庭球部

2014.12.10

第51回全日本学生室内選手権 12月6・7日 大阪・江坂テニスセンター

今井が単複二冠を達成!

 熱戦が繰り広げられてきた全日本学生室内選手権。今井慎太郎(スポ3=神奈川・湘南工科大付)と栗林聡真(スポ3=大阪・清風)のワセダ対決となった男子シングルス決勝は、今井がストレート勝ち。単複二冠を成し遂げた。一方の女子シングルス決勝には林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)が出場。フルセットまでもつれ込む激戦となったが、惜しくも敗れ準優勝となった。

 6日に行われたシングルス準決勝。男子シングルスでは栗林が大友優馬(法大)と対戦した。序盤は相手の積極的なプレーに押され、ファーストセットを落とす。セカンドセットも3-5まで追い込まれたが、「相手が勝ちを意識して固くなった隙をつけ込んだ」と巻き返しをみせ、このセットを奪う。ファイナルセットも押し切り、決勝進出を決めた。この他、渡邉将司(慶大)を下した今井も準決勝を突破。女子シングルスでは林が梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)との同士打ちを制し、決勝戦に駒を進めた。

粘りのプレーで逆転勝利を飾った栗林

 翌日行われた男子シングルス決勝。「ドローを見たときに、今井と決勝で対戦したいと言っていた」(栗林)。その思いが実現された試合となった。鋭いラリーの応酬が続いたが、前日の試合の疲れが色濃く見える栗林に比べ、要所で集中力を発揮した今井に軍配が上がる。6―0、6-1という圧倒的な勝利。次期主将としての意地を見せた。

強烈なストロークでポイントを重ねた今井

 昨年今大会のシングルスで本戦出場を果たせなかった悔しさを優勝というかたちで晴らすべく、リベンジに燃える林。女子シングルス決勝で山学大の選手と対戦した。「自分から攻めていくことができた」と語るように、ファーストセットは攻めのプレーで主導権をにぎる。第12ゲームをラブゲームで獲得すると、ゲームカウント7―5でこのセットをものにした。しかし、続くセカンドセットでは前日に2試合を戦った疲れからか「守りの姿勢からポイントを重ねようとしてしまった」(林)と、決め手となるショットを打ちこめない。相手にゲームの連取を許し、2―6と差をつけてセットを奪われてしまった。ファイナルセットも調子を取り戻すことができないまま試合を終えた林は、セットカウント1―2で敗戦。悲願の優勝を逃した。

惜しくも優勝はならなかった林

 今大会でも、多くの選手が活躍を見せたワセダの庭球部。しかし、今井は「もっと下の選手を育成していかなければ」と課題も口にした。チームを担ってきた4年生の穴を埋めるために、経験の浅い選手たちにもさらなる奮起が期待される。「チーム全体のレベルアップを目指します」(今井)。新生ワセダが、上々のスタートを切った。

(記事 芦沢仁美、松崎はるか、写真 吉原もとこ、山本葵)

結果

シングルス準決勝

▽男子

○今井慎太郎(6-0、6-3)渡邉将司(慶大)

○栗林聡真(4-6、7-5、6-2)大友優馬(法大)

▽女子

○林恵里奈(6-1、7-6(3))梶谷桜舞

シングルス決勝

▽男子

○今井慎太郎(6-0、6-1)栗林聡真

▽女子

●林恵里奈(7-5、2-6、4-6)久次米夏海(山学大)


チャンピオンスピーチ

今井(写真右)

まず初めに、今大会を運営してくださいましたダンロップスポーツマーケティング様、学連の皆さま、本当にありがとうございました。そして今大会に朝早くから応援に駆けつけてくださったOB、OGの方々、渡辺準コーチ(平19スポ卒=静岡・庵原)、本当にありがとうございました。栗林くん(聡真、スポ3=大阪・清風)とはこの関西でジュニアの時に2回、全日本ジュニア(全日本ジュニア選手権)とITFの兵庫でも決勝で戦っていて、どちらも負けていたので、リベンジするかたちになりまして、それが成功して今回は良かったなと思っています。でも、栗林くんとはまた早稲田大学の一員としてこれからも頑張っていこうと思うので、これからもよろしくお願いします。ことしもそうですが、きょねんは自分としてもけがなどもありましていい結果が出せなかったぶん、悔しい思いをして。きょねんも決勝で負けてしまったのですけれども、こうして最後に優勝することができてうれしく思います。新チームになってまだ始まったばかりなので、これからも頑張っていこうと思いますので応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

コメント

今井慎太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)

――ダブルスに続きシングルスも優勝されましたが、今のお気持ちは

きょねんのインカレインドア(全日本学生選手権)からことしの夏にかけて苦しい思いをしてきて、ケガもあったりというのでなかなかいい成績を残すことができなかったので、単純に今回優勝できてうれしいなという気持ちはあります。ですが今回はまだ新チームとして始まったばかりなので、他の選手の育成ももちろんですが自分自身ももっと成長していかなければならないと思います。学生の枠にとどまらずに上を目指していけるようにもしていきたいと思いますし、他大学の選手もとても成長してきているので大学の中でもしっかり勝てるよう自信をつけていきたいという課題も見つかりました。

――きょうの試合は栗林選手(聡真、スポ3=大阪・清風)との対戦でしたが、振り返っていかがでしたか

栗林とは練習も一緒にしていますし、お互いどういったプレーかというのもわかっています。身内であるぶん難しい部分もあったと思いますが、栗林が相手だからどう、というのはあまり考えずに自分のプレーをするというのを重視してやれたと思います。

――今大会でのチーム全体の結果を主将としてどのように受け止めていますか

シングルスに関しては本戦に出場できたのが3人しかいなくて、ちょっと少ないなと思いますし、これからもっと下の選手を育成していかなければならないというのは改めて感じました。決勝がワセダ同士の対戦だったというのは栗林も実力をつけている証拠なので、僕たち2人が先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います。ダブルスに関しては新しいペアで今回は臨みましたが、その中から得られたものもあります。ただ、僕たち以外は1回戦で負けてしまったので、今回の経験を生かして次はどういうふうにペアを組んでいくのか考えたいと思います。今回の課題を生かして、チーム全体のレベルアップを目指します。

――今後の抱負をお願いします

今回の結果は結果として受け止めて、優勝したことに満足せず気持ちを切り替えて明日から練習に臨んでいこうと思います。学生の中で勝つと同時にもっと成長するためには上にトライすることも必要だと思うので、練習の段階からレベルアップすることを心掛けて次に臨みたいと思います。

栗林聡真(スポ3=大阪・清風)

――新体制になって初の大会でしたが、どのような気持ちで臨みましたか

ドローを見たときに、今井(慎太郎、スポ3=神奈川・湘南工科大付)と別の山に入っていたので、決勝で対戦したいなと言っていました。きのう、負けそうな試合をしてしまったのですが、どうにか勝てて決勝で当たることができたのは本当に嬉しかったです。

――きのうはフルセットでの逆転という劇的な勝利でしたが、疲れは残っていましたか

そうですね、きょうは朝起きたときから筋肉痛で。あまり動けていなかったなと思います。

――きのうの試合に関してはいかがでしょうか

対戦した大友選手はとても良いプレー、特にサーブ&ボレーで揺さぶってきて、4ー6、第2セットも3−5までいってしまって。でも、そこからほんの少し、相手が勝ちを意識して固くなった隙につけ込んで、どうにか追いつくことができました。落ち着いてこちらも、いける、というように手応えを感じて、いけました。

――決勝では今井選手との対戦になりました

練習も普段一緒にやっていますが、今井の球はすごく速くて、ちょっと僕が身体が動いていないと、追いきれないので。他の相手だと自分の身体が動いていなくてもスピードにはついていけるのですが、今井のサーブやフォアハンドはすごく速くて。もっと俊敏に動かないときょうのような結果になってしまうなと思います。

――きょうの試合で得た収穫、明らかになった課題は

きょうはとても一方的な試合になってしまいました。ラリーの内容に関しては良い部分もあったのですが、要所要所の集中力や気持ちが、きのうの試合が終わってから緩んでしまっていて。向こうはロースコアで勝ってきていたのですが、こちらは3時間以上の試合をしてしまったことがきょうにも響いてしまったのかな、と思います。

――来季への目標をお願いします

とりあえず、冬に走り込んで身体を作ること。今井と僕と、また梶(修登、政経3=東京・早実)と、でこれから上級生として中心として引っぱっていかないといけないので。頑張っていきたいと思います。

梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)

――新体制で大会を迎えるにあたって、これまでに心境の変化などはありましたか

けがなどの影響で、春先から自分の思うようなテニスができていなくて。10月に行われた王座(全日本大学対抗王座決定試合)でも勝ったから良かったものの、実はぱっとしなくて完全燃焼したとは言えませんでした。しかしそのような中、先日行われた全日本(全日本選手権)では出場のチャンスをいただけてそこでの経験が自分にとってすごく大きなものとなり、その後のモチベーションというか自分のテニスを変えるというかまたがんばることができるようなきっかけとなりました

――今大会を振り返っていかがでしたか

まず今回のドローを見たときに、自分の入っていた第3ブロックは強い選手ばかりいたので厳しい戦いになるなという一言で(笑)。なので、目の前の試合を必死に戦うことに集中していました。また体調を崩して戦うことが厳しい状態のときがあって、そのときは実際にプレーがうまくいかなかったりするのを体調のせいにしていた部分がありました。しかしコーチから「そのままでいいのか」という言葉をいただいてから、自分の中でガッツを出すことができたという思い出もあります。そのときに厳しく言っていただいたからこそ、自分を鼓舞することができたと思います。

――きょうのシングルス準決勝をセットごとに振り返っていかがですか

試合を行ったコートは速いコートで自分のテニスも攻めるテニスなので相性は良かったのですが、今大会は林(恵里奈、スポ2=福井・仁愛女)もすごく調子が良くて攻め切るのが難しい部分はありました。予選から足を痛めていていたので、自分の中でファーストセットをなんとか取らないと体力的にきついなと試合前から思って、出だしは足が痛かったにせよ体は問題なかったのですが、セカンドセットの頭からはだんだん痛みも強まってきてもうだめかもしれないと思ってしまいました。そこはやはり自分の弱さがまだ残っていて、取れるチャンスはあったのに足を気にしすぎてファーストセットをものにできなかった原因でもあると思います。しかし、自分は3年生で、宮地(真知香、社3=福岡・折尾愛真)と吉富(愛子、スポ3=愛知・椙山女学園)も負けている中で私もこのまま負けてしまっていいのかと思い、先輩の意地ではないですが何としてでも巻き返しを図ろうとセカンドセットは頑張りました。それでもやはり思いとは裏腹に体はピークにきていて、ファイナルセットは40―0までいったゲームもあったのですが、最後の最後でのショットのミスが目立ってあともう1本取りにいくことができませんでした。自分が攻めなればラリー戦はとれないということはわかっていたからこそ攻め急いでしまった部分もあって、もっと冷静に状況を捉えて動かなければいけなかったなと思います。

――今大会の感想と、今後の抱負をお願いします

吉富と組んだダブルスで負けてしまったことはすごく残念な部分ではあるのですが、個人的にはシングルスベスト4という結果は今までで一番良い成績だったのでそこはうれしかったです。来年はラストイヤーなので、冬場でけがをしない体を作りつつ、王座や全日本で得た経験を生かしながらもう一度自分のテニスを見つめ直して頑張っていけたらと思います。

林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)

――きょうの試合を迎えるにあたって、きのうからの疲れはありましたか

きのうシングルス決勝、ダブルス準決勝両方ともファイナルセットまでいって試合が終わった後は疲労がありましたが、夜ちゃんと体を休めて、きょうを迎えるときにはしっかり戦える状態になっていました。しかし、セカンドセットからは徐々に疲れが出てきてしまっていたように思います。

――決勝は接戦となりましたが、特に苦戦した部分というのはどこでしょうか

どこも苦戦していました。ファーストセットは自分から攻めていくことができていて相手も守りに入っている状態だったのでネットでポイントを取る回数が多かったのですが、セカンドセットからは相手が先にストレートに展開していって自分は何とかしのぎ続けるという守りの態勢からポイントを重ねようとしていて、なかなか前に上がれる回数が少なくなっていたので、そこに苦戦していました。

――逆にご自身のプレーでここは相手を苦しめることができたなという部分はありますか

サーブで崩せたところは良かったと思います。ファーストセットではしっかり鋭角にサーブが入っていて、相手の取れる範囲を狭めて崩すことができていました。

――今大会を通してご自身が成長できた点というのはどこでしょうか

1年前と比べて、自分から積極的に攻めていくというプレーが徐々に確立されているかなというふうには感じました。今後はきょうのような相手に対して、さらにスピードにもついていけるようになれればなと思っています。

――今後の目標をお願いします

今大会の結果に満足することなく、来季の春関(関東学生トーナメント)からも活躍できるようにこの冬しっかりトレーニングや練習を積んで頑張っていきたいと思います。