ハンドボール部
2015.05.12
関東学生春季リーグ 5月9日 東京・国士舘大多摩体育館
1次リーグ最終戦、逆転勝ちで収める
女子1部1次リーグも最終戦を迎えた。前回国士舘大戦で快勝を収め、上位リーグへ望みをつないだ早大。しかし勝ち点が並んでいた日女体大がこの日の第1試合で国士舘大に勝利し、得失点差から上位リーグ進出は厳しい状況となってしまった。それでも気持ちを途切れさせることはなく、早大は桐蔭横浜大と対戦。前半を10-13で終えると、後半は一気に追い上げにかかる。見事逆転に成功し23-21で白星を挙げた。
関東学生春季リーグ(春季リーグ)の一つの節目となる今試合。ベンチやコート外の選手共に一体となってチームを盛り上げた。試合は小林稚菜(スポ4=東京・小金井北)の強烈なシュートで動き始める。序盤、着々と得点を重ねていく早大。しかし徐々にミスが目立ち始める。パスや連携などのミスから逆速攻というかたちで失点を許し、なかなか流れを引き寄せることができない。それでも前半17分、下級生ながらここまで安定した活躍を見せている内海菜保(スポ2=香川・高松商)が得点を決めると、橋本澪(スポ2=東京・佼成学園女)も相手ゴール付近でパスを受け絶妙なシュート。必死に相手に食らいつき、3点ビハインドで前半をまとめた。
試合を通じて活躍を見せた森本
早大は後半開始直後から猛攻を仕掛ける。後半3分森本方乃香(スポ4=愛知商)がパスカットからの速攻で同点とし、直後に内海が逆転弾を放つ。中盤は守りの時間が続いたが、相手のオフェンスに対応し得点のリズムをつかませなかった。また前半のミスの多さを修正。粘り強く守った後生まれた得点のチャンスを確実に決めていった。試合終了と同時にペナルティースローを与え1点を返されるも、リードを守り切り見事逆転勝ち。結果1次リーグを5位で終えることとなった。
下級生ながらチームに貢献する内海
惜しくも上位リーグ進出は果たせなかったが、まだ春季リーグは続いていく。これから早大は5位以下のチームで構成される下位リーグで再び総当たり戦を行うこととなる。「自分たちのハンドボールをして、次につなげることを考えて頑張っていきたい」と森本。早大のさらなる奮闘を期待したい。
(記事 尾澤琴美、写真 東哲也)
関東学生春季リーグ | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 23 | 10−13 13−8 |
21 | 桐蔭横浜大 | スタメン |
GK 高田美沙(スポ4=千葉・昭和学院) CP 千葉絵里子(社4=東京・文大杉並) CP 川村いぶき(社4=岩手・花巻北) CP 兒玉菜夏(スポ4=富山・高岡向陵) CP 森本方乃香(スポ4=愛知商) CP 小林稚菜(スポ4=東京・小金井北) CP 芳村優花(教2=愛知・星城) |
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コメント
森本方乃香(スポ4=愛知商)
――1次リーグ最後の試合でしたが、どのような気持ちで臨みましたか
きょう日女体大が勝ったことで上位リーグにいける確率はほぼ無くなったんですけど、次につなげるためにも勝つしかないので、自分たちのことだけ考えてやっていこうという意気込みで臨みました。
――前半の印象はいかがでしたか
速攻での仲間との合わせで息が合っていなくて、簡単なミスをして逆速攻だとか、技術的じゃないところでのミスがすごく目立ってしまいました。そのせいで相手に流れがいってしまったので、前半はそういったミスが目多かったと思います。
――ハーフタイムにはどのようなお話がありましたか
ミスが多くて試合にならない、この点数でよく収まっていると監督からは言われました。チームでは、前半センターと相手の右45度の子に結構打たれていたので、そこだけだから待ったら負けだと話しました。
――後半ディフェンスなど機能しているように見えましたが、いかがでしたか
後半はやはりミスの面だけ見ても前半とは全く違ったし、速攻のミスも無かったと思います。個人的に前半相手にプレッシャーを全く与えないディフェンスをしてしまったので、とりあえず自分の前のオフェンスに対してプレッシャーを与えて、センターが攻めづらくしたらうまくいったかなと思います。
――1次リーグ全体を振り返っていかがですか
やはり日女体大に負けたのは痛かったと思います。それも自分たちの責任なのでもったいないというのと、どこかで油断していた部分もあったりしたと思います。上位にいけるのはそんなに甘いことじゃないので、筑波大に勝ったことは自信にはなったんですけど、そこから
どこか油断があって日女体大に負けて、という流れになってしまいました。
――あすから始まる2次リーグへの意気込みをお願いします
関東学生秋季リーグや全日本学生選手権に向けて残り3戦はしっかりと自分たちのハンドボールをして、次につなげることを考えて頑張っていきたいと思います。
芳村優花(教2=愛知・星城)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
前半は自分たちのミスから逆速攻というかたちでやられていて、それが改善されなくて(前半の)あの結果になってしまったという感じで、後半はミスが少なかったのとディフェンスもちょっと変えた部分もあるんですけど、相手のオフェンスのリズムが崩れていたのでそこでやれて頑張れました。
――前半はシュートミスというよりはパスミスが多かった印象を受けましたが
自分たちがシュートを決めにいきたいっていう気持ちで狙いすぎてパスが遅くなったり、気持ちが前に行きすぎていて周りのディフェンスを見るよりも先にシュートを見てしまって、当たり前のことなんですけど周りを見て攻められるようにすればよかったなと思います。
――前半と後半でディフェンスはどのような部分を変えたのでしょうか
センターの人が左4、5が広げてから攻めるのが好きだったので、それを広げさせないように森本さんにけん制出てもらって、上手くパスをつながれないようにして守りました。
――後半のオフェンスの手応えは
オフェンスは上の3人が私はミドルとか狙って、センターはセンターで1対1とかで間を割ってくれていたので、バランスよくというか上手く揺さぶれたかなと思います。
――きょうで1次リーグは終わりますが、1次リーグ全体を振り返って
波があるので、試合中にその悪い波を止めたり、いい方向に持っていったりすることができれば粘れると思うし、きょうの後半とかでも競っていても楽しい時間帯があって、そういうのを大切にしていろいろやれるようにしていきたいと思います。
――あしたからの2次リーグに向けて意気込みをお願いします
もしこの次できょう勝ったとしても次で負けてしまえば入れ替え戦とかにいくことにもなるので、ここからまたリセットして気合入れて下位リーグの上位を目指して一戦一戦大事にしていきたいです。