メニュー

ラグビー部

2015.04.18

アジアラグビーチャンピオンシップ 4月18日 韓国・南洞アジアードラグビー競技場

日本の初戦は韓国に辛勝。藤田は1トライ

 世界8強への戦いが始まった。今秋にラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会を控える日本代表。今季初戦となるアジアラグビーチャンピオンシップ2015の韓国戦に臨んだ。勝つことは当然として内容が問われる試合であったが、ミスを重ねて流れをつかめず、逆に韓国の闘志溢れるプレーに押されて苦戦。地力の差を見せて56-30で勝利したものの後味の悪い内容となった。早大の副将、WTB藤田慶和(スポ4=東福岡)は先発して後半に1トライ。フル出場してチームの勝利に貢献した。

 前半の立ち上がり。持ち前の高速展開で敵陣に入るとFB五郎丸歩(平20スポ卒=現ヤマハ発動機)のPGで幸先よく先制した日本であったが、ミスと反則が重なり波に乗れない。するとすかさず韓国にPGを返され同点に追いつかれる。さらにその後11分にトライを奪われると、14分にはインターセプトから連取されるというまさかの展開に。この時点で3―17と14点ものリードを許した。その後3連続トライでなんとか逆転した日本代表。韓国選手の身体能力と前に出るディフェンスに押され、スコアは22―20とわずかな差で前半を終えた。藤田は随所で体を張ったものの目立った活躍は見られなかった。

東京セブンズでの藤田

 このままでは終われない後半。味方のミスに冷静に反応した藤田のパスを受けた選手が走りきり最初の得点を上げる。しかしすぐにPGを返され簡単には引き離せない。だがここで藤田のトライが生まれた。敵陣ゴール前、SOの背後から忍び出るようにパスを受けるとそのままインゴールを陥れる。苦しい時間帯に大きな得点となった。その後も韓国の粘りに手を焼いたが、最後の10分間でようやく一方的にゲームを支配し3本を連取。56―30としたところでノーサイドの笛が吹かれた。

 いくら今季初戦でターゲットとする試合ではないとはいえ、韓国は大勝しなければならない相手。とりわけ前半のスコアは看過できない。早急な改善が望まれるだろう。一方の藤田。大きなミスはなく、1トライをしっかりと決めて一定の仕事は果たした。だがこの試合で1学年下のWTB松井千士(同大)がデビューしトライ。WTBのポジション争いはさらなる激化が予想される。代表と同様に藤田もあと数段階ギアを上げてW杯へと突き進みたい。

(記事 鈴木泰介、写真 東哲也)