空手部

2014.11.07

第25回関東学生体重別選手権 11月2日 東京工科大八王子キャンパス体育館

1年生の活躍光るも、課題の残る大会に

 今季最後の個人戦となる、関東学生体重別選手権。通常の個人戦とは異なり、体重ごとに部門を分けて試合が行われる。同じような体格の選手同士による対戦が主になるため、鋭い技の掛け合いがカギとなる今大会。早大からは男女総勢13人の選手が出場した。

★目覚ましい1年生の台頭

ベスト8に輝いた今尾

 「初戦からあまり動きが良くなかった」と今尾光(スポ1=大阪・浪速)は今大会を振り返った。その言葉通り不用意な失点も目立ったが、勝ち進み4回戦を迎える。緊迫した空気の中、両者とも果敢に技を繰り出した。試合時間は残り数秒となり、スコアは2-2の同点。会場の誰もが判定になると思ったそのときだった。今尾の鋭い蹴りが相手の中段を捉え、それと同時に試合終了を告げるブザーが会場に鳴り響く。勝利が決まった瞬間、今尾は雄叫びをあげた。次の準々決勝は判定で敗れてしまったが、1年生ながらベスト8に輝いた。

    緊張した面持ちで試合に臨む吉田

     今尾のみならず、他の1年生も今大会で貴重な経験を積んだ。75キロ級には吉田朋生(スポ1=神奈川・横須賀学院)が出場。「自分がどれだけ通用するかが知りたかった」と、組手では自身初となる公式戦に特別な思いを持って臨んだ。接戦の末に2回戦を突破すると、3回戦では強豪・帝京大の選手に勝利。ベスト16と結果を残し、自信を深めた。また、今尾と同じ67キロ級に出場した末廣祥彦(スポ1=東京・世田谷学園)は2、3回戦と順調に勝ち上がる。しかし、4回戦では懐が深い相手に対応できず、敗退。持ち前の積極性は影を潜め、「良いところが一つもなかった」と肩を落とした。早大からは5人の1年生が出場した今大会。この経験を糧に大きく成長したい。

      ★平野、末廣哲が健闘

      技を決め雄たけびをあげる平野

       「もうひとつ惜しいなという試合が多かった」(薬師寺拓哉主将、商4=東福岡
      )。ルーキーの勢いに負けず、意地を見せたい上級生。しかし、最高順位は平野和男(社4=東京・早実)、末廣哲彦(スポ2=東京・世田谷学園)のベスト32にとどまった。薬師寺は初戦で強豪・国士館大の選手と対戦。敗れはしたものの、その中でも下がらず積極的な攻撃を行うという目標を「自分なりには達成できた」と語る。1週間後には伝統の早慶戦、2週間後には今季最終戦となる全日本大学選手権が控えている。「悔いなく終われるように頑張っていきたい」(平野)。有終の美を飾るため、この日明らかになった課題としっかり向き合い、さらに練習を積んでいくのみだ。

      (記事 渡辺新平、芦沢仁美、写真 芦沢仁美)

コメント

薬師寺拓哉主将(商4=東福岡)

——個人戦は7月以来となりましたが、団体戦とは別の準備はしてきましたか

準備は全く変わりません。ただ、団体と違って、少し寂しいという気持ちはあります(笑)。

——気持ちの入り方も違うのでしょうか

団体の方が気負ってしまう部分がありますね。どうしても、自分が負けるとそのせいでチームの負けにつながってしまうこともあるので。だからといって個人戦がとても気楽な訳ではありませんが、団体戦の方が緊張感もあるし、その分楽しいのかなと思います。

——きょうの試合を振り返っていかがですか

1回戦からかなり強い相手だとわかっていて、絶対に下がらないようにだけはしていました。その目標は自分なりには達成できたと思うのですが、ただ下がらないだけではあまり意味がなくて。バタバタしてしまった部分もあったので、そこは反省点ですね。

——主将という立場から見て、早大の選手全体の結果はどのように感じていますか

特にレギュラーチームとしては、もうひとつ惜しいなという試合が多かったと思います。その差は少しと言えば少しなのですが、その部分を埋めるのがまだまだ大変なのかなと思います。また、レギュラー以外でも何人かいい動きをしている選手がいたので、そういう意味では下も少しづつ育っていて、いい流れができているかなと思います。

——来週に早慶戦、再来週に全日本大学選手権(全日本)を控えていますが、その意気込みをお願いします

個人的には、本当に悔いを残さずにやる、ということ。個人的とはいえ、チームが勝てば自分は満足して負ければ悔しいので、結局の目標はチームとして勝つということになると思います。

平野和男(社4=東京・早実)

——この試合に向け、どのような準備をしてきましたか

高校から部活を始めたため、あまり試合に出たことがありませんでした。そのため、『火曜会』という練習試合ができる機会に顔を出していました。緊張しやすいので(笑)。

——きょうの試合を振り返っていかがですか

もう少し勝ちたかった、というのは感じます。練習していたことが出せなかった場面もあったので、それは少し満足がいかないといった感じで。ですが、自分より強いと思っていた選手に勝てたので、そのことには満足しています。

——ベスト32という成績についてはどう思われますか

ベスト8に入りたかったのですが、そこに入れなかったのは悔しいです。ベスト32はまあまあ、といった感じですね。自分にしてはなかなか、と考えています。

——今後、最後の早慶戦、最後の全日本が控えていますが、目標や意気込みがあればお願いします

早慶戦は絶対に勝ちたいと思っていて。練習期間はあと1週間しかありませんが、やれることはやって、頑張っていきたいと思います。全日本は出場できるかわからないので何ともいえませんが、悔いなく終われるように頑張っていきたいと思います。

末廣哲彦(スポ2=東京・世田谷学園)

——久々の個人戦でしたが、団体戦と気持ちの面で違う点はあるのでしょうか

試合の仕方は変えようと思っています。団体戦の時は大差をつけて勝たないといけないと思うのですが、個人戦の時は1−0でも勝ちは勝ちなので。できるだけ取られないように、と意識して試合に臨みました。

——夏合宿で強化した点はありますか

攻め技が課題だったので、できるだけ相手が攻めてくる前に攻める、ということを部全体としてやってきました。きょうは自分はあまりできなかったかなと感じていますが、全日本に向けもう一度きちんと調整してやっていきたいと思っています。

——きょうの試合を振り返っていかがでしょうか

きょうはコントロールが利かなくて、負けた試合もカウンターが全部上に浮いてしまいました。それをすぐに修正できなかったのは甘かったかなと感じています。勝てる試合だったので、もったいないことをしたなと感じています。

——ベスト32というご自身の成績については

全然ダメだなと思っています。もっと上に行けると自分自身でも思っていて、それでもここで負けてしまっているのはまだまだ練習が足りていないのかなと思います。

——来週に控える早慶戦、再来週の全日本での目標を教えてください

早慶戦は、とりあえず負けないこと。そして全日本はどこも強い大学なので、『一戦必勝』ということ。1−0でもなんでも、泥臭く勝っていけばいいなと思っています。

今尾光(スポ1=大阪・浪速)

――今大会を振り返ってみていかがですか

初戦からあまり動きが良くなくて、自分自身、不安要素がいっぱいあったので、どうなるかわかりませんでした。結局、最後は内容も悪く負けてしまったので、今後の課題もまた残ったと思います。

――具体的にはどのような課題でしょうか

無駄な失点が非常に多かったので、そういう点を取られないような組手をしていきたいと思います。

――体重別であまり体格差がない相手との試合でしたが

大きい相手があまりいなかったのですが、同じ体重の中でもフィジカルの面で強い人が上位に残っているので、そのフィジカルの面を自分も強くしていこうと思います。

――4年生と過ごせる時間も残りわずかとなりました

残り2週間しかないので、4年生を筆頭に自分たちがどうやってサポートできるかが大事になってくると思います。一致団結して頑張っていきます。

――次の早慶戦についての意気込みをお聞かせ下さい

確実に1勝を取ってきます。

末廣祥彦(スポ1=東京・世田谷学園)

――今大会を振り返ってみていかがですか

きょうは、積極性に欠ける自分らしくない組手だったと思うので、反省点が多いです。

――敗れてしまった試合を振り返ってみていかがですか

相手の懐が深かったので、どうやって攻めようかと思っていました。自分の得意技で入ったときに相手に全然通じなかったので、どうすればいいかなと考えているうちに時間がなくなってしまいました。そこで慌てていったところを取られてしまい、良いところが一つもありませんでした。

――4年生と過ごせる時間も残りわずかとなりました

練習面でまだ必死さに欠けている部分があると思うので、もっと盛り上げて早慶戦と全日本に向かっていけたら良いと思います。

――次の早慶戦についての意気込みをお聞かせ下さい

早慶戦はある意味勝ち負けの他にパフォーマンスとかも関わってくるので、そこは自分らしさを出しつつ、チームに勢いをつけられるような組手ができれば、全体の勝利につながると思います。あとは先輩たちに託すだけです。

吉田朋生(スポ1=神奈川・横須賀学院)

――今大会を振り返ってみていかがですか

自分の適性体重でない階級の試合に出たのが一つの失敗だと思います。

――公式戦では初めての組手でしたが、特別な気持ちはありましたか

まず自分がどれだけ通用するかが知りたいと思っていました。強豪校にはさすがに通用しないと思っていたのですが、学連でもそれほど下のほうではないということが分かったので良かったです。

ベスト16という結果をどのように受け止めていますか

3回戦が(強豪の)帝京(の選手)との試合だと分かっていたので、そこに全てをぶつけすぎたかなと思います。3回戦に勝ったあとの立教(の選手)との試合ではペースが乱れてしまい、正直あまり集中できていなかったところが反省点です。

――修正していきたい点をお聞かせ下さい

1試合1試合気持ちをぶつけるのはもちろんですが、試合中に燃え尽きないようにしたいです。また、きょう見つかった必要な技を研究していきたいです。

――4年生と過ごせる時間も残りわずかとなりました

薬師寺先輩をはじめ幹部の先輩方は真面目で、練習の内容がとても濃く、自分もその練習のおかげで伸びたところがあると思うのでとても感謝しています。全日本には自分は出られないのですが、最後までしっかりサポートして、練習も全力でぶつかっていきたいと思います。