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ハンドボール部

2015.05.04

関東学生春季リーグ 5月2日 東京・日女体大総合体育館 

冷静さを欠き連敗ストップならず

 女子1部の一次リーグも後半戦に突入した。これから早大は前季成績下位チームとの対戦が続くこととなる。上位リーグ進出を果たすためにもここから勝ち星を積み重ねていきたい早大は、日女体大との対戦を迎えた。実力的には互角の相手だったが、早大は攻守共に精彩を欠きミスを連発。試合を通じて悪い流れを断ち切ることができず、無念の3連敗となった。

 立ち上がりから積極的に相手陣地に攻め込んだ。先制点こそ奪われたものの、前半2分森本方乃香(スポ4=愛知商)の豪快なシュートを皮切りに3連続得点。しかし中盤になると速攻やディフェンスの連携が乱れ、相手にリードを許してしまう。「やるしかないという気持ちが空回りして、盛り上げ過ぎて冷静になれなかった部分があった」と芳村優花(教2=愛知・星城)。焦りからパスやシュートでのミスが相次ぎ、前半10分から約10分間、橋本澪(スポ2=東京・佼成学園女)がペナルティースローを決めるまで一度も得点を奪うことができなかった。決定力を失った早大は8-9で前半を終え、勝負の行方は後半へと持ち越された。

確実にペナルティースローを決めた橋本

 狂った歯車を元に戻すことは難しかった。1点を追うかたちで迎えた後半、巻き返しを図りたい早大は果敢にゴールを狙っていく。しかし、またしても速攻でのミスなどが響き攻撃のリズムを作り出すことができない。16分にはたまらずタイムアウトを要求したが流れは変わらず、チームには不穏な空気が流れる。着実に得点を重ねていく日女体大に、徐々にその差を広げられていった。終盤芳村と内海菜保(スポ2=香川・高松商)が連続でシュートを決めるも、その後一気に3点を失い16-21で試合終了。一度崩れた体制を再び立て直すことはできなかった。

下級生ながら活躍を見せる芳村

 もう後が無いという状況の中、勝利を貪欲に求める気持ちが裏目に出てしまった。またこの敗戦により早大は関東学生春季リーグ5日目終了時点で最下位となり、選手一同悔しさをにじませた。「下がるとこまで下がったら上がるしかない」(芳村)。上位リーグ進出へ、残りの2試合で大逆転なるか。ここからが正念場だ。

(記事 尾澤琴美、写真 後藤あやめ、中澤奈々)

関東学生春季リーグ
早大 16 8−9
8−12
21 日女体大
スタメン
GK 高田美沙(スポ4=千葉・昭和学院)
CP 千葉絵里子(社4=東京・文大杉並)
CP 川村いぶき(社4=岩手・花巻北)
CP 兒玉菜夏(スポ4=富山・高岡向陵)
CP 森本方乃香(スポ4=愛知商)
CP 小林稚菜(スポ4=東京・小金井北)
CP 芳村優花(教2=愛知・星城)
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コメント

芳村優花(教2=愛知・星城)

――きょうの試合への意気込みは

先週の試合で大差をつけられて負けてしまっていたので、後のこの3試合を勝つしかない、やるしかないと思って臨みました。

――試合を振り返っていかがですか

やるしかないという気持ちが空回りして、盛り上げすぎて冷静になれなかった部分があったかなと思います。

――ミスが目立つ試合となりましたがその点についてはいかがですか

同じように冷静になれなくて、一人一人が前を見過ぎて横の連携が取れなくなっていたのかなと思います。

――連携が取れなくなった要因として挙げられるものは

声掛けもあったのですが、大事な場面で出ていなかったり聞こえていなかったりしていました。気持ちが入り過ぎてディフェンスだったら前に出過ぎて裏を取られたりしてしまっていて、踏ん張りどころが悪かったかなと思います。

――得点を決めきれなかった要因は

今週の練習ではパスを早いテンポで回してズレた展開を作ろうとしていたのですが、そのパスがうまく回らなかったり、単純に一人一人が前を狙おうとボールを持ち過ぎてパスできない距離になっていたりしていました。先程も集合して話していたのですが、這いつくばってでも決めるというような責任感が無いわけではないけれど、結果的に足りなかったかなと思います。

――次週に向けての修正点は

気持ちの面だと先週よりもいまの方が追い詰められていて、同じフレーズにはなりますがやるしかない、勝つしかないと思います。切り替えて下がるとこまで下がったら上がるしかないので盛り上げてやっていきたいです。