000メートルの標準なのでそこを切ってつなげていきたいと思います。

――今回の結果は大学でのベストタイムとなりましたが

去年の12月に走った時に17分51秒で、それと比べたら確実に上がっていると思います。その時はおととし浪人していたことで体重が増えていたりしたのですが、筋力をつけて体もしぼれているので、その成果が出たのかなと思います。まずは一旦疲れを取って、夏合宿に臨みたいです。

――今回見つかった課題などはありますか

前回のレースでもそうだったのですが、3000メートルまではまだいけたのですが、5000(メートル)となると粘れない部分や、速いペースで押していけない、自信がないというところがありました。練習をちゃんとやり切ることで自信がついてくると思うので、合宿などを通して他の強い選手と切磋琢磨(せっさたくま)しながら自信をつけていって、次のレースではもう少し積極的なレースができたら良いなと思います。

――早大の長距離ブロックには女子部員の人数が少ないと思いますが、苦労されていることなどは

いま3人が在籍しているのですが、残りの2人がケガをしてしまっていて、1人で練習しています。距離が違ってゆっくりしたペースで走る男子の先輩につかせていただくことがあったりします。女子一人で少なくやっている分男子の先輩と一緒にやらせていただいて、足の動きを勉強したり、一人で走るよりも後ろにつくことで楽に走れたりしています。そこで(人数が)少なくても、工夫して頑張っていると思います。

――最後に今季の目標をお願いします

故障なくいままで練習ができているので、まずは夏合宿を故障なく乗り切りたいです。私が故障してしまうと長距離女子がいなくなってしまうので、ケアなどを日ごろからしっかりしているのですが、それを続けていって夏合宿に備えたいです。夏合宿を乗り切った後は、関カレ標準の1万メートルと5000メートルを切りたいと思います。

清水歓太(スポ1=群馬・中央中教校)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

思っていたよりもタイムが出なかったのですが、しっかりと着順で1着を取れて良かったと思います。

――レースプランはどのように考えていましたか

最初は中盤の真ん中の方にいて3000、4000メートルくらいから出ようと思っていましたが、思ったよりも先頭のタイムが上がっていなかったので2000から出るかたちになりました。

――積極的なレースを展開されており、特に4000メートル過ぎからは後続を突き放されていました

タイムが出せなかったのは良くなかったと思いますが、レースの内容的には4000メートル以降きちんと勝負できて勝ちきれたので良かったです。

――目標タイムは設定されていましたか

目標では(14分)25秒を切るぐらいでしたが、3000メートルの通過あたりからそれは難しいなと思っていて、目標を着順に切り替えました。

――夏合宿に向けて抱負をお願いします

タイムは出ませんでしたが、しっかり前で走れて良いイメージで終われたので、夏合宿も積極的な気持ちを忘れないで練習していこうと思います。