ハンドボール部

2014.11.23

全日本学生選手権 11月22日 岐阜・メモリアルセンター

王者相手に完敗、初戦敗退を喫する

 ついに全日本学生選手権(インカレ)が幕を開けた。初戦の相手は昨年度王者・大体大。負ければ、いまの4年生は引退が決まってしまう。これが、このメンバーでやれる最後の公式戦になるかもしれない。悔いだけは残したくない。選手たちそれぞれにこの試合に懸ける思いがあっただろう。しかし、心からただ1つ「勝利」を求める姿勢は同じだった。スタートでコートに立った7人は、全員の気持ちを背負い序盤から全力を尽くし、なんとか4点差で前半を終える。だが、落ち着きを取り戻した大体大は強かった。後半の立ち上がりで一気に点差を広げられ、そのまま縮めることができず、そこで試合終了。「頂点」を目指した戦いは、初戦でその幕を閉じた。

インカレの舞台で1年生ながらスタメン出場を果たした内海

 出だしから互いにミスを連発し、スコアの動かない時間帯が続いた。前半6分、最初のゴールを決めたのは大体大。早大はなかなか攻め手を欠き、得点を奪えない。それでも相手のミスにも救われ、少しずつだが流れをつかみ始める。そこで活躍したのはルーキー内海菜保(スポ1=香川・高松商)と4年生の宮本夏澄(スポ4=熊本・松橋)だ。内海は角度のないところから飛び込んで決めると、宮本も狙い澄ましたロングシュートでチームを支える。こういった場面で出たのは地力の差か。足りない部分を勢いで補おうとするも、やはり勢いだけでは埋められなかった。必死に食らい付き8-12と、逆転の可能性を大きく残して折り返す。

岡田副将も最後まで諦めず攻め続けた

 しかし後半立ち上がりに待っていたのは悪夢だった。まさかの9連続失点。大体大の堅い守りに対して、全く点が取れなかった。しかも早大は退場者を多く出してしまい、常に数的ふりを背負った状態で戦うことを強いられる。攻め入る隙を見い出せず、ただ時間だけが過ぎていく。中村光代(スポ4=東京・文大杉並)や森本方乃香(スポ3=愛知商)のシュートがネットを揺らすも、追い付けない。終盤は押し返し足立未奈主将(人4=東京・文大杉並)、岡田紗代子副将(スポ4=愛知・名経大市邨)らも必死に応戦。けれども、開いた差は大きかった。まさに「完敗」。17-30で、1回戦敗退となった。

 昨年のインカレで大体大に敗れてから、ちょうど1年。雪辱を晴らす絶好の機会だったが、やはり全国のカベは高かった。「勝つことの難しさ、1勝を挙げることの難しさを学ばせてもらった」(足立主将)。誰よりもチームのことを考え、悩み、誰よりも勝利を願った足立主将。「悔いはないとは言えない」と、目を伏せて語った。しかし、そのあと顔を上げ笑顔でこう付け加えた。「それでも最後に全員で持てる全力を出そうと思って思いっ切りやれたので、そういったところで悔いはありません」、そして「同期にはありがとう、とそれだけですね!」――。この結果が良かったかどうかは、分からない。それは戦った選手たちにしか決められないだろう。これから新体制を迎えるにつれ、チームのカラーはきっと変わっていく。ただ、最後をどう終えたいのか、ということを意識すればより良いチームになれのかも分からない。ここからが新たなスタートだ。この敗戦を次につなげて、早大ハンドボール部女子部はまた、走り始める。

(記事、写真 佐藤凌輔)

全日本学生選手権
早大 17 12−8
5−22
30 大体大
スタメン
GK 渡邊江里子(スポ4=東京・文大杉並)
CP 足立未奈(人4=東京・文大杉並)
CP 岡田紗代子(スポ4=愛知・名経大市邨)
CP 中田知江(スポ4=東京・佼成学園女)
CP 中村光代(スポ4=東京・文大杉並)
CP 兒玉菜夏(スポ3=富山・高岡向陵)
CP 内海菜保(スポ1=香川・高松商)
コメント

足立未奈主将(人4=東京・文大杉並)

――きょうの結果について、どう受け止めていますk

勝ち負けのところで言うと、(大体大と)力の差があるっていうのはある程度分かっていたので、それよりも自分たちの内容を重視して入りました。前半は粘って4点差で終わることができて良かったんですけど、後半頭で粘り切れなかったですね。退場者が出たときも、もうひと踏ん張りできれば負けがどうこうというよりも、内容的にもっと競った試合ができたかなと。そこがチームの弱さが出たんだと思います。

――最後、4年生全員でコートに立てていかがでしたか

そうですね、やっぱりうれしかったです。

――4年間を振り返って、いかがですか

私たちは大学入ってからこのインカレで、1回戦、2回戦負けが多かったんで、それを払拭(ふっしょく)したかったんですけど、できなくて。悔しい気持ちもあるんですけど、4年間続けて、このメンバーとやれて良かったなって思います。

――自身が主将を務めた最後1年間を振り返って

ことしは勝つことの難しさ、1勝を挙げることの難しさとか、チームで同じ目標に向かって団結することの難しさっていうのを、主将をやって学ばせてもらいました。良い経験をさせてもらったなっていう一面と、もっと自分がうまくできたらなっていうのはいまでもあります。それでも、最後みんなで1つになって戦えたんで良かったです。

――後輩に一言お願いします

とにかくリーグ戦もインカレももっと勝ってほしいです!勝ち進んでほしいです!

――同期には

同期にはありがとう、とそれだけですね!いままで一緒にやってきてくれて。

――先日言っていた、悔いを残さないという点に関しては

ないとは言えません。負けたらやっぱり悔いはあります、それでも最後に全員で持てる全力を出そうと思って思いっ切りやれたので、そういったところで悔いはありません。