ラグビー部

2014.12.28

12月28日 全国大学選手権セカンドステージ 対東海大 東京・秩父宮ラグビー場

ラスト5分に泣く。『荒ぶる』への道、途絶える

 『荒ぶる』には届かなかった。決勝のステージにすら立つことはできなかった。全国大学選手権セカンドステージ第3戦。早大は準決勝進出を懸け、同グループ全勝の東海大に挑んだ。相手の強いフィジカルに圧倒され、自陣にくぎ付けとされた前半。ボール保持も難しく、5-7で折り返す。一方、後半では早大が敵陣に攻め込んでいく。一時は逆転したものの、34分に痛恨の失点。最終スコア10-14と、あと一歩が及ばなかった。

 入り方を課題としていた早大。この試合でも開始早々にペナルティーを重ね、ペースをつかめない。6分、ミスに付け込まれラインアウトから東海大の強力FWに屈し、モールで押されインゴールをたたき割られる。11分にPGのチャンスを得たが、SO横山陽介(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のキックも精彩を欠き、点差を縮められなかった。そのような足踏み状態を打破したのは、ケガから復帰したCTB小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)。30分、NO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)のゲインを起点にパスをつなぎ、右外のゴールラインへ。押され気味だったが、5-7でハーフタイムに突入した。

FW勝負で劣勢に立ち苦しい展開になった

 巻き返しを誓った後半。スクラムからBKが左右に展開し自陣を脱すと、FB藤田慶和(スポ3=東福岡)、フランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)がタテに切り込みフェーズを重ねる。相手の堅い守りを崩せず苦しいアタックが続く中、決定機が出たのは19分。小倉がディフェンスを引きつけ、マークの薄くなったWTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)が右外を走り切り5点を追加。ゴールは外れたものの、逆転に成功する。このまま勢いに乗りたかったが、要所でパスミスが目立ちリズムをつかめなかった。モールで自陣に戻されると34分、密集から空いたスペースを突かれ、まさかの失トライ。4点差のままノーサイドを迎え、大峯組の戦いは幕を閉じた。

試合後の円陣でうなだれる選手たち

 深々と礼をしながら泣きじゃくった選手たち。「もう本当に悔しいです」(佐藤穣)と、早すぎる結末に唇を噛んだ。「ずっと今シーズン抱えていた課題を克服することはできなかった」(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)と振り返る通り、ラインアウトの精度、ペナルティーの多さ、勝負どころでのミスが露呈するなど、足りない部分は多かった。この敗戦、悔し涙を決して無駄にはしないと胸に刻み来季へ――。「後輩たちが必ずやってくれる」(ロック大峯功三主将、スポ4=福岡・東筑)。悲願の夢は後輩たちに託された。

(記事 高畑幸、写真 副島美沙子、藤巻晴帆)

全国大学選手権
早大 スコア 東海大
前半 後半 得点 前半 後半
10 合計 14
【得点】▽トライ 小倉、荻野
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
高橋 俊太郎 社4 東京・早実
清水 新也 スポ4 宮城・仙台育英
佐藤 勇人 スポ4 秋田中央
◎大峯 功三 スポ4 福岡・東筑
桑野 詠真 スポ2 福岡・筑紫
布巻 峻介 スポ4 東福岡
加藤 広人 スポ1 秋田工
佐藤 穣司 スポ3 山梨・日川
岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
10 横山 陽介 スポ1 神奈川・桐蔭学園
11 深津 健吾 スポ4 東京・国学院久我山
12 小倉 順平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
13 飯野 恭史 商4 東京・早実
14 荻野 岳志 先理4 神奈川・柏陽
15 藤田 慶和 スポ3 東福岡
リザーブ
16 光川 広之 スポ4 神奈川・公文国際学園
17 菅野 卓磨 教4 東京・早実
18 千葉 太一 教2 東京・早実
19 仲元寺 宏行 社3 広島・尾道
20 吉田 勇輝 人4 大分舞鶴
21 平野 航輝 スポ4 長崎南山
22 鶴川 達彦 文構1 神奈川・桐蔭学園中教校
23 本田 宗詩 スポ2 福岡
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
全国大学選手権セカンドステージ プールD星取表(12月21日現在)
  早大 東海大 同大 立命大 総勝ち点 得失点差
早大 ●10-14
勝ち点 1
○18-17
勝ち点 5
○39-15
勝ち点 6
14

21
東海大 ○14-10
勝ち点 5
○40-3
勝ち点 6
○52-18
勝ち点 6
19 75
同大 ●17-18
勝ち点 1
●3-40
勝ち点 0

○43-42
勝ち点 6
-37
立命大 ●15-39
勝ち点 0
●18-52
勝ち点 0
●42-43
-59
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、瑞穂は名古屋市瑞穂公園ラグビー場
※順位決定は勝ち点制で、勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点の勝ち点がつく。また、各所属リーグでの最終順位により、早大(関東大学対抗戦A 2位)に2点、東海大(関東大学リーグ戦1部 2位)に2点、同大(関西大学Aリーグ 3位)に1点のアドバンテージポイントが加算される。
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――試合の振り返りをお願いします

この試合は東海大との強いFWとFW勝負ということを考えて試合に臨みました。試合を優位に進めるためには敵陣でプレーする時間を長くするべきだったんですが、前半風下の中2点差で折り返せたので、後半はもっと敵陣でやろうと話しました。大体できたとは思いますが、勝負どころの、スコアをするという部分で、今シーズン抱えてきた課題が最後まで克服することができませんでした。細かいミスが露呈したことが勝てなかった要因だと思います。タックルが外れたりもしていて、集中し切れなかったということではないですが、そういったことが4点差というところに表れたのかと思います。

――細かいミスが続いてしまう要因はありますか

戦力的に年々厳しくなっていく中で、自信なり確信を持って良い意味で余裕を持ってプレーできるようになれば、そういうところは必然的に改善されていくのかと思います。

――FW戦についての評価をお願いします

スクラムで一本やられてしまったぐらいは想定の範囲内で、その他の部分に関しては概ね頑張れていたと思います。前半に関しては自陣でやる時間があまりにも長くて、中盤でペナルティーしてしまうという早慶戦以降ずっと課題にあったところが改善できなかったことが原因です。

――昨年の4年生が土台をつくってくれて、ことしのチームはそこから積み重ねることはできましたでしょうか

確かに積み重ねられたところはあって、ディフェンス、スクラムでチームとしての組織力は積み重ねたと思います。それでも能力の高い選手が抜けたことによう目に見えない内面的な自信、余裕の部分が弱かったのかなと思います。

――試合後に選手には何を話されましたか

この試合ではおそらく選手たちも100パーセントの力を出すことができなかったんじゃないかと。出すことができなかったのは監督の俺の責任ということです。今シーズンはこういうかたちで終わってしまったけど、早大は絶対に諦めてはいけない。また次のシーズンに向けてこの日から努力していかないといけないということでした。

――ことしの4年生はどのような代でしたか

言い訳じみた繰り返しになってしまいますが、一部の選手を除いて体も小さいし、ポテンシャルの高い人間がそれほどいない中で、選手たち自身の中では目一杯成長したと思います。精一杯やってくれましたが、結果として優勝できるまで引き上げられなかったのは監督の力量だと思います。

――ファンの方に一言お願いします

期待を裏切ることになってしまって本当に申し訳ありません。それでも早大は与えられた環境を改善していく努力をしていきますが、その環境の中で下から日本一に向かっていきますので、引き続き応援お願いします。

ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)

――率直に試合の感想を聞かせてください

悔しい気持ちです。最高の状態で挑んだつもりだったんですけど、勝つことができなくて悔しいです。もっとできたかなという感じは強いです。後輩たちが必ず(大学日本一を)やってくれると思います。

――東海大のFWと体をぶつけてみて感じた印象を教えてください

重い相手に対してうまくやられたなという印象です。一枚上手でした。相手がやりたいプレーをやらせてしまったということが全てです。

――アタック面に関してはいかがでしたか

こっちのミスから流れを持っていかれているのがありました。試合を重ねるごとに良くなっていくと思っていたんですけど、最後までできませんでした。

――ことしのチームを主将として過ごしていかがでしたか

この試合の結果であったり、少しずつのところで不満が残るようなことはありましたが、1年間通してやってきたことに後悔はないです。

――昨年のチームが土台をつくってくれてスタートした今季で積み重ねられたものはありますか

もちろんあったと思います。色々なところであります。ただそれを結果として残せなかったのが全てです。FWのセットプレーであったり、BKも最後までメンバーが決まらず精度が低かったりして、課題は多かったのかと思います。

――4年生についてはそのような声を掛けましたか

キャリアもないメンバーが集まっていて、このメンバーで優勝したら早大の歴史に残るすごい代になると思ってやってきました。そのために僕も、みんなも努力してきたんですけど、やはり結果として残せなかったのが全てです。

――個人としてことしの1年間で成長できた部分はありますか

キャプテンという立場でも大きく成長させてもらったと思いますし、4年生のFWの核としても成長できた1年間、そして4年間だったと思います。

――下級生に期待することを教えてください

早急に僕たちが足りなかったところをやってほしいです。ミスをしないチーム、フィジカルの部分を徹底してやってほしいです。

――後藤監督への思いも聞かせてください

2年生の時から監督でしたけど、1年生の時も新人早明、早慶戦を見てもらっていて、何らかのかたちで恩返しをしたいと思っていたんですけど、それができなかったのが本当に悔しいです。試合後も握手だけしました。言いたいことは分かっているので、それだけで十分です。

――ファンの方にメッセージをお願いします

厳しい状況を打開して自分たちのラグビーを完成させていくのが早大のラグビーだと思うので、これからも温かい目で見守ってください。

フランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)

――いまの率直なお気持ちを教えてください

負けたんだなというのと、まだそれを受け入れられていない気持ちがありますね。

――試合後はチームでどのようなお話をされましたか

常に言ってきたことなんですけど、戦術的なコミュニケーションと気持ちの部分で負けたので、そこのことですね。

――不調な試合が続いていましたが、悪い流れを断ち切ることができなかったという感じでしょうか

いや、もうきょうは東海大が強かったですね。悪い流れも要因の一つではあったと思うんですけど、それ以前に相手が強くて負けたんだと思います。

――この1週間、テーマとして掲げていたことや意識していたことはありますか

試合に関して言えばFWのことで、チームだったり個人で言えば『感謝』の気持ちとか。ざっくり言えば『感謝』ではないんですけど、チームの一員であることを意識して、謙虚に優しさを持ってやっていこうという気持ちにみんななっていましたね。

――後悔が残っている部分はありますか

結果を受けてこうすれば良かったなというのはちょくちょくあります。やっぱり負けちゃったら絶対後悔は残ると思うんですけど、それを考えるというよりは、ここまで支えてくれた親だったりファンの方だったりに対する感謝の気持ちの方がいまは強いですね。

――『荒ぶる』の夢は来季に託すこととなりましたが、後輩の皆さんに伝えたいことや残したいことはありますか

こういうかたちでバトンを渡してしまったのが本当に申し訳なくて、そこは後輩たちに謝りたいと思っています。伝えたいこと…。僕は何も言えないですけど、やっぱり諦めないことですかね。諦めないことで良い考えが思いついてくるし、練習に対するモチベーションになるし。

――副将としてチームを率いた一年間を振り返っていかがですか

良いこともあり、悪いこともあり、結果を見ても良い流れのときもあれば、悪い流れのときもあって。とても面白い一年間だったなとは思いますね。

――チームメートへの思いを聞かせてください

普段あんまり4年生のために戦うだとかは言っていなくて、取っておいたというか、決勝まで待っておこうと思っていたんですけど、こういうかたちになってしまって、自分の中ではそういう思いを心に熱く持っていたつもりなので、めちゃくちゃ悔しいですね。

――早大で過ごした四年間は布巻選手にとってどんな時間でしたか

本当に『感謝』の一言です。ラグビーだけでなく人としての生き方だったり、ラグビーのすばらしさも教えてくれたし、本当に勉強になった四年間でしたね。

――今後も競技を続けられますが、これからのラグビー人生にどんな思いを持って臨みたいですか

次があるのでって言ったら簡単ですけど、僕はこの負けを一生引きずって生きていきたいと思います。前向きに言えば次へ次へなんですけど、この負けからは逃げずに、一からもう一度ラグビーに向き合いたいと思います。

CTB小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――率直な気持ちを教えてください

悔いがないと言ったら嘘になるかもしれないですけど、これが現実なので、これを受け止めて後輩たちが何か思ってくれることがあって来年につながればいいと思います。

――キックは途中で横山選手(SO横山陽介、スポ1=神奈川・桐蔭学園)と代わりましたがどのような意図がありましたか

今週僕は練習ができていなくて、それで横山が前の試合でも40メートル少しのキックとかも決めていて、最初はとりあえず横山が蹴っていたんですけど、あまりにも当たっていなかったので変わった感じです。

――練習ができなかったのはなぜですか

練習の時のケガとは別に右足を疲労骨折をしていて、右足だったのでそれで蹴れませんでした。練習も走るのは痛くなかったんですけど蹴るのが痛くて。結果的には僕も合わせて全部キックが入っていないので、それが駄目だったのかなと思います。

――4点の差はどこでついたと考えていますか

キックじゃないですかね、もう。PG2本にコンバージョン2本、4分の2でどれか入れておけばというのは、結果論ですけどあります。

――ノーサイドの瞬間は何を考えていましたか

終わったものは終わってしまったという感じです。横山と一緒にいたのですが、「仕方ない。来年につなげてくれ」という感じでした。

――副将という立場から見てどういうシーズンでしたか

色々な意見があって、布だったり功三だったり慶和(FB藤田慶和、スポ3=東福岡)だったり。そういう意見をうまくくみ取ってチームに還元できるというか、そういうことがもう少しうまくできていたらなと。夏明けくらいに、皆やっていることに不満がある時期があって。一時期そういうのでもめた時期もあって、その時期を経ていまがあるんですけど、団結するのが遅かったという感じもあります。

――早大での4年間を振り返っていかがですか

終わってしまったので、この後まだ一カ月と少しくらいまだチームにいると思うので、それで後輩に何か気持ちの部分で伝えられることがあればいいのかなと思います。

プロップ高橋俊太郎(社4=東京・早実)

――いまの気持ちをお聞かせ下さい

試合に負けたということもそうですが、やはりスクラムで押し込まれてしまったというのが悔しくて心残りです。

――前半は東海大に押されるシーンが目立った一方で、後半は盛り返していたように見えましたがいかがですか

前半のスクラムでも何本かいいところがあったので、相手より低く入って、そこからいい姿勢で押していこうと自分の中で思って臨みました。

――やはりモールの部分で弱さが出てしまいましたが、その点はいかがでしたか

モールの対策はしてきたんですけれど、相手が一枚上手だったという感想ですね。なかなか倒れなかったです。

――攻撃ではなかなかリズムをつかめませんでしたが、いかがでしたか

確かに東海大のディフェンスがしつこくてなかなか大きなゲインを切れない中で、BKがトライを取ってくれたことにすごく感謝しています。

――後半のWTB荻野岳志選手(先理4=神奈川・柏陽)のトライからはようやくリズムがつかめたのではないでしょうか

荻野がトライをした後にまだ相手のミスから敵陣に入って、長い時間攻撃していたのでやっぱりそこでトライを決め切れなかったというのが敗因なのかなと思います。

――今季を振り返っていかがでしたか

初めてAチームとして通して出たということで、楽しかったりうれしかったり、逆に本当にきつかったりもしましたが、いま思えば楽しかったなと思います。

――チームを支えていく上で同期とのつながりはとても重要だったと思いますが、同期についてはいかがでしたか

本当に何でも言い合える仲というか、一生の友達だと思います。

――ミーティングの後大峯主将が一人一人を抱きしめている姿がとても印象的でしたが、高橋俊選手から見ていかがでしたか

そうですね。大峯は特にスクラムでは僕の後ろについてくれて、苦しい時には何度も声を掛けてくれていたので。本当に感謝を述べたいです。

――一方で、これからチームを支える後輩についてはどうでしょうか

本当に千葉(プロップ千葉太一、教2=東京・早実)などは、この1年で本当に成長していると思いますし、まだ2年なのであと2年間でもっと一生懸命練習して、早大を背負っていける選手になってほしいと思います。

フッカー清水新也(スポ4=宮城・仙台育英)

――引退試合となりました。いまのお気持ちを教えてください

わがままを言っても許してくれた両親に感謝したいです。

――試合後は、後藤監督や大峯主将からどのような話がありましたか

功三は、この1年間やってきたことに後悔はないと言っていました。後藤さんは4年生に対しては、何か後輩に残していってやれと言っていました。

――試合内容に関してはいかがでしょうか

この試合に関しては、僕のスキル面でもメンタル面でも僕の悪いところが前面に出てしまった試合です。僕も功三といっしょで4年間に後悔はないですけど、この試合に関しては後悔してしまいます。

――早大ラグビー部での4年間で、昨年のフッカーへのポジション変更が大きな要素としてあります。そこに関しては、いまどのように思っていますか

転向したことはすごく良かったですし、うまくいかないことばかりでしたけど、挑戦することもできたしポジションを変えて良かったです。

――後輩たちに最も伝えたいことは何でしょうか

うれしいことってずっと覚えているものなんですけど、悔しいことってすぐ忘れてしまうので、その悔しい気持ちを忘れずに頑張って欲しいですね。

――特に期待している後輩はどなたでしょうか

やっぱり同じポジションの貝塚(隼一郎、政経3=埼玉・早大本庄)です。フッカーとしてこのチームを引っ張っていってほしくて、これからずっと応援していきたいですね。

――後輩たちには、どのようなチームを作っていってほしいと思われますか

たくさん人数がいるので、誰か一人が力を抜いてしまうこともあると思うんですけど、その時にもっと一つになって全員が同じ方向を向いてやっていけるチームになってほしいですね。

プロップ佐藤勇人(スポ4=秋田中央)

――試合を終えて、率直な気持ちをお願いします

やっぱり負けたということに意味があるのかなと思います。悔しいですね。

――どのような意気込みで試合に臨みましたか

東海大の強みであるFW勝負ということですね。帝京大と同様にFW勝負にこだわってくるというのがわかっていたので、そこで負けないようにという意気込みで臨みました。

――前半はビハインドで折り返しましたが、振り返っていかがですか

自分たちのペナルティーが多くて、そこを修正できなかったところも多かったのかなという印象です。

――ハーフタイムはどのようなお話をされましたか

ブレイクダウン周りでのペナルティーを無くそうということと、スクラムでもペナルティーを取られていたので、そこは自分たちの強みである低いスクラムを組んでいこうという話をしました。

――後半は逆転することもありましたが、振り返っていかがですか

\

早大は敵陣でプレーをしていたら、勢いがあって良いアタックができた結果が出たと思っていますし、逆にトライを取られてしまったときは、東海大も同様に敵陣でプレーをしているときにBKが生かされてトライを取られてしまったのかなという印象を受けました。

――スクラムを組んだ印象はいかがでしたか

東海大のスクラムは重くて、ヒットスピードも速くて、本当に強いスクラムだなと身に染みました。

――ノーサイドの瞬間はどのような思いでしたか

40分のホーンが鳴ってから、「ああ、終わったのかな」という気持ちでしたね。

――全国大学選手権を振り返っていかがですか

苦しい試合が続いて、自分たちで首を絞めてしまったのかなという気持ちと、もっと早大でラグビーをしたかったなという思いでいっぱいです。

――大学4年間のラグビー生活を振り返っていかがですか

ケガが多くて、チームに貢献できなかった時期が辛かったのですが、3年4年と試合に出られる機会があって、本当に良いラグビー生活だったのかなと思います。

――後輩たちに伝えたいことはありますか

日本一のフロントローになってほしいと思います。

NO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)

――いまの率直な気持ちを教えてください

もう本当に悔しいです。

――直近の2試合からどのようなところを修正して臨みましたか

今回の試合ではFW勝負ということを掲げていて、スクラム、ラインアウトモール、リモールの部分をしっかりやろうとしていました。東海大の強みを意識して、そこを機能させないようにしようとしたのですが、スクラムもペナルティーを取られましたし、ラインアウトモールも組まれて押されましたし、リモールもされてズルズルいかれてしまい、やろうとしたことができなかったということが一番大きかったと思います。

――ブレイクダウンで苦戦する場面も見受けられましたが、戦ってみた印象を聞かせてください

そうですね…。僕らが修正できなかったということが、負けにつながったと思います。

――チームとして慌てているように見えるシーンもありましたが、フィールドではどう感じましたか

もっとコミュニケーションを取れたのかなと思うところもありますけれど、もっとできたと思います。

――それでも一時逆転もしました。あの時はチームとしてどのようなことを話していましたか

もう一回気を引き締めてやっていこうということです。

――終盤に逆転トライを奪われた場面を振り返ってみていかがですか

ああしておけばよかった、こうしておけばよかったということは出てくると思います。それでも、あのトライを取られた後もワセダはディフェンスからだという話をもう一度して、キックオフを蹴って相手を倒してということを話していたので、みんな下を向く様子はなかったです。

――試合後はどのようなことを話していたのでしょうか

後藤さん(禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)からは、「お前ら力を出しきれたか」という話があって、「力を出し切れなかったのは俺のせいだ」という話もありました。

――引退する4年生への思いを聞かせてください

4年生が先陣を切ってくれて、各チームで4年生が引っ張ってくれていました。それに下の学年が付いていってるだけというか、頼りっぱなしというか、そういうことがよくなかったなと思っています。4年生だけ突っ走っていてもよくないと思いますし、チーム力が大切なので、4年生が頑張るのは当たり前ですけれども、その姿を見て、後輩がもっとチームのために何ができるかやっていかないとチーム力は上がらないと思いますし、そういうことができるチームが強いと思います。

――自身は残り1シーズンありますが、どのようなシーズンにしていきたいですか

僕らの代になってチームカラーなどは分かっていませんが、そのチームカラーに合わせた強みを最大限に引き出せるようにチームづくりをしていきたいです。

SH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)

――試合の前半を振り返っていかがでしたか

風下でうまく敵陣に行けなくて自陣で相手の大きいFWだったり、パワフルなアタックによって、ディフェンス頑張って止めてたんですけど、帝京大戦と同じでFWの疲労がたまってたのかなという感じでした。

――後半どのようなお気持ちで臨みましたか

風下であれだけ我慢して1トライに抑えて、後半風上なので敵陣でアタックしていきたいなという風に思っていました。なかなか自分の球出しのところで、てこずったりだとか、アタックの時間がうまく取れなかったりというのもあって最後逆転される少し前のプレーで自分の軽率なミスとかブレイクダウンでの球出しをてこずった部分で敵陣に行くチャンスを逃してしまったというのがとても悔いが残っている部分です。

――やはりブレイクダウンでの相手からのプレッシャーはありましたか

ありましたけど、まだまだ落ち着ける部分はあったと思うので、そういうところで慌てた部分があるので反省しています。

――チームとしてはやはりペナルティーが目立ったように思いますがどのようにお考えですか

ペナルティーもあったんですけど、修正できなかった部分もあったしビデオして反省しないと駄目なんですけど、この試合に限っては皆しっかり我慢してアグレッシブにブレイクダウン参加できたかなと思います。その中での反則は個人個人で反省すべきところはいっぱいあると思うのですがそんなに悲観的にはなってないです。

――敗因として挙げられるものは何でしょうか

接戦で自分たちがリードしているところで自分がターンオーバーのところ、敵陣に行くチャンスをミスで逃してしまったというのが敗因につながったと思います。あれは一生悔いに残るプレーかなと思っています。

――3年生として試合に出られる中で責任感というものは感じられていましたか

負けてからどんどんそういう感情がいっぱい出てきて、もっとああやれていればとか、1プレー1プレーがフラッシュバックで、悔いに残ることがいっぱいでまだあまり整理が付いていないです。いま言えることは来年へスタートしているので、できるとことを考えていきたいと思います。

――最後になる4年生への思いはありますか

あまりにも早く終わってしまったんですけど、これから4年生と話す機会が本年度はまだ残っているので、しっかり4年生と話していろんなものを吸収して、卒業していってもらえるようにどんどん自分たちからコミュニケーションを取っていろんな話を聞きたいなと思います。

――新たなスタートを切ることになりますが、どのようなお気持ちですか

どの4年生も言ってるんですけど、あっという間に終わってしまうという話を聞いていて、この3年の1年間でさえもあっという間に終わってしまったので1日1日を大切にすることはもう絶対で、練習も私生活も気を配ってやっていくべきだなと思います。

――チームとしての目標を教えてください

日本一と言いたいところですが、一戦一戦の大切さがすごく分かった1年だったので来年はとにかく一試合一試合を大切に、一試合一試合勝つために一生懸命やっていきたいと思います。

SO横山陽介(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返って感想をお願いします

全部終わってみて、もっと4年生とやりたかったというのもありましたし、ゴールキックも全然当たっていませんでした。精度を高めていけたら勝てていた試合だったので、もっとそういうことをやっていきたかったです。

――敗因はどのようなところにあったと思われますか

僕のゴールキックが入らなかったことだと思います。僕のゴールキックが入ってペナルティーゴールも入っていれば勝てていたのでそこが敗因だと思います。

――今回の試合にはどのような意気込みで臨んでいましたか

これで負けたら終わりという部分もあるのですが、いつもと同じメンタルで臨みました。

――東海大の印象はいかがしたか

FWが強いですね。ワセダもFWの人たちが頑張ってくれて止めていたんですけど、そこでボールが吸い込まれてしまって、人数もいなくてという感じで1本取られてしまいました。BKはトライも取れましたが、もっと取りたかったですね。

――今後強化していきたい部分はどのようなところでしょうか

もっと身体を大きくして、今回負けたのは東海大ですけど、帝京大に勝てる体、スキルをつけていきたいです。1から3年生、AからEチーム関係なく全員でやっていかないと勝てないということが分かったので、全員がもっとスキルを上げて体を大きくしていくことが次のシーズンインをする前の4カ月間にやるべきことだと思います。

――来シーズンに向けて目標と意気込みをお願いします

東海大であれ帝京大であれ、どことかは関係なく負けるのは嫌いなので負けたくないですね。1年生として出させてもらった分、もっと引っ張っていけるようにスキルアップをして、ゲームメークであったりすべての面でチームを引っ張っていけるように頑張りたいです。

WTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)

――試合を終えて、いまの率直なお気持ちを教えてください

終わってしまったなという感じです。

――やはり込み上げてくるものはありましたか

終わった瞬間は全然涙は出ませんでした。でも佐藤勇人にもらい涙してしまいました。

――試合前のチーム状態はいかがでしたか

全然悪くはなくて上り調子でした。こんなはずじゃなかったんですけどね。

――具体的な敗因は何でしょうか

敵陣にあれだけいたのにミスばっかりになってしまったことが敗因だと思います。

――序盤からペナルティーも多かったですね

前半に不用意にペナルティーを増やしてしまったという部分はあります。

――前回の同大戦と同じく、マイボールがキープできていないように思えましたがいかがですか

そうですね。後半になってから少しマイボールの時間が増えたくらいで、もっとマイボールでアタックし続けられないと厳しいです。

――相手を崩すアタックというのはできませんでしたか

マイボールをキープしていても相手のディフェンスもやっぱり良くて、そこで崩し切れなかったことが多かったです。もっと自分たちの原点を明確にしてそこに立ち帰れるようにしておけなかったのが良くない点でした。

――ディフェンスの総評をお願いします

これくらいのレベルだと相手もうまいアタックをしてくるので、やっぱり一人一人が前を向いて判断して広がったりしないといけないです。もっと個人が視野を広く持ってディフェンスレンジを広げられたら良いディフェンスができたかなと思います。

――ではこの4年間を振り返っていかがですか

3年の春にWTBに転向したことがターニングポイントだと思っていて、それから自分の人生が切り開けた部分があります。WTBに変えてAチームで使い続けてくれた後藤さんと、「WTBに行ってもいいよ」と言ってくれたFWコーチと、BKコーチの方々に支えてもらってここまで来られたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――ラストイヤーはケガやポジション争いなど大変なことも多かったと思いますが、振り返っていかがですか

この1年は苦しい時期の方が長かったです。でも「深津の11番が見たい」と言ってくれる人がたくさんいて、その人たちのおかげでここまでやれたので感謝しかないです。

――後悔はありませんか

無いといったら嘘になりますが、いまさら後悔しても仕方ないので。あとは時間が許す限り後輩に受け継げることを受け継ぐだけです。

――4年間を通して、個人的なベストゲームを教えてください

2年生の時にNO.8で出たCチームの帝京大戦です。自陣の22メートルから自分一人でトライまで持っていって。そのゲームのテーマが全体として狂うということだったのですが、「狂ったのは深津だけだ」とちらっと言ってもらえて、負けたのですがあの試合が一番うれしかったです。

――後輩へ伝えたいことはありますか

帝京大との差が一番大きいのは体の部分ですし、差は縮まってきているとはいえ、体を一番大事にしてほしいです。ケガをしない体というのもそうですし、当たり負けしない体をつくるという部分もそうです。やっぱり「体こそ全て」ということを伝えたいです。

――4年間を共にした同期へ一言お願いします

途中でWTBに変わったことで、それまでWTBで上のチームにいた人たちを蹴落とすかたちになってしまって納得していない部分もたくさんあるとは思うのですが、結果的に応援してくれて、その期待に応えられなかったことが本当に申し訳ないです。みんなバラバラでいろいろなことを言う人たちがいたのが同期なのですが、一緒にラグビーできて良かったなと思います。

――応援してくださったファンの方へメッセージをお願いします

最後、てっぺんまでたどり着けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、ここまで復活できたのも応援してくれる人たちのおかげなので、本当に感謝です。

――深津選手はこれからもラグビーを続けられると思いますが、抱負をお願いします

日本一取ります!

CTB飯野恭史(商4=東京・早実)

――試合を終えたいまの感想はいかがですか

勝ちたかったです。ずっといけると思っていて、最後まで勝てる気しかしなかったのですが、最初のキャリアーのミスだったり、声出しのミスだったり、僕自身が大事な場面でのミスに直接絡むことがすごく多くて、メンバーではない4年生に申し訳ないです。

――試合内容を振り返ってみていかがですか

気持ちも入っていたし、タイトな試合だったとは思いますが、まだまだできることがあったし、もっとちゃんとやればもっと強いチームになっていい試合ができたと思うので、後悔が残ります。

――ご自身のプレーについてはいかがですか

久しぶりに体の痛いところもなくてここからかなと思っていたところで、準決勝、決勝ともっと活躍できると思っていたので悔しいです。

――4年間を振り返ってみて思い残すことはありますか

思い残すことしかないです、負けたら。4年間で1日も無駄にしていないということはあり得ないと思うので、その1日が何回あったかなと思うと悔しいです。もっとできましたね。

――最後の1年はどのような年でしたか

個人的には初めて痛いところができて、昨年は痛みとともにラグビーをするという経験はなかったのですが、初めてそういう年になって全然思うようなプレーができない時期がありました。それでも僕は試合に使ってもらっていて、正直葛藤したこともあって、後輩にも良い選手はいたし、僕が出る以外にもあるんじゃないかと考えたこともあったのですが、最後まで使ってもらっていて、結果を残せなかったですし、思うようなプレーもできなかったので、すごく後悔しています。

――大学ラグビーをして良かったなと感じたことは何ですか

全部良かったです。悪かったと思ったことがないです。仲間ができたし、毎日楽しかったし。もう日本一を目指すことがないと思うと悔しいですし、いろんな人に申し訳ないです。

――後輩に伝えたいことはありますか

たくさんありますが、同じ後悔は絶対にしてほしくないです。

WTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)

──現在の率直なお気持ちを教えてください

力を出し切れなくて、悔しい思いがあります。

──東海大戦の振り返りをお願いします

いままでやってきたワイドラインで展開していくラグビーが、なかなかできなかったのかなと思います。

──敗因はどのようなところにあるとお考えですか

チャンスの時間帯は結構あったのですがそこでトライを取れなかったところと、あとはディフェンスでは簡単に、自分のところだったのですが、取られてしまったところというのがありました。

──東海大については「FWとバックスリーを警戒している」とおっしゃっていましたが、実際に当たってみていかがでしたか

体が強いチームだったので、モールを組まれたりセットプレーだったりそういった部分でプレッシャーを受けたかなと思います。

──ハーフタイムではどのようなお話をされましたか

相手が出てくるディフェンスだったので、ギャップをしっかりと突いていこうという話はしました。

──荻野選手がトライを決め、スコアが10-7になったときのチームの雰囲気はいかがでしたか

そこからぽんぽんとたたみ掛ければ良かったんですけど…。そこで、良い時間帯で(トライを)取れなかったのが良くなかったと思います。

──逆に、東海大に逆転を許した際のチームの雰囲気はいかがでしたか

まだ時間はあったので全然いけるという気持ちだったのですが、最後はペナルティーで終わってしまいました。

──試合が終わった瞬間のお気持ちはいかがでしたか

あんまり実感がなかったかな…と。

──大学選手権の振り返りをお願いします

早明戦で良い試合ができて、チームが良くなるかなという思いがあったのですが、3試合とも自分たちの良さを出し切れることなく終わってしまいました。

──良さを出し切れなかったというのは、対戦校の戦術による部分が大きかったのでしょうか

早大自身、結構ムラがあるチームというか、調子良いときは良いのですが良くないときは良くなかったので、そういうところが良くないというか…。

──チームの状態にムラがある原因についてはどのようにお考えですか

チームのムードメーカーに頼ってしまっていて、みんなで良い雰囲気をつくり出すことができなかったのかなと思います。

──今季の総括をお願いします

良い試合ができるときはできるのですが、良くないときは本当に良くないというふうに極端だったので、来季はずっと安定して良い雰囲気でいけるようなチームになってくれればと思います。

──大学四年間を振り返ってみていかがでしたか

こんなに早い段階で上のチームで試合に出させてもらって、本当にすごく良い経験をさせてもらえたなと思います。

──うれしかったことはありますか

最後の早明戦で勝つことができたのは、やっぱりうれしかったですね。

──思い出に残っていることはありますか

寮でずっと飯野と仲良くしていて、そういうのももうなくなるのかなと思うと、寂しいですね。

──大学日本一になると決めて早大ラグビー蹴球部に入部されましたが、早大で四年間プレーしてみていかがでしたか

本当にこんなに良い人たちと良い環境でラグビーできたので、すごく良い経験をさせてもらったなと思います。

FB藤田慶和(スポ3=東福岡)

――今回の結果をどのようにとらえていますか

悔しいのですが、決められるところで決められなかったのかなという部分があります。PG3本、ゴールキック2本。これだけでも点数的には勝てますし、ラインアウトも4本ミスしているので、仕留めるところで仕留めきれなかったかなという部分は、一番の敗因ではないかなと思います。プランとしては完璧でした。前半風下で耐えて、後半敵陣でプレーでき、得点のチャンスはたくさんありましたが、自分たちで崩してしまいました。

――相手の東海大についてはいかがでしたか

1つのチャンスをモノにできる集中力の高さがありました。ただ良いチームではありましたが、勝てる試合を落としたという印象が強いです。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。

徐々に良くなってはきているのですが、マークがきついことは分かっているのでそこをもっと打開できるような選手になっていきたいと思います。

――判断という面ではいかがでしたか

判断はあまり悪くなかったとは思うのですが、もう少しラインブレイクを意識してやっていけたらよかったのではないかと思いました。

――4年生に伝えたいことはありますか

ありがとうございましたということを伝えたいですし、これからも次のステージで頑張っていってほしいなと思います。