自転車部

2014.12.17

全日本学生RCS第12戦・埼玉クリテリウム行田ラウンド第1戦 12月14日 埼玉・古代蓮の里・長野小針地区周回コース

最後にまさか 金子クラス1はお預け

 古代の史跡が残る町、埼玉・行田市で2014年最後のRCSが行われた。ワセダはクラス2に金子智哉(商2=神奈川・相模原)、手嶋将大(スポ2=千葉・国分)ら5名がエントリー。総勢49名で行われたレースは、法大の逃げを金子が追いメイン集団に20秒以上の差をつける。最終周回まで先頭に残り、後はスプリントに持ち込むだけだったが、最後の最後にまさかの落車。目前にあったクラス1昇格を逃してしまった。大集団にいた足立一真(文4=東京・早稲田)と手嶋はレース終盤まで脚を温存し、理想的なかたちで最後のゴールスプリントに入ったが、こちらも最後の一歩が及ばなかった。

 昨年とコースを変更して行われたレースは1周2・7kmを10周し、最後の着順を競うロードレース方式。クラス2は1周目から動いた。開始直後に法大が3人で集団から飛び出して逃げを図る。それを受け、「さすがにあの法大の逃げは決まるだろう」と金子も即座に前を追う。一方後ろに残った足立、手嶋、井上渓太(創理3=東京・早大学院)、八田衛(スポ1=鳥取・倉吉北)は「その逃げをリセットする必要もなかった」(足立)と逃げを容認。メイン集団で脚を貯めていこうとする。金子は3周目に先頭に追いつくと、コース上に吹いている風の影響もあり、レース全体がクラス1よりも早いラップタイムを刻みながら中盤へと進む。

先頭で法大と逃げを形成した金子

 4人で形成していた先頭の逃げからさらに1人が脱落し、法大の2名と金子の3人が残る。後続に20秒近くの差をつけつつも、一定のペースを保つ。メイン集団内では、井上が4周目でDNFになってしまったが、足立が先頭から5、6番手をキープ。手嶋、八田にはやや疲れも見えたが、それでも集団から振り落とされることなく後方に残る。レースも残りわずかになったところで、足立、手嶋、八田の3人がメイン集団の先頭につく。ここで「ラストのコーナーでかけよう」(足立)と話し合うと前のポジションで粘ることを確認する。残り1周に入り、先に逃げ集団の金子が仕掛ける。数で上回る法大勢に対し「スプリント勝負に持ち込むよりは途中で自分がアタックしていこう」とバックストレートで先に仕掛けたが、これはすぐに吸収される。アタックに失敗した金子はゴール前のスプリント勝負に切り替えるが、一瞬の油断が隙を生んだ。前の選手の後輪と接触して転倒してしまい、ゴールスプリントへ持ち込めずに3位に終わった。メイン集団の足立、手嶋は打ち合わせ通りの位置を確保しながらスプリントへ入ると、これ以上ないかたちで足立が前方の選手を抜きにかかるが、最後に息切れしてしまい手嶋が5位、足立は8位でフィニッシュした。

最後のゴールスプリントは惜しくも刺しきれなかった手嶋

 今回は最後の詰めの甘さが見えてしまったワセダの面々。「クラス1昇格が目の前にあって、めちゃくちゃテンション上がったんですけど、それがちょっと裏目に出て焦っちゃったのかもしれない」(金子)と振り返るように、一瞬の気の緩みがレースを分けてしまうことを再認識させられた。昨年も行田で落車しておりやや不運続きの金子だが、本人は「次の成人式を返上して(行田クリテリウムに)出ようか迷っているくらい」と、今回の悔しさをバネにする用意はできている。今回のようなレース展開ができればクラス1も夢ではない。

(記事、写真 高柳龍太郎)

結果

▽クラス2

金子 3位、手嶋 5位、足立 9位、八田 25位、井上 DNF

コメント

足立一真(文4=東京・早稲田)

――きょうはクラス2に5人出場しましたが、事前に意思疎通はしていたのですか

正直どうやって個人が走るかは決めていなかったんですけれども、5人とも何度かクリテリウムを走ったメンバーでもありますし、個々が自分で考えられるメンバーだったので、レースの中で臨機応変に対応していこうとはみんな思っていたと思います。

――やや弱めではありますが風も吹いていました

ホーム側が追い風で、その反対側のストレートが向かい風のようなかたちで、結構追い風の時にスピードが乗るので、スピードのある選手の方が脚を残せるのかなという印象でした。向かい風のところは確かにつらいんですけど、コーナーではないので対応はしやすかったです。

――レース全体を通してスピードが速かった印象を受けましたが、風の影響ということでしょうか

風の影響もありますし、道幅が広くて減速するところがなかったので、結構全体的に速くて。またメンバーも有力どころの大学も来ていましたので、それでペースが速かったのかなと思っています。

――先に金子選手を含む5人ほどが前に抜け出し、足立選手はメイン集団に残りましたが、試合展開としてはいかがでしたか

金子が逃げて、その逃げをリセットする必要もなかったので、手嶋(将大、スポ2=千葉・国分)と自分と井上(渓太、創理3=東京・早大学院)と八田(衛、スポ1=鳥取・倉吉北)で最初はとりあえず脚を貯めていこうという感じでレースは終盤まで進んでいきました。

――終始いい位置につけていたと思いますが

クリテリウムなので前にいなければいけないというのは必須で、そこで脚を貯めていて、ラスト2周のときに八田と手嶋と一緒にちょうど一番前に出て、いったんどうするかを話し合って決めれたので、そこが一番よかったと思います。

――どんなことを話し合われたのですか

直前で手嶋とは、手嶋が先頭でその後ろに僕で、ラストのコーナーでかけようというのは話していて、そのためにラストに入っても絶対に前にいようというのは話していました。ラスト1周になったときにけん制が入って集団がまとまりのない状態だったんですけど、八田くん(衛、スポ1=鳥取・倉吉北)が前にいて、八田に前を引いてペースを上げろと言ったら本当に1kmくらい先頭を引いてペースを上げてくれたので。そのおかげで手嶋と自分は先頭から5、6番手の位置で脚を使わずに最終コーナーまで進むことができました。

――では展開どおりのスプリントだったのですね

ラスト1周までは本当に予想通りで、八田が先頭で、5、6番手に手嶋と僕でいけたんですけど、予定では僕が手嶋の後ろについて、手嶋が発射台になって僕が集団の頭を取る予定だったんですけど、自分かちょっと突き切れをしてしまって、思うようにいかず、結構手嶋単騎で集団の2位、クラス2で5位に終わってしまって。そこは本当に失敗だなと思いまして、やっぱり自分のスプリントが無いのかなとは改めて思いました。ただ、レース中に話し合って決めて走れたことは本当によかったことなので、本当に大きな収穫だなと思いました。

――この後ももう一度くらい出られるのですか

現役が出るなら出ようかなと。今回金子がクラス1に上がれなかったので、前主将の佐々木勇輔(教4=埼玉・早大本庄)がいなくなってクラス1が誰もいないという状況なので。現役が出るなら自分も出て、ワセダから優勝者を出したいと思います。

――やはり上の立場から見てもクラス1に上がっていってほしいですか

そうですね。上がっていって欲しいですし、自分自身も正直言って上がりたいというのもあります。

金子智哉(商2=神奈川・相模原)

――まずきょうのレースはいかがでしたか

話し合ってはいなかったです。僕が追いついて5人になったんですが、そのうち2人がちぎれて、これはあかんってなって、前に急いで追いついて3人になってそこからずっと逃げていました。

――最初に法大が動いたときにすぐさま追いましたが、あれはあらかじめ考えていたのですか

普通に最後までいってスプリントしようと思っていたんですけど、さすがにあの法大の逃げは決まるだろうなと思い、行かなきゃと思って行きました。

――きょうのレースはペースがなかなか早かったと思いますが、その点はいかがですか

特に。そんなにきつくはなかったです

――走っている顔を見ても余裕があるように見受けられました

最後のスプリント勝負まで余力は残していたんですけど…。

――レース途中から3人で逃げていましたが、最後のスプリントに関してはどのようなことを考えていましたか

スプリント勝負に持ち込むよりは途中で自分がアタックしていこうかなと、最後の1周のバックストレートで行ったんですが普通に捕まって。まぁこれはスプリントだな、となったんですがその前に落車しました。

――落車はどのような状況だったのでしょうか

3つ目のコーナー辺りですね。滑った訳ではないんですが、自分の注意力不足か焦りか、後は前の人が少し右にずれたというのもあるんですが。それで前輪と前の選手の後輪がこすっちゃって。ハンドル取られてこけちゃいました。

――今回のレースは最後1位を狙いにいけた実感はありましたか

本当にクラス1昇格が目の前にあって、めちゃくちゃテンション上がったんですけど、それがちょっと裏目に出て焦っちゃったのかもしれないです。

――今回のコースは細かいコーナーが多かったですが、走ってみた感想は

最近コーナーとかは結構うまくなってきていて、そんなに問題なくできたと思います。

――次も行田クリテリウムには出るのでしょうか

あんまり出ない予定だったんですけど、今回悔しいのと、実際クラス1を狙えるので、次の成人式を返上して出ようか迷っているくらいです。多分全部出ると思います。