剣道部

2014.12.02

第15回関東女子学生新人戦 11月29日 東京武道館

新人戦、念願の初優勝!

 ベスト16で姿を消した全日本女子学生優勝大会(全日本)から3週間。4年生が引退し新たなスタートを切った早大はこの日、関東女子学生新人戦(新人戦)で躍動する。筑波大、国士舘大といった強豪を僅差ながらも次々と打ち破り、決勝に駒を進めた。決勝の相手は法大。リードを許す展開で、すべてを託された大将・川上ゆき(スポ2=熊本・菊池女)は相手の2度の反則で一本を獲得。これを守り切り、関東の頂点に立つ。新人戦制覇という創部以来初の快挙を成し遂げ、最高のかたちで今季を締めくくった。

 3回戦まで順調に勝ち進んだ早大は4回戦で筑波大と対戦。最初のヤマ場を迎える。両校とも全試合で有効打突を許さず、代表戦にまでもつれ込む熱戦に。ここで早大が選んだのは川上だった。「いま自分がやっていることを出せば勝てる」(川上)。そう信じて臨んだ一戦で、見事な飛び込みメンを決め勝利。続く準々決勝では次鋒・河村奈穂(スポ1=大分鶴崎)が「最近練習していた」という返しドウなどで二本勝ちし、そのまま逃げ切った。この時点でベスト4。しかし早大の快進撃は終わらない。

代表戦で勝利し接戦をものにした川上

 迎えた準決勝。先鋒、次鋒が引き分けると中堅・川﨑茜(スポ1=京都・日吉ケ丘)が鋭いメン打ちで一本勝ちを収める。続く副将・阪本皇子(スポ2=長崎・島原)も「大将に迷惑ばかりかけていたので、ここは取りにいかないといけない」と奮起。チームの勝利を決定づける引きメンで貢献した。そしていよいよ決勝の舞台へ。相手は全日本覇者である法大。苦戦が予想された。しかし先鋒・杉村麻記(社1=茨城・守谷)が見せる。同じ高校出身の先輩から力強い引きメンで一本を奪い味方を鼓舞した。その後副将・阪本が二本負けを喫し、リードを許した状態で試合は大将戦へ。幾度となく技を放つ川上だったが、審判の旗はなかなか上がらない。万事休すか――。そう思われたとき、相手選手が場外へ出たため反則となる。これが2度目の反則で、川上は思わぬかたちで一本を先取。そして試合終了を告げる笛が鳴り、この瞬間早大の優勝が決まった。

決勝の舞台で見事なメンを決めた杉村

 今大会の一番の収穫は、出場した選手がそれぞれ勝利を収めたことであろう。与えられた役割をきちんと果たす、まさに全員剣道だ。優勝が懸かった緊張感など、今回得た経験はこれからも生きてくる。また、タイトル獲得という結果に満足しつつも、選手たちが語ったのはやはり日本一への思いだった。「私たちの目標は日本一」(川上)。この冬でもう一度鍛え直し、さらなる進化を遂げるであろう早大剣道部の来季に、いまから期待が膨らむ。

(記事 中丸卓己、写真 石丸諒、佐藤諒)

結果

2回戦 ○早大5―0桜美林大

先鋒 杉村  コ―

次鋒 河村  コ―

中堅 川﨑 コメ―ド

副将 阪本  メ―

大将 川上  メ―



3回戦 ○早大4-0北里大

先鋒 吉岡 メメ―

次鋒 河村 メメ―

中堅 川﨑 メコ―

副将 阪本   ―

大将 川上 ドメ―



4回戦 ○早大0-0筑波大(代表戦1-0)

先鋒 杉村   ―

次鋒 河村   ―

中堅 川﨑   ―

副将 阪本   ―

大将 川上   ―

代表戦 川上 メ―



準々決勝 ○早大1(2)―(1)1国士舘大

先鋒 杉村   ―

次鋒 河村 メド―

中堅 川﨑   ―

副将 阪本   ―メ

大将 川上   ―



準決勝 ○早大2―1関東学大

先鋒 杉村   ―

次鋒 河村   ―

中堅 川﨑  メ―

副将 阪本  メ―

大将 川上   ―コ



決勝 ○早大2―1法大

先鋒 杉村  メ―

次鋒 河村   ―

中堅 川﨑   ―

副将 阪本   ―メコ

大将 川上  反―


コメント

川上ゆき(スポ2=熊本・菊池女)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます!

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

みんな良くて必死に回してくれて、「みんなで勝とう」という気持ちがあったので私も大将戦は絶対勝つぞと思っていて、結果としてついてきたのですごくうれしいです。

――大将として臨まれた今大会でした

高校のとき以来の大将だったので少し緊張しました。でも監督からはずっと「いまのお前だから大将にしているんだ」と言われていて、昔とは違うと自分でも思っていたので、いま取り組んでいることをやれば大丈夫と自分に言い聞かせてそれが結果につながったので良かったです。

――4回戦では代表となりましたがそのときの心境はどうでしたか

大将戦でも流れは悪くなくて自分なりの良いペースでできていたので、代表戦に出ろと言われたときも気持ちはつくっていました。相手はすごく強い選手でしたが、いま自分がやっていることを出せば勝てると思って戦いました。

――飛び込みメンで勝利をつかみましたが感触はいかがでしたか

その瞬間相手がスローに見えたというか、「来た!」と思ったので思い切り飛びました。終わった後は「よっしゃ!」と思いましたね(笑)。

――決勝は反則勝ちという結果でした

結果的にはすごく不思議な感じだったのですが、絶対一本取ってやろうという気持ちでやった結果がああいう反則勝ちとなったので、全然うれしいです。

――試合の合間に頻繁に素振りをされていましたが

一つ一つの試合内容は悪くなかったので、それが切れないように意識してやっていました。

――これで創部以来初の関東女子学生新人戦(新人戦)優勝となりました。改めていかがですか

結構良いチームだと自分たちでも思っていたので、こういう風に結果がついてきたというのはすごくうれしいですし、きょねん男子が優勝しているというのもあって本当に優勝したかったです。

――この1年間を振り返っていかがですか

個人戦から始まってあまり良くなくて、でも全日(全日本女子学生優勝大会)で自分の試合感をつかめたという手応えがありました。そこでは負けてしまいましが、この新人戦でそれが出せればいいところまでいけると信じていたので、最後こうやって締めくくれたのは本当にうれしいです。

――4年生が引退したいま、チームの状況はいかがですか

1年生もすごく強くて、3年生の先輩もすごく頼りになるので、きょねんももちろん強かったですがそれ以上に強くなるんじゃないかと私は思っています。

――これから個人的に強化していきたい点はありますか

これから冬になってオフに入るので、剣道ももちろんしますがきょうのような大将戦では体力も必要になるのでもっとつけて、体づくりからもう一度やり直していこうかなと思っています。

――最後に来季に向けて意気込みをお願いします

ことしこのような良いかたちで終われて満足していますが、私たちの目標は日本一なのでらいねんの全日、そして自分たちの代でも取れるようにまた一から頑張っていきたいです。

阪本皇子(スポ2=長崎・島原)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます!

――きょう一日を振り返っていかがですか

もう本当にチームワークが良くて、みんなのおかげで優勝できてうれしいという気持ちが一番です。

――きょうはどういったお気持ちで臨まれましたか

新人戦なので伸び伸びと試合をしようと思っていましたが、もうきょうはみんなのおかげというのが一番です(笑)。

――準々決勝では上段構えの選手との対戦でした

相手は同じ県出身の選手で前から知っていて、正直あまり得意ではない相手でした。チームが勝つために自分が何をすればいいのか考えて試合をしました。一本取られてしまいましたがとにかくリードした状態で回そうと思っていました。

――準決勝ではメンでチームの勝利を決めましたがそのときのお気持ちは

大将に迷惑ばかりかけていたので、ここは取っておかないといけないと思って一本狙いにいきました。

――決勝にはどういった心境で臨まれましたか

一本リードというかたちで回ってきたのでそれを広げるか守るかはしようと思っていましたが、結果的には相手にリードを許してしまい最悪の状況で回してしまって、チームのみんなには本当に申し訳なかったです。でも大将がどうにかしてくれると信じて試合を見ていました。対戦に関してはもう力不足なので、今後は頑張ります。

――この1年間を振り返っていかがですか

やはりこの新人戦で優勝して終われたのはすごくうれしいですが、個人的には全日本、5月の関東個人(関東女子学生選手権)、そして今回の新人戦とたくさんの課題が見つかりました。次は3年生になるので後悔の残らないようなシーズンにしたいと思っています。

――4年生が引退したいま、チームの状況はいかがですか

4年生の先輩方が個性豊かな方ばかりだったので練習に来られないのはすごく寂しいです。新体制になってすべてが順調かと言われればまだわかりませんが、すごく良いかたちで部活はできていると思います。

――個人的にここから修正していきたい点はありますか

まあたくさんあるんですけど(笑)、とりあえず基本的なところから足りてないと思うので、体力だったり大会当日に向けての体調管理、精神面などをきちんとしていきたいです。

――最後に来季に向けて意気込みをお願いします

関東一というのは新人戦で取れてよかったですが目標である日本一にはまだ届いていないので、来季こそは日本一を取れるように頑張りたいと思います!

川﨑茜(文1=京都・日吉ヶ丘)

――今日の試合を振り返って

今日は新人戦ということで1、2年生のチームで、このメンバーでやるのが初めての試合で先輩方が頼りになって、1年生は思い切ってやることができたと思います。

――優勝という最高の結果でした

まだ全然実感が湧いていなくて、全日本(全日本学生優勝大会)終わってからこの新人戦までの期間でこんなに良いチームができるんだなということを感じさせられました。

――関東学大戦では川﨑選手の一勝が効いてきました

一試合前の国士舘大戦でチームの流れを乱してしまった部分があって自分的に納得がいっていなかったので次は絶対勝とうという気で試合に臨んで、大学生になって初めて団体戦でチームに貢献できてすごくうれしかったです。

――決勝戦はどのような気持ちで臨みましたか

決勝戦は相手が関東個人で2本負けした相手であまりタイプ的に合わないのでまずは負けないようにして後ろにつなげようとしました。

――今日のヤマ場はどこでしたか

やっぱり筑波大戦だと私は思います。

――今季を振り返って

今季は個人戦でも全日(全日本学生選手権)に出ることができて、ことし最後のこの大会でも優勝することができて、本当に濃い1年で。本当に幸せ者です。

――来季はどのような1年にしたいですか

来季は後輩も入って来るので先輩としてチームを引っ張っていけるようにしたいし、また、団体では主力としてもっともっと活躍できるように精進していきたいです。

河村奈穂(スポ1=大分鶴崎)

――優勝を決めたいまの率直なお気持ちは

とてもびっくりしています(笑)。

――試合を振り返って

しっかり自分のポジションの仕事ができたと思います。

――自分のポジションの仕事とは具体的に何ですか

次鋒だったのですが、しっかりと先鋒の杉村(麻記、社1=茨城・守谷)の戦いを後につなぐことを考えていました。取るところは取って無理しなくていいところは必死に引き分けて、前に攻めながらも引き分けて。後ろにつなぐ試合ができたかなと思います。

――国士舘大戦では勝敗を大きく左右する2本勝ちでした。狙っていた技があったのでしょうか

前に前に攻めるということを意識していたので1本目の思い切った飛び込みメンは狙っていました。2本目は最近練習していた返しドウでした。相手が取り返しにくることはわかっていたので、決められて良かったです。

――この大会への意気込みはどのようなものだったのでしょうか

昨年先輩たちが3位ということだったので、まずはそこに追いついて、4回戦の筑波大に勝って、先輩たちの結果に追いつくことが目標でした。

――全日本女子学生優勝大会を終えて約3週間どのような練習をしてきましたか

私は引いて避けることが多かったのでそれをなくすためにしっかりと前に構えて下がらないことを意識してきました。

――新チームはいかがですか

2年生の先輩方が「自分たちに任せて」と言ってくれたので1年生はのびのびと元気よく試合をすることができました。

――1年生としての1年間を振り返って

最初の試合だった関東学生選手権は、出させてもらったのに3回戦で負けてしまって良い試合はできなかったんですけど、いまはしっかり他の選手と対等に戦えるようになったかなと思います。

――来季への意気込みをお願いします

しっかり他の選手の良いところをもっと学んで、先輩たちみたいになれるように見習ってもっと練習を頑張っていきたいと思います。

杉村麻記(社1=茨城・守谷)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます。

――決勝では流れをつくる勝利でした。振り返られていかがですか

決勝の舞台に立てたことを楽しめて、チームの勝利にも貢献できたので良かったです。(一本)取れるとは思わなかったので、あそこで決められて嬉しいです。

――決勝の相手は高校の先輩でしたが、やりにくさなどはありましたか

いや逆にやりやすかったです。特徴やここだけ気をつければいいというとこも分かっていたので。

――決勝の前の試合は引き分けばかりでしたが、ご自身でどのように評価されていますか

先鋒としてチームを盛り上げることはできたかなと思います。引き分けでも勝ちに等しい引き分けだったと思います。

――監督から先鋒としての指示はありましたか

「自分の試合をできればいい」と言われたので、いま自分が意識していることを重視して頑張りました。

――杉村選手は上段の構えですが、どのような意識で試合に挑まれているのですか

竹刀で交わってない分、距離がつかめないところで、私しか跳べない距離で攻められるので中段からしたら難しいのかなと思います。

――きょうはその攻めはいかがでしたか

けっこう私のペースで試合を運べたので良かったです。

――同期や先輩に強い選手が多くいますが、その存在はいかがですか

助けられています。私は試合前にめちゃくちゃ緊張しちゃうのでいつも「大丈夫、大丈夫」と声をかけてもらっています。同期や先輩は本当に心強い存在です。きょうも声をかけてもらいました(笑)。

――優勝は創部初の快挙ですが、これを今後どのようにつなげていきたいですか

いまからオフに入るのですが、オフの中でも関東でなく全日本で優勝できるように、剣道頑張っていきます。