競走部

2014.12.30

第91回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

箱根駅伝展望

 学生三大駅伝の終幕を飾る東京箱根間往復大学駅伝(箱根)も、91回目を迎える。前哨戦の全日本大学駅伝対校選手権(全日本)ではシード落ちの屈辱を味わったワセダだが、この結果を受け「全体の意識が変わった」と主将の山本修平駅伝主将(スポ4=愛知・時習館)は語る。全ては箱根で勝つために――競走部創部100周年という大きな節目となる今季、その思い入れはいつにも増して強い。

 鬼門の1区は中村信一郎(スポ3=香川・高松工芸)が任された。近年の1区の高速レース化は著しく、前回大会は大エース大迫傑(現・日清食品)が出走した。全日本ではブレーキになってしまった中村信だが、「今は本当に調子がいい」と自信をのぞかせる。続く2区は2年連続となる高田康暉(スポ3=鹿児島実)。前回は同区間で区間賞を獲得し、直近の上尾シティマラソン(上尾ハーフ)でも1位でゴールするなどその実力は健在だ。中村信で滑り出しを成功させ、「花の2区」でリードを広げたい。3区にエントリーされた井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)は「区間3位以内が最低限の仕事」と話す。安定感が持ち味だが、準エース区間での攻めの走りを期待したい。4区には1年生の藤原滋記(スポ1=兵庫・西脇工)が初のメンバー入り。また、この区間で早大記録を持つ平和真(スポ2=愛知・豊川工)が補欠となっており、当日のエントリー変更も考えられる。

1区を任された中村信。総合優勝へ大きなカギをにぎる

 ワセダの最大の武器は山上り・下りの選手がそろっていることだろう。上りの5区は山本が、下りの6区は三浦雅裕(スポ3=兵庫・西脇工)がそれぞれ務める。1年生のころから上りの適正を見せてきた山本。主将となった今季、ワセダでの4年間の集大成を見せる。さらに、昨年は惜しくも区間2位に留まった三浦も調子は上々。今年こそは区間賞を獲得し、山本と二人で大幅なリードを作りたいところだ。

 次ぐ7区は武田凛太郎(スポ2=東京・早稲田実)が担当する。今年はケガに苦しめられたが、もともとポテンシャルは高い選手だけに、好走が期待される。8区・安井雄一(スポ1=千葉・市立船橋)は先日の上尾ハーフでロードの適正を見せた。上りを得意とし、遊行寺の坂が控えるこの区間にも対応する力がある。復路のエース区間9区には早稲田佐賀高からは初となる柄本勲明(スポ2=早稲田佐賀)が選ばれたが、控えに回る柳利幸(教3=埼玉・早大本庄)らの主力選手に変更する可能性もある。アンカー10区には佐藤淳(スポ2=愛知・明和)が入った。初駅伝となった全日本では悔いの残る走りとなったが、箱根での挽回はなるか。過去に10区を経験した田口大貴(スポ4=秋田)が控えにいることにも注目だ。

復路の主要区間での出走が濃厚な柳(左)と花の2区を任された高田

 前半重視のオーダーとなったが、復路にも武田らの実力者をそろえる。往路で出来るだけリードを作り、後半区間は安定力のある選手でつないでいくという定石通りのレース展開ができるだろうか。エース不在と言われるワセダだが、それは裏返せば一人一人がエースになり得るということ。全員駅伝での勝利と、今季で引退する名将・渡辺康幸駅伝監督(平8人卒=千葉・市船橋)の胴上げはなるか——箱根の号砲まで、あとわずかとなった。

(記事 平野紘揮、写真 松田萌花、中澤佑輔)

直前インタビュー

☆区間エントリー発表

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