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2014.11.07

マリルボーン・クリケットクラブ日本ツアー2014 11月5日 東京・昭島市営陸上競技場

世界最古のチーム来日!早大から3選手が出場!

 クリケット発祥の地であるイギリスから世界最古のチーム、マリルボーン・クリケットクラブ(MCC)が来日。MCCは1787年に創設された最古のクラブチーム。クリケットのルールをも定めたという名門クラブが、競技の普及と強化を目的に来日し、この日は関東学生代表と対戦した。早大からは、WYVERNS CRICKET CLUBより3選手が出場。日本におけるクリケットの歴史に名を刻んだ。

気迫の投球を見せたボウラーの山田

 野球の原型とも言われる『紳士のスポーツ』クリケット。この競技の日本での知名度は高くはないが、世界での競技人口はサッカーに次ぐともいわれ、欧米では花形競技となっている。試合は、オーバルと呼ばれるフィールド内にて行われる。オーバルの中央部にピッチが設置され、ピッチの両端にはウィケットと呼ばれる3本のスタンプ(棒)を置く。1チームは11人であり、ボウラー(投手)とウィケット背後で守備をするウィケットキーパー(捕手)、野手陣で構成されている。ボウラーは打者の背後にあるウィケットを狙い、肘を曲げずに投球をする。対して、バッツマン(打者)はオーバル内の360度どこにでも打ち返すことが出来る。そのため、守備陣は幅広くカバーをしなければいけないのも特徴的だ。

チーム最多得点を獲得した恒成

 今回は20オーバー制(120球制限)の試合が執り行われた。MCCが先攻で試合が開始、関東学生代表が守備に就く。早大からは山田晶大(教1=オーストラリア・ブライトン)がボウラーとして奮闘。気迫のこもった投球を見せ、フィジカル面でも勝るバッツマンに果敢に食らい付く。19オーバー目にMCCがオールアウトとなり、攻守交代。オープニングバッツマンに登場したのは恒成倫宏(社2=埼玉・浦和)。守備の隙を突く打球を放ち、チーム最多となる29得点を獲得した。恒成の活躍を受け滑り出しは順調だったものの、力及ばず試合終了。その結果、135-88で関東学生代表は敗戦を喫した。

堂々たるバッティングを見せた白鳥

 伝統あるチームに対してひるむことなく、堂々たるプレーを見せた関東学生代表。早大から出場したWYVERNS CRICKET CLUBの白鳥司主将(文構3=東京・安田学園)は「リスペクトの気持ちを持って試合に挑んだ」と語った。MCCという格式の高いチームが来日したことは、日本のクリケットの発展において貴重な機会であったことは間違いない。現在、日本のクリケット選手らは競技道具を海外から取り寄せなければならず、恵まれた環境とは言い難い。決してたやすい道のりではないが、今回の経験を踏まえ、学んだことを還元することが関東学生代表の選手らに求められている。

(記事 久良佳菜子、写真 中澤奈々)

集合写真

コメント

白鳥司(文構3=東京・安田学園)

――きょうの試合を振り返って率直な感想を

世界最古のチームを相手に戦うことができてうれしい気持ちが率直な感想です。その相手に勝てればいいなと、リスペクトの気持ちを持って試合に挑んだのですが、結果的には負けてしまい、とても残念です。

――きょうの試合展開はいかがでしたか

守備から始まったのですが、守備はオールアウトという守備としては最高の形で終えることができ、いい流れで前半を終了することができました。後半のバッティングではリズムを崩してしまい、残念な結果に終わってしまいました。

――では、クリケットを始めたきっかけとは

クリケットは野球の原型と言われているスポーツなのですが、自分自身が野球をやっていたということもあり、大学に入って新しいスポーツを始めたいなと思ったことがきっかけです。

――夏には韓国に遠征に行かれたということですが

アジアの韓国代表との国際試合に挑みました。大学のチームとは別で関東学生代表のなかでプラスアルファで補充をし、全日本学生代表というチームの名目で戦っていたのですが、それまではチームとしていい感じではあったのですが一体感はあまりなく、遠征を通して一体感を得ることができたので良かったですね。試合は3戦3敗と全敗だったのですが、力の差はそこまで感じず、勝てたのではないかなと思いました。

――WYVERNS CRICKET CLUBはどのようなサークルなのですか

サークルは1年生から4年生までみんな仲が良く、普段のプライベートの時も会ったりしてご飯を食べたりしています。一言で言ったら仲が良いチームだと思います。

――シーズンはいつからいつまでなのですか

基本的には5月から9月です。一応、屋内でできるリーグ戦などもあるので、1年間はできますね。

――今後、どのような試合が控えているのですか

次は千葉カップがあります。千葉のクラブチームが主催している大会です。早大からはきょうのメンバーに加えてサークルのメンバーが出場します。シーズン最後の試合となるので、きょうは負けてしまったので、絶対に勝って終わりたいです。

恒成倫宏(社2=埼玉・浦和)

――大学からクリケットを始めたきっかけは

日本でクリケットはマイナースポーツで、大学のサークル紹介雑誌に初心者から日本一を狙えると書いてあり、日本一を目指せるようなスポーツをしてみたいと思い始めました。もともとクリケットというスポーツ自体何かも知らない状態で始めました。

――いざ学生代表になって

1年生の時の6月にも選考会があったのですが、それには残念ながら落ちてしまい本当に悔しくて頑張って、ことしの3月の選考会でようやく選ばれました。その1年間の悔しさや辛さがことしの選考会に選ばれた要因となっているので本当に嬉しかったです。

――同じワゼタのチームの方がいる事で心強く思うことはありますか

キャプテンとは同じチームで、そこで一緒にプレーしているキャプテンが学生代表でもキャプテンをやってくれているのは精神的にも心強いです。

――きょうの試合内容を振り返って

自分たちのボウラーにも良い選手が多くいる中で、MCCのバッティングはコンスタントに点を稼いでいたので素晴らしいチームだなと思いました。

――試合前の意気込みは

相手に打たれてはしまっていたのですが、チームのボウラーが要所は抑えて全員のアウトを取ってくれたので自分たちバッツマンとしてはその活躍に応えなくてはと思い臨みました。

――バッティングで活躍していましたが、プレー中に考えた戦略は

オープニングバッツマンはアウトになってはいけないけれど、レートという一定の点数は取らなくてはいけません。そこが難しさであり面白さなのですが、始めはしっかり後ろに流し1点を取っていくという堅実なプレーをして目が慣れてきたら積極的に打つことを心掛けました。

――学生代表になってからの取り組みは

練習に対しての意識が変わりました。自分がクリケット界を代表するプレイヤーになったという自覚が芽生えましたし、他の仲間をリードしていく存在になったと思います。自分が上手くなりつつ他の選手とも一緒に成長しようという意識が生まれました。

――MCCとのプレーの差について

バッティングが素晴らしいチームで、学生が打てないようなボールも芯を捉えて打っていく技術が素晴らしかったです。ボウリングも全員がうまさを持っていたのでバランスの取れたチームだと思いました。

――今後に残す課題は

アウトペースが早かったので、今後としては自分たちオープニングバッツマンがもう少し生きてアウトにならずに点を重ね、アウトペースを減らすことが課題です。

――クリケットは知名度が低いと思いますが、メジャーにするために思うことはありますか

自分の夢は10年後にカレッジスポーツの代名詞にしたく、20年後に野球やサッカーと同様に日本のメジャースポーツにしたいと思っています。そのためにもっと上手くなりクリケットがメディアに取り上げられるようなスポーツにしたいと思います。

山田晶大(教1=オーストラリア・ブライトン)

――きょうの試合内容について

守備はMCC相手でも日本の大学生で十分に戦えていた事はポジティブに捉えています。一方でバッティングが課題で、相手の守備は驚くほどうまいわけではなかったのですがキャッチで捕られていましたし、適材適所バッティングスタイルを変えてやっていくことが必要だと思いました。

――今後に残す課題は

打てるボールをしっかり打っていくということは絶対条件で、どう打っていくかというのが大事になっていくど思います。きょうみたいに守備にフライを捕られているのは捕られやすいボールを打っているということなので、ギャップをつけて狙ってバッティングできるようにしたいと思います。

――代表になったことで取り組んだことは

試合に出られるように毎試合、多くのボウリングをしました。練習は腰の痛みなどがあったので、思い切り取り組んでいるわけではないのですが試合を意識して取り組みました。

――結成から半年ちょっとのチームということですが、チームワークなどは良いですか

上下関係が厳しいチームがあると思うのですが、先輩方は優しくて1年が2人いるのですが全く気を使うこともなく、試合中も試合外でもサポートして可愛がってくれる良いチームだと思います。

――MCCと試合をする機会を得たことについて

わざわざクリケットの規模の小さい日本に来て頂いて、感謝したいです。クリケットには歴史を感じ、感動しました。

――試合を終えてMCCと学生との差は感じましたか

バッティングにおいて、どうやって打っていくかというところに差を感じました。全員が同じバッティングのレベルではないと思いますし、MCCクラスになると全員が打ててビックヒットはビックヒットでちゃんとできるしスモールクリケットもできるので、そういったところからバッティングが課題なのかなと思います。

――クリケットを始めたきっかけは

小さい頃に英語を習っていて、その英語の先生の知り合いが日本でサッカーやバスケをはじめとするスポーツクラブをやっていて、その中の1つとしてクリケットがやっていて英語の先生に勧められて始めました。自分は途中からクリケットだけに絞って始めました。

――今後の試合への意気込み

オフシーズンなのですが、来年の学生選手権に向けていろいろ試したいと思います。課題となる部分は修正していきたいです。