アーチェリー部
2014.11.03
関東学生新人個人選手権 10月30・31日 神奈川・富岡総合公園
期待の新人たちが大奮闘!
2日間にわたって開催された関東学生新人個人選手権。各大学から多くの新人が集まる中、ワセダの期待のルーキーたちが活躍を見せた。男子部から9人、女子部から6人の選手が出場。これまでの練習の成果を生かすべく各選手が奮闘した今大会では、試合を通してそれぞれが課題を発見し、今後の飛躍が見込まれる結果となった。
男子経験者の部では、池田亮(人1=東京・国際)が登場。50メートルでは思うように力を出せずにいたものの、30メートルでは好成績をマークし629点で見事総合7位に。「シックス(得点上位6人)に入ってワセダに貢献したい」と関東学生リーグ戦出場に向けて気合は十分だ。加えて島裕人(法1=東京・早大学院)も出場。600点を獲得し、男子経験者の部総合17位となった。一方男子未経験者の部では佐野顕(法1=東京・早大学院)が578点で総合11位となり、ワセダの未経験者の中ではトップの成績を収めた。しかし「自分的に甘いところがたくさんあった試合」とまだまだ結果に満足はしていない様子。試合独特の緊張感の中でも、いかにうまく自分をコントロールすることができるかが今後のカギとなるであろう。30メートルダブルでは奥野黎(国教1=東京・St.Mary’s International School)が未経験者ながらも615点という高得点で総合1位の称号を手にした。
今後主力としての活躍が期待させる池田
女子経験者の部には2選手が出場。倉坪絢(スポ1=岐阜・高山西)は50メートルで自己新記録をたたき出し、642点で4位と存在感を見せつけた。「自己新記録が出て自信がついた」とこれからの成長に期待がかかる。倉坪と同じく未来のエース候補である富田芽生(スポ1=北海道・帯広三条)は619点で9位という結果になった。女子未経験者の部では矢野未瑞綺(文1=大阪・早稲田摂陵)が470点で総合33位に。「まだまだ改善したい点が見つかった」と今回の試合を通して修正点が明確となったようだ。
女子未経験者の部でワセダトップの得点を挙げた矢野
経験者、未経験者共にそれぞれが目標を手に挑んだ今大会。一人一人結果は異なるものの、いまの実力を把握することができた実り多き大会となった。次戦へ向けて、さらなる高みを目指すルーキーたちの成長から目が離せない。
(記事 新庄佳恵、写真 谷田部友香、新庄佳恵)
※記事中に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
結果
▽男子
経験者の部
池田 629点【7位】
島 600点【17位】
未経験者の部
佐野 578点【11位】
金子泰徳(人1=東京農大三) 545点【24位】
加藤隆志(教1=愛知・春日井) 494点【87位】
辻丸隆弘(法1=東京・世田谷学園) 439点【124位】
山岸達矢(スポ1=岐阜一) 343点【152位】
30メートルダブル未経験者の部
奥野 615点【1位】
柿沼峻介(社1=東京・桐朋) 374点【25位】
▽女子
経験者の部
倉坪 642点【4位】
富田 619点【9位】
棚沢由実菜(教1=東京・早実) 529点【25位】
未経験者の部
矢野 470点【33位】
渡辺香蓮(文構1=東京・共立女二) 429点【46位】
加藤奈菜(教1=神奈川・横浜雙葉) 351点【59位】
コメント
池田亮(人1=東京・国際)
――本日の試合を振り返ってみていかがですか
試合というのが、どうしても練習と同じようにできないというのがとても悔しいところでした。でも、しっかり切り替えられて挽回できたのは自分のいいところだと思いました。
――新人戦にはどのような意気込みで臨みましたか
高校のときにアーチェリーをやっていたのですが、決してうまいわけではありませんでした。でも大学では先輩方に教えていただいてうまくなったので、それが発揮できるように練習してきました。
――きょうの試合の手応えはいかがですか
手応えはまだ満足できる結果ではないので、リーグ戦までにはしっかり活躍できるように頑張りたいと思います。
――今後につながる課題は見つかりましたか
個人の試合で駄目だったところが分析できた大会だったので、これからもっと頑張れるようにします。
――大学入学後からアーチェリーを始めた選手も出場していますが、全体ではどのような結果を残していきたいとお考えですか
1年生一人一人が団体戦でもスタメンに入れるようになりたいと思います。
――次の早慶戦に向けての意気込みをお願いします
早慶戦はまず出場することが絶対なのと、ワセダの点数に関わるシックス(得点上位6人)に入って、かつ平均よりもプラスを取ってワセダに貢献できるようにしっかり頑張っていきたいです。
――来年のリーグ戦出場が期待されますが、出場したいという気持ちはやはりありますか
もちろんあります。でもいまのままではそんなに期待されている選手ではないので、ただ出るのではなくしっかり期待されてその期待に応えられる選手になりたいです。
奥野黎(国教1=東京・St.Mary’s International School
)
――きょうの試合を振り返ってみていかがですか
途中は緊張していたのですが、その緊張を乗り越えて射つことができたと思います。
――きょうの調子はいかがでしたか
良かったです。
――二部ではトップの成績を収めていましたがその結果をどう受け止めていますか
個人的には1回目のラウンドがもうちょっと点が伸びるかなと思ったのですが、2回目に自己新記録を出せたので満足かなと思います。
――今回の新人戦はどのような意気込みで臨みましたか
自分はショートハーフ(30メートル、50メートル)を射てるのですが、30メートルダブルの試合に出させてもらったので1位を狙っていました。
――大学入学後アーチェリーを始めていかがですか
楽しいです。高校から始めれば良かったなと思います。
――きょうの試合を通して何か今後につながる課題は見つかりましたか
最後のエンドで気が緩んでしまったので気をつけていこうと思います。
――今後の目標は何ですか
ワセダの未経験の中で1位を取ることです。
倉坪絢(スポ1=岐阜・高山西)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きょうの試合では50メートルが自己新記録ですごく気持ちよくやっていたのですが、30メートルになった時に、50メートルが良かった分気合が入りすぎてしまって思うように点数が伸びなかったので、次からの練習では30メートルも良い点が取れるようにしていきたいと思っています
――新人戦に向けて具体的にどう取り組んできましたか
最近調子が悪くて自分に自信が持てなかったのですが、自分に自信が持てるように射つときに外してでも大きく射つことを意識してやってきました。
――きょうの試合の手応えはいかがでしたか
きょうの試合の手応えは50メートルで自己新記録が出て自信がついたので、次の関大戦に向けてもこの調子で点数が取れるように頑張っていきたいと思います。
――次の試合につながる課題や反省点などは見つかりましたか
30メートルが思うようにうまくいかなかったので、攻める気持ちが足りないというか守りに入ってしまったのと、的に集中しすぎてしまっていつも通りに射つことができなかったので自分の点数が良くても平常心を保ったまま攻める感じで射っていきたいと思いました。
――最後に次の早慶戦に向けての意気込みをお願いします
きょうは、前半はいい感じで射てたので早慶戦でもケイオーに勝てるようにいい点を取っていきたいです。
佐野顕(法1=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
まだまだ自分的に甘いところがたくさんあった試合だと思いました。
――どういった点が甘かったと思いましたか
しょうもないところでミスをしてしまいました。まだ新人ということで試合に慣れていなくて緊張に負けてしまったので、そこを何とかして直していきたいなと思いました。
――点数についてはいかがでしたか
50メートルはトントンと行った感じだったのですが、30メートルでミスを繰り返してしまって、まだ自分的には30点は伸ばせたかなと。600点に乗せたかったですね。
――調子はいかがでしたか
ここのところ調子は良かったのですが、きょうの試合で調子が崩れてしまったかもしれないです。次回以降の練習で、調子を上げられるようにしていきたいと思います。
――ことしは1年生がたくさんいますが、同期の存在はどのようなものですか
僕と実力が似通っている人もいるので、その人達に負けないように精進して行きたいと思います。
――早大の未経験者男子の中では1位でしたが、その点についてはいかがですか
ワセダの未経験者の中で僕が1位というのは、正直もうちょっと頑張らなくてはだめだと思いました。
――その中で収穫はありましたか
試合に負けない自分を無くすのではなく、どううまく付き合っていくかということが大事だと思いました。
――今後の目標を教えてください
ワセダを引っ張っていく存在になりたいです。
矢野未瑞綺(文1=大阪・早稲田摂陵)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
全体的に結構良かったのですが、緊張はしていなかったつもりでも緊張していたみたいで、引手がゆるんでしまってダウンした矢が多かったので、自分の中では反省すべき点が多かった試合だと思いました。
――あまり結果的には満足ではなかったのでしょうか
そうですね。まだまだ改善したい点が見つかったという面ではいい試合になったと思います。
――この試合に向けてどのような調整をしてきましたか
いままでも引手がゆるみがちだったということが目立っていたので、引手を意識してリリースを強めるということを意識していました。
――この大会でどのようなことを意識して臨みましたか
リリースをしっかり決めることと、押し手もフォローする時に腕ごと落ちてしまいがちだったので、的に向けて残すことを意識していました。
――大学からアーチェリーを始められたということで、アーチェリーは楽しいですか
はい、すごく楽しいです。
――今後の目標を教えてください
私の代はスポーツ推薦が女子2人ということもあって、リーグ戦(関東学生リーグ戦)に出るのは難しいと思いますが、その8人の中に一度でも入れるように練習していきたいと思います。