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ア式蹴球部

2015.04.11

関東女子リーグ戦前期 4月12日~5月31日 早大東伏見グラウンドほか

関東女子リーグ戦 展望

 ついに、新たな戦いの幕明けがやってきた。新チームのスタートを切るのは関東女子リーグ戦(関東リーグ)。昨季は、関東大学女子リーグ戦(関カレ)5連覇を逃し、全日本大学女子選手権(インカレ)2年連続初戦敗退など、思うような結果を残せなかった1年であった。しかし苦しい中でも関東リーグでは6連覇を果たし、団結力の強さを見せつけたワセダ。ことしはその数字を「7」へと伸ばすべく、さらなる高みを目指す。

 就任2年目となる福島廣樹監督(昭45教卒)は「ア女として出場する全ての大会に優勝する気迫で常に挑んでいく」と今季の意気込みを述べた。さらに結びつきが強まったワセダが、飽くなき挑戦に立ち向かう姿が目に浮かぶ。そしてことしチームを率いるのは、MF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)だ。攻守をつなぐボランチで、中盤の要として好機を幾度となく演出してきたプレーヤーである。「チーム全体で底上げをしていきたい」と、ことしのスローガンである『追求』の下、プレー面だけではなくサッカーから離れた場面においても「レベルアップを図る」、と心意気を語った。いかなるシーンにおける「向上」を掲げることで、これまでとは違ったチームカラーが生まれることだろう。また、今季もワセダにはカリスマが勢ぞろいである。右サイドから攻撃に厚みをつくり出すDF大島瑞稀(社4=宮城・常盤木学園)、多様なポジションを巧みにこなすMF山本摩也副将(スポ4=世田谷スフィーダ)、アシスト、ゴール共に実力を誇るMF正野可菜子(社4=兵庫・日ノ本学園)、多彩な攻撃とシュートで勝利へ導くFW川原奈央(スポ3=兵庫・日ノ本学園)らだ。豊富な運動量でピッチを駆け巡り、ワセダの名をとどろかすことであろう。

チームの大黒柱を担う松川主将

 今回迎える関東リーグは、関東1部に所属する8チームが前期と後期に渡って2回ずつ戦う。出場校は東京国際大、浦和レッズレディースユース、日テレ・メニーナ(メニーナ)、武蔵丘女子短大、ジェフ市原・千葉レディースU-18(ジェフ千葉レディースU-18)、関東学園大、筑波大だ。いずれも強豪チームであり6連覇王者といえども、侮れない相手ばかりである。その中でも特に意識していきたいのがメニーナ、武蔵丘女子短大との戦いだ。近年、メニーナ戦での白星から遠ざかっているワセダ。この試合で勝ち点3をつかめるかどうかが、関東リーグの流れをものにする鍵となるのではないだろうか。また、武蔵丘女子短大は昨季のインカレで4位の座を手にしており、ワセダが5年ぶりに『日本一』に返り咲くために何としても勝利を譲れない相手である。

開幕戦ゴールは誰の手に

 トップチームが集う関東リーグでは選手個々の技術だけではなく、チーム力が存分に試されることだろう。ワセダの強みである「団結力」を発揮し、栄冠を手にする姿を目に焼き付けたい。キックオフと共に始まる『大学日本一』への序章―――。選手たちの活躍から、一瞬たりとも目を離すな。

(記事 渡部歩美、写真 芦川葉子氏)