野球部

2014.10.31

秋季リーグ戦 11月1日、2日 神宮球場

早慶戦展望

 リベンジの舞台は整った。開幕から首位を走っていた立大が失速し、早大と慶大に優勝のチャンスが舞い込んできた。どちらかが1敗すると明大の優勝が決まるため、2連勝が絶対条件の両校。春は連敗を喫し目の前で胴上げを見せつけられた早大にとっては、雪辱を果たすことで5季ぶりの優勝もかなうというこれ以上ない見せ場。最後に笑うのは、『覇者ワセダ』か、『陸の王者ケイオー』か。

 今季の投手陣を支えてきたルーキーの大竹耕太郎(スポ1=熊本・済々黌)はここまでリーグ2位の4勝。5ヵ月前、救援でリーグ戦初登板を果たした慶大戦で、先発として成長を見せられるか。5勝目を挙げれば、1年生での最多勝達成もほぼ確実となるだけに大竹自身にとっても重要な登板となる。後ろに控えるのは、勝ち点3獲得の立役者となった竹内諒(スポ2=三重・松阪)。立大3回戦で救援し、8回無失点の好投で一気に主役へと駆け上がった。伝統の一戦でも与えられた役割を全うすべく、ブルペンで備える。また、先日のプロ野球ドラフト会議で4球団から1位指名を受けた絶対的エース有原航平(スポ4=広島・広陵)の投球にも注目が集まる。いまだ本調子とは言えない投球が続いているものの、前節に続いての先発起用なるか。エースの誇りに懸けて、最後の大一番で貫禄の投球を見せつけたい。

 打では5番の小野田俊介(社4=東京・早実)が打率4割5厘とリーグで唯一4割を超えており、首位打者に立つ。さらに、打点、本塁打数共に1差と三冠王の可能性も十分にある。4年間で通算打率は4割を超え、4本塁打と慶大に対する相性の良さは随一。その勢いを止めることなく、三冠王の夢をその手にしたい。立大2回戦から1番に座る重信慎之介(教3=東京・早実)も打率リーグ2位につけ、リードオフマンとして打線をけん引している。また、立大3回戦で殊勲打を放った中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)もリーグ戦中盤から調子を上げており、今節も試合を決める一打に期待できる。リーグ戦を通して不振が続く4番・武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)もこのままでは終われない。六大学トップの2割8分3厘のチーム打率を誇る稲穂打線が、その打棒で慶大に打ち勝つ。

主砲・小野田が勝利へ導く

 23年ぶりの春秋連覇が懸かる慶大。最大の脅威はチーム本塁打9本の重量打線だ。共に3本塁打を記録している谷田成吾(3年)と横尾俊建(3年)の中軸は脅威。二人の後ろに控える藤本知輝(4年)も開幕から全試合安打と当たっている。一発もある、穴のない強力打線を相手に、ボールを低めに集め長打を許さないことがカギとなるだろう。投げては大学日本代表も経験した加藤拓也(2年)が2勝2敗と成績はいまひとつながらも主戦として奮闘。明大1回戦では12回途中まで一人でマウンドに立つなどチームの期待を一身に受けている。今季から先発に定着した三宮舜(3年)は同2、3回戦で連投し、2連勝するなど調子は上向き。救援陣に不安があるだけに、序盤から試合の主導権をつかみたいところだ。

最速152キロの速球が持ち味のエースの加藤拓

 1敗した時点で、王座奪還はなくなってしまうが、選手たちに気負いはない。「最後にやってやるという気持ちしかない」(小野田)。春と同じ、ライバルとの優勝を懸けた戦い。目の前で胴上げを見せつけられた悔しさを晴らす、最高の条件がそろった。総力を挙げ、逆転優勝へ――。早大ナインがいま、伝説を刻んでみせる。

(記事 豊田光司 写真 田島光一郎、角田望)

東京六大学秋季リーグ戦星取表
明 大 慶 大 早 大 立 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
明 大

○4X-3

●1-3

●2-4

○8-3

○7-0

●1-3

△2-2

○4-1

○8-2

○5-1

●1-6

○3-2

○6-3

○4-0

.692
慶 大

●3-4X

○3-1

○4-2

11/1、2

●1-4

●3-6

○4-2

○4-0

○7-0

○10-4

.667
早 大

●3-8

●0-7

11/1、2

●3-5

○8-1

○2-1

○7-0

○7-6

○11-5

○8-1

.667
立 大

○3-1

△2-2

●1-4

●2-8

○4-1

○6-3

○5-3

●1-8

●1-2

○1-0

○3-1

○4-2

○6-3

.667
法 大

●0-1

●1-3

●1-5

○6-1

●2-3

●2-4

●0-4

●0-7

●6-7

○19-2

○5-0

.273
東 大

●2-4

●3-6

●3-6

●0-4

●0-7

●4-10

●5-11

●1-8

●2-19

●0-5

10 .000