フェンシング部

2014.12.04

全日本選手権(団体) 11月30日 武道・体育センター和歌山ビックウェーブ

男子サーブル、女子エペともに勝利にあと一歩及ばず

 3日間に渡る全日本選手権の団体戦も最終日となった。男子サーブルは1回戦で勝利をあげるも2回戦で接戦を落とし敗退。女子エペは2回戦から登場し準決勝の日大に惜しくも敗れベスト8に留まる結果となった。今シーズンの団体戦はこれで終了。さまざまな思いを胸にチームとしての戦いが終わりを迎えた

 男子サーブルは1回戦に大分クラブと対決した。佐々木勇歩(スポ4=静岡・沼津東)の不調も見られたが、チーム力で45-41とし初戦を突破する。2回戦は5月の関東学生リーグ戦で大敗を喫した専大と対戦。手強い相手に対し、序盤から追いかける展開に。5点差で第3セットに入ると、甘粕貴大(社4=神奈川・サレジオ学院)が1点差まで盛り返す。続く竹下昇輝(スポ1=静岡・袋井)も健闘し、5セット目の佐々木で25-23と逆転に成功。そこからは点を取って取られての接戦となる。緊迫した空気の中、第9セットで甘粕が痛恨の4連続失点で37-40とされ、最後回りの佐々木が追いつこうと試みるも、あと一歩及ばず。だが「こんなに団体戦らしい団体戦をしたのは初めて」(佐々木)とチームの春からの成長を感じさせた。

専大に惜敗し悔しがる甘粕と佐々木(右)

 シードだった女子エペは2回戦から出場。地元の和歌山北高に難なく勝利し、日大との準々決勝へと進む。試合はスタートから山根司(スポ3=香川・三本松)と伊藤由佳(スポ2=栃木・宇都宮中央女)が連続失点を喫し、第2セット終了時で6点差と悪い流れが漂う。そんな中で山村彩和子(教2=岡山・玉野光南)が6連続でポイントを奪取。巻き返しを図ると、そのまま大きく引き離されることなく21-23で第7セットの伊藤を迎える。しかし今試合調子の上がらない伊藤が一挙に8失点。その後の山村も差を縮めることができずに9点ビハインドで山根司へと回った。ラスト3分間での逆転を託された山根司は「確実に1点を積み重ねていこう」と果敢に攻めに出る。怒涛(どとう)の攻撃が功を奏し、残り時間約数秒のところで1点差に。わずかな時間に望みをかけ相手へと飛び込むも思うように点は取れず42-45で試合終了。自分たちの実力不足を痛感した一戦となった。

着実に点を積み重ねた山村

 「内容は次につながるものだった」と今大会を振り返り佐々木は語った。男子サーブルも女子エペも来シーズンを迎えるにあたって抜ける戦力はない。リベンジのチャンスがあるということだ。次こそは頂点へ。今シーズンを戦い抜き得た成果や課題はさらなるステップアップへのバネとなるだろう。

(記事 松本理沙、写真 田々楽智咲、佐藤亜利紗)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽女子エペ

早大〔山根司(スポ3=香川・三本松)、伊藤由佳(スポ2=栃木・宇都宮中央女)、山村彩和子(教2=岡山・玉野光南)、千葉絢音(スポ1=大阪・北野)〕 ベスト8

2回戦:○45-32 和歌山北高

準々決勝:●42-45 日大

▽男子サーブル

早大〔甘粕貴大(社4=神奈川・サレジオ学院)、佐々木勇歩(スポ4=静岡・沼津東)、奥村祥大(教3=京都京大付)、竹下昇輝(スポ1=静岡・袋井)〕 2回戦敗退

1回戦:○45-41 大分クラブ

2回戦:●43-45 専大

コメント

佐々木勇歩(スポ4=静岡・沼律東)

――2回戦の試合を振り返っていかがでしたか

今までリーグ戦を通して点数で張り合うことがあまりなくて、今回こんなに団体戦らしい団体戦をしたのは初めて言っても良いくらいです。惜しくも負けてしまったのですが、内容は次につながるものだったと思います。

――試合は、追う展開から逆転、そしてまた逆転されるという激しい内容でしたが気持ちの面ではいかがでしたか

自分は最後回りなのでまずマイナスになってはいけないということと、普段通りにやる、それだけだったので、あまり感情はプラスマイナスになったりはしませんでした。

――初戦についてはいかがでしたか

自分のプレーは全然上手くいきませんでした。最初はすごくマイナスになってしまい、審判の自分のプレーに対する判定もあまり良く分からなくて、自分を見失ってしまったところがありました。そこを甘粕(貴大、社4=神奈川・サレジオ学院)とか竹下(昇輝、スポ1=静岡・袋井)とか、みんなのカバーがあって勝てたという感じでした。

――今季の団体戦全体を振り返るといかがでしたか

結果は良くないのですが、毎回毎回成長はしていると思います。

――特にポイントとなった試合はありますか

前期のリーグ戦は全部ぼろ負けしてしまったのですが最後に明大に負けたことから、次の入替戦が良くできました。そこはチームとしてまとまっていて良いなと思いました。後期はインカレ(全日本学生選手権)で日大と戦った時に、すごく強い相手だったのですが思ったよりも張れて、仲間がすごく成長してきてくれたなと感じました。

――全日本選手権(全日本)の個人戦への意気込みをお聞かせください

自分は個人で良かったことは一回もないので、きょうの最後のようなプレーを個人戦でも出していけるように頑張ります。まずは結果の前にしっかりと自分のプレーをすることが目標です。

山根司(スポ3=香川・三本松)

――きょうの試合を振り返って

インカレでの動きを反省した上で今回の結果を残すことができず悔しいです。何も評価できる点がなくまだまだ自分たちの力が足りておらずやるべきことがたくさんあるなと思いました。

――準々決勝の日大戦では9点差で最後回りを託されましたが

個人的に日大に負けたくない気持ちが大きくて、(相手が日大であることを)毎回意識しすぎてしまいそれが裏目に出てしまいます。ですので逆にその気持ちをいかにいい方向に持っていくかということを考えました。絶対に勝てないと思っていたわけではないですし、技を決めて相手にそれが有効であるかを考え集中して臨みました。確実に1点を積み重ねていこうという思いでした。

――今シーズンの団体戦を振り返って

リーグ戦(関東学生リーグ戦)優勝から始まり関カレ(関東学生選手権)でも優勝することができました。ですが、インカレ、全日本と優勝できず思うような結果を残すことができませんでした。優勝しているからといって大事なところで勝てておらず、わずかな差かもしれませんがまだまだやるべきことがあると思います。

――来シーズンの団体戦に向けての意気込み

わずかな差を埋めていきたいです。私にとっては最後の年となります。結果を残すことも大事ですが自分の納得のいくプレーをすれば結果もついてくると思うのでみんなで頑張っていきたいですね。

――12月に行われる全日本の個人戦へどのような気持ちでのぞみたいですか

他の試合と比べてプレッシャーもそこまでないので楽しんでできればいいなと思います。