ホッケー部

2014.11.12

早慶定期戦 11月9日 早大東伏見グラウンド

気迫を見せつけ宿敵を下す

 ことしもこの季節がやって来た。長きに渡るライバル・慶大を東伏見グラウンドに迎えて行われた第88回早慶定期戦。普段のリーグ戦とは異なり、両校のプライドをかけた一戦となる。試合は序盤より一進一退の攻防が続くが、先に均衡を破った早大が立て続けに2点を奪取。後半にはさらに1点を加えた。終盤、意地を見せる慶大に1点を返されたものの、その後の反撃をシャットアウト。3-1で勝利し、大勢の観客で埋まる早大応援席を沸かせた。

 

 毎年激しい戦いが繰り広げられている早慶定期戦。ここ3年白星から遠ざかっている早大は、開始直後より闘志を全面に押し出し、積極的に攻め上がる。一方の慶大もこれに応酬。猛攻をしのぐと、逆に手薄になった守備陣に襲いかかる。この攻撃を前に、守護神・GK戸田翼(社2=滋賀・伊吹)も抜かれてしまった。まさに万事休す。その時、ゴール前に立ちはだかったのはFB田中智大主将(社4=福井・丹生)。相手のシュートをスティック1本で2度も防ぐミラクルプレーを見せる。これで士気が一層高まった早大。流れをつかむと、12分にはペナルティーコーナー(PC)で見事先制。決めたのはきょう攻守に大活躍の田中だった。さらにその2分後、FW宮崎俊哉(スポ2=福井・丹生)もフィールドゴールを決め、追加点を叩き出す。勢いに乗り、中盤にはFW村上桂英(スポ4=東京・早大学院)とMF中村拓郎(社3=富山・石動)も相手ゴールを強襲。点には結び付かなかったが、流れが早大に傾いていることを印象づけた。点差はここから動かず、前半を2-0で折り返す。

攻守に活躍を見せた田中主将

 早々にPCを獲得するなど、後半に突入しても早大ムードは変わらない。そして11分、宮崎が右サイドより切り込むと、最後は相手守備陣が反応すらできないほど痛烈なシュート。次代を担う男の渾身の一振りがゴールネットを揺らした。このまま押し切りたい早大だが、それを黙って見過ごしてくれるほど甘い相手ではない。一時はエンジ色に染まりきったように見えた展開の中、少しずつ自分たちのペースを取り戻す慶大。徐々に早大の攻勢ムードは薄まり、それと共に守りに専念する時間が増える。ついに25分、PCのピンチを防ぎきることができず、失点を許してしまった。このまま相手の反撃が続くか。会場を包むそんな雰囲気を断ち切ったのはMF鵜飼慎之介(スポ3=福井・丹生)。インターセプトからシュートまで繋げる。惜しくもここは得点とはならなかったものの、攻めの姿勢が崩れていないことを示した。このまま慶大の追撃を振り切り、3-1で勝利を手にする。疲労の色を見せず、笑みすら浮かべて走りきった早大。ゲームセットを告げるホーンが鳴り響くと共に、歓喜の『紺碧の空』がこだました。

得点を決め喜びを爆発させる宮崎

 3年振りにライバルを下した早大。「非常に最高な試合で、全員で戦うことができました」と田中はこの試合を振り返る。目標としていた全日本学生選手権(インカレ)で敗退し、秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)でも思うような結果を残せずにいた今季。しかしながら、「チームの調子も徐々に上がってきて、4年生の集大成としても良い雰囲気」(宮崎)で早慶定期戦を迎え、そして白星を手にした。残る試合は秋季リーグ戦の7位・8位決定戦、そして入れ替え戦。自分たちが思い描いた舞台では決して無いが、「今日のように全員でワセダらしいホッケーをし、笑顔で締めくくることができるように」(田中)、早大は前を向き続ける。

(記事 落合修平、写真 田島光一郎)

早慶定期戦
早大 2-0
1-1
慶大
コメント

FB田中智大主将(社4=福井・丹生)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

非常に最高な試合で、全員で戦うことができました。

――相手は慶大ということでしたが、意識したことはありますか

三年ぶりの勝利を目指し、勝ちたいという強い気持ちが積極的なプレーにつながったと思います。

――チームとして意識したことはありますか

目標であった日本一を達成することが出来なかったので、今季の残り少ない試合で新たに気を引き締め、チーム一丸となって試合に臨みました。

――次戦に向けての意気込みはありますか

今日のように全員でワセダらしいホッケーをし、笑顔で締めくくることができるように頑張りたいです。

FW宮崎俊哉(スポ2=福井・丹生)

――早慶定期戦への意気込みは

昨年の早慶戦では負けて、今年もリーグ戦で負けていましたし、4年生とプレーするのも最後になってきたので絶対に勝とうと思っていました。

――実際に戦ってみていかがでしたか

インカレは2回戦で負けてしまったのですが、そこからチームの調子も徐々に上がってきて、4年生の集大成としても良い雰囲気で試合ができたと思います。

――ご自身のプレーを振り返って

インカレではチームに貢献できなかったのですが、きょうはFWとして点をとれたことはよかったと思います。

――次の試合に向けてどのような準備を

リーグ戦はちょうど日本代表の遠征で出られないのですが、それが最後の4年生との試合になると思います。 皆が4年生のためを思ってプレーできたら良いのかなと思います