日本拳法部

2014.11.04

東日本大学新人戦・東日本総合選手権 11月1日 東京武道館 大ホール

新人戦で大波乱、上級生が実力見せる

 府立(全日本学生選手権)を3週間後に控え、1・2年生による新人戦(東日本大学新人戦)及び上級生の個人戦(東日本総合選手権)が執り行われた。1・2年生の腕試しという意味でも試合の感触を確かめるという意味でも重要視される今大会。しかし新人戦はまさかの2回戦敗退、波乱の幕開けとなる。そんな中個人戦に出場した4年生の活躍が光った。軽量級の部で下島海(創理4=東京・巣鴨)が優勝、石田勝希主将(スポ4=大阪・初芝立命館)が2位のワンツーフィニッシュ、新井咲里(国教4=埼玉・不動岡)が優勝を飾り、ワセダ拳士の意地を見せた。

 5人制対試合3分間3本勝負の新人戦。ワセダは初戦、全試合で白星を挙げ好調にスタートを切ったかに思われた。しかし2回戦国士舘大の先鋒戦を引き分けで終え、次鋒戦も積極的に打撃を繰り出すも一本を取り切れない。残り6秒というところで一瞬の隙を付かれ面突きを取られてしまう。「正直総合的に足りないと思いました」と今大会を率いた大栄卓磨(文構2=上智福岡)はそう語った。チームの雰囲気が大きく影響する団体戦。続く中堅戦、副将戦も勢いに乗った相手から流れを奪うことができない。大将戦で組み敷かれ胴突きを決められると勝負あり。2回戦終了とともにトーナメントから姿を消した。

新人戦を率いた大栄(右)

 一方、軽量・重量・無差別級で体重ごとに別れ10人が個人戦に出場した。軽量級の部では個人戦ならではのワセダ対決が実現する。トーナメントを勝ち上がったのは石田と、同じく4年生の下島。「やりづらかった」二人は口をそろえてそう語った。互いの実力も癖も掌握している中で始まった試合の行方は石田が警告一本をもらったことで静かに動き始める。下島は残り時間も少なくなってきた状況で圧力をかけ警告を更に一本取らせたのだ。警告2本となり一本が入るとまもなく試合終了。下島の作戦勝ちだった。女子の部では新井が周りの選手を圧倒する。得意の面突きで危なげなく予選を突破すると決勝でも開始約20秒、素早く面突きを決め相手から2本を奪い去り優勝を手にした。

ワセダ対決実現!石田(左)と下島(右)

 1・2年生の間ではことしの始めから新人戦の優勝を目標に掲げていたというワセダ。しかし試合を終えてみると2回戦敗退というまさかの結末に。「(負けて悔しい思いを)糧にして練習に励んでくれたらもっと成長していけるのではないか」(石田)。1年生にとっては初めての、4年生にとっては最後の大舞台でありこのチームで戦うのも最後になる。府立を勝ち抜くために必要なのはチームとしての総合力。その真価がいま問われる。

(記事 田中智 写真 伊藤なつ実)

結果

▽軽量級の部



優勝 下島海(創理4=東京・巣鴨)

2位 石田勝希(スポ4=大阪・初芝立命館)





▽中量級の部



2回戦敗退

松田道明(基理4=東京・早実)

中山拓也(基理4=智弁和歌山)

三橋啓吾(スポ3=千葉・成田)



1回戦敗退

早川史明(教4=千葉・市川)

足立剛毅(文構4=東京・明治学院)





▽無差別級の部



1回戦敗退

小枝信介(社3=埼玉・西武文理)

川向勇志(国教3=広島・AICJ)



欠場

田中健博(商3=東京・国分寺)





▽女子の部


優勝 新井咲里(国教4=埼玉・不動岡)





▽新人戦



1回戦 対学連選抜 5勝0敗

○先鋒 大栄卓磨(文構2=上智福岡)

○次鋒 佐々木啓行(スポ1=神奈川・鎌倉学園)

○中堅 中楯寛人(社2=神奈川・逗子開成)

○副将 高橋智之(政経2=神奈川・浅野)

○大将 橋本周平(社1=大阪・清風)



2回戦 対国士舘大 0勝2敗3分

△先鋒 中楯

●次鋒 大栄

△中堅 橋本

△副将 高橋世駿(社2=東京・早稲田)

●大将 高橋智




コメント

石田勝希主将(スポ4=大阪・初芝立命館)

――2位となりましたが、いまのお気持ちを教えてください

自分は(日本拳法を)高校生から始めて個人戦では優勝したことがなかったので、最後は優勝したかったんですけど負けてしまってとても悔しい気持ちです。

――決勝戦は下島海選手(創理4=東京・巣鴨)との対決になりましたが振り返っていかがですか

同じ大学なのでお互い手の内がわかっていてやりづらかったです。強かったですね。

――具体的にはどのような点で苦戦しましたか

組みも強いですし、距離もつぶされてしまったので、そういうところをもっと練習しないといけないと思いました。

――どのように攻めていくかはあらかじめ考えていましたか

いや、簡単には一本を取れないので一発取れればいいなと思っていました。

――場外2回が敗因になってしまいましたね

それは自分の悪い癖で個人戦ではよくやってしまうので、府立(全日本学生選手権)までには反省して改善しなければいけない点だと思います。

――主将として東日本大学新人戦の結果についてはどのように思われますか

負けてしまって悔しい思いをしているのは1、2年生なのでそれを糧(かて)にして練習に励んでくれたらもっと成長していけるのではないかと思います。

――府立へ向けての具体的な課題は見つかりましたか

やっぱり関西の大学は組み技が強いので基礎体力の向上とあとは基本的な技を確実に取れるように、一人一人の得意技を完璧にすることが大切だと思います。

――府立への意気込みをお願いします

府立は最後の大会なので絶対優勝して終わりたいと思います。

――応援してくださっている方へのメッセージをお願いします

自分は早大に入って、日本拳法部に入っていろいろ成長させていただいたし、OBの方々や先輩の方々、後輩たちがいるからこそここまで来られたので最後はそういう人たちに恩返ししたいと思います。

下島海(創理4=東京・巣鴨)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちはいかがでしょうか

自分は4年なので個人戦で優勝できて良かったです。

――4試合の中で一番きつかった試合はどれでしょうか

やっぱり最後ですね。

――やはり石田勝希主将(スポ4=大阪・初芝立命館)が相手でやりづらさがありましたか

いろいろ知っている相手ですしとても強いのもわかっていたので、一番やりづらかったですね。

――何か対策は考えていましたか

打ち合ったら勝てる訳がなかったので、一発打って組み主体の攻めにしようと思っていました。

――場外になるよう狙っていたのですか

そうですね。(警告の)1本目を取って、時間もなかったのでもう一回出したらいけるかなと思って圧力をかけました。

――前回の試合後に「自分から攻めていきたい」とおっしゃっていましたがきょうはいかがでしたか

全体を通して見るとそうでもないんですけど、局所局所で自分からの攻めができたと思うのでそこは良かったです。

――府立(全日本学生選手権)まであと3週間ですがどのようなことに重点的に取り組んでいきたいですか

あとはもうチーム力を上げていって、相手の穴をつぶしていって勝つところをしっかり勝つということが必要だと思います。最後はチーム力がものを言うので、個人個人が勝つのはもちろんなんですけどチーム全体で勝てるように頑張っていきたいです。

――府立への意気込みをお願いします

優勝するぞー!!!

大栄卓磨(文構2=上智福岡)

――新人戦を終えて2回戦敗退という結果になりましたがいまのお気持ちは

やはりことしの始めから新人戦の優勝ということを1、2年生の間で目標にしていたのですごく悔しいです。

――新人戦ということで3、4年生がチームに不在という状況でしたがチーム内の雰囲気はいかがでいたか

そうですね、雰囲気作りももう少しうまくできたのではないかと思います。自分から、声出していこう、とか引っ張っていけたら良かったです。負けた国士舘大もすごくうちよりも良かったと思うので雰囲気づくりはこれからの課題だと思います。

――1回戦では全試合で白星を収めましたがコンディションは良かったですか

僕個人としてはコンディションは良かったです。

――2回戦の国士舘大との対戦を終えて見つけた課題などはありますか

そうですね、正直総合的に足りないなと思いました。相手が自分よりも小さい相手だったので組み倒せる組みの力と、僕自身打撃中心で取りたいと思っているので打撃できっちり一本取れるような力を身につけたいです。

――府立まであと3週間ですが、応援してくださる皆さんに一言お願いします

ことしは優勝できると思うので応援お願いします。