馬術部

2014.12.23

第86回全日本学生選手権 12月20、21日 東京・JRA馬事公苑

最後の舞台で、堂々の準優勝

 学生王者という栄冠を手にするための戦い、全日本学生選手権(選手権)が2日間にわたって行われた。早大からは五十嵐裕哉(創理4=新潟南)が出場。準決勝までを危なげなく突破し、順調に決勝に勝ち進んだが、その決勝で一歩及ばず惜しくも2位で幕を閉じた。

 今大会は4人ずつのブロックに分かれその上位者2名が勝ち上がる方式。全て貸与馬戦で行われた。1、2回戦までは馬場馬術(馬場)のみで競う。馬場を苦手とする五十嵐だが、そこで強さを見せた。特に2回戦では強豪日大の選手2人と同じブロックとなり厳しい戦いが予想されるも、なんと出場者トップの得点を獲得。万全の態勢で翌日の準決勝へと駒を進める。

落ち着いた走行を見せる五十嵐

 準決勝以降は馬場の得点から障害飛越競技(障害)の減点を差し引いた総得点で勝敗が決められる。準決勝を順当に突破し迎えた決勝。またもや馬場で技術が光った。2位との点差を10点として、1位で馬場を終える。そして、勝負の障害。悲願の優勝はもう目前にあった。しかし、1回目の走行で2度の落下と規定タイムの超過により18減点となり、優勝に大ブレーキがかかる。2回目の走行は障害を落とすことなく3点のタイム減点のみに抑えたものの、馬場で2位につけていた香田彬彦(明大)に2度の走行共に減点なしという会心の走りをされ五十嵐は逆転優勝を許してしまった。「勝たなきゃ意味がない」(五十嵐)。勝利の女神は振り向いてはくれなかった。

丁寧に障害を跳びこえていく五十嵐

 4年生の五十嵐にとっては最後の大会。また、昨年のこの大会では力を存分に発揮できず4位に終わっている。「1位になりたかった」(五十嵐)。この言葉がすべてを表しているだろう。しかし五十嵐は大学での競技生活を「同期と協力して4年間やり通すことができた」と振り返り、満足げな表情を浮かべた。そして先輩の勇姿は下級生の原動力にもなったに違いない。新生馬術部がこれからどんな活躍を見せてくれるのか。楽しみに春を待とう。

(記事 稲満美也、写真 井上雄太、桝田大暉)

コメント

五十嵐裕哉主将(創理4=新潟南)

――この大会への意気込みは

最後の学生戦なので上位を目指して頑張ろうと思いました。

――2回戦は強豪日大の選手が2人いるというなかなか厳しい組み分けでしたが

いずれは強い人と当たるので。くじ運が良かったので後の方(の走行)で有利だったんですけど、苦手の馬場でなんとか勝てて良かったと思います。

――結果1位で通過されましたがいかがでしたか

前の人(の走行)を見れたというのが大きくて、それで失敗しているところを見て自分はこうやろうかなというのを考えてやったので上手くいったのかなとは思います。

――準決勝は障害ともに良かったですが振り返っていかがですか

馬場は本当に自分はダメだったんですけど、結果だけ見れば良くて、採点競技なので結果がどうなるか分からないというのが馬場競技なので。障害は最後自分がミスをしてしまったのですがわりと良い感じで帰ってこれたと思いうので、準決勝はそこそこ(良かった)かなと思います。

――迎えた決勝戦ですがどのようなお気持ちで臨まれましたか

馬場が苦てなのでどこまで食いついていけるかってところで、障害はノーミスでこれるかなというところだったんですけど。

――馬場はかなり高得点でしたが

なんでかわからないんですけど(笑)。結果的には良かったですね。

――やはりこの1年で馬場の方は改善されたということでしょうか

改善はされてないですね。貸与馬戦なのでどう乗るか、苦手な馬だったり、得意な馬だったりあるとおもうんですけど、そこをなんとか馬の特徴を見て乗れたのかなとは思います。

――一走行目で減点18と付いてしまいましたがいかがでしたか

タイム(減点)はしょうがないなと思っていて、今回落とさないでタイムだけで来て、次の馬は(総減点)ゼロで来ればいいかなと思っていたのですが、結果的に2点落としてしまいました。その時点で「あぁー」っていうところでした。馬は良かったんですけど自分のミスで落としてしまいました。

――1走行目終えたあとの点差をどのように感じられていましたか

(1走行目で点差が)ひっくり返ったので、2走目は無理せず馬にプレッシャーを与えず帰ってこようというところで、タイム減点が付いてしまったのですがそれは全然問題なかったかなと思います。

――2位という結果をどのように受け止められていますか

1位以外この試合は全部一緒なので、勝たなきゃ意味がない試合なのでダメでしたけど最後の最後そんなに酷くはなかったので良かったですがあまりいい思い出にはならなかったので残念です。最後の学生戦だったので1位になりたかったです。

――4年間を振り返ってはいかがでしたか

4年間は大変な時もありましたけど同期と協力して4年間やり通すことができたのでそこはすごく良かったと思います。最後の1年も楽しく、団体で頑張れることができたのですごくいい年になったんじゃないかなと思います。