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自動車部

2015.01.06

東京箱根間往復大学駅伝裏方取材 1月2・3日 東京・大手町⇔神奈川・箱根町

新春の自動車部に密着、密着!

 第91回東京箱根間往復大学駅伝(箱根)が行われた。新春の一大イベントを見に多くの人が沿道に詰め掛ける。その中でひときわ大きな声を出し、選手たちを鼓舞し続けたのは、応援部一同。その応援部を語る上で、箱根と大手町間を送り届けた、自動車部の存在を忘れてはいけない。国民的イベントの応援が無事になされた裏には自動車部の活躍があった。大手町から箱根、箱根から大手町へ。自動車部が走った、もうひとつの217.1キロの物語。

 「路面凍結ということは聞いていました」と箱根のランナーも苦しんだ道を稲荷経太(人3=岡山白陵)新主将も懸念していた。箱根の路面凍結は少なからず運行の妨げになるに違いない。応援の予定時刻に遅れることは許されなかった。ここで見せたのは早大3年間で積み上げてきた運転技術。大きな問題も起きず、無事に箱根まで応援部一同を送り届けた。しかも雪がかえって車で箱根に訪れる人の数を減らすという良い結果を生み、例年はたどり着けていなかった応援場所まで運ぶ。これにはルートを変えて新しい道を選んだことも大きい。雪という懸念材料に対する準備が好転した。

大手町と箱根間を運転した自動車部員小林幹和(左、基理1=埼玉・早大本庄)稲荷(中央)、杉崎(右)

 自動車部の朝は早い。3日の朝4時に起床。稲荷は前日、9時30分には寝てしまったと言う。他の体育会各部と違い、ウォーミングアップなどということはないものの、6時10分の応援場所への出発まで準備に余念はない。箱根恩賜公園前での応援が終わり、大手町に向かう途中、海老名SAでのドライバー交代。箱根から海老名までを運転した杉崎裕一(社3=東京・早実)新副将から稲荷へ、ドライバーのタスキは渡された。箱根近辺に詳しい杉崎と都内に詳しい稲荷。その道を知っている者に任せるコンビネーションに抜かりはない。マイクロバスの運転資格を持たない、下級生たちも車が曲がるたびに「オーライ」と声を掛け合う。全員のコミュニケーションが車を前に動かした。「応援部と交流しているというのは普段の試合になっても関係をスムーズに運ぶことができるから」と稲荷は主将の一面を覗かせる。送迎する側とされる側という関係では終わらない。自動車部員とのコミュニケーションだけでなく、応援部との交流も欠かさなかった。

 裏方に徹した、箱根の舞台。「(今年の目標は)全日本総合杯獲得です」とただ前を見据える稲荷。わき見運転はしない。持ち前の運転技術を次は表舞台で披露する――。

(記事、写真 豊田光司)

コメント

稲荷経太(人3=岡山白陵)新主将

――毎年、箱根の裏側で応援部を送り届けていますが、ことしはどうでしたか

大きい事故とかもなく良かったです。

――例年のことを聞くとかなりスムーズだったのではないですか

前日に雪が降ったせいで、他の人たちが車で行かずに、道が空いていたのは大きいと思います。あと、ことしはルートを変更して箱根新道にした結果、例年は着けなかった応援場所に着けました。それが成果であり、収穫です。

――運転に心掛けていた点はありますか

とにかく不快な運転はしないということです。

――後輩に示せるものは何かありましたか

運転とかではなく、他の部活、応援部と交流しているというのは普段の試合になっても関係をスムーズに運ぶことができるから、そういうことですよね。

――箱根神社でのおみくじはいかがでしたか

微妙です。吉です。

――最後に一年間の抱負をお願いします

全日本総合杯獲得です。