アーチェリー部

2014.11.12

早慶戦 11月9日 神奈川・慶大日吉レンジ

まさかの敗戦

 秋の大一番、早慶戦。関東学生リーグ戦(リーグ戦)と同じく、8人が50メートル、30メートルを36本ずつ射ち、男子は上位6人、女子は上位4人の合計点で勝敗を争う。新体制になって約5カ月が経ち、リーグ戦に向けてさらなる弾みをつけたいワセダ。しかし、「最大のライバル」(田寺洋貴主将、人3=茨城)相手に一勝もあげられず、完敗。男女共に涙をのむ結果となった。

 昨年の早慶戦で勝利し、今春のリーグ戦では3848-3798でケイオーに圧勝している男子部。池田亮(人1=東京・国際)ら新メンバーを加え、前日の練習では3944点のチーム新記録を出していた。「勝てるだろうと感じていた」(東郷大地、教3=埼玉・春日部共栄)ことは、決してうぬぼれではなかったはずだ。危機感を感じ始めたのは、後半の30メートルに入った後のこと。50メートルで接戦に持ち込み、得意の30メートルで一気に突き放す展開が多いワセダ。ところがこの日は、差を広げられないどころか宿敵優勢のまま試合が進んでいく。しかし、「何でそうなってしまったのかは分からない」(東郷)。原因が分からないまま、最後まで打つ手なく試合終了。3805-3813と、悔しすぎる僅差での敗戦となった。

的を狙う田寺主将

 女子部は吉峰さやか女子リーダー(スポ3=香川・高松東)を中心とする、リーグ戦とほぼ変わらぬメンバーで決戦に挑んだ。リーグ戦では全勝でブロックを制した精鋭たちが、この日は波に乗り切れない。「つまらないミスが最終的に小さい差での負けにつながってしまった」(守屋麻樹監督、平3政経卒=東京・杉並)と、2442-2454で惜敗。男子部と同じく、誰もが「勝てると思っていた」(吉峰)中でのまさかの結末だった。

試合中、点数報告を行う女子チーム

 好調を維持しているように見えたなかで、突然ぶつかった一枚のカベ。この敗北をどう受け止め、何を学び、今後にどう生かしていくのか。春、カベを乗り越え成長した姿を見せられるか。ワセダの真価が問われる時がきた。

(記事 建部沙紀、写真 谷田部友香、建部沙紀)

★王座を見据えて

 今回、早慶戦最後の種目として70メートル団体戦が行われた。これは同距離で実施される、学生最高峰の舞台・全日本学生王座決定戦を見据えてのもの。ことし創部史上初めて男女そろっての王座出場を果たしたワセダ。ここから王座常連校として名を連ねていきたいワセダにとって、絶好の腕試しの機会だった。しかし男子は1-5、女子は0-6とケイオーに完敗。本戦の雪辱を果たすことはできなかった。この悔しさを糧に再び王座への切符を手にし、大舞台でのリベンジを誓う。

ルーキーながら高得点を連発した池田

結果

▽男子●早大3805-3813慶大

▽女子●早大2442-2454慶大

コメント

守屋麻樹監督(平3政経卒=東京・杉並)

――男女共に僅差で競り負ける結果となりましたが、敗因は何だと考えますか

男子はきのういい点数を出していたので、逆に気負い過ぎてしまった部分もあったのかなと思いますし、男女共につまらないミスが多かった試合だと思います。そういうつまらないミスが最終的に小さい差での負けにつながってしまったので、すごくもったいない試合だったと思います。

――選手にとって早慶戦とはどのようなものですか

リーグ戦(関東学生リーグ戦)、王座(全日本学生王座決定戦)と同じくらい大切な試合です。なのですごく気負っていましたね。

――新チームとなってしばらく経ちますが、チームの雰囲気はいかがですか

最初からいい感じで進んできて、逆にいい感じ過ぎていま中だるみしているのかなという感じがします。きょうも全体として見た時に、選手だけではなく応援も一生懸命だったと思うのですが、まだワセダらしさを100パーセント発揮するに至っていない感じで、若干かみ合っていない感じがあったので、そういうところが今後の課題ではないかと思います。

――関東学生リーグ戦とは違った新しいメンバーも出場していましたが、その方々の働きについてはいかがですか

頑張っている人ももちろんいましたし、もっと頑張ってほしい人もいたという試合でしたね。

――今後どのようなチームになっていってほしいですか

どんな時でも変わらず自分たちのペース、やり方を堂々とできるチームになっていってほしいと思います。

田寺洋貴主将(人3=茨城)

――8点差と僅差での敗戦となってしまいました。いまのお気持ちを聞かせてください

悔しいですよね。悔しいに尽きるかなと思います。きのうチームベストを出して、目標点数であった3940点を超えることができて、良いかたちでつなげることができたと思うのですが。自分たちの弱さというものが改めて試合に出てきたのかなと。そういった試合だったと思います。

――敗因、自分たちの弱さというものは何だったのでしょうか

ちょっと、自分の中でもまだ整理がついていません。一人一人着実に力は付いてきていて、チームとしても毎回の練習だったり試合などで出てくる反省を生かして次の試合へといって、きょうの試合に来られたと思うのですが、いままで見えていなかったところ、見えにくかったところがきょう結果に出てきたのではないかなと思います。その見えなかったというところが、まだちょっと分かっていないのが現状です。また改めてこの後、一人一人男子チーム全員に何が駄目だったのかを確認していって次につなげていきたいと思います。4年生の先輩に言われたことが、チームが一つになるということや応援というものをすごく意識して練習してきたんですけど、それがうわべだったのかなと。少し中身が詰まっていなかったのかなというのがあります。それをどうしたらいいのかがまだ見つけられないのですが…。

――接戦でしたが、試合中はどのようなことを意識して取り組んでいましたか

勝敗というのはあまり気にしていなかったかなと思います。自信は持っていましたし、チームもすごく良く回っていて、いままで以上に良いパフォーマンスを発揮していたと思うのですが。自分の中ではすごく良いパフォーマンスができたかなと思っていて、絶対に勝つということは思っていました。一人一人の声掛けも意識して取り組んでいました。

――早慶戦で敗れるということは、やはり特別に悔しいものですか。また田寺主将にとって早慶戦はどのようなものですか

そうですね。やはりプライドとプライドを懸けた戦いというか、最大のライバルだとは思っているので、ただ単純に負けてふてくされるとかではなくて、気持ちのいい負けではあったかなと思います。本当にワセダとケイオーがぶつかって、負けたという。全力は出し切ったと思っています。それで負けてしまったので、ちょっと言葉にできないですけど、やはり特に悔しいですね。王座(全日本学生王座決定戦)があって、リーグ戦(関東学生リーグ戦)があって、早慶戦があって。定期戦の中でも一番上位にくるのが早慶戦だと思っているので。僕らの代は、まだ一度もケイオーに負けたことがないんです。だからことしも絶対に勝とうと言っていて、絶対に勝てると思っていたので、それで負けてしまったのが非常に悔しかったです。

――先ほど一人一人が着実に力を付けているとおっしゃっていたように、新体制となってから小出隆幸選手(法3=東京・広尾学園)、戸田真大選手(スポ3=神奈川・金沢)、池田亮選手(人1=東京・国際)といった新たなメンバーが活躍されていますが

本当に一人一人力を付けてきていると思います。いま3年の小出と戸田が1、2年の頃はあまり試合に出ることができなかったんですけど、ここにきてやっとペースが乗ってきてくれて同期としてもうれしく思います。でも、ちょっと3年がメンバーに入り過ぎている感じはあるのかなと。もっと1、2年生にも出てきてほしいと思っています。特にその中でも池田が1年生でもメンバーに入ってきてくれて、周りに対しても良い刺激になっているのかなと思います。

――リーグ戦に向けて、今後どのように取り組んでいきたいですか

改めて一からチームをつくり直して、目指すところは同じなので、さらに強いワセダというものをつくっていきたいと思います。

吉峰さやか女子リーダー(スポ3=香川・高松東)

――きょうの早慶戦では男女共に悔しい結果で終わってしまいました。いまの率直なお気持ちをお聞かせください

勝てると思っていたので男女両方とも負けたというのはとても悔しいです。

――きょうはどんな意気込みで臨まれたのでしょうか

ケイオーさんとライバルということとで、絶対勝ちにいくという気持ちで、全員一緒の気持ちだったのですがちょっと点数が足りなかったです。

――早慶戦はやはり普段の試合とは気持ちの入り方などは違いますか

はい、そうですね。選手もそうなのですが、やっぱり応援の力というのも早慶戦はちょっと違います。

――きょうのご自身の調子はいかがでしたか

きのうまあまあの点数を取ったので、きょうは自分のミスで外してしまったので試合でしっかり点数を出せるように練習していきたいです。

――男女共に新たな選手が加わりましたが、チームの雰囲気はいかがでしょうか

代が変わった時から、雰囲気については最初から意識していたので雰囲気自体はすごく良かったと思います。

――女子リーダーとして、どうワセダの雰囲気作りに努めてきましたか

とりあえず、下を向かない。笑顔で前向きにみんなに声を掛けたりなどは注意してやっていました。

――今回の早慶戦を通してチーム全体の課題などは見つかりましたか

雰囲気はとても良かったので、実力が足りないなというのはすごく感じました。

――今回の敗因はやはり実力の差ということでしょうか

はい、そうですね。

――吉峰選手自身はこれから引退までどうアーチェリーに取り組んでいきたいと思いますか

やっぱり自分は本数を射って点数を出すので、もっと本数を増やしていっていつでもいい調子で射てるように練習していきたいと思います。

池上友里恵(教3=埼玉・浦和ルーテル学院)

――早慶戦はどのような位置付けの試合なのでしょうか

私としても、チームとしてもかなり高い位置付けです。春にリーグ戦があるのですが、リーグ戦が終わって夏にかけてくらいからは、ずっとこれを目指してきたかんじです。

――ご自身の競技を振り返っていかがでしたか

最近にしては良かったのと、前半あまり良くなかったのですが後半挽回できた点では、夏に練習した成果がやっと出せたのではないかと思います。

――夏に重点を置いてきたことは何かありますか

とにかく射形を見直すことと、あとはプレッシャーのなかで点を出せるようになりたかったので、常に試合を意識するようにしていました。

――僅差での敗戦。この結果をどう捉えていますか

私の中では最近にしては良かったのですが、それでももう少しチームに貢献することができれば良かったと思うので、頑張りたいです。

――同校の男女が同時に打ち合うという試合形式は早慶戦特有のものです。プレーに影響するところはありますか

私はワセダの男子がいることで、普段もいっしょに練習しているので安心できたので、それがマイナスになることはありませんでした。

――応援も盛り上がっていました。そのような点でも慶大に負けたくない、という思いはあるのでしょうか

はい、あります。

――次にターゲットとする大会はどこになるのでしょうか

最終的にはやっぱり3月、4月のリーグ戦に向けて頑張っていきたいです。

――冬に重点をおいてやっていくことはありますか

冬もこのままいままで通り練習を頑張っていきたいと思います。

――寒くなってくると練習メニューが変わったりすることはあるのでしょうか

いや、基本的には同じです。ですが、年末年始に長いオフがあるので、その期間も全体の練習はありませんが、個人個人が練習に励めればいいと思います。

――来春のリーグ戦は最上級生として臨みます。そのときには、どのような選手になっていたいですか

点数的な話になってしまいますが、きょうよりも良い点数を出して、もっとチームに貢献できたら良いと思います。

東郷大地(教3=埼玉・春日部共栄)

――きょうは8点差での敗北となってしまいましたが、敗因は何だと考えますか

あんまりチーム全体で原因というのが分かっていなくて、簡単に言ってしまえば実力不足なのですが、個人の点数は人それぞれで分からないのですが、チームの早慶戦に向けてのまとまり、意識、調子の合わせ方が足りなかったのかなと。試合中もケイオーの方がいい雰囲気で試合をしていましたし、ワセダも頑張っていたのですが、欠点が明確になってしまったと思います。何でそうなってしまったのかは分からないのですが、それがいままで僕たちがつくってきたチームの力が足りなかったのが原因だと思います。

――守屋監督はきのうの点数が良かった分気負ってしまったのではないかとおっしゃっていました

きのうは3944点というチーム新記録が出て、きょうより140点くらい高かったのですが…。そんなに気負いはなかったと思うのですが、油断はあったのかなと思います。慢心していたわけではないのですが、早慶戦は勝てるだろうと感じていた部分がチームの誰しもあるので、きのうの点数でその気持ちがまた強くなってしまったのかなと思います。

――きょうは関東学生リーグ戦とは違った新メンバーも出場していましたが、新チームとしてのワセダはいかがですか

きょうは4年生の先輩方が応援に来てくださったのですが、やっぱり4年生だけあってすごく力を貸していただいたのですごくありがたかったし良かったなと思っています。

――今後どんなチームをつくっていきたいですか

いま点数を出しているのが3年生メインになってきてしまっているので、そこを下級生も点数が出るようなチームにして、形だけでなく心から信頼し合って同じ目標を目指せるようなチームになれたらいいなと思います。

山本周平(スポ3=山梨・甲府一)

――きょうの試合を振り返って

満足いかない、の一言です。

――射っているときから、いつもと違う感じはありましたか

個人的には何か足りない、という感じがしていました。チーム的には全体的に伸び悩んでいる感じがすごくしたので、どうにかしないとまずいなとは思っていたのですが。

――雰囲気がいつもと違ったのですか

雰囲気自体はいままでの反省を生かして進歩してきていると思っています。点数面で今回何かしらの理由があって…僕も分からないのですが。コンディションが合っていなかったとか、そういうのがあったと思います。全体的にミスが目立って。

――前半の寒さは影響しましたか

確かに、少なからず影響の中にあるかもしれないですけど。他にも要因はあったのかな、と思いますね。

――試合後のミーティングではどんなお話を

今回の試合の反省と、あと具体例がなかなか出てこなかったのですが、何が足りなかったのか、という話と。次回に持ち越しになったので、これからより深く反省することになりました。

――今後はどのような練習を

この試合で、なにかしら僕らのチームの弱いところが出たと思うので、その弱いところが出るような状況を僕らが作ります。ゲーム形式とか、まだ分からないですけど。緊張感のある中で絶対に点数を出さなければいけない、という状況を作って、その中で自分たちがどう克服するのかを考えなければいけないと思います。

――新体制には慣れましたか

練習試合もして、だいぶチーム的にもあげあげになってきていた状態でした。今回は突然、といった感じで僕たちもびっくりしています。

――関東学生リーグ戦(リーグ戦)への意気込みを

リーグ戦で全部勝利して、王座(全日本学生王座決定戦)に一直線で向かえるようなチームを作っていくことです。

――今後の目標

確実に勝利できる、という自信がもてるチームを作り上げていくことが大事だと思います。ここからどう頑張っていくことが大切だと思います。