自転車部

2014.11.18

第9回東京六大学対抗ロード・全日本学生RCS第11戦・浮城のまち行田ラウンド 11月16日 埼玉・行田総合運動公園周辺周回コース

戦略実らず5位に沈む

 冬晴れの日差しの下、全日本RCS(RCS)は行田での4連戦の初戦が行われ、平行して東京六大学対抗ロード(六大学ロード)も開催された。六大学ロードでは逃げでポイントを稼ぎたいワセダだったが、序盤の速いペースに追いつけず戦略変更を余儀なくされ、大学対抗順位は5位と振るわなかった。一方のRCSは、クラス2Aに出た金子智哉(商2=神奈川・相模原)が集団内の好位置でレースを展開していったがスプリント勝負に競り負けて5位に終わった。

 先に行われた六大学ロードは完走周回数と中間スプリントで与えられる得点を基に最終順位を決定するポイントレース方式。ワセダは伊藤和輝主将(スポ2=東京・昭和一学園)、金子ら5人で臨んだ。今回は金子と岩田宗也(スポ1=広島城北)をエースに据え、逃げてポイントを稼ぐ作戦を立てる。しかし、スタート直後に他大学の有力選手が一気に動いて先に逃げてしまう。伊藤と岩田は何とかその逃げに乗れたものの、金子は後ろの集団に取り残されてしまった。何とか前に追いつきたいところだったが「思考もあまり働かずタイミングを逃してそのまま情けないことに後ろに残ってしまいました」(金子)と迷いもあってレース中盤以降も動けない。後続集団とラップタイム差が離れていくのを確認した伊藤は自らポイント獲得する方向へと戦略をシフト。「ワセダを1人でも前に残しておきたかった」と岩田が脱落し7人程度になった先頭集団に食らいつく。2回の中間スプリントでポイントをつかむと、最後のゴールスプリントでも3着に入り個人5位で終わった。だが伊藤以外は大学対抗得点を獲得できずに大学対抗順位は5位と、チームとしての成績は残せなかった。

最後まで一人気を吐いた伊藤主将

 六大学ロードと併せて開催されたRCSにも出場したワセダの面々。こちらは10周回を走りゴールの着順で競うロードレース形式で行われ、クラス2Aには、先ほど走った金子の他に足立一真(文4=東京・早稲田)と八田衛(スポ1=鳥取・倉吉東)がエントリー。六大学ロードでコースに慣れた金子は「立ち上がりも体力使わずに後ろにつけて余裕だった」と疲れを見せず、足立と共に先頭の13人につける。2人でそのまま行きたいところだったが7周目に差し掛かるところで足立にアクシデントが。前で落車した選手に巻き込まれてしまい、ニュートラル(※)を余儀なくされる。11人となった先頭集団はそのまま最終周に突入。最後のコーナーを互いにけん制しながら抜けると、ゴール前の直線で一気に動く。金子も飛び出すが後ろについていた他大学の選手に最後の最後で刺されてしまい、5着でのフィニッシュとなった。足立はニュートラルで復帰したものの落車の影響が大きく、集団から離れ16位でレースを終えた。

六大学ロードの疲れを見せなかった金子

 六大学ロードに関しては戦略を柔軟に応用できなかったことが悔やまれる。選手たちも「エースを逃げ集団に追いつかせることができなかったのが原因」(伊藤)、「与えられた役目を全く果たせないで、ポイントにも関われないで、ちょっと情けない」(金子)と痛感しているだけに、今回の教訓をしっかりと次につなげていきたい。まずは来週末の東京六大学対抗競技会でのリベンジだ。「自分らが達成できる限界のところを攻めていきたい」(伊藤)と意気込みは十分。チームの力で勝利を目指す。

(記事、写真 高柳龍太郎)

※ピット観察員によって確認された認められる事故の場合、1周のニュートラルが与えられ事故の前にいた集団に復帰できる。

結果

▼東京六大学対抗ロード

伊藤主将 5位、手嶋 13位、金子 14位、岩田・中井 DNF

早大 5位

▼全日本学生RCS第11戦

▽クラス2A 金子 5位、足立 16位、八田 DNF

▽クラス2B 中井 DNF

コメント

伊藤和輝主将(スポ2=東京・昭和一学園)

――きょうの東京六大学対抗ロード(六大学ロード)はいかがでしたか

いつもは個々で点が取れる人が取りましょうというように、具体的なレースの作戦を決めて走っているわけではないんですが、ことしはエースが誰、という感じで展開も決めて、相手の戦略も知りつつこちらも戦略を立てて臨みました。ですが結果的にはだめでした。

――戦略というのはどのようなものだったのでしょうか

今回は明大と法大には小林和希(明大)と寺崎さん(浩平、法大)とがいらっしゃいましたし、スプリントの展開が予想されたので、対抗馬を出しても恐らくスプリントでは及ばないだろうということで、逃げの展開を望んだんです。そこで自分とかが逃げると目をつけられやすいので、金子(智哉、商2=神奈川・相模原)と岩田(宗也、スポ1=広島城北)を逃げにするということで残りはアシストで使わせようと思ったのですが、だめでしたね。最初の8人の逃げに岩田が乗れたんですが、各大学(が逃げに)2人乗っていたのでやはり勝つためには3人乗せないと楽に展開できないですね。となると、金子が乗れなかったのでいまいち思うようにはいかなかったです。

――前半から集団が速いペースで動きましたが、あれはある程度想定していたということでしょうか

レース内では普通にある展開だと思いますし、あの8人の逃げを容認するということは、後ろには主要メンバーは全く残っていないということです。早稲田大学としてはエースが(後ろに)残っていたのですが、その後もエースを逃げ集団に追いつかせることができなかったのが原因だと思います。

――今回の反省点を挙げるなら、思った展開ができなかった点になるでしょうか

そうですね。一応指示する側から見たらうまく動かせなかった、また走る選手もちゃんと理解していない部分があったというところですね。

――前半に2人になってしまいましたが、その後はどうやって行こうと考えたのでしょうか

一応チームの展開としては、後ろにアシスト3人とエース1人が残っているので、後ろの大きい集団であっても同じ大学が3人逃げたら他の大学も追う気になるじゃないですか。やはりアシストという役職についているので、点数を取ることはエースに任せておいて追うことだけに専念して集団を引っ張ればいいんですが、その機能もなっていなくてエースを連れてくることもできなかった。中盤で追いついてくるかなと思ったので、ずっと自分は集団を抑えようとしていたのですが、タイムラップ差を聞く限りどんどん広がっていったので、もうこれはないなと思って、とりあえず個人で完走できるように頑張りました。

――差が開いてからはもう自分で行く方向にシフトしたということでしょうか

前半に逃げを容認しないようにチェックに入っていたのでそれでスプリント分の脚を使っていたので、前半ポイント周回がありましたけど何とか集団についていく程度に抑えて、自分が完走しないと集団に飲まれちゃうので、ワセダを1人でも前に残しておきたかったです。途中の展開で六大学が1人ずつ6人で前で逃げていたので、ここで抜けたら6位になってしまうということで、何とか残れるようにスプリントの配分を考えながら走りました。

――チームとしては残念な結果に終わってしまいましたが、伊藤選手個人に関してはクリテリウムもうまいなと感じました

7月に行われたお台場(全日本RCS第5戦お台場サイクルフェスティバル湾岸クリテリウム)に関しては想定以上のアップダウンがあったので、あれはクリテリウムにしては難易度の高いコースだなと思ったんですが、トラックでスピードの練習をして、その分登りが上れないという犠牲はあるんですが、平坦に関してはある程度は踏めるので。後はここのコースに関してはコーナーがすべて90度なのでその部分で脚を使ったり、位置取りの関係がちょっと有利に働いたという部分で完走、ポイント獲得という点に至りました。

――ここのコーナーは重要なポイントのひとつになりましたか

そうですね。脇には砂利、田んぼがあって、落ちるというリスクがありますし、道幅が狭くコーナー角がうまく取れないので、コーナリング時にあまりラインを外すと砂利に乗って滑って外にはみ出してしまうというトラブルがあるので、みんなが走るラインにうまく乗って、他の選手と絡むとまたそれでもアクシデントが起きたりするので、そこが難しいところです。

――再来週には東京六大学対抗競技会がありますが、いかがでしょうか

やはり力量の差からいくと短距離、中距離共に勝っている部分は他大学の方が多いので、そこをいかにチームでカバーできるか。団体に関しては団体の力が問われてしまうんですが、各種目に最低2人は出場できるので、高すぎる目標を設定するとまたそれも達成できないので、自分らが達成できる限界のところを攻めていきたいです。

金子智哉(商2=神奈川・相模原)

――まずきょうの六大学ロードはいかがでしたか

六大学ロードは、僕と岩田(宗也)が強い人が逃げた時に一緒に逃げなきゃいけなかったんですが、そこで逃げれなくて。後ろの集団にも3人いた方が良い感じだったので、伊藤(和輝主将)と岩田が逃げたので、俺も逃げた方が良いのかと考えて。余裕があったら一緒に行ったかもしれないんですが、その時結構序盤だったのに脚にきていて、思考もあまり働かずタイミングを逃してそのまま情けないことに後ろに残ってしまいました。だったら後ろでしっかり仕事をしようと思ったんですけど、アシスト使って前と差を詰めることができたらよかったんですが、それを使うという能が無かったです。

――前半から集団がハイペースで動いていたのも影響したのではないでしょうか

結構序盤からきつかったんですが、そこでさらにペースが上がってかなりきつかったです。

――戦略をうまくこなせなかったというのは、ひとつ残念な点になるのでしょうか

そうですね。与えられた役目を全く果たせないで、ポイントにも関われないで、ちょっと情けないですね。

――一方の全日本RCS(RCS)は10周のコンパクトなレースでしたが、そちらはいかがでしたか

RCSの方はすごい理想的というか、コーナーも六大学ロードでこのコースに慣れたということもあって、立ち上がりも体力使わずに後ろにつけて余裕だったんですが、結局最後までいい位置だったんですけど刺されちゃいました。

――見ていてもあまり疲れたような顔をしていなかったのが印象的でした

六大学ロードよりもペースが遅かったというのもあって、余裕もあり思考も働いたので位置取りとかも考えられたので楽しかったです。

――ただ先ほども話に出たように最後のスプリントが惜しかったですね

1年生の時に比べたら最後の直線のスプリントも割と伸びるようになってきたので成長はしたと思うんですが、足りないのはスプリント力というのは変わらずです。そこまで長いロードレースには必要ないんですが、やっぱりあった方がいいので。

――この冬の乗り込みで一番つけたい部分は

冬はとりあえず距離を乗りまくって長いロードレースを走るのに必要な能力をつけたいと思います。

――この先はクラス1への昇格も視野に入れているのではと思いますが、そういった思いも強いですか

強いですね。いまワセダには1人もいないので1人ぐらいはいかないと、となると僕なので。行田なども人数少ない時を見計らって出たいと思います。

――この後はらいねんの神宮(全日本学生RCS最終戦・第9回明治神宮外苑大学クリテリウム)が大きなクリテリウムになりますが、そこが目標になってくるのでしょうか

冬の間にクラス1に上がれたらいいなと思います。