バドミントン部

2014.12.08

第68回全日本総合選手権 12月5日 東京・代々木第二体育館

ベスト4入りを逃すも、成長の跡を残す

 全日本総合選手権で自身初のベスト8入りを果たした古賀輝(スポ3=埼玉栄)・齋藤太一(スポ3=福島・富岡)ペア。ベスト4入りを懸けた一戦に臨んだ。ことしの5月に一度対戦したことのある実業団ペアに対して「自分たちの力が思ったよりも通用したことに驚いた」(古賀)というように、第1ゲームを逆転で奪う。続く第2、第3ゲームはあと一歩のところまで迫るも連続で落とした。惜しくもベスト4進出とはならなかったが、格上相手に対し一切引けをとらない試合内容であった。

 日本ランキング上位を相手に、何とか先取したい第1ゲーム。開始早々は相手の速いショットに苦しみ、流れに乗り切れない。一時、6点差まで広げられる厳しい状況となった。しかしゲーム半ばから「引いてばかりではなく思い切って攻めに転じた」(古賀)というように、自ら攻撃のチャンスをつくっていく。相手のミスも重なり、得点差は徐々に縮まっていった。ゲーム前半とは打って変わって、試合は一点を争う緊迫した展開に。敵の速いショットにも屈せず、際どいコースへ確実なレシーブを返す。そして浮いたショットを確実にスマッシュで決め得点。17-19から連続でポイントを奪い、幸先の良いスタートを切った。

多彩なショットを放った古賀・齋藤(左)ペア

 第2ゲームは、早い段階から着実に点数を重ねていく。特に今季課題としていたレシーブから攻撃のきっかけを作った。中盤まではお互い大きなリードを許さず互角の戦いに。ところが「決めるところで決め切れなかった」(齋藤)と語るように16-15から4点連続で得点を奪われてしまう。第2ゲームを19-21で落とし、ゲームカウント1-1でファイナルゲームを迎える。1-7と大きくリードを許す厳しい出だしとなった。前のゲームからの悪い流れを引きずり、点差が次第に広がっていく。二人のレシーブのコースも甘くなり始め、スマッシュを決められる場面が増えてしまう。劣勢を跳ね返したい古賀・齋藤ペア。しかし思い通りの展開に持ち込めず挽回することはできなかった。惜しい敗戦とはなったが、全日本の舞台で有言実行のベスト8入りを果たすことができた。

格上相手に惜敗し、悔しそうな表情を浮かべた

 「球のスピードは速かったが、ついていける部分もあり大きな収穫だった」と齋藤は試合後振り返った。日本一を決める大会で目標に掲げていたベスト8入りを果たせたことは大きな自信になっただろう。3連覇を目指していた全日本学生選手権ではまさかの5回戦で敗退。その悔しさから今大会に照準を合わせ、本来の姿を見せつけることができた。主将として来季を迎える古賀は「団体戦では優勝もしくは2位までには入りたい」と決意を述べる。鍛錬の冬を過ごし、新シーズンに向けさらなるレベルアップを図っていきたい。

(記事 井口裕太、写真 末永響子、芦川葉子)

結果

▽男子ダブルス本戦3回戦

古賀輝(スポ3=埼玉栄)・齋藤太一(スポ3=福島・富岡)●1-2数野健太・山田和司(日本ユニシス)

(21-19、19-21、16-21)

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コメント

古賀輝(スポ3=埼玉栄)

――あと一歩のところまで迫りました。率直な感想をお願いします

1ゲーム目は21-19で取れて、2ゲーム目も追いつくかたちでした。あと1点で追いつくところまでいってたので、素直に悔しいのと思ったよりも自分たちの力が通用したことに少し驚きました。

――きょうの相手に対してどのような印象を持っていましたか

前回のランキング戦(日本ランキングサーキット)で負けていたので、向かっていくだけでしたね。

――どのようなゲームプランで臨みましたか

いつもと変わらずという感じです。

――1ゲーム目は最大6点差まで離されましたが、どのような意識で反撃に転じましたか

ゲームプランと同じで、攻めのかたちを作ることでした。

――1ゲーム目の後半から思い切って攻めのかたちをつくられていました

自分たちが引いてばかりではダメなので、思い切っていくしかなかったですね。

――1ゲームと2ゲームの間に主審から掛け声に関して注意を受けていましたが、次のゲームに影響した部分はありましたか

そこまで意識はしなかったですが、自分たちは気持ちで乗っていくタイプなので…正直なところ、乗り切れませんでした。

――3ゲーム目は思い通りに攻めさせてもらえませんでした

相手は格上なので、1ゲーム目はとられても2ゲーム目を取り返して少し余裕が出てきたのだと思います。逆に思い切って出てきた感じはありました。

――きのうのお話にもあったように球を上げない意識があったと思います。そのため、ネットにかけるミスが多めだったと思いますがいかがですか

きのうのほうが調子はよかったと思います。ミスもきょうのほうが多かったですね。

――それは連戦の疲れからですか

それはないと思います。

――相手との差はどこだと思いましたか

前に入る速さやサーブ回りの速さですね。

――今季の公式戦はこれが最後でした。今季を振り返ってみて

春リーグ(関東大学春季リーグ戦)は和田さん(治久、スポ4=埼玉栄)の代として始まり、2位となり上々のスタートを切れました。関東学生選手権はヨネックスオープンジャパンと被り試合に出られませんでした。その後の東日本では個人的には単複で優勝できました。団体はベスト4となりました。東日本(学生選手権)は体も動いていてよかったなという印象です。秋リーグ(関東大学秋季リーグ戦)は混戦でしたが3位となり、悔しい部分もありました。それが次頑張れるきっかけにもなりました。2連覇で臨んだインカレ(全日本学生選手権)は、3連覇はできませんでした。お互いが真剣勝負だったので仕方ないですが、悔しかったです。その分、この全日本総合(選手権)に照準を合わせられたと思います。

――来季は弟の古賀穂選手(富岡高)も入学予定であり、また主将として臨むシーズンになります。個人として、またチームとしての具体的な目標をお願いします

来年は弟も入って、おそらく和田さんのポジションであったシングルスに入ると思います。団体戦では優勝もしくは2位までには入りたいです。ダブルスのほうでは、インカレでことしは負けてしまったので挑戦者の気持ちを忘れず臨みたいです。全日本総合ではことしベスト8になれたので、ベスト8以上に入りたいです。


齋藤太一(スポ3=福島・富岡)

――試合が終わった瞬間は、どのような思いでしたか

2ゲーム目も3ゲーム目もあと少しのところまで行けたのですけど、最後は自分たちのミスでそれを落としてしまったという悔しさがありました。負けた瞬間は悔しかったですね。

――敗因は自分たちのミスという感じでしょうか

相手(のスピード)が速かったので、それで自分たちが焦ってしまって、スピードについていけないところもありました。ミスというか、相手の方が速かったし自分たちがミスをするしかなかったという感じです。そこでもう一本、二本耐えられれば良かったんですけど、まだそこまで自分たちに力がなかったのだと思います。

――準々決勝ということで、気持ちの面でこれまでの試合とは違う部分はありましたか

やっぱりベスト8と4では大きな違いがあると思いますし、きょうはベスト4に入るチャンスが自分たちにはあって、入りたいという気持ちは大きかったです。

――以前対戦したことのある相手でしたが、試合前や試合中の印象はいかがでしたか

5月にやったときは、自分たちの状態が悪かったこともあって、全然ダメだったのですけど、今回はそれは忘れてしっかり自分たちのプレーをやっていこうという感じでした。やっている感じでは、球のスピードは速いんですけど、ついていける部分もあったので、そこは大きな収穫だったと思います。

――1ゲーム目は後半追い上げる展開でしたが、良かった点は

相手のミスがあったのと、自分たちはあまりミスをせず速いスピードでいけたのが良かったかなと思います。

――2ゲーム目は接戦を落とすというかたちでした。反省点を挙げるとすればどのようなところですか

チャンス球を決め切れなかったことがあって、あれが結構大きかったと思います。そういう最後まで、決めるところまで気を抜かずに打ち続けるというのが足りなかったのかなと思います。

――第3ゲームは序盤に連続ポイントを奪われてしまいましたが、あの数点が最後まで響きましたか

一本取ろうとは思うのですが、第3ゲームのスタートはすごく大事なので相手も気合が入っていて、取ることができませんでした。初めの部分でついていけずに離されてしまいました。

――相手の動きを見て、意識的に狙った部分などはありますか

相手はどんどん前にくる感じだったので、後ろに何本か上げようという話をしたんですが、シャトルも結構飛んで打つとアウトになっちゃったり、ロブを打つ余裕もなくて、話し合ったことは話し合ったんですが、それがうまくできなかったということはあります。

――逆に相手から狙われているなと思った部分はありましたか

相手がハーフに打ってきて、そのハーフを自分たちが前に落としたときの相手(の反応)が速かったので、それを狙っていたのかなと思いますね。

――第2ゲームでは掛け声を抑えているように見受けられましたが

1ゲーム目が終わった時点で、(掛け声を出すのは)サーブ打つ時と決めた時くらいにしろと審判から注意を受けていたので、それで声は少し抑えました。

――少しやりづらさは感じましたか

いや、自分はそんなことはなかったです。

――いま試合全体を振り返って、最もポイントになったと思うのはどのようなところですか

相手の方が最後まで速いタッチで攻めのかたちをつくるということができていたと思います。自分たちは(球を)上げるしかないというのが何本かあって、そういうのが課題だったかなと。

――今季を振り返って

インカレはあまり調子が良くなかったので、切り替えて(全日本)総合で上を狙おうと思っていて。結果はベスト8で終わりましたが、きょねんよりは一歩進めたので、一年を通しては成長できたのかなと思います。

――新体制ではどのような役割を果たしていきたいですか

自分は副将なので、主将をしっかり立てて古賀がやりやすいようにして、後輩たちを引っ張っていけるようにサポートの部分で頑張っていきたいと思います。

――今後の目標をお願いします

ここから4月まであまり試合がないので、しっかり鍛えてらいねん大きく成長できるように頑張りたいと思います。