ラクロス部

2014.12.23

新人戦ウインターステージ 12月20日 東京・江戸川臨海球技場

女子部初の新人戦2冠達成!

 3つの新人戦の中の一つであるウインターステージ。前回のサマーステージではプレイヤー8人でミニコートを使用したのに対して、今回からは12人フルコート。さらに優勝するためには、1日で行われる決勝トーナメントで4試合を戦い抜かなければならないというハードスケジュールとなっている。そのためウインターステージを制覇するには、技術面と体力面を考慮した選手層の厚さが必要不可欠といえる。新人戦の2冠目を狙うワセダは、持ち前の攻撃力を存分に発揮し決勝へ。早慶戦となった決勝でも落ち着いた試合運びを見せ、2-1で勝利。女子部史上初の新人戦2冠を達成した。

試合前、気持ちを一つにする選手たち

 初戦の桜美林大・玉川大合同チームとの試合では早い段階で点差をつけ4-1で快勝するも、2回戦の明大α戦では開始2分で先制を許してしまう。しかし、「得点力はあるチームなので、確実にやれば点は取れるということを言い聞かせました」と岡田京学生コーチ(スポ4=神奈川・清泉女学院)が語るように、1点ずつ返し2-2の同点で試合を折り返す。後半は守備陣が踏ん張ると、攻撃陣がそれに応え逆転。4-2で準決勝へ駒を進めた。

 立大αとの準決勝。幸先よく2点を先制し、残り3分で3-1と逃げ切り体制に入った。しかし、選手たちには疲れが見え始めていた。終了間際に連続失点を許し追い付かれてしまう。3-3の同点でサドンデスでの決着に。ここでチームを救ったのはG澤井柚希(国教1=愛知)。相手の2本目のショットを好セーブ。最後はキャプテン・MF平野薫(国教1=神奈川・桐蔭学園)が「絶対入ると思って決めた」と気合で決勝点を叩き出した。

この日3得点を挙げた中川

 流れに乗って決勝へ。相手は宿敵・慶大。前半はワセダペースで、果敢に相手ゴールに迫る。すると、5分に平野からのパスに反応したAT中川真菜(スポ1=大阪・茨木)が得点。後半7分にはMF岩田菜央美(スポ1=神奈川大付)が追加点を挙げる。しかし、ここから流れは一変し慶大へ。失点を許し、なおも我慢の時間帯が続く。ラスト1分に隙を突かれフリーでショットを打たせてしまうが、守護神・澤井がファインセーブ。このプレーで流れを止め、試合終了。ホイッスルと同時に、歓喜の渦が巻き起こった。

力強いショットでゴールを量産した岩田

 サマーステージで優勝していたとはいえ、ウインターステージでの優勝は決して平たんな道のりではなかった。当初の練習試合では壊滅的な状態で、思うようなプレーにはほど遠いものだったという。それでも王者としての意地、さらにはウインターステージが最後の指揮となる岡田学生コーチへの感謝の気持ちがチームに火をつけた。「何よりも学生コーチの京さん(岡田)を胴上げしたい」(平野)。この思いがチームを突き動かした。その中で女子部史上初の新人戦2冠を成し遂げたことは大きな自信となっただろう。これで新人戦グランドスラムへ王手。来年の5月に行われるあすなろカップでも、「断固優勝」(岩田)と女王の座を譲り渡す気は毛頭ない。未来のワセダを強くする――。その揺るがない気持ちがワセダの黄金期を作っていく。

(記事 田島光一郎、写真 豊田光司、藤川友実子)

☆澤井が最優秀選手賞を受賞

 

MVPに輝いた澤井

 雨の降りしきる中、閉会式が行われた。今大会のMVPには準決勝、決勝の勝負所での好セーブでチームを勝利に導いたG澤井が選出された。プレーだけでなく、試合中に自陣から大きな声で指示を出す姿やチームを鼓舞する姿はまさに頼れる守護神。「個人目標はゴーリーとしてチームを無敗にすることと日本代表のゴーリーになること」と語る澤井の更なる成長に期待したい。

結果

予選Iブロック

○5-1明治学院大(得点者:石川2、平野2、中川)

○6-2青山学院大(得点者:平野、中川、大山、原、石川、岩田)

1回戦

○4-1桜美林大・玉川大合同チーム(得点者:原2、平野、石川、)

2回戦

○4-2明大α(得点者:大山、平野、岩田、中川)

準決勝

○3-3(サドンデス2-1)立大α(得点者:岩田、中川、大山)

決勝

○2-1慶大(得点者:中川、岩田)

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コメント

岡田京学生コーチ(スポ4=神奈川・清泉女学院)

――優勝という最高の結果でしたが、いまのお気持ちは

いまの気持ちは安心しました。正直、サマーステージを優勝して簡単には負けられないというプレッシャーはすごく大きかったのですが、ウインターステージで優勝できて強いチームだということが証明できたのは嬉しいです。またこの次のあすなろでも勝たなくてはいけないという目標もできたので、いい経験にはなりました。

――きょうの試合に臨むにあたって1週間でやってきたことは

予選ではゲームメイクがうまくできませんでした。勝っている時には落ち着いてボールを回して省エネしようなどの戦術面や戦い方を確認しました。あとは守備が課題だったので、組織練習の中でコミュニケーションをいっぱい取って、できることを増やして自信を付けてきました。

――チームにアドバイスしたことは

先制点を取られることもあったのですが、得点力はあるチームなので、確実にやれば点は取れるということは言い聞かせました。しっかり落ち着いてゴールを見てボールを運ぶというところを重点に置いてやりました。勝っているときは、焦る必要はないから落ち着いていこうと。最後の試合が一番それを物語っていたと思いますね。普通にやれば強いチームなので、いつも通りやろうというのを言い聞かせてやっていました。

――準決勝ではサドンデスまでもつれ込みましたが、どんなお気持ちでしたか

正直大丈夫かなと思っていましたが、もう信じるしかないなと思っていました。同点になって、そこは自分の采配ミスもあったとは思うのですが、そこで止められた、結果が出せたというのはいままでやってきた練習がこういう場面で発揮できたということなので、選手自身の自信になるいい経験になったのと感じました。

――学生コーチとしてこの大会が最後となりましたが、1年間を振り返っていかがですか

選手という立場ではなく学生コーチという立場で1年間チームに関わってきたのですが、いま終わってみて本当に楽しかったなというのが正直な感想です。自分がプレーをしたくて悩む時期もあったのですが、それよりもチームのために、強いワセダの土台を作るためという責任感がありました。やはり結果が全てだと思ったので、サマーステージ、ウインターステージと自分がいる間に結果を残せたというのは自分の自信につながったかなと思うので、今後もあすなろカップもぜひ優勝してもらって学年で強いワセダを3年後や今後のワセダにつなげていってほしいです。

――新入生を指導するという点で難しかったことはありますか

出身スポーツが違うので、早い時期に伸びる子もいれば、あまり基礎ができなくて悩む人もいて、自分が大切にしていたのは一人一人をちゃんと見ようということで、オフの時のコミュニケーションだったりだとかそういうところをから探っていきました。悩み事とかを聞き出して、じゃあ一緒にやろうかと個別にアプローチしていったのは意識的にやってきました。そこからチームの状況を見て、いまこの子はどうするべきなのかというのを考えて全体で共有したり、選手間のパイプ役もできました。あとは全体の人数が多い中でまとめるというのが自分の仕事だと思っていたので、完璧ではなかったと思うのですが、それなりにできたのかなと思います。

――サマーステージとは違い今回はフルフィールドでしたが、そこの部分に関しては

ミニコートのサマーステージでは限られたメンバーが実力で勝ったという印象で、全員で勝てなかったなというのがすごく心残りで、フルフィールドになるとサマーステージで出られなかった子たちがどれだけ成長するかにかかっていて、11人に増えた中でも全員がしっかり実力を上げてきて、ある程度入れ替えても守れるし攻められるチームになれたのは成長なのかなと思います。

――ことしの1年生のチームはどのようなチームでしたか

個性的で訳が分からないのですが(笑)。でも団結力は強くて、目標に向かって全員で一つになれるというのはチームとして大きなメリットなので、気持ちですごい勝てるのではないかなと思います。技術でもそうなのですが気持ちがプレーに出て結果を出せるチームかなときょうの試合を見て思いました。他大もうまかったので、勝てたのはやっぱり最後の気持ちなのかなと思います。そういう気持ちを持ち続ければ将来的にも強くなれるのかなと思うので期待しています。

――次はあすなろカップがありますが、どのようなエールを送りたいですか

ぜひ優勝してもらって、女子部初のグランドスラムを達成してほしいなと。それだけです。

MF平野薫(国教1=神奈川・桐蔭学園)

――いまのお気持ちは

優勝できてうれしいよりも、私としてはすごくホッとした感じが大きいです。

――キャプテンとしてウインターステージに向けてどのようにチームを率いてきましたか

ウインターステージはサマーステージとは違って、人数も増えるし時間も長くなるというのがあって、やっぱりサマーステージの時はワセダの中から8人を強くすれば勝てるという形で、8人だけでも戦えたのですが、12人となるとそこの穴埋めが大変で、やっぱり12人だと全然だめだねというところからスタートしました。そこから12人でも勝てるラクロスができるように練習を重ねてきました。リーグ戦とかもあり、練習する時間がなかったのですが、この3週間で仕上げて優勝という結果が出せたのはすごい良かったです。

――サマーステージでは優勝したものの、初めは不安な気持ちから始まったということですね

初めて12人制で練習試合をしたときはもう破滅的でこれはやばいなと。ここからどうやって12月までに上げていこうかなというのがすごく心配だったのですけど、みんな期待に応えてくれて頑張ってくれたのですごくうれしいです。

――今回は追われる立場でしたが

追われる立場でみんながワセダを潰しにくるというのは分かって臨んだのですが、サマーで優勝してタイトルを取って、私たちは王者という位置をいかに長い間キープできるか、維持できるかが大切だと思っていて、そのプレッシャーがあったからこそきょうの結果につなげられたのかなと思います。

――準決勝を振り返っていかがですか

準決勝は正直2点差もつけたので、私はもう勝てると思っていて交代したのですが、私たちも最後の方は体力的にきつくて同点にされてしまって、これはしまったなーと思って、お願いだから点はもう入れられないでくれという思いでした。サドンデスもサマーでは経験したことがなくて、サドンデスにならないように試合展開していこうねと話していました。追い付かれてサドンデスというのは本当に初めてだったので、私もショットを打つ登録をしていたので打たなくてはいけなかったのですが、こちらのゴーリーが止めてくれたので私が決めれば決勝に行けるという状況でした。なのでゴーリーには本当に感謝していますし、私も同点でサドンデスになった時にムードがお葬式みたいになってしまって、それでも周りのみんながここは決めるしかないよねと盛り上げてくれたので、本当にみんなには感謝しています。

――やはりショットは緊張しましたか

絶対入ると思って決めたので、入って当然のショットでしたが、やっぱりいままで打ってきたショットの中で一番うれしいショットでした。

――決勝にはどのようの気持ちで臨みましたか

勢いは確実にワセダが持っているんだから勝つしかないと思って、正直それまでの明大、立大との試合の方が厳しい試合だったので、あとはケイオーを潰すだけだと思っていました。体力的にも結構みんなきつかったのですが、気持ちで勝てた決勝だったなと思います。

――ここまで指導してきてくれた学生コーチに対しては何か言葉はありますか

みんなで優勝したい、2冠したいというのはあったのですが、何よりも1年生の中では学生コーチの京さんを胴上げしたいという気持ちが一番あって、それが最後にみんなを突き動かしたのかなと思うので、やっぱり京さんには感謝してもしきれないです。

――女子部で初の2冠ということになりましたが

もう、どんどん3冠も狙って、早慶戦でも現在8回連続負けていたりするので、そこも全部すべてのタイトルを狙っていきたいです。この学年は強いというのを改めてきょう実感しましたし、先輩たちにもコーチにも分かっていただけたのではないかなと思うので、あとは若い私たちがリーグ戦で本当の日本一を目指して頑張れる一つのきっかけになったのではないかなと思います。

――新人戦としてはあすなろカップが残されていますが、そこに向けての意気込みをお願いします

あすなろカップは多少時間が長くなるのですが、フルコートはもうこのウインターで経験済みなので、あとはこの冬と春で体力を上げてもっと試合慣れをして、もう絶対にきょうみたいな危ない試合にならないように圧勝して、しっかり3冠していきたいなと思います。

――平野選手自身の来年の目標は

私は早慶戦、リーグ戦はもちろんスタートで出て、絶対にMVPとかになれるようにしたいです。自分もなのですが自分の学年もたくさん多くの試合に出れるように、みんなを引っ張っていけたらなと思います。

MF岩田菜央美(スポ1=神奈川大付属)

――優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちをお願いします。

うれしいです。

――きょうの試合、立大戦はいかがでしたか

相手は強いと分かっていましたが、その前に明大戦があり、勝った勢いでいけると思いました。同点になったときはひやひやしました。

――サドンデスはどのような気持ちで望みましたか

ただ(仲間を)信じました。

――決勝戦の慶大戦はいかがでしたか

いつものように、特にアタック陣が強いのでボールもキープできて落ち着いていたので、良かったと思います。

――きょうの戦いを通して収穫や課題は見つかりましたか

収穫はクリアとライドがまだまだだと思ったので、そこを訂正してあすなろにいきたいと思います。

――ウインターステージとサマーステージの2冠は創部初ということですが、どのようなお気持ちですか

自分たちはそれを目標にサマーステージが終わった瞬間から目指してきたので、うれしくてワセダ大好きだな、と思いました。

――1年間教わってきた学生コーチの先輩にはどのような気持ちですか

京さんは1年生が30人いて多い中でひとりひとりの事情や悩みと向き合ってくれて、面倒見がすごく良くて、ありがとうという感じです。

――優勝の要因は何だと思われますか

ディフェンスは押し込まれても守りきって、オフェンスは決めきるところではいつものように決めて、頭を使った良いアタックだったと思います。

――次の試合、あすなろカップですが、抱負をお願いします

断固優勝です。

――個人的にはこういうプレーがしたいというのはありますか

競ったときとかに焦ってパスを出してしまったりして、判断が鈍ってしまうことがあったので、そういった部分を常に修正していきたいと思います。

G澤井柚希(国教1=愛知)

――いまのお気持ちをお願いします

すごくうれしいです。

――優勝できた要因は何かありますか

長い間、1カ月ほど1年生のチームで練習していたので、その努力が実っての結果だと思います。1年生練習をさせてくれた先輩とコーチの方々とトレーナーさんとマネージャーさんたちに感謝の気持ちがたくさんです。

――サマーステージ、ウインターステージの2冠についてはいかがですか

もう最高の気分なのですが、さらに追われる立場になってしまったので、これからももっともっと高いところを目指して、あすなろの三冠を目指します。

――立大戦はサドンデスでの勝利でしたが

反省点はまず裏からの1on1で2点が入ってしまって修正できなかったことです。でも勝ててよかったです。

――慶大戦は終盤攻められる苦しい時間が続きましたが

慶大戦は一番ディフェンスが守れていて、チームとして成り立っていて、プレーしていてとても気持ち良かったです。そのまま不安や緊張もありましたが、すごく気持ち良くディフェンスができたと思います。

――あすなろカップ優勝したいという気持ちが表れましたが、それに対するきょうの収穫や課題はありますか

クリアライドがまだまだできていない部分があり、ここの力も甘いところがあります。個々の力は各々がやるとして、クリアライドの組織的な部分は皆で一からやっていきたいと思います。

――学生コーチの先輩が1年間指導されてきましたが

本当にありがとうと言いたいのですが、それ以上のことをやってきていただけて、本当にメンタルもプレーの技術面でも教えていただいたことばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。

――あすなろカップ優勝という目標とは別に個人目標もお願いします

個人目標はゴーリーとしてチームを無敗にすることで、日本代表のゴーリーになることです。