ラグビー部

2014.11.01

11月2日 関東大学対抗戦 対帝京大戦 秩父宮ラグビー場

帝京大戦展望

 ついにこの日がやって来る。関東大学対抗戦(対抗戦)5戦目。全国大学選手権5連覇中の絶対的王者・帝京大との戦いを迎える。本年度はすでに関東大学春季大会、夏季オープン戦で剣を合わせているが2度とも早大は惜敗。だからこそこの一戦に懸ける思いは強い。「勝ちにこだわっていく」(No.8佐藤穣司、スポ3=山梨・日川)。対抗戦ここまでは両校ともに4戦全勝。どちらも決戦に向けて余念はない。挑戦者は覇者の不敗神話を破ることができるのか――。歴史が生まれる瞬間に、注目が集まっている。

 対抗戦における早大のディフェンス力の高さには目をみはるものがある。夏季は新たな戦術などがなかなかかみ合わず相手に多くの得点を許す試合が続いた。しかしこの対抗戦では、4戦中3戦で完封勝利。特にインゴール間際での我慢強さは絶大だ。ブレイクダウンで負け攻め込まれた際も決してゴールラインを割らせず、無失点へのこだわりがうかがえる。課題として挙がるのは、ハンドリングの精度やチームの連携。ボールキャリアーがペナルティーを犯してしまう。コミュニケーションがうまくいかないためにパスがつながらない。この悪循環を断つため、トライを取り切るということをより強く意識する必要があるだろう。そして、必ずやキーパーソンとなるのが今季初スタメンのフランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)。ケガの影響で前戦までは後半以降からの出場を余儀なくされていたが、存在感は抜群に大きい。筑波大戦ではロスタイムにトライを叩き、早大を逆転に導いた。布巻の爆発力が今回もカギを握ることは間違いない。

布巻の先発復帰でチームに流れを引き寄せられるか

 一方帝京大は、やはり並外れた得点力を備えていると言える。早大が辛勝した筑波大にも31-10で勝利。最後の最後まで粘り強く加点することができるのは大きな強みとなる。また、昨年、一昨年の対抗戦でトライ王に輝いたWTB磯田泰成はここまでで41トライを数え、すでに単独最多記録を樹立。磯田ら強豪ぞろいのBKを何としてでも止めることが勝つことの最低条件だ。しかし、帝京大にも死角がないわけではない。筑波大戦の前半は7-5という僅差で折り返し、失点はインターセプトを起点にしたものだった。早大が完封を果たした立大、青学大を相手にも前半に得点を許しており、入りの集中力に関しては隙を見せている。その弱点を突き、早大は序盤から積極的に攻めることで序盤からスコアの差を広げたいところだ。

驚異的なペースでトライを重ねる磯田

 「勝つと言っても勝つことは簡単ではない」(SO小倉順平副将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)。この言葉通り、厳しい試合となることは選手全員が自覚している。12連敗中という事実は軽いものではないだろう。それでも修正を重ね、「早大のラグビーを完成させる」(ロック大峯功三主将、スポ4=福岡・東筑)ことができれば互角かそれ以上に戦える力を早大は持っている。背中を追うのはもう終わりだ。大学日本一奪還への前哨戦として、まずはここで一勝をもぎ取りにいく。

(記事 大水渚、写真 大口穂奈美、巌千咲)

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
千葉 太一 教2 東京・早実
菅野 卓磨 教4 東京・早実
佐藤 勇人 スポ4 秋田中央
◎大峯 功三 スポ4 福岡・東筑
桑野 詠真 スポ2 福岡・筑紫
布巻 峻介 スポ4 東福岡
加藤 広人 スポ1 秋田工
佐藤 穣司 スポ3 山梨・日川
岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
10 小倉 順平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
11 本田 宗詩 スポ2 福岡
12 飯野 恭史 商4 東京・早実
13 勝浦 秋 スポ2 愛知・千種
14 荻野 岳志 先理4 神奈川・柏陽
15 黒木 健人 教1 宮崎・高鍋
リザーブ
16 高橋 俊太郎 社4 東京・早実
17 清水 新也 スポ4 宮城・仙台育英
18 佐田 涼祐 社2 東京・早実
19 千葉 巧也 スポ4 宮城・仙台三
20 仲元寺 宏行 社3 広島・尾道
21 平野 航輝 スポ4 長崎南山
22 浅見 晋吾 スポ3 神奈川・桐蔭学園
23 深津 健吾 スポ4 東京・国学院久我山
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)