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ハンドボール部

2015.05.19

関東学生春季リーグ 5月16日 埼玉・三郷市総合体育館

有終の美飾れず、今季の課題が浮き彫りに

 1ヶ月間にわたり行われてきた関東大学春季リーグ(春季リーグ)も、ついに最終戦を迎えた。この春の集大成を見せるべく、東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)、桐生正崇副将(人4=群馬・富岡)、伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)らスタメンを構えて対戦するのは明大。しかし試合は開始から主導権を奪われる展開に。相手のキーマンに幾度となく失点を許すと、6点ビハインドで前半を終えた。後半はディフェンスが機能し始め相手のミスから連続得点を挙げると、21分には同点まで追い付くことに成功。しかしここからというところでミスが増え、失点を重ねてしまう。最後に早大の弱みが現れ敗戦を喫した。

 春季リーグを良いかたちで終えたい早大であったが、前半は厳しい試合展開となった。開始早々、ミスからの速攻で先制点を奪われてしまう。「エースプレイヤーが10m、11mからシュートを打ってくる」(桐生副将)という相手に対応するため、高い位置からプレスをかけるディフェンスを試みるも、つぶし切れずにシュートチャンスを与えてしまう。状況を変えるべくタイムアウトを取り再び臨むも、ミスが多く自分たちで悪い状況をつくり出してしまう。12分には続けざまに伊舎堂と東江副将が退場となり、2選手も欠けた劣勢を強いられる。攻撃においては連携を失い、ロングシュートなどの個人技頼りになってしまう。前半終了間際には相手にノーマークシュートを献上するなど、明大ペースに翻弄(ほんろう)されたまま折り返すこととなった。

後半齊藤のシュートで同点に追い付いた

 「焦らず、一つ一つ丁寧にやっていこう」(東江副将)と臨んだ後半。前線から当たるディフェンスが功を奏す。4分には福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)が相手のパスを断ち切り自身でゴールを決めると、続けて東江副将は相手キーパーが手も足も出ない豪快なシュートを放つなど4年生がチームに貢献した。一進一退の試合が繰り広げられる中、21分齊藤凌(スポ3=岩手・不来方)が相手ディフェンス2枚を切り抜け同点弾を収めると、会場からは歓声が湧き上がった。この勢いを勝利につなげたい早大であったが、土俵際での集中力に欠けシュートを連続で外してしまう。次第に守備でもミスが目立ち始めると、再び相手にリードを許してしまう。早大の粘りも虚しく、25-27と悔しい結果で試合を終えた。

敢闘賞に選ばれた桐生副将

 春季リーグは6位と、昨年から大幅に順位を落とす結果となった。桐生副将が「今季はシュートを決めきれず、勝てなかった」と述べるように、1点を争う土壇場での弱さがあらわになった。また、さまざまなディフェンス体制を試みるも安定性に欠けていたことが大きな課題であることは間違いない。関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)までに早大の強みであった圧倒的なディフェンス力を取り戻すことはできるか。全ては全国優勝を果たすため――。王座奪還の誓いを胸に、まずは次に迎える秋季リーグ優勝を目指して突き進む。

(記事 中澤奈々、写真 佐藤凌輔、藤巻晴帆)

関東学生春季リーグ
早大 25 9-15
16−12
27 明大
スタメン
GK 中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 東江雄斗(スポ4=沖縄・興南)
CP 桐生正崇(人4=群馬・富岡)
CP 川島悠太郎(スポ3=福井商)
CP 齊藤凌(スポ3=岩手・不来方)
CP 田中佑星(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)
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コメント

東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)

――最終戦への意気込みはいかがでしたか

最後の春リーグ(関東学生春季リーグ)なのでいいかたちで締めくくりたかったのですが、結果こういったかたちになってしまって残念というか、悔しいです。

――オフェンスの方でうまく連携が取れなかったために流れをつくり出せていないように思いましたが、オフェンスに関してはいかがでしたか

出だしが少し相手に押され気味だったのですが、そこで上からロングシュートでの無理打ちに依存してしまってうまく流れに乗れず、連携もバラバラになってしまってワセダらしい縦の強い1対1がなくなってしまい流れが悪くなってしまいました。

――センターとしてプレーする上で周りとはどういったコミュニケーションを取られていましたか

だいぶ点差が離れていたので、後半も自分がやらなきゃというかやるしかないと思って、ディフェンスが3人いても関係無しにいってやるという気持ちでずっとプレーしていました。

――ハーフタイムではどういったことをチームで話し合われていましたか

点差が開いてるのですが、そういった展開の練習もしていたので残り何分かで同点に追い付こうという感じで、焦らず一つ一つを丁寧にやっていこうと話していました。

――終盤踏みとどまれなかった要因は

ノーマークはつくれているのですが勝負どころのシュートだったり、僕も大事なところでキャッチミスをしてしまって相手ボールになりそれが失点につながったりしていたので、ずっと課題としていた勝負どころのシュートとディフェンスの関係性も全然取れていなかったのでそこがやはり負けの原因ではないかなと思います。

――最後となった関東学生春季リーグですが、ご自身としては途中からの参加となりましが振り切っていかがですか

ケガをしてしまって思うようにうまくできなかったのですが、いまのワセダの現状というのも関東での立ち位置も知れたし、いまから自分がやらなければいけない、チームがやらなければいけないこと少し明確になったので秋(関東学生秋季リーグ)とインカレ(全日本学生大会)に向けて始まるのでしっかり修正していきたいと思います。

――ユニバーシアードの代表に選出されたということでしたが目標の方はいかがですか

世界とやれるということで普段日本では経験できないようなことができるので、世界のカベというのを肌で感じながら自分がどこまで通用するかも経験したいですし、日本は下に見られていると思うのですごいやつがいるぞというのを知らしめたいですね。

桐生正崇副将(人4=群馬・富岡)

――今回2点差で敗戦について

単純に明大よりは弱かったということなのかなと考えています。

――高い位置からのシュートでやられている印象でしたが

相手のエースプレイヤーが10m、11mから打ち込んでくる選手だったので、基本的に高い位置から当たって打たせないようにするディフェンスだったのですが、1試合通して走りこまれて打たれてしまう場面が多かったと思います。

――ミスも多く、自分たちでリズムを崩してしまっていましたが

ディフェンスでは最後のシュートの部分、それまでに行く過程で何本かミスが出てしまったので、もう少し安定性を持たせたいなと思っています。

――東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)のパスに他が反応できていないシーンも見受けられましたが、チーム内の意識の共有については

最終戦で負けられない場面だったので、雄斗が自分から行く気持ちが強すぎてしまい、合わなかったのかなとは思います。そのエースのプレーに対して合わせられるようにはしないといけないと思っています。

――ディフェンスのかたちについて、途中で変更されていましたが

色々なディフェンスをやりました。最初は3-3ディフェンスでやって、少し相手にやられてしまったので一線ディフェンスに戻しました。一線ディフェンスは今シーズン安定性が無かったので、また後半の最初には3-3ディフェンスに戻しました。

――伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)を1人高い位置に置くディフェンスについては

それは5-1といったかたちになるディフェンスです。後半のタイムアウト明けからそのディフェンスのかたちを取り、1点差まで詰める場面がありました。その1点差を詰めたまではそのディフェンスが効いていて良かったと思います。

――点差が開いた中迎えたハーフタイムで話したこと

6点差だったのでとりあえず焦らず丁寧にやり、ラスト5分とかで追い付ければいいと話し合いました。

――後半20分には同点に追いつきましたが、その時の攻撃について

その同点に追いつく場面と同点から1点勝ち越す場面で自分、博武、凌(齊藤、スポ3=岩手・不来方)の3人が連続でノーマークシュートを外しています。今日だけでなく春リーグ、シュートを決めきれずに勝てないというワセダの弱さが出てしまったと思います。

――1点の追い越しを狙う中、逆に失点を重ねてしまいましたが

博武のフリーディフェンスはずっとやってきたディフェンスでは無いので、最初は機能するのですが時間が経つにつれてぼろが出てしまいます。そういう面で中盤から失点を重ねてしまったのかなと思います。

――春リーグ6位という結果については

自分たちが入学してから1番悪い成績なので、深く反省しないといけないと思います。終わってしまったことなので、秋リーグにしっかりと勝ってインカレの出場権を獲得して、最終的にはインカレで優勝という目標に向かっていければ良いと思います。

――秋リーグへつなげるべきものは

1つはオフェンスのシュート、個人のシュートの確率を上げることです。1番やらなければならいけないのはディフェンス力の安定性を上げることです。今シーズンは波がある印象を、受けたと思いますが一つの要因としてディフェンス力の安定性に欠けていたことを監督やOBから言われているので、昨年みたいに圧倒的なディフェンス力というのをもう少し磨いて秋につなげたいと思っています。

――個人では今リーグで敢闘賞を受賞されていましたが

単純に4年生で、長く試合に出場していたからだと思います。

齋藤凌(スポ3=岩手・不来方)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手のキーマンが分かっていたのに、そこをつぶし切れなくて得点を取られてしまいました。

――この日も出だしの悪さが出てしまいましたが

オフェンスがディスタンスシュートばかりになってしまって、カットインとかで点数が取れなかったことが大きいと思います。

――3枚目を守っていて、きょうのワセダのディフェンスはいかがでしたか

まだ隣との連携がうまくいかないときがあるので、そこをもっと詰めていけないとこれから勝てないなと思いました。

――試合中、3枚目同士で意思疎通を密にする場面も見られましたが

どっちも指示を待っているというか、自分から主張をする人が3枚目をやる人にいなくて。もっと自分が主体的にやれば良くなるんじゃないかなと。

――この春季リーグは6位に終わってしまいましたが、この順位についてはいかがですか

順位については負けてしまった時点であまり気にしてはいませんでした。ただ、いざ6位に終わってみると悔しいです。

――この春での自身の活躍を振り返っていかがですか

ディフェンスでもっとリーダーシップを発揮したかったなと反省しています。

――夏にトレーニングを積みたい点は

僕はもっと瞬発力を付けて、フットワークを身に付けたいです。

――最後に秋への意気込みをお願いします

秋は絶対勝ちます!