卓球部

2014.12.03

全日本学生選抜選手権 11月30日 大阪・なみはやドーム

大島が悲願の全国大会初タイトル!

 全日本学生選抜選手権2日目は、予選リーグを勝ち上がった16名で決勝トーナメントを行う。早大からは山本勝也主将(スポ3=石川・遊学館)と大島祐哉(スポ3=京都・東山)が進出。山本勝がベスト8の成績を収め、大島は世界選手権の代表経験のある丹羽孝希(明大)や留学生の王凱(専大)らを破り、初優勝を飾る快挙となった。

決勝トーナメント1回戦で勝利を挙げた山本勝主将

 好機を生かし切れず逆転負けを喫する。予選リーグ2位で決勝トーナメントに進んだ山本勝は初戦、石田健太郎(中大)と対戦。「勝てる相手だとは思っていた」(山本勝)との言葉通り、第3ゲームでは0―2から11連続得点を見せるなど、順当に3ゲームを先取し圧倒する。第4ゲームでは、後がない相手選手の思い切りのよい攻撃に序盤こそ2―8と押されるが、強烈なフォアドライブを武器にジュースの末14―12で快勝した。初戦をストレート勝ちで制し迎えた準々決勝、対するは関西の実力者である吉村真晴(愛工大)。昨年度の国民体育大会で勝利経験があったため強気で勝負に出ると、ゲームカウント3―1と優勢に立った。しかし第5ゲームに入ると、吉村のコース取りのうまさに逆のコースをつかれるなど、追い詰められた相手の猛追に押される。うまく立て直せないままわずかな差で3ゲームを連取され、逆転勝ちを許す悔しい敗戦となった。

準々決勝でついに宿敵・丹羽(明大)を破った大島

 並み居る強豪を撃破し、ついに全国大会初タイトルを手にした。先日のロシアオープン・アンダー21では優勝するなど国際大会でも経験を積み、着々と力を付けている早大のエース大島。前日の予選リーグを1位で突破し、準々決勝で今大会最大のヤマ場とも言える丹羽との対戦を迎えた。「優勝する上で、やはり丹羽君には絶対に勝たないといけない」と奮い立った大島は、サーブレシーブから先手を取ると、得意のフォアハンドを力強く振り抜き2ゲームを連取する。その後取って取られての展開が続いたが、要所を抑えたプレーで試合の主導権を渡すことなくゲームカウント4―2で勝利した。続く準決勝では同級生ライバルの吉村との激しいラリー戦が繰り広げられる。ゲームカウント1―2とリードを許すも、その後の3ゲームを粘り強く勝ち取り、見事な逆転白星を挙げた。全日本選手権(全日本)での優勝経験を持つ実力者二人を倒した大島の勢いはとどまることを知らない。外国人留学生の王との決勝戦では「バックハンドの技術がすごく向上している」(大島)という言葉通り、王が得意とするバック対バックの勝負にも落ち着いて対応。ゲームカウント4―2で試合を決めると、大島は大きくガッツポーズをつくり満開の笑顔を見せた。

勝利の瞬間、観客席に向けてガッツポーズを見せる大島

 丹羽ら実力者を連破し、堂々の初優勝を飾った大島。前月の全日本大学総合選手権個人の部ではベスト8と悔しい思いをしているだけに、「本当にうれしい」(大島)と喜びもひとしおだ。プラスチックボールの使用が導入された初の国内大会で結果を残したことも、大きな収穫である。来年1月に行われる全日本では「表彰台を目指す」とさらなる躍進を誓った大島だが、まずは今回出場権を得た12月19日より行われる2015世界選手権男子日本代表選手選考会でどれだけ力を発揮できるか。大学日本一をつかみ取った早大のエースの真価を試す時が来た。

(記事 村上夕季、加藤万理子、写真 豊田光司、目黒広菜、山辺剛士)

全日本学生選手権優勝の大島とベスト8の山本勝(左)

結果

▽男子シングルス決勝トーナメント

1回戦

○山本勝4―0石田健太郎(立命大)

○大島4―2平野友樹(明大)

2回戦

●山本勝3―4吉村真晴(愛工大)

○大島4―2丹羽孝希(明大)

準決勝

○大島4―2吉村

決勝

○大島4―2王凱(専大)

コメント

山本勝也(スポ3—石川・遊学館)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

まず第1戦目は、勝てる相手だとは思っていたのですが、できるだけ簡単に勝ちたいと思っていたので、第4ゲームも劣勢から挽回して4−0で勝つことができたので良かったです。第2戦目は、相手が強い相手なのですが、序盤リードしていてチャンスがある中で負けてしまったのですごく悔しいです。

――第1試合は劣勢の場面から追い上げジュースを制しましたが、どのような心境でしたか

相手の方が追い詰められているというのは分かっていたので、僕は劣勢でもあまり追い詰められているとは考えずに、攻める気持ちだけで相手を追い上げようと思いました。

――第2試合の吉村真晴選手(愛工大)は関西の選手ですが、いつ以来の対戦になりますか

2年の国体(国民体育大会)のときに戦っていて、対戦はその時だけですね。

――その時は勝利を収めていらっしゃっていて、今回も序盤はリードしていましたが、相手選手のどのようなプレーに苦しめられましたか

相手の開き直りですとか、戦術の幅が僕にはまだ無いものだと思ったので、そこをもっと磨かなければならないと思いました。

――大会を通して得られた成果と課題を教えてください

強い選手に対しても競るところまで成長できていると分かったことが成果です。課題は、吉村選手との対戦から、戦術の幅やずっと同じプレーをするのではなく開き直ってプレーするといった部分がまだまだだとわかったことです。

――今大会はプラスチックボールが初導入されましたが山本勝選手はどのように変化を感じていますか

僕はだいたい1カ月前くらいからプラスチックボールで練習していてまだ練習量が足りないというのもあり、始めは戸惑った部分があったのですが、試合をやっている中でプラスチックだからどうというのも感じなかったので、慣れていくことが大切だと思います。

――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします

全日本はスーパーシードを持っていなくて下から上がることになるのですが、まずはスーパーシードまで勝ち上がってシードを持っている選手にも勝って、ランクに入ることが目標です。

大島祐哉(スポ3=京都・東山)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちを聞かせてください

丹羽君(孝希、明大)にも勝ちましたし、吉村君(真晴、愛工大)にも勝って、王凱選手(専大)にも勝って。本当に出ている選手の中で強い選手に勝てたという優勝だったので、本当にうれしいです。

――優勝できた要因というのは一言で言うと何だったのでしょうか

やはり優勝したい気持ちが強かったので。あとは技術的にはバックハンドがすごく向上してきて前でのプレーが多かったので、そこが勝因ではないかなと思います。

――今回もバックに攻められている印象はありましたか

そうですね。やはり僕のバックハンドはみんな狙ってくるところなので、そこを今回は待って、振っていけたので良かったかなと思います。

――やはり優勝というものは特別ですか

本当に優勝を目指してきて、初優勝できて。ベスト4が最高だったんですけどそれもうれしかったですけど、やはりそれを超えるうれしさというものをこうやって初めて味わうことができたので、また頑張ろうかなと思いました。

――全日本大学総合選手権個人の部(全日学)の悔しさがバネになったという部分はありますか

そうですね。やはりあれだけ優勝だけを目指してきて、ベスト8で負けて。何が駄目だったのか、自分に何が足りないのかを考える良いきっかけになったというのはあったので、全日学の借りは返せたかなというふうに思っています。

――決勝トーナメント1回戦の平野友樹選手(明大)との試合を振り返っていかがでしたか

相手は思い切って違う戦術で来たので、少しやりづらかったんですけど、なんとかそこを勝ったというのは良い流れとなって、初戦の朝一に大きかったかなというふうに思います。

――どのようなところが違いましたか

あまり打たずに前でブロックをしてきたので、僕のバックを詰められました。少し自分の考えている戦術と違ったのでやりづらかったというのはあります。

――決勝トーナメント2回戦の丹羽選手との対戦は関東学生選手権の決勝以来でした

そうですね。関東学生選手権の決勝以来です。あの時よりも、サーブレシーブはいつも練習しているので、そこに困らなかったのでうまく勝てたかなというふうに思います。あとは僕のラッキーポイントが少し多かったので、ツキも僕に味方してくれたかなというふうに思います。

――丹羽選手との対戦では「思い切って向かいたい」とおっしゃっていました

そうですね。本当に思い切ってやって、それが結果的に入って勝てたということはあるので、もう1回同じ試合ができるように、またこのことを続けていかないと丹羽君には連勝はできないと思います。1回勝っているから守りに入るのではなく、また丹羽君と当たったらチャレンジャーの気持ちでやらないと勝てないなと思います。

――今回の試合ではゲームを取られた後必ず取り返し、丹羽選手に流れを渡すことはありませんでした。関東学生選手権の時と比べて成長したことは何ですか

いろんなことが経験で、本当にプロツアーに行ったりだとかいろんなことを経験させてもらっているので、ここはこうしなきゃああしなきゃというのがひらめいたので、そこが最後競った場面でできたかなと思います。

――丹羽選手に勝利したことは大きな自信になりましたか

そうですね。優勝する上で、やはり丹羽君には絶対に勝たないと優勝できないと思っていたので。早い段階で当たりましたけど、本当にうれしいです。

――準決勝、吉村選手との対戦を振り返っていかがでしたか

高校生の時から同い年で良いライバルとして、本当に仲も良くて。なんていうんですかね、1回も僕は結局は勝ったことがなくて、高校生の時から0勝5敗くらいだと思うんですけど。それで2年前も全日本選手権のランキング決定で当たっているんですけど、セットオールで9で負けて。やはり競った場面で吉村選手は強いので。でも今回は競った場面で、1―2から9―9で勝てたというのはすごく大きいかなと思います。

――2年前の全日本選手権以来の対戦ということですが、対策はどのようにしていましたか

今回は吉村選手が最近バックハンドよりもフォアで打つイメージがあったので、やはりラリーで勝つしかないなというふうに思いました。

――決勝戦は王選手との対決でしたが、どのようなことを意識して臨みましたか

調子は良かったので欲を出さないことと、王選手はバックハンドがうまいので、無理に回り込まずにバックハンドで対応してというところがうまくいったので良かったかなと思います。

――決勝ということでプレッシャーは感じましたか

そんなに硬くはならなかったですね。自分としてもやはり僕の方が強いというふうに思っていましたし、そこでバックハンドが本当に振れないと勝てないと思っていたので、そこが振れたというのが優勝の要因だと思います。

――全日学選抜選手権を終えて、収穫を教えてください

初めての日本のプラスチックボールの大会で、こうやって自分の名前を売れたというのは、やはりプラスチックボールで大島は強いなというふうに思ってくれると思うので、そこがすごく大きいかなというふうに思います。

――逆に課題は見つかりましたか

やはり課題というのはまだまだバックハンドにあると思います。バックハンドのもっと強打であったり、入れることはできているので強打というのを覚えていくのと、あとはサーブの種類をもっともっと増やして全日本で使えるようなサーブをつくっていけたらいいなと思います。

――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします

優勝したということで、12月にまた世界選手権の選考会に出れるので、まずは世界選手権の切符を取れるように頑張るということと、その後全日本があるので今回は表彰台を目指して頑張りたいと思っています。

――世界選手権の選考会に出場できるのですね

そうですね。優勝と2位が出れるのですが、僕もラストチャンスだったので良かったです。頑張ります。