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水泳部

2013.05.25

第17回東日本リーグ戦 5月18、19、25日 埼玉・秀明英光高

チームは不調もルーキーの活躍光る/男子リーグ戦も開幕

 女子部のシーズンが開幕した。新たに木下智貴監督(平24スポ卒=埼玉・伊奈学園)を迎え、「きょねん(5位)よりいい順位をとって起爆剤にしたい」と、臨んだこの大会。しかし、2位以上が優勝決定トーナメントに進める予選Aリーグで2勝2敗と苦戦する。3位で5位決定トーナメントに回った。

 5位決定トーナメント1回戦をコールドゲームで勝ち上がると、5位決定戦で柏崎と対戦。出だしから激しい点の取り合いとなった。「(仕上がりは)100点中30点くらい」(固城妃美主将、教4=東京・藤村女)という早大は、守りのミスなどから立て続けに失点を許してしまう。昨季の主力やルーキー小路安希(スポ1=埼玉・秀明英光)らの個人技を中心に得点を重ねるも、第1ピリオドを4―6と2点ビハインドで終えた。

固城妃主将が今季のチームをまとめる

 第2ピリオド以降、早大は徐々に落ち着きを取り戻した。司令塔の固城妃主将が起点となり、センターフォワード小西晃代(社2=埼玉・秀明英光)らが柏崎のディフェンスをこじ開けて得点。競った展開の中、第3ピリオド終了時13―13の同点とする。最終第4ピリオド、固城侑美(スポ3=東京・藤村女子)などが得点し、終了間際には1点差に詰め寄られるもこれを守りきり、17―16で勝利。辛くも5位に踏みとどまった。

ルーキー小路はさっそく主力として活躍

 今大会、チームは目標としていた昨季以上の成績を残すことができず、「ディフェンスがあまりにもできなさすぎ」(固城妃主将)という課題を露呈した。しかし、その中で1年生・小路の活躍や、持ち前の個々人の能力の高さが光った。木下監督が強調したように、チームが一つになって力を合わせたとき、早大の真価が発揮されるだろう。3日間で6試合をこなすハードな日程であったが、息つく間もなく次週からは関東学生リーグ戦が始まる。悲願の『日本一』を目指して、早大女子水球部の挑戦は始まったばかりだ。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

(記事、写真 森健悟)

★男子関東学生リーグ戦開幕

 25日から、男子関東学生リーグ戦が開幕。早大は初戦で国際武道大を18―12で破り、順調な滑りだしとなった。

結果

◆女子東日本リーグ戦
▽5位決定トーナメント
1回戦 ○早大18-3芝浦工大柏
5位決定戦 ○早大17-16柏崎

◆男子関東学生リーグ戦
○早大18-12国際武道大

コメント

木下智貴監督(平24スポ卒=埼玉・伊奈学園)
――ここまでのチームの仕上がりは
まだ新チームになってゲーム数がそんなにないんですけど、理想にはまだまだ遠いと思います。近づいてはいると思うんですけど。
――きょうの試合を振り返って
水球は点の取り合いですが、僕は1対0で勝つのがベストだと思っていて、点を取られすぎているというのはありますね。もっとディフェンスを強化していきたいです。
――きょねんの主力が多く残っているチームですが、どのような戦い方をしようと思っていましたか
個人の力はあるんですげど、それをばらばらに作用させてはいけないと思っています。一個の方向に、みんなで力を合わせる。そうすると、実力以上の力が出せると思うので、一本の筋の通った戦術の理解っていうのを目指していきたいですね。そうするときょねん以上のチームになると思います。
――秀明英光高戦では1点差で敗れました。勝敗を分けたのは何だったと思いますか
自分たちのミスから失点して、ミスで点を取れなくて、というかんじだったので、自滅、というのが一番適した表現かな、というのはありますね。
――日体クラブなどの強豪と戦ってみて感じたことは
うちはまだまだだな、と。先ほども言いましたが、一人一人の力はあるんですけど、それが別々に働いていると弱いチームになってしまうので、それを一つの方向に揃えられるようにチーム作りをこれからしていきたいと思います。
――ルーキーの小路安希(スポ1=埼玉・秀明英光)選手が活躍しました
そうですね。ここ(会場の秀明英光高校)出身ということもあって、負けたくないとか変な試合したくないという思いもあったと思います。
――今大会5位という結果について
僕はことし就任したので、きょねんよりいい順位をとって起爆剤にしたいと思っていたんですけど、最低限、きょねんと同じ順位は確保できたので、これから一歩ずつ進んで行って、最終的には優勝したいと思います。
――今後の課題を
繰り返しになりますが、チームの力を一本の方向に揃えた戦術を使って、それを全員が理解していくこと。そうすると、強豪校にも勝てると思います。

固城妃美主将(教4=東京・藤村女)
――シーズン開幕しましたが、ここまでのチームの仕上がりは
100点中30点くらいだと思っています。いまは競泳との兼ね合いでプールがあんまり使えていないので、そういった面で、泳ぎが足りないかな、ということもありますし、あとはワセダは人数が少なくてゲーム練習もできないので、フォーメーションとか退水の形っていうのはまだまだかなと思っています。
――きょうの試合を振り返って
1試合で(両チーム合わせて)33点入ること自体がよろしくないというか、ディフェンスがあまりにもできなさすぎなので、そこを改善しなきゃいけないっていうのが、来週から関東学生リーグ戦が始まるんですけど、そこに向けての課題ですね。
――きょねんの主力が多く残っているチームですが、どのような戦い方をしようと思っていましたか
せっかく個々が強いので、誰かに頼るのではなくて、個々の力を生かせるように、という攻撃も必要だと思いますし、個々の力を生かせるディフェンス、というのが一番重要だと思っています。
――日体クラブなどの強豪と戦ってみて感じたことは
シーズン序盤でまだ体ができあがっていないということと、体力面でも、まだまだ日体大や東女体大には差があると思うので、そこを夏休みまでに戻して、強化していかないといけないな、と思います。
――ルーキーの小路安希(スポ1=埼玉・秀明英光)選手が活躍しました
ワセダに入ったばかりでチームに馴染めるか心配していたところもあったんですけど、誰よりもチームを引っ張ってくれているので、すごくありがたいと思っていますし、頼もしい存在です。
――今大会5位という結果について
本当は、(予選リーグで)秀明英光高に勝って、上(優勝決定トーナメント)にいきたかったんですけど、一応5位に留まれたということで、今後に繋げられるかな、と思います。
――今後の課題は
ディフェンスと、退水の攻撃ですね。

小路安希(スポ1=埼玉・秀明英光)
――この大会を振り返って
チームに貢献できたかな、と思います。
――きょうの試合を振り返って
1ピリオド目は、ディフェンスでできていないところもあったんですけど、2ピリオド目からは、しっかり全員でできるようになったので、よかったです。
――出身校・秀明英光高との試合もありましたが
負けて悔しかったです。次は勝ちます。
――今後の課題は
もっと視野を広くして、冷静さを失わないようにしたいです。
――チームとしては
もっとカウンターを出られるようにしたいです。