水泳部

2014.12.10

第7回関東学生ウインターカップ公認記録会 12月7日 神奈川・相模原市立水泳場

年内最後のレースで自己ベストも多数!

 冬場の数少ない実戦機会の一つ、関東学生ウインターカップ公認記録会。男子部は世界短水路選手権への出場者を除く全選手がエントリーし、チームとしては新体制初のレースとなった。自己べスト更新者も多数輩出し、年内最終戦を締めくくった。

スタート前に集中する荒木

 今大会、特に好調ぶりをアピールしたのが、自由形短距離の荒木優介(人2=三重・暁)。男子50メートル自由形でジャパンオープン2015の参加標準記録を突破すると、100メートル自由形でもスタートから勢いに乗り46秒68をマーク。日本選手権の切符をつかんだ。春から夏へかけて頭角を現した成長株の一人だが、インカレ後から取り組んできた体力強化でさらに不安を解消。取り組みが結実した結果に満足げだった。刺激を受けている存在として同種目の先輩である中村克(スポ3=東京・武蔵野)の名前を挙げた荒木。「吸収できるものは全部吸収して強くなれるだけなりたい」と、向上心は増すばかりだ。

 代替わりを終えて最上級生となった加納雅也主将(スポ3=県岐阜商)や雨谷拓矢(スポ3=神奈川・桐蔭学園)は姿勢と泳ぎでチームを引っ張った。特に2種目への挑戦を表明している雨谷は自由形で日本選手権への出場を決め手応えをつかむ一方、久々の出場となった男子100メートル平泳ぎの結果には首をかしげ、強化の必要性を実感したよう。ことし前半はケガでリハビリ生活を余儀なくされ早慶対抗戦で待望の復帰を果たした経緯を持つだけに、ラストイヤーに向けては万全の準備で備えたい。

監督不在のなかチームを統率した加納主将

 ルーキーたちも奮闘し、それぞれが収穫を手にしている。背泳ぎの山口真旺(スポ1=兵庫・須磨学園)は経験が少ない短水路のレースを通して苦手なターンへの取り組みが上位進出へのカギを握ると分析。寺崎拓海(スポ1=茨城・並木中教校)も同組の中大勢に食らい付き、ジャパンオープン2015への参加標準記録を突破した。また、高木遼司(スポ1=大阪・生田)、征矢宗大(人1=埼玉・立教新座)、竹田昌嗣(スポ1=東京・早実)らも泳ぎに力強さが増し、自己ベストを連発。今後への明るい材料となった。

 「基準(大会参加標準記録)を突破しよう、既に突破している者はさらに上を目指そう」(加納主将)と臨んだなかで、結果を出した選手が多くチームとしても納得のレースとなった。しかし、冬はまだ始まったばかり。今後は強化期間を経て、年明け後の1月中旬には新チームで臨む初の大学対抗戦として東京六大学冬季対抗戦が控える。久々に全選手が揃う舞台で目標を達成し、新年も好スタートを切れるか。

(記事 荒巻美奈、写真 笹澤桜、高橋豪、谷田部友香)

★早大対決の軍配は…??

白熱したリレーではレース中に笑顔が見られた

 最終種目の男子400メートルフリーリレーには2組目に早大から2チームが登場し、接戦を繰り広げた。先行したのは6コースの早大チーム。先陣を切った雨谷が自己ベストとなる49秒33をマークして勢いに乗ると、2番手以降もリードを広げる。このままフィニッシュするかと思われたが、3コースの早大チームが巻き返す。アンカー勝負で高木が竹田をかわし、わずか0秒12差で逆転勝利。同校対決に盛り上がりを見せ、選手たちには笑顔がはじけた。

結果

▽女子50メートル自由形
赤尾愉歩(社3=東京・早実) 26秒37【10位】

▽男子50メートル自由形
荒木 22秒68【1位】
高木 23秒29【10位】
和田真(スポ2=東京・早実) 23秒81【26位】

▽男子50メートルバタフライ
竹田 26秒74【16位】

▽男子50メートル背泳ぎ
大沼健(スポ2=宮城・東北) 25秒84【5位】

▽女子400メートル自由形
溝上壽乃(国教1=東京・早実) 4分34秒60【21位】

▽男子400メートル自由形
八木隼平(スポ2=京都外大西) 3分57秒90【28位】
神山隼也(スポ2=東京・早実) 4分00秒52【38位】
阿久津直希(スポ1=埼玉栄) 4分01秒31【44位】

▽男子100メートル平泳ぎ
雨谷 59秒66【1位】
林和希(スポ4=愛知・豊川) 1分00秒11【4位】
加納 1分00秒41【6位】
坂田匠(スポ1=新潟第一) 1分02秒50【21位】

▽男子100メートルバタフライ
竹田 58秒92【64位】

▽女子100メートル背泳ぎ
山口 1分00秒25【1位】

▽男子100メートル背泳ぎ
安田純輝(スポ2=千葉商大付) 53秒73【2位】
大沼 55秒19【10位】
征矢宗大(人1=埼玉・立教新座) 1分01秒86【51位】

▽女子100メートル自由形
赤尾 56秒45【8位】
石川真由(社1=東京・早実) 58秒38【25位】

▽男子100メートル自由形
荒木 49秒36【1位】
雨谷 49秒68【2位】
高木 51秒28【33位】
和田 54秒10【78位】

▽男子1500メートル自由形
寺崎拓海(スポ1=茨城・並木中教校) 15分11秒10【4位】

▽男子200メートル平泳ぎ
林 2分09秒29【1位】
加納 2分09秒53【2位】
坂田 2分12秒02【9位】
上野聖人(社2=神奈川・法政二) 2分12秒42【11位】

▽女子200メートル背泳ぎ
山口 2分12秒96【7位】

▽男子200メートル背泳ぎ
安田 1分59秒76【5位】
征矢 2分15秒80【38位】

▽男子200メートル自由形
八木 1分50秒01【17位】
神山 1分52秒50【45位】
阿久津 1分52秒82【52位】

▽男子400メートルフリーリレー
和田、上野、八木、高木 3分23秒91【5位】
雨谷、大沼、安田、竹田 3分24秒03【6位】

コメント

加納雅也主将(スポ3=県岐阜商)

――きょうは新チーム初のレースでしたが、チームとしてはどのような目標を持っていましたか

基準(大会参加標準記録)を突破しよう、既に突破している者はさらに上を目指そうという目標です。

――ご自身のレースについてはいかがですか

個人としても主将としてももうちょっと結果を出したかったなというのがありますね。

――林和希前主将(スポ4=愛知・豊川)と同じ組で泳がれていましたが、意識はしましたか

そんなに意識はしてないですね。コースが離れていて見えなかったのであんまり意識はしなかったです。

――林選手はいまも共に練習を続けていますが、アドバイスをもらうことはありますか

あんまりしないですね。僕らの平泳ぎチームでは聞けば答えるし、疑問に思えば自分で聞くしといった感じで。自ら教えるということはあまりないですね。

――主将としての心得などはありますか

目標を達成するならチームで目標を達成したほうがいいので、困っている選手などがいたら手を差し伸べたいなと思っています。でも練習の時間は一緒なのですがグループなどが違うのであまり見ることができないので、3年生を中心にしていまは頑張っています。

――主将になって試合に臨む意識は変わりましたか

あまり変わらないなと思っていたのですが、いざ当日になってみると違うんだなというのを思ったり。今回監督(奥野景介監督、昭63教卒=広島・瀬戸内)がいらっしゃらないので、自分が一番上に立ってチーム全体を見なければならないとなると結構大変だなというのがあります。

――冬場はチームでどのような練習をしていきますか

休暇期間になって苦しい練習ばかりなので、全員で諦めずに乗り越えられたらいいなと思います。

――今後どのようなチームをつくっていきたいですか

ことしのあるべきチームとして、メリハリができるチームというのがあるので、練習の時はしっかりと打ち込んで、寮や私生活では仲良くできたらいいなと思います。

――次の大会は東京六大学冬季対抗戦だと思いますが、そこに向けてどのような目標を持っていますか

チーム全体の目標としては優勝を目指しているのでそこは譲れないなと思います。個人的にもしっかりと頑張らなきゃなと思います。

野中優女子主将(スポ3=愛知・中京大中京)

――今大会の選手の方の泳ぎについてはどんな印象を持たれましたか

奥野監督(景介、昭63教卒=広島・瀬戸内)が世界短水路(世界短水路選手権)に行かれていて不在のなか、加納主将(雅也、スポ3=県岐阜商)を筆頭に選手たちが自分たちなりに調整をして自己ベストを出している人たちもかなりいるので、結果は出てきていると思います。

――新体制始動後、チームとしては初レースとなりました

男子は全員出場というかたちになっているんですけど、女子の出場が4人だけでした。女子の立場から言うと出場者は少ないので冬六(東京六大学冬季対抗戦)が注目どころになるかなと思います。

――女子部の出場は下級生の選手が主体となりましたが、きょうの結果についてはどのように捉えていますか

難しいですね(笑)。普段の練習を見ていないので、調子が良い悪いというのが直接的には分からなくて、タイムで判断することになってしまうんですけど、今月末にかけて強化練習が始まってくるので、それぞれのコーチの下で強化練習をして冬六を迎えられたらいいなと思っています。

――体力的にも厳しい強化期間をどのように支えていきたいですか

(女子部の選手は学内練習に)普段いない分、みんなが集まる試合になった時に男子と女子の間で試合に対する思いの差が出てきてしまうとやはりチーム一丸という風にはならないと思っているので、男子とも触れ合う機会を増やして、チーム意識を高めてもらおうという思いのなかで試行錯誤をしていますね。選手がチームというものに対して意欲的になってもらうためには、各所属クラブのコーチの協力が必須だと思うので、(コーチと)連絡を取ったりして。まだ本当に模索中で、正直難しいですね。

――今季から女子部の主将になられました。マネージャーで主将を務めることは珍しいことだと思いますが、主将就任の経緯は

3年生が3人しかいなくて、マネージャーが二人と選手が一人なんです。その選手は学内では練習していないので、学内とのつながりが薄くなるというデメリットと目に見えるかたちでは引っ張れないマネージャーとしてのデメリットが同じくらいの大きさだったのですが、1年生と2年生の投票で決まりました。私自身はすこし意外だったので驚きましたね。

――いまの時点ではどういった手応えになっていますか

チーム対抗戦というものをまだ迎えていないので、まだ手応えは感じていません。でも、私個人としてはマネージャーでありながら時には口うるさく厳しいことも言わなければいけないので、それを言っていいものかという悩みはあります。自分が選手だったらどう思うかなというと快くはないかもしれないなとは思っていて…。ただ、選手ではないので自分のことで精一杯になることはないですし、マネージャーという全体を見る立場から引っ張るというよりは下から押し上げるかたちでらいねんの目標を達成できたらいいなと思っています。

――今シーズンの女子部の目標は

まずはインカレのシード権奪還です。

――1月に行われる東京六大学冬季対抗戦に向けての意気込みは

(女子部は)いまのままでは選手が少ないので、現状分析をした上で高みを目指して優勝するということは少し厳しいかなと感じています。それで段階を踏んで(冬六では)2位を目指そうということになりました。そのあと新入生を4月に迎えてから人数がそろったら、トップアスリート入試で入学が決まっている選手もいて期待ができますし、(東京六大学春季対抗戦では)優勝を狙っていきたいです。

雨谷拓矢(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

――男子100メートル平泳ぎのレースを振り返って

100メートル平泳ぎのベストが58秒3で、きょう59秒6、7とかで自分の感覚としてはもう少しこの大会で(好タイムを)出したいなと思っていたのですが、(今大会への出場者の)人数も多いということでアップが上手くできなくてアップ不足で後半動かなくなってしまって、あまりタイムが出せなかったかなという印象があります。また、平泳ぎに出るのが1年以上空いていて久しぶりの試合というのも一つあまり良くなかった結果の原因かなと思います。

――自由形はいかがでしたか

自由形は日本選手権のタイム(参加標準記録)が49秒46ということで、それを目標にしていたのですが、最初は(参加標準記録を)切れなくて少し前半力んでしまった分最後の25メートルで失速してしまいました。練習の感覚からすると、(参加標準記録を)切れる実力はあると思っていたので、最後のリレーで1泳(第一泳者)で泳がせてもらうことができて、しっかりと(タイムを)切れて良かったと思います。

――リレーのタイムは49秒33と自己ベストでしたね

そうですね、自己ベストで日本選手権のタイムを切れたので、あとリレーのメンバーは後輩なのですがワセダ2チーム出ていたのでみんな雨谷さんが(タイムを)切ってくれたら勝負が始まるから、まず(タイムを)切ってくれないと話にならないみたいな感じだったので、その3人の応援もあって、また、チームの応援も始まる前に少し時間があってそこでみんなで声をかけてくれたのが聞こえたので、すごくチームのみんなの声が力になりました。

――今大会を終えて見えた今後の課題を教えてください

今シーズンは平泳ぎと自由形の両方でやっていくというつもりでいるのですが、今回平泳ぎがあまり良くなくて。上手く平泳ぎも自由形もどっちも良い状態に持っていきたいのですが、今回上手くできなかったので、どうしたら良いのかまだ自分ではよく分かっていないのですが、自由形はこの調子で1つ下の荒木(優介、人2=三重・暁)とあと同期に今世界短水路に行っている中村(克、スポ3=東京・武蔵野)がいるので、荒木とその中村を目標にして2人で頑張っていって冬の場で巻き返していきたいと思います。平泳ぎに関しては主将の加納と1つ下の上野(聖人、社2=神奈川・法政二)の2人と練習中から切磋琢磨して、きょねんのインカレ(日本学生選手権)では僕らの代から下で平泳ぎで点が取れていないので、僕がしっかりと結果を出してインカレに向けて3人で頑張っていきたいと思っています。

荒木優介(人2=三重・暁)

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

50(メートル自由形)はもう少し狙っていましたが、100(メートル自由形)は思ったよりよかったと思います。

――50メートルではジャパンオープン2015、100メートルでは日本選手権の参加標準記録を切る好タイムでしたが、ご自身の手応えはいかがでしたか

100はけっこういい感じでいけました。本当に思ったよりよくて(標準記録を)何か切れたなという感じですね。

――好タイムの要因は

9月から新シーズンが始まり、距離を泳ぐ練習をしてきました。体力的な面もけっこう自信があったので100はけっこういいタイムが出るのかなと思っていました。

――50メートルはやや課題が残ったということでしょうか

きょうの大会で重きを置いていたのは100でした。50でも(標準記録を)切れたら言うことはなかったですね。

――これからの練習ではどのようなことを重点的に取り組んでいきたいですか

きょうは短水路の大会でした。ですが、大学生として一番結果を残すべきは長水路のインカレだと思うので、長水路の100でもチームに貢献できるようにしたいです。また、リレーの優勝にも貢献していきたいですね。

――1月にある東京六大学冬季対抗戦の目標を教えてください

六大学では、50で(日本選手権の参加標準記録を)切るのは絶対条件です。100はさらにタイムを上げていきたいです。

――ことし躍進の1年になりましたが、これをらいねんにどのようにつなげていきたいですか

僕らのチームには中村克さん(スポ3=東京・武蔵野)というスペシャリストがいます。克さんの背中を見ながら泳げるのも今シーズンが最後ですから、吸収できるものは全部吸収して強くなれるだけなりたいと思います。

山口真旺(スポ1=兵庫・須磨学園)
――100メートル背泳ぎと200メートル背泳ぎのそれぞれのレースを振り返っていかがですか
久々のレースだったので、感覚が分からない状態でした。100メートルは思った通りでしたが、最後の25メートルはバテすぎたと思いました。200メートルは全然駄目でした。
――得意の100メートル背泳ぎとそうでない200メートル背泳ぎとで違いがあったのでしょうか
そうですね。短い距離が好きで、長いというだけで嫌になってしまうので、その面がまだ改善されていないかなと思います。
――短水路はあまり経験がないと聞きましたが、その点に関してはいかがでしょうか
短水路になるとターンが何回もあり、その部分が一番苦手なので、大急ぎで直していかないと高いところには行けないので、そことバサロ(バサロキック)の距離をどれだけ伸ばせるかが課題だと思いました。
――斜め左に泳ぎがずれていった印象がありましたが
よく分からないですけど、直そうとは思っているのですが、今回も真っすぐ泳げない状態だったので、ずっと端っこで泳ぐかたちになってしまいました。そこは掻きのバランスが悪いので、その部分もまた修正していかないといけないと思います。
――10月以降、泳ぎ込みの練習を続けてきたと思いますが、成果は出ていますか
2本泳いで、200メートルのタイムはよくなかったですが、かなり落ちたわけではなかったので、ちょっとは体力が付いてきたとは思いますが、まだまだこれから泳ぎ込まなければいけないかなと思います。
――年明けすぐ、東京六大学冬季対抗戦が行われます。意気込みをお聞かせください
一日に何本もレースがあるので、それを一本一本ベストに近い状態で泳ぎきることが目標です。