バレーボール部

2014.11.13

第67回全早慶明定期戦 11月9日 神奈川・慶大日吉記念館

全明大に勝利も、全慶大に痛い逆転負け

 全日本大学選手権(インカレ)を約1か月後に控えたこの日、第67回全早慶明定期戦(定期戦)が行われた。全慶大戦は前半のリードもむなしく逆転劇を演じられセットカウント0-2(23-25、25-27)でストレート負け。一方の全明大戦は終始主導権を握り、セットカウント2-0(25-17、25-20)で危なげなく一勝を収めた。1勝1敗という結果で、きょねんと同じ2位に終わった。

 この3年間敗北し続けている、全慶大との一戦。レフトからの攻撃を効果的に使い着実に得点を重ねていくも中盤、サーブミスやスパイクミスなどから精彩を欠き5連続ポイントを許す。「雰囲気が悪くなった」と濱松啓陽(スポ4=佐賀商)が語るように、あと2点に迫った23-21の場面から一気に4連続ポイントで逆転され、第1セットを取りこぼした。後がなくなった第2セットも第1セットと同様、序盤のリードをいかすことができない。慶大の2度目のタイムアウト後の追い上げに苦しめられた。「弱さが出た」という専田和也主将(スポ4=神奈川・弥栄)の言葉通り、後半に粘りが見られず、慶大のエース・柳田将洋の強烈なスパイクを前に後塵を拝するのみ。秋季関東大学リーグ戦(リーグ戦)では白星を挙げた慶大相手に課題の残る結果となった。

レギュラーとしての自覚も芽生えてきた喜入

 2試合目全慶大が全明大を下し、一足早く全慶大に優勝を決められてしまった。優勝の望みがなくなった全早大は、なんとか全明大を下し2位を死守したいところ。まずは第1セット。序盤から6連続得点をあげ好スタートを切った。「ここ1週間ブロックの練習をずっとしていて、それがかなりいいかたちで決まった」と専田が言うように多くのブロックポイントを重ね、試合の主導権を握る。そしてルーキー山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)の活躍がチームに勢いをもたらしそのままリードを許すことなくセットをものにした。しかし続く第2セット。このままの良い流れに乗ることはできず一進一退の攻防戦に。競り合い互いに一歩も譲らない戦いが続いたが、最後は意地を見せブロックを2連続で決めて試合終了。見事ストレート勝ちを収め、最低限の結果は残した。

練習を重ねたブロックが光った

 ことしも昨年同様全慶大が優勝(2勝)、全早大が2位(1勝1敗)、全明大が3位(2敗)という結果で幕を閉じた定期戦。リーグ戦の終了から1カ月が経ち、改めてインカレに向けての課題が明確になった試合であった。サーブレシーブの精度を上げること。また、喜入祥充(スポ1=大阪・大塚)が「リードを奪っても油断せず最後までやり抜くことを鍛えていきたい」と語るように、粘り強さをつけることだ。チームに磨きをかけ、最高の状態でインカレに臨みたい。

(記事 佐藤亜利紗、網代祐希、写真 山辺剛士、三田侑実)

★『真の学生日本一』の礎を築いた二人が登場!

 全早慶明定期戦の醍醐味として、OBも選手としてプレーできることが挙げられる。今回、全早大からは元主将の市川智之(平24スポ卒=現長岡工業高専講師)と、梅澤成龍(平25教卒=横河電子機器)が登場。全明大戦に出場し、久々にエンジを身にまとってのプレーを見せた。プレー機会こそ少なかったが、「久しぶりにああいう環境でプレーができてよかった」(梅澤)と、本人は満足げな様子であった。来年以降の定期戦にはどのようなOBたちが勇姿を見せてくれるのか、いまから楽しみである。

市川

梅澤(中央)

セットカウント(1戦目)
全早大 23-25
25-27

全慶大
スタメン
レフト 専田和也(スポ4=神奈川・弥栄)
レフト 喜入祥充(スポ1=大阪・大塚)
センター 濱松啓陽(スポ4=佐賀商)
センター 福山汰一(スポ3=熊本・鎮西)
ライト 山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)
セッター 山口頌平(スポ2=長崎・大村工)
リベロ 後藤光明(社2=東京・早実)
セットカウント(2戦目)
全早大 25-17
25-20

全明大
スタメン
レフト 専田和也(スポ4=神奈川・弥栄)
レフト 喜入祥充(スポ1=大阪・大塚)
センター 濱松啓陽(スポ4=佐賀商)
センター 福山汰一(スポ3=熊本・鎮西)
ライト 山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)
セッター 山口頌平(スポ2=長崎・大村工)
リベロ 後藤光明(社2=東京・早実)
コメント

梅澤成龍(平25教卒=現横河電子機器)

――どのような意気込みを持ってきょうの試合に臨みましたか

僕はまだ現役でバレーをやっていますが、9人制で6人制とは少し違うので現役に迷惑を掛けないようにプレーしようと。それと逆に学生からなにか刺激をもらえたらなと思って臨みました。

――6人制の感覚を取り戻すために調整はされましたか

正直仕事もあって、学生の練習に出られればなと思っていましたがなかなか出られなくて。きのう少し顔を出したんですけれど1時間ちょっとで。ああいう雰囲気の中でできたことはすごくよかったですが、特に技術的な調整とかはしてないです。

――1年ぶりのワセダのユニフォームはいかがでしたか

まだ卒業してそんなに期間は空いてないですけどやっぱり懐かしい気持ちがあって、学生の輪の中に入ってやるのは楽しいなと思いました。

――1試合目は全早慶戦らしい互角の戦いでしたが、ベンチから見守っていていかがでしたか

いつ出るのだろうとそわそわしていました。結果としては負けてしまったんですけど、春季も1試合見に行って、チームとしてだんだんまとまってきたかなと感じました。最後に勝ち切るというところが課題だと思いますが、そこがしっかりとできれば良いチーム、勝てるチームになると思います。僕的にはそんなにダメな試合ではなかったです。

――2試合目では中盤にピンチサーバーとして出場されました。振り返ってみていかがですか

すごく緊張しました(笑)。正直サーブは入れにいきました。それで交代かなと思ったら1ローテやれと言われて。一緒に出た市川さん(智之、平25スポ卒=現長岡高専教員)にトスを上げたかったのですが、ポジションが乱れていて上げることはできませんでした。でも久しぶりにああいう環境でプレーができてよかったなと思います。

――ご自身が現役の頃と比べて、OBとして参加する全早慶明戦はいかがですか

OBがこんなこと言っていいのかわからないですけど、ワセダとしての責任はありますが気持ち的にはすごく楽に臨めました。

――ご自身も学生から得るものがあればとおっしゃっていましたが、終えてみていかがですか

やはり学生らしく和気あいあいというか楽しくプレーするというか。ワセダは上下関係がそこまで厳しくないチームなので皆が仲良くプレーできるというのがワセダの良いところだと思います。それがすごく感じられて、学生に戻りたいなと思ったりして良い経験になりました。

――インカレ(全日本大学選手権)を控える後輩たちに一言お願いします

きょねん優勝していて、今回もできないわけではないと思うので2連覇目指して欲しいです。詰めるところは詰めて、残り少ない日数の中で練習して優勝してくれたら嬉しいです。

専田和也主将(スポ4=神奈川・弥栄)

――全明大に勝利しましたが、振り返っていかがでしたか

ここ1週間ブロックの練習をずっとしていて、それがかなりいいかたちで決まっていたので、その練習の成果が出たという面では、まあまあ収穫のあった試合だなといった感じですね。

――専田主将自身サービスエースを決める場面などありましたが、サーブの調子などは

あまりよくないですけれど・・・。当たれば結構強いサーブが入りますが、ミスはまだ多いですよね。

――山﨑選手(貴矢、スポ1=愛知・星城)も好調に見えました

うまくはなってきて安定感も出てきましたが、まだまだですね。

――全慶大には逆転されてしまいましたが

最悪の試合という感じです。最初勝っている状態で、終盤追いつかれて逆転される。うちはそういうパターンが多く、弱さが出たという試合でした。

――秋季リーグでもそういう試合が目立ちましたが、インカレに向けてどのような対策をしていきますか

こればっかりは僕が3枚ブロックを抜くしかないです。ジャンプ力を上げる、スパイク力を上げる、根性をつけるなど、そういったところでしょうか。チーム的に何かを変えるというのは間に合わないので、僕が何とかします。

――一瞬の間でしたが、OBのお二人ともプレーをされました

確かに短くてあまり覚えていませんが、楽しかったです。

――改めてになりますが、きょう見つかった課題はどのような部分でしょうか

同じですね。終盤追いつかれること。結局キャッチが返らなくて。きょうは全慶大戦でリベロの後藤(光明、社2=東京・早実)がサーブ弾かれていて、二段トスからのブロックでシャットアウトされるという悪いパターンが多かったので、後藤を下げてキャッチを僕と喜入(祥充、スポ1=大阪・大塚)の2枚にしました。そっちの方が安定感があったとは思います。

――インカレの組み合わせも発表されましたが、改めて意気込みをお願いします。

結局優勝を目指すのであればトーナメントのヤマとかは関係ないと思っているので、多少楽とかきついというのはあるかもしれませんが、特にヤマは気にせず、頑張りたいです。

濱松啓陽(スポ4=佐賀商)

――伝統的な一戦でしたが、どのような気持ちで臨みましたか

慶大と明大はインカレで当たる可能性の高い相手ということで勝ちにいく気持ちで戦いました。

――全早慶戦の振り返りをお願いいたします

序盤から中盤の入りまでは良かったのですが、中盤からキャッチが崩れてしまい立て直せませんでした。雰囲気も悪くなり終盤競ったところで取ることができませんでした。最後まで競る展開というのは全カレでも想定されますし、そこで勝てなければ上には進めないので反省点としてしっかり練習していきたいですね。

――全早明戦を振り返っていかがでしたか

明大は速攻を決めてくるチームなのでこの一週間、二週間ブロックのつき方や、センターに対するリードの取り方を練習してきました。その成果が上手く出て相手のエースもミスが多かったこともあり自分たちのバレーができたと思います。

――ご自身の調子はいかがでしたか

良くはなかったですね。勝負していたところをブロックで止められなかったり、柳田(将洋、慶大)のボールにも対応できていかなかったり中に入ってきたボールに対してもつきが甘かったりしたのでそこを練習していきたいです。

――やはり柳田選手の存在は大きいですか

そうですね。トスがしっかり上がれば彼も余裕が出てきてフルスパイクでなくてもしっかりしたスパイクを打ってくるのでブロックしづらい面もあります。インカレではどれだけ彼を追い詰めることができるかでブロックできるかが決まってくると思いますのでしっかり頭に入れておきたいと思います。

――インカレに向けての課題と意気込みをお願いいたします

身長が低いこのチームはキャッチが返らないことにはサイドアウトを取ることしかできません。サーブレシーブはもちろん、サーブでは攻めて自分の形をもっと明確にして全カレに臨みたいと思います。

福山汰一(スポ3=熊本・鎮西)

――きょうの2試合を振り返っていかがでしたか

2戦やって全明大戦は普通にいけましたが、全慶大戦は1、2セット序盤リードして後半追い上げられたので完全に詰めの甘さが出た試合だったと思います。

――センターからの鋭いスパイクが印象的でしたが感触としてはいかがでしたか

きょうは全然よくありませんでした。きょうは調子が悪くトスもあまり合っていなかったので。インカレではまだちょっと厳しいなと思いました。

――きょうは特にブロックが良かったと思われましたが実際いかがでしたか

きょうの試合はスパイクよりもブロックの方が待ってくれたので調子良かったと思います。

――きょうはどんなことを意識してプレーしましたか

全明大戦は秋季リーグ戦の時フルセットで負けて、どっちもどのみちインカレで駆け上がってきたら当たるので負けないようにというのは考えていたのですが、全慶大には敗れてしまったのでもっと練習しなければいけないと思います。

――インカレに向けた課題はなんでしょうか

サーブカットが後半上がらなくなるのでそれをどうにか修正しなくてはいけません。実際のところコンビもそんなに合っていないので、それらをもう少し正確に精度を上げていけたらなと思いました。

喜入祥充(スポ1=大阪・大塚)

――きょうの1勝1敗という結果についてはいかがですか

負けてしまったので納得はできないですけれど、インカレに向けての課題が見えたので1日を通して、これからの試合に向けては良い1日だったとは思います。

――慶大戦では1、2セット共に逆転負けしましたが

同じパターンで負けているので、リードを奪っていても油断しないように自分たちのバレーをしっかり最後までやり抜くっていうところをこれから鍛えていきたいと思います。

――チームとして、全慶大戦と全明大戦で変えたことはありますか

具体的には3人でサーブレシーブをしていたんですけれど、それを2人にしたのと、このままじゃだめだっていうことで4年生が引っ張ってくれました。

――さきほどおっしゃった、きょう見えた課題は何ですか

最後の最後まで自分たちのバレーをやり切ることと、連続失点する場面が多かったので、サーブレシーブの精度をもう少し上げることが課題だと思います。

――個人としてインカレまでに調整したいところはありますか

自分のベストのプレーができるようにコンディションを整えることと、その試合(インカレ)で4年生が抜けてしまったら軸となる選手がいなくなってしまうので、来年も見据えて自分自身何でもできるような選手に成長しないといけないなと感じています。

山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)

――全慶大戦を振り返っていかがでしたか

きょうの調子は良かった方ですが、また慶大にやられた時に自分は何も出来なかったので、そこが直すところだと思います。

――相手の印象は

やっぱり慶大は柳田さんひとりに完全にやられていたので、エースを抑えて頑張りたいと思います。

――敗因は何だと思われますか

中盤のサーブレシーブが入ってなくて、それでスパイカーも切れず、やられたことが敗因ですね。

――1セット目からどのように切り替えていこうと思いましたか

とりあえず、また同じことをしないように中盤頑張ろうと思いました。

――明大戦を振り返って

向こうがあまり攻めてこなかったので試合はやりやすかったですが、ブロックアウトとか、大きめに打ってきたりする時に自分が遅いというのはなんとかしたいと思います。

――両試合ともスパイクを何度も決めていたと思うのですが、その点について

やっぱり結構ミスがまだ目立つので、そこを直していきたいと思います。

――次のインカレに向けて、課題と意気込みをお願いします

やっぱりまだプレーのミスが多いので、そこを無くしていきたいと思います。