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準硬式野球部

2015.05.10

東京六大学春季リーグ戦 5月9日 府中市民球場

総力をかけた早慶戦でサヨナラ勝利!/慶大1回戦

慶大1回戦 10 11 12
慶大
早大 1×
(早)沼座、○向江-松下
◇(本塁打)笹井2号2ラン

 対法大戦で勝ち点を失い、東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)優勝に向け後がなくなった早大。この日はライバル慶大と対戦した。ことし、公式戦で両校が対決をするのは2試合目。3月に行われた関東地区大学選手権では、早大が21得点をあげて快勝した。しかし、一筋縄ではいかないのが伝統の早慶戦。この日は守備のミスからリズムを崩し、慶大に試合の主導権を握られる。7回に笹井健佑(社2=東京・早実)の2点本塁打などで同点に追いつき、ようやく本来のプレーを取り戻すと、そこからはしのぎを削る投手戦を展開。延長12回に松下和樹(先理4=静岡・掛川西)が適時打を放ち、今季初のサヨナラ勝ちを収めた。

 「守備のほころびから投手を苦しめてしまいました」(松下)。シーズン前からチームの課題とされていた守備の弱さ。ここ数試合は日々の練習が功を奏し、失策数も減少傾向にあった。しかし、この日だけでチームの失策は4。安打を打たれながらも踏ん張り続けていた投手陣の足を引っ張る形となってしまった。この日まず始めにマウンドに上がったのは、沼座翔平(スポ4=広島なぎさ)。今季は左の中継ぎ投手として活躍をしてきたが、調子の良さを買われての初先発だ。2回、先頭打者を平凡な内野ゴロに打ち取ったものの味方が失策。無死から出塁を許すと、そこから守備のリズムが狂いだした。この回、2連打を浴びて先制点を献上してしまう。その後も毎回失策が絡む苦しい展開が続くも、沼座は失点を最小限に抑える投球を披露。勝ち星はつかなかったものの、先発としての役割を果たした。5回からは向江洋光(人4=大分上野丘)が登板。7回に同点となって以降は、1点も許せない緊迫した場面が続いた。しかし、そこはさすが経験豊富なエースの意地。何度もピンチを切り抜け、相手に勝ち越しを許すことはなかった。

エース向江。ピンチの時にも笑顔でチームを和ませた

 4番の一振りが流れを変えた。守備のミスが重なり続けて失った5点。5回までに2点を返したものの、この時の早大にとって残り3点はあまりにも大きすぎる点差であった。しかし、7回久々の連打で好機をつくり1点を返すと、なおも1死三塁で打席には4番・笹井。「絶対に打ってやろう」(笹井)。その思いで仕留めた打球は、右翼手後方のポールに直撃。2点本塁打で同点に追いついた。しかし、その後は再び相手投手に抑え込まれ、ゼロ行進。延長12回、相手の失策を皮切りに1死一、三塁とまたとない好機が訪れる。続く打者に対し、慶大バッテリーが選んだのは敬遠。満塁とし、この日これまで4打数0安打であった松下との勝負を選んだ。「仕事をするならここだ」(松下)。味方の失策にも粘り続けてきた早大投手陣の女房役として、そして何より目の前で敬遠をされた打者として、松下の闘志に火がついた。2ボール1ストライクからの4球目。真ん中に入ってきた直球を逃さず振り抜き、打球は左中間へ。深めに守っていた慶大外野陣の間を抜く鋭い打球は、勝負を決める適時打となった。待ちに待った1点が入り、早大は見事に勝ち越し。今季初のサヨナラ勝ちを収めた。

サヨナラ打を放った松下

 守備のミスで広げた傷口を最小限にとどめた投手陣。そして、その投手陣の期待に応えて勝ち越しを決めた打撃陣。両者がお互いに支え合い、チーム力で勝利を手に入れた。この日出場した早大の選手は、全部で20人。まさに伝統の早慶戦にふさわしい、両校の意地がぶつかり合った総力戦であった。しかし、劇的勝利に酔いしれる暇はない。確実に勝利を収めるためには、どのような相手に対しても自分たちの土俵で試合を進めることが重要だ。続く第2回戦。ライバル相手にきょうの反省をいかに修正してくるのか、早大の本領が試される。

(記事 杉田陵也、写真 深瀬真由)

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コメント

松下和樹(先理4=静岡・掛川西)

――いまのお気持ちを教えてください

率直に結果が出せたことはうれしいです。

――打った球はどのような球でしたか

真ん中の直球でした。

――その球は狙っていたのでしょうか

あまり狙っていたというわけではありませんが、反応できました。

――前の打者が敬遠で歩かされましたが、打席に立った時の心境を教えてください

リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)ではずっと結果が出ていなくて、チームにも迷惑をかけましたし、好機も潰してきました。なので、仕事をするならここだという気持ちで臨みました。

――打撃不振の要因はどうお考えですか

スイングの軌道が自分の理想とは違うので、それを直そうとしましたが調整し切れなくて、結局この試合を迎えました。なので、いまはスイングの軌道を意識しています。

――サヨナラ打を打った時のスイングの軌道はいかがでしたか

あの時はスムーズに(バットが)出たと思います。

――続いて守備のことについてですが、きょうの早大投手陣はいかがでしたか

はたから見たら打たれたかもしれませんが、本当によく抑えてくれたと思います。守備のほころびから投手を苦しめてしまいました。自分の悪送球もそうですし、投手をもっと楽に投げさせてあげることができたと思うので、投手は本当に自分の役割を果たしてくれたと思います。

――3月に慶大と対戦した時には大差で勝利しましたが、今回は苦しめられました。何か相手の変化したところはありますか

初球から狙われているなと感じたので、途中から配球を変えるようにしました。前より打撃が粘り強いというか、分析もしてきたと思いますが、そこは変えてきたなと思いました。

――きょうの試合では守備のミスが流れを悪くしましたが、試合後のミーティングではそれに関してどのような話がありましたか

きょう起こったミスをスコアから確認をして、なぜそれが起こったのかを1つずつ潰していくというミーティングでした。全部確認はできたので、これからはしっかり改善できると思います。

――あしたの対慶大2回戦に向けての意気込みをお願いします

あしたは自分たちの野球をして、しっかりと勝ちたいと思います。

笹井健佑(社2=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

全員で戦って勝てた試合だと思います。いろいろな人というよりも自分が多いのですが、ミスをしてもそれをカバーしながら勝てたなと思います。

――今季は4番を務めていますが、4番の役割は何だと思いますか

やはり、勝負どころで一本打って走者を返すということが仕事だと思っていて。きょうはできた時もありましたが、できなかった時の方が多かったのでまた頑張りたいと思います。

――4番を務めるプレッシャーは

どちらかというと、ランナーがいない時よりもいる時の方が打席を楽しめるという感じがあるので、走者がいる時の方が良いかもしれないです。

――調子が上がっていなかった中での本塁打はいかがでしたか

前の打席ではチャンスで回ってきたのに打てなかったので、次は絶対に打ってやろうという思いで打席に入った中で、ああいうふうに打てたことはうれしかったです。

――この試合を通して見えてきた課題などは

きょうは守備がいつもよりも乱れてしまったので、もっと詰められるところは詰めていって、堅実な野球をしていきたいと思います。

――課題克服のためにどんなことに取り組みますか

やはり基本のプレーをしっかりできるように、もう一度練習からやっていきたいと思います。

――これからの試合に向けての意気込みをお願いします

一戦一戦で勝つだけなので、前にある試合に絶対勝つという気持ちで臨みたいです。