空手部

2014.11.20

第58回全日本大学選手権 11月16日 日本武道館

全国のカベの高さを実感

 今季最後の大会となる全日本学生選手権(全日本)が日本武道館にて行われた。地方予選を勝ち抜いてきた数々の強豪校が名を連ねる今大会。早大からは男子団体組手、女子団体形が出場したが、男子団体組手は2回戦で関西大に敗れた。また、女子団体形は予選6位で決勝トーナメントへの進出はならず。これをもって4年生は大学競技生活を引退し、新体制へと代替わりすることになる。

★決勝進出を逃すも、充実の笑みで引退

ジオンを披露する女子団体形のメンバー

 「団体形で全日本に出られて本当に良かった」(上杉ユミ、スポ4=東京・八雲学園)。メンバー唯一の最上級生として、ことしの女子団体形をけん引し続けた上杉。昨年度の全日本で3位に入賞したその実力を磨きながら、後輩の指導にも熱心にあたってきた。そして小林暖乃(人3=神奈川・山手学院)、越間菜乃(教1=島根・石見智翠館)と共に出場権をつかみ取った、ことしの全日本。このメンバーで迎える最後の舞台でも、3人は気迫のこもったジオンを披露する。ぴんと伸びた指先、息のぴったり合った突き。その美しさは会場を魅了した。しかし21.5点で、予選6位という結果に。上位4組による決勝トーナメントに駒を進めることはできなかった。

 それでも上杉の表情は晴れやかだった。「飛び抜けて良いとかはなかったですけど、いままで練習してきたものは出せたかな」(上杉)。3年間団体形のメンバーとして、その姿を間近で見続けてきた小林は、「先輩が築いてきてくれたものを、私が継いでいかないといけない」と語った。早大の女子団体形は、ここからまた、新たな歴史を重ねていく。

(記事、写真 芦沢仁美)

★男子団体組手、強豪・関西大の前に敗れる

 試合終了を告げる無機質なブザーの音が鳴り響く。その瞬間、早大の敗退が決まった。選手たちは深々と礼をして、うつむき加減にコートを後にする。今季の男子団体組手、そして薬師寺拓哉主将(商4=東福岡)の戦いが、静かに幕を閉じた。

敗退を決め、悲しみに暮れる選手たち

 1回戦は末廣祥彦(スポ1=東京・世田谷学園)、永田達矢(商3=東京・早稲田)、薬師寺の連勝で順調に突破。続く2回戦で早大の前に立ちはだかったのは、強豪の関西大だった。この日のためにビデオでの研究を重ねてきたが、ペースを握ることができない。中堅の今尾光(スポ1=大阪・浪速)が白星を持ち帰るも、副将の薬師寺はカウンターを狙う相手に苦戦を強いられ、引き分けとされてしまう。大将を任せられた末廣哲彦(スポ2=東京・世田谷学園)も積極的に攻めるが、相手のスピードに上手く対応できなかった。結果は1勝3敗1分。このメンバーで迎える最後の大会は、2回戦敗退に終わった。

1年間チームをまとめ続けた薬師寺主将

 「もう少し選手として戦っていたかった」(薬師寺)。あまりに早い幕切れではあった。それでも主将は、この1年間を戦い抜いたこのチームに「ありがとうと言いたい」と口にする。どうすれば部員がうまくなるかを考え、練習を組み、真面目に努力し続けた4年生。その魂は後輩たちへと受け継がれる。「先輩たちと成し遂げられなかったことを果たしたい」(永田)。きょうの結果を胸に抱いて――。さらなる高みを目指し、新生ワセダがいま、動き出す。

 

(記事 芦沢仁美、写真 加藤万理子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽男子団体組手

早大 2回戦敗退

 

▽女子団体形

早大 21.5点 予選敗退

コメント

薬師寺拓哉主将(商4=東福岡)

――
大学空手生活最後の試合でした。どのような気持ちで迎えられましたか

とにかく悔いがないようにしようというのと、最後だから楽しくやろうと考えていました。大学空手生活最後ではありましたが、自分自身、7歳から空手を初めてずっと続けてきて、その15年間の空手生活が一区切りという試合でした。そういう意味でも悔いのないようにと思って臨みました。

――
初戦では突き技を連続して決め、相手の攻撃による失点はありませんでした

技術的な細かいことはいろいろと良い点も悪い点もあったと思うのですが、とにかく前に出て戦うという目標は達成できたという面では良かったと思っています。一番大切なことはしっかりとやれたかなと。

――
1回戦では中堅、2回戦では副将での出場になりましたが、意図はありましたか

2回戦がひとつの大きなヤマ場だと思っていて。ずっとビデオで研究していく中で、あの形がベストではないかという話になりました。

――
2回戦では引き分けに終わりました

ビデオで研究していた結果、相手は後ろで戦うのがとても上手でカウンターを得意としているような選手だったので、ロースコアの展開になる、1点が試合を大きく左右するということはわかっていました。その1点を取りに行こうと思っていたのですが、そこは取りきることができなかったなと思います。

――
大会全体を振り返って、全日本学生選手権(全日本)の団体戦はどのような試合でしたか

もう少し選手として戦っている時間が長ければな、戦っていたかったなと思いましたが(笑)。いろいろな人にありがとうと言いたいです。あまり実感はわいていませんが、実際に最後の試合ではあるので。そういう意味で、いろいろな人への感謝の思いでいっぱいになった、そういう試合でした。

――
主将としてやってきた1年間はいかがでしたか

これはなかなか自分でもまとめきれていないのですが、一言で言うと本当に大変だった、と思います。どうしたら皆がうまくなるかを考えなければいけなくて。これは良いことでもあるのですが、とにかく後輩たちが強いので、負けていたら頼りないじゃないですか。だから一生懸命やらないとと思って。恥ずかしいことかもしれませんが、4年間のうち一番練習を頑張ったかもしれないですね(笑)。

――
主将としての重圧は大きかったでしょうか

重圧と言えば格好良いですが(笑)。負けたくない、という気持ちでずっと頑張っていましたね。

――
ワセダは学生だけでの練習が多いと伺いましたが、練習のメニューも4年生の方が決めていたのですか

そうですね、ほとんどは4年生で決めていますね。たまに監督やコーチがアドバイスしてくれるのを取り入れたりします。ただ、4年生が舵を取ってはいくのですが、後輩の方ができる部分もあるので、そこはまとめて意見をくみ上げて取り込むようにはしていました。

――
4年間の空手部での生活を振り返って、どのような思いがありますか

皆こういう時に「長いようで短かった」と言うのかもしれませんが(笑)、僕は「長かった」の一言ですね。特に団体戦は一番最初の頃から出させてもらっていました。メンバーを外れたこともなくて、ずっと出させてもらっていたのですが、ここ、という重要なときに勝てない。そういうことで落ち込んでいたりしました。それでも、やってよかったなと思います。なかなか、正直なところ、部員としてやっているときは続けてきてよかったなと思ったことは少なかったのですが。終わってみてやってよかったと思えるということは、山を越えたというか。山って、登り終えてみないときれいな景色が見られないので。すっきりした気持ちでいられるということは、やりきったということなのかなと思っています。

――
同期への思いを教えてください

同期もそうですし、チームメイト全員に言いたいのは、「グッジョブだった」ということです。ありがとう、と。それだけですね。細かいこともいろいろあったのですが、最後は本当にこれに尽きます。

――
後輩たちに伝えたいことは

空手だけではありませんが、主体性のある、自分で考えて動ける人間になって欲しいと。それを磨くひとつの場として、空手部をとらえてほしいですね。自分で考えて何かをするとき、なにをやったらいいかわからないこともあると思います。それでも空手では、誰かに勝つというシンプルな目標があるので。そういうわかりやすい目標がある中で、そこに向かって自分がどういう風にやっていくのかということを、それぞれ考えてできるような人たちになって欲しいなと思っています。

――
今後、空手とは関わっていくのでしょうか

サラリーマンになるので、競技を続けることは厳しいかなと。それでも、自分が選手として競技を続けるかどうかは別にして、ワセダの空手部のOBとして何らかの形で後輩の背中を押していけたらいいなとは思っていますね。

――
薬師寺選手にとって、空手とは何でしょうか

正直、あまり好きではないですね。なぜかと言うと、僕は痛いものが嫌なので(笑)。でもなんだかんだ言ってここまで続けてきたということは、自分が空手に育てられたということがわかっているからで。僕という人間を形づくっている大きなもの、だと思います。空手で突きや蹴りが上達したからなにかある、という訳ではありませんが、空手をやっていく中で自分と向き合う時間であったり、本当にいろいろな人、友達や先輩、同期、後輩に出会えたことで、本当に様々なことを吸収して学べたと思っているので。そういう意味で、空手は僕の一部だなと思います。

大島翼(先理4=埼玉・早大本庄)

――4年間を振り返っていかがでしたか

きょうが最後ということで、短くはなかったですね、長かったです。やっぱり毎日が辛くて、きつい4年間だったんですけど、これは自分の人生の糧にもなると思うので、これ以上に辛いことは人生においてないのではないかといまのところ思っていますので、すごく良い経験になりました。

――最上級生としての1年間はいかがでしたか

後輩がすごく強かったので、プレッシャーとかもすごくあったんですけど、その中で部を引っ張っていくことの難しさ、1年生から3年生まで部をマネジメントしていくという難しさを感じました。

――先進理工学部ということで、学業との両立も大変だったのではないでしょうか

結構正直大変だった面がありました。文系に比べたらテストやレポートも多かったので。でもなんとかよくやってこれたなと思います。

――卒業後は院に進まれるとのことですが、どのような研究をしているのですか

自分は放射線検出器の勉強をしているんですけど、自分はメディカルな面の放射線検出の勉強をしていまして。例えばCTなどの解像度を上げるような研究をしています。

――早大空手部で成長したところを教えてください

自分はいままで個人としてのプレーでしか空手をやってこなかったので、チーム全体で空手をやることの難しさを経験したと思います。

――同期や後輩への思いを聞かせてください

本当に4年間ありがとうとその一言に尽きると思います。

――最後に卒業後の抱負を聞かせてください

卒業後はやはりワセダを出たからには社会貢献したいです。理系としても業績を残してビッグな人間になりたいと思っているので、世に名を馳せるような人間になっていきたいと思います。

平野和男(社4=東京・早実)

――きょうの試合をご覧になっていていかがでしたか

あと一歩取りきれていないなというのと、相手のペースに持っていかれているなという点が強いかなと思いました。

――相手のペースに合わせてしまったということでしょうか

そうですね、もっとぐいぐいいっても良かったのかなと思いました。向こうは待つタイプだったので、動かしていったほうが相手はやりにくかったのかなと思いました。僕は出ていないのでよくわかりませんが。

――そう考えると末廣哲彦選手は積極的に動いているように思えましたが

そうですね。でも、単純に行ってしまって刺されてしまっていたのが多かったので、そこをもう少し崩せたらとは思いました。ただ、大将でプレッシャーがあったと思うので、仕方がないかなと思います。

――選手としては早慶戦、ワセダとしてはきょうの試合が最後でしたがいかがでしたか

悔しいような、すっきりしたような…。まとめきれないですね。

――それはご自身が出られなかったという

それもそうですし、もう少し出られないにしても勝ってほしかったということがありました。

――後輩に向けて一言

ワセダは他の大学と比べて練習時間も少ないですし、「勝てないかも」と思いがちですけど、しっかりと頭を使えばみんな勝てる人材だと思っているので、来年はもっといい成績を残して「ああ良かった」と言ってほしいです。

上杉ユミ(スポ4=東京・八雲学園)

――全日本を終えていまのお気持ちを聞かせてください

全日本でやっぱり結果は残したかったですけど、団体形で出れて本当に良かったなと思います。

――4年間を振り返っていかがでしたか

楽しいとかうれしいことばかりではなかったですけど、結果ワセダで良かったなと思います。

――きょうの団体形についてはいかがでしたか

他の大学と比べて、うまいとかそういうのではなかったと思うんですけど、いままで練習してきたものは出せたかなと思います。飛び抜けて良いとかはなかったですけど、いつも通りのいままで練習してきたものは出せたかなと思います。

――後悔したくないと以前おっしゃっていました。やり終えて、いかがですか

自分のやりたいようにはできたかなと思います。

――卒業後は競技は続けますか

いま悩み中ですね。教員ということで、母校に帰るんですけど、空手部もありますし今度は指導者という立場になると思います。他の一般企業よりは空手を続けやすい環境ではあると思うんですけど、まだ私の中ではっきりと決め切れない部分があるので。もう少し時間もありますし考えて、やるとなったらまた本当に頑張ろうと思いますし、私はもう現役は引退しようと思ったら今度はまた母校の空手部を日本一にしたいという願いもあるので指導の方を頑張りたいと思います。空手というものにはこれからも携わっていくとは思います。

――4年間、早大空手部で過ごして成長したと思うところはどういったところですか

ワセダの良いところ、ワセダらしいところって学生練が多いところだと思うんです。コーチや監督も来てくださるんですけど、主な練習はやはり学生が主体となってやっているという面があるので。そこで、伸びるも廃れるも自分次第かなという考えが自分の中にあって。そういう考えで振り返ると、私はちゃんと頑張れたんじゃないかなと思っています。自分の中でしっかりとした軸を貫いてやってこれたかなとは思います。そういうところは成長したかなと思います。

――後輩への思いを聞かせてください

スポーツ推薦もいっぱい入ってきていますし、ワセダはこれからどんどん強くなっていくと思うんですけど、やっぱりワセダってうまい子も居れば大学から始めた子も居て、レベルがまちまちというのも特長の一つだと思っていて。スポーツ推薦をいっぱい取って強くなっていく上で、もちろん本当に強くなっていってほしいんですけど、そういうワセダらしさをなくさないで頑張ってほしいなと思います。後輩に関してはただ純粋に応援しています。形もこれからまたメンバーが代わって大変なこともいろいろあると思うんですけど、それぞれの代のカラーとかもあると思うので、その代のカラーを表現していけたらいいんじゃないかなと思います。

――同期への思いを聞かせてください

本当に私もわがままだし、女子が1人ということもあっていろいろと迷惑を掛けた部分もたくさんあったと思うんですけど、やっぱり4年になって、さっきも学生主体と言ったんですが私たちが引っ張っていかなければならない面が増えて。本当に同期には助けられた面はたくさんあったと思います。でもやっぱり後悔がないといったら嘘になるというか、もっとああしておけば良かったな、こうしていたらどうなっていたんだろうとかが考えることもあるんですけど、もう終わったので、あと納会までちょっとあるんですけど、仲良くやっていけたらと思います。平野(和男、社4=東京・早実)も(大島)翼(先理4=埼玉・早大本庄)も薬師寺(拓哉、商4=福岡・東福岡)も、感謝しています。

――最後に今後の抱負をお願いします

さっきも言ったんですが、教員になるということで、人の成長に関わってくる職だと思うので。その人にとって何か残せるような人になりたいと思っています。後輩とかもそうですし、何か残せたり、考えさせたり、そういうのができるような人になりたいです。私はまだまだ未熟な面もたくさんあって、人間的に人より自分となってしまう部分もあってまだまだ幼稚なので、もっと寛大な人間になれたらいいなと思います。

永田達矢(商3=東京・早稲田)

――4年生と迎える最後の試合でしたが、どのような気持ちでこの大会に臨みましたか

1試合でも多く、1秒でも長く先輩たちと戦えたらなと思って、なにがなんでもこの試合は勝ちたいと思って臨みました。

――逆転勝ちした第1試合と、惜しくも敗れた第2試合と、ご自身の試合を振り返ってどう思われますか

第1試合は少し固かったかなと思っていて。まあ勝てたから良いのですが、第2試合は相手の蹴りに反応できませんでした。先日の早慶戦でも蹴りにやられてしまって、蹴りに対する対処が甘いなとまだまだ痛感しました。

――次峰としての役割はどう考えていましたか

とりあえず、自分のいつも通りのスタイルで戦い、勝つこと、最低でも負けないことが絶対に重要だなと考えていました。

――試合後に4年生と話したり声をかけられたりというのは

来年からは頼んだぞ、と。これからは自分たちの代になるので。自分としても先輩たちと成し遂げられなかったこと、きょうは悔いが残ったので、それを晴らしたいと思って1年間頑張っていくという話をしました。

――来年は幹部としてチームを率いる立場になりますが、どんなチームを作りたい、どのような選手になりたいというのはありますか

全体として、ワセダの「下がらない」という、前に出る組手をしていければなというのが目標です。自分ひとりの目標としては、主将として一番皆が任せてくれるようなポジションに、最終的に勝負を任されても絶対に勝てるような選手になりたいと思います。

小林暖乃(人3=神奈川・山手学院)

――きょうの団体形を振り返っていかがでしたか

(上杉)ユミ先輩(スポ4=東京・八雲学園)と最後だ最後だって考えないようにはしていたんですけど、結構考えてしまって、気持ちばかりになって体も硬くなってしまったかなという感じです。

――出来としては満足はいかなかったのですか

満足できなかったかな、でも気持ちはあるし、全然後悔はしていなかったかなと思います。

――上杉選手への思いを改めて聞かせてください

いままでの人生の中で一番本当にお世話になった先輩です。1、2年の時もユミ先輩の家に行って泣きながら慰めてもらったり、すごく良くしてもらって。逆にこの1年は、多分私が来年幹部になってからも1人でちゃんとできるようにとか、もう3年生だし自分でできるようにとか愛のムチだと思うんですけど、冷たく接せられたのは少し辛かったですね。でもやっぱり根っこのところではすごく優しい人だし、3年間一緒にできて本当に良かったです。

――ついに最上級生となりますが心境はいかがですか

次に推薦で入ってくる子もなんとなく決まりましたし、ユミ先輩や(柴崎)暢子先輩(平26社卒、)が築いてきてくれたものを私が継いでいかないといけないと、さっきOBの方にも言われたし同期の話し合いでもそうなったし自分でもそう思っていたから、ちゃんとやらないといけないなと思っています。

――最後の1年はどのように過ごしていきたいですか

後悔しない1年にしたいなと思います。個人でも結果を残せるか分からないけど、すごく練習して。ユミ先輩に勝てるかどうか全然分からないけど、ユミ先輩は個人をすごく打ち込んでカンクウダイは誰にも負けないくらい打ち込んだって自信を持って言える それくらい私もジオンを打ち込めたらいいなと思います。

末廣哲彦(スポ2=東京・世田谷学園)

――早慶戦と同じく大将を務めましたがいかがでしたか

絶対に負けてはいけない場面ですし、自分に回ってくるということは競っているということなので、そこで勝ちきれなかったのは自分がまだ大将の器ではないということを先週と今週で痛感しました。

――敗因は何だったのでしょうか

きょうは完全にスピードで負けた試合でした。自分の技も見切られて、相手の技に反応しきれませんでした。スピードが遅かったり、技のキメが甘かったのでそこが課題かなと思います。

――プレッシャーはありましたか

いや、プレッシャーはありませんでした。ただ、緊張はしました。自分の中では前で前でという気持ちでやっていたので、結果に繋がらなかったのが本当に悔しいですね。

――早慶戦よりも周囲を見ていたように感じたのですがいかがでしたか

割と周りは見えていたかなと思います。ただ、後ろから「固いよ、固いよ」と言われたので、多分固かったんだと思います(笑)。

――薬師寺選手から何か言われましたか

始まる前は特に。終わった後に、「本当に大変な役を任せてしまってすまなかった」と言っていただきました。でも、来年以降も同じポジションでやっていかなければならないので、そういった意味では良い勉強をさせて頂けたかなと思います。

――来年を見据えてのオーダーだったのでしょうか

それを含めてああいったオーダーだったのかもしれませんが、オーダーを組む話し合いの時に、前で組むか、バランスよく組むかとなったときに、前にも後ろにもと言って、オーダーを組んだので。来年というよりも目の前の試合を見て組んだという感じでした。

――2回戦で強いところとあたると仰っていましたが実際に試合をしていかがでしたか

ビデオを手に入れたので、それを見て研究はしたのですが、結局、見てみるのとやるのは違ったかなと。でも、相手がどこでも、どのような状況でも同じ技を出せなければいけないので、相手というよりかは今回自分自身が本当に弱かったなという思いですね。

――これから強くなっていくしかない

そうですね。来年からは中心選手になってやっていかなければいけないと監督からも言われているので。その自覚を持って、今は今尾頼りになってしまっているので本当に情けない先輩なんですけど、そこを「先輩」と言ってもらえるように頑張ります。

――今シーズンが終わり4年生が引退となりました

4年生とは2年間一緒にやってきて、空手だけでなく普段からも仲良くさせて頂いていたので、色んな面でお世話になって、いなくなる寂しさというのは大きいです。

今尾光(スポ1=大阪・浪速)

――きょう全日本2回戦敗退となりましたが、振り返っていかがでしたか

関西の強豪校ということで、気持ちの面でも気負うことなく、前で挑戦するという気持ちで臨めたので、その面では良かったかなと思います。

――ご自身の試合はいかがでしたか

ここで負けてしまうと、自分の負けというかチームの負けにもなってしまうので、そこでは絶対に負けないという気持ちで勝つことができたので、それはそれで良かったなと思います。

――試合中の選手への声掛けなども印象的でしたが、1年生ながらにチームを引っ張る意識をしていますか

練習中とかは1年生としてサポートであったり雑用であったりするんですけど、チームになれば1年生とか関係なく一つになって戦わないといけないので、そこで自分が前でしっかりと戦ってなおかつ後ろでもしっかり応援するということを心掛けていたので。少しでもチームのみんなが戦いやすくなるようには心掛けていました。

――今尾選手から見たきょうのチームはいかがでしたか

結果としては負けてしまったんですけど、この前の関東の大会ではちょっと後ろで引いてしまって戦っていたので、今回前で戦えたのは良かったなと思っています。

――これから新体制となりますが、どのように取り組んでいきたいですか

来年もスポーツ推薦の選手が2人入ってくるので、先輩として自覚を持ちつつ、ことし1年間持っていた1年生という挑戦する心を2年生でも持って毎日やっていこうとは思っています。

――最後に引退を迎える4年生への思いを聞かせてください

薬師寺先輩が中心となって培ってくれたチームの土台をもとに、これから自分は3年間ですけど、先輩方と協力してしっかり頑張っていこうと思います。

末廣祥彦(スポ1=東京・世田谷学園)

――早慶戦と同じく先鋒という役目でしたがいかがでしたか

先鋒は勢いをつけるのが役目なのですが、消極的な組み手をしてしまいました。勝てればそれで良かったのですが、相手に点差をつけられて負けてしまって、勢いをつけることができなかったことが、チームの流れを悪くしてしまった原因かなと思います。

――消極的になってしまった要因というのは

強い相手だと一発勝負になるので、僅差で勝たなければならないのですが、当たりの回数を少なくして一回のチャンスをものにしようと考えたときに、いつものようにガムシャラに攻めるよりは一回の勝負をものにしようと思って相手をじっくりと見た結果、時間になってしまいました。全体を見たら消極的になってしまったと思います。

――早慶戦のときに相手に当たってしまい反則負けを食らってしまいましたが、あれを引きずってしまったということはありませんでしたか

一発で反則負けになってしまったのは初めてでした。ただ、監督やOBの先輩方から良いツキだったと褒めていただいたので、それは自分のプラスに考えて今回の試合に臨むことができたので、その点に関しては問題ありませんでした。

――全日本の舞台は初めてだったと思いますが緊張はされましたか

日本武道館は特別な場所で、そこで行われる全日本大会は本当に特別な大会だと思うのですが、あまりそういった意識を持たないようにしてリラックスして試合に臨むのがベストだと思っていたので。固くなることもありませんでしたし、緊張もあまりしませんでした。

――相手選手も強かったと思いますがいかがでしたか

研究もしっかりして、相手がどのような技を持っているのかということを調べて自分でも把握していました。しかし、それを防ぎきれなかったということが大きな敗因だと思います。

――4年生との最後の試合でした

先輩たちにベスト8と言ったら「優勝を目指せ」と言われそうですが、ただ、賞に残るのと残らないのとでは全く違うので、最低でもそこまでは先輩方と試合がしたかったです。

――4年生の印象はいかがですか

4年生の先輩方はすごく真面目な方ばかりでした。練習に手を抜くということがなく、厳しいときもありましたが優しく接して下さり、雰囲気作りが上手でした。良い先輩方でした。

――来年後輩が入ってきます。どのような先輩になりたいですか

あまり先輩らしくと思うとカッコつけてしまったり、プレッシャーに感じてしまったりするので、自分の組手がそのまま伸ばしていければと思います。チームの雰囲気は更に良くしていきたいですが、後輩の存在をプラスに変えていければと思います。良いかたちで後輩とつき合っていきたいです。

――兄の末廣哲選手はどのような存在ですか

他の先輩方から敬語を使うのは嫌じゃないのと言われますが、高校の三年間もずっと先輩として接してきて、僕は先輩として接している時間の方が長いので、あまり嫌だとは感じません。それよりもずっと近くで見て、追いかけてきた先輩なので、あまり言いたくはないですがこれからも追いかけて、追い越していきたいです。ちゃんと兄弟としての部分は兄弟としての部分で、部活ではしっかり切り替えて接していければと思います。

越間菜乃(教1=島根・石見智翠館)

――
いよいよ全日本の舞台ということで、どのような気持ちで臨みましたか

始めての全日本だったので緊張もしていましたが、(上杉)ユミ先輩との最後の試合ということで思い切ってやろうと思っていました。

――
ご自身の形を振り返って

楽しんで思い切ってできたので、良かったかなと思います。

――
このメンバーで打つ最後の形となりましたが、思い入れはありましたか

団体のメンバーに誘っていただいた当初は、やろうかどうか迷ったこともありましたが、きょうこの大きい舞台に立たせてもらえて、先輩方と形を打てて、本当に良い思い出になりました。感謝しかありません。

――
以前「(上杉)ユミ先輩に後悔させないように」とおっしゃっていましたが、その後4年生の方とお話はなさいましたか

ありがとう、と。団体組んでくれてありがとう、と言ってもらえて。自分の方がありがとうございますという感じです。

――
大学の空手部に入って初めての1年でしたが、振り返っていかがですか

思いがけず団体で形をやることになって、慣れなくて大変だったこともありましたが、最後にこんか大きな舞台に立たせてもらえて気持ち良く終われて。結果は出ませんでしたが、充実した1年だったなと思います。

――
来季は上級生として新入生を迎えます。どのような先輩になりたいですか

ことしは先輩方に支えられてきた1年だったので。来年後輩にも、ことしやってもらったようなことをできるようにしたいです。