フェンシング部

2014.10.26

関東学生選手権 10月23・24日 東京・駒沢体育館

男女フルーレ満足のいく結果出せず

 鍛錬の夏を越え、戦いの秋へ――。シーズンの初戦、関東学生選手権(関カレ)が駒沢体育館で始まった。フルーレ個人では三好修平(社2=愛媛・三島)が惜しい戦いを見せるがベスト16。女子も尾上千尋(創理3=東京・田園調布雙葉)らがベスト16で敗退した。翌日行われたフルーレの団体戦は男子が4位、女子が2回戦敗退で悔しい結果に終わるも春からの成長を感じさせた。

 5月の関東学生リーグ戦(リーグ戦)から長い期間を経て、ついに幕が開けた秋のシーズン。今季初となった個人戦では昨年の結果からシードを得ていた谷口裕明主将(スポ4=香川・三本松)や仙葉恭輔(スポ3=秋田南)らが2回戦から登場。谷口は初戦から手強い相手と当たり、苦戦を強いられる。「試合に入り込みすぎた」(谷口)と語るように本来の力が出せず、9-15で2回戦敗退と肩を落とした。ルーキーの北原達也(スポ1=長野・伊那北)も勝ち進むが3回戦で仙葉と対戦し9点差で敗れる。その仙葉は次の4回戦で敗戦。ベスト16に留まる結果となった。そして今大会健闘したのが三好。3回戦で同期の松山大助(スポ2=東京・東亜学園)に勝利すると、4回戦へと進む。試合は12-12で接戦になるも最後に連続失点し、あと一歩のところでベスト8に届かなかった。翌日の男子フルーレ団体では早大はリーグ戦王者の中大と準決勝で当たり、試合中盤まで互角の戦いを見せる。しかし終盤に失速し、結果的に35-45と点を引き離された。続く日大との3位決定戦でも流れをつかめず黒星を喫し4位に終わった。

4回戦で敗戦し、悔しげな三好

 個人戦では2回戦敗退や3回戦敗退で思うような結果が残せなかった女子フルーレ。切り換えて、チーム力での勝利を目指し挑んだ団体戦。初戦の東大戦は渡辺咲(文4=大分・岩田)、尾上、永瀬夏帆(スポ2=宮城学院)が着実に点を重ね、45-11と危なげなく勝利を飾る。迎えた2回戦の相手はことしのリーグ戦で白星を挙げている日女体大。早大としては負けたくない敵だ。試合はスタートから互いに一歩も譲らない戦いに。26-27の1点ビハインドで勝負は最後回りへと託される。渡辺は慎重に攻撃の機会をうかがい試合を展開する。しかし相手に3ポイント与えてしまい、そこで無念の試合終了。悔しさをにじませた。

団体でチームを引っ張った渡辺

結果には納得がいかない表情を見せた早大フルーレ陣。だが、夏の練習の成果は感じているようだ。「消極的な負けではない」(渡辺)というように春と比べて、試合内容の質は確実に上がってきている。これが結果につながる日はそう遠くはないだろう。次なる舞台、全日本学生選手権でのフルーレの飛躍に注目だ。

(記事、写真 松本理沙)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ(個人)

仙葉恭輔(スポ3=秋田南)ベスト16

2回戦:15-8 荒井諒平(明大)

3回戦:15―6 北原達也(早大)

4回戦:7-15 松本誠志郎(日大)

三好修平(社2=愛媛・三島)ベスト16

2回戦:15-7 矢野征哉(日体大)

3回戦:15-11 松山大助(早大)

4回戦:12-15 簾内長仁(中大)

松山大助(スポ2=東京・東亜学園)3回戦敗退

2回戦:15-7 大槻達哉(法大)

3回戦:11-15 三好修平(早大)

北原達也(スポ1=長野・伊那北)3回戦敗退

1回戦:15-5 深山隆徳(学習院大)

2回戦:15-13 加瀬達也(慶大)

3回戦:6-15 仙葉恭輔(早大)

谷口裕明(スポ4=香川・三本松) 2回戦敗退

2回戦:9―15 佃史成(日大)

津江碧(スポ3=山口・岩国工) 2回戦敗退

2回戦:13-15 片倉祥太(専大)

山口理伎(創理3=東京・早大学院) 2回戦敗退

1回戦:15-6 東遼太(中大)

2回戦:9-15 東哲平(法大)

山根周祐(スポ1=埼玉栄) 2回戦敗退

2回戦:11-15 江川元基(拓大)

▽女子フルーレ(個人)

尾上千尋(創理3=東京・田園調布雙葉) ベスト16

1回戦:15-7 千葉絢音(早大)

2回戦:15-8 岡部夏奈(日女体大)

3回戦:6-15 福田優香(日女体大)

永瀬夏帆(スポ2=宮城学院) ベスト16

2回戦:15-12 百崎千裕(専大)

3回戦:6-15 相澤さつき(日大)

渡辺咲(文4=大分・岩田) 2回戦敗退

2回戦:9-12 川村理紗(専大)

千葉絢音(スポ1=大阪・北野) 1回戦敗退

1回戦:7-15 尾上千尋(早大)

▽男子フルーレ(団体)

早大(谷口、仙葉、松山、三好、北原)

1回戦:○45-17 東北学院大

2回戦:○45-34 日体大

準決勝:●35-45 中大

3位決定戦:●26-45 日大

▽女子フルーレ(団体)

早大(渡辺、尾上、永瀬、千葉)

1回戦:○45-11 東大

2回戦:●26-30 日女体大

コメント

谷口裕明主将(スポ4=香川・三本松)

――今大会を振り返っていかがですか

個人としては悔いが残りました。優勝できない限り悔いは残るのと思うのですが、もっと自分自身もできることがあったと思います。インカレに向けてがんばろうかなと思います。

――ご自身としては最後の関カレでしたが

最後と考えすぎると緊張してしまうのでそれはあまり考えないようにしていました。これからの試合は全て最後の試合となるので気負わずに楽しんで悔いが残らなければ自分はいいかなと思います。

――団体を振り返って、チームで意識していたことはありますか

ワセダでは代々、元気に声を出して楽しむということが伝統なのでそこは変えずにプレーしました。きょねんのように強い先輩たちがいる訳ではないのでそこはしっかり一つ一つの試合に対策を練って挑むというところを意識していました。

――敗戦した中大との戦いを振り返って

リーグ戦のときに比べたら、今回はしっかりと試合はできていたと思います。個人個人のポテンシャルは上がってきているのですが、やはりそこで勝ち切れるかどうかというところが団体の難しいところだと思います。これからインカレに向けてはそこを強化していかないと、特に最後の詰めをしっかりしていかないとと思います。

――個人戦は2回戦敗退という結果でした

結果は散々でした。相手が強い日大のメンバーの選手ということで、あそこで当たるような選手ではなかったです。相手の予選の結果が悪かったようなので対戦することになりました。でもどちらにせよ当たることになるのでそこで勝たないといけなかったなと思います。個人戦は自分自身悔いの残る試合となってしまいました。

――個人戦で反省点はありましたか

技術的なことも色々あります。もっと楽しんでやらなければいけないなと思いました。少し入り込みすぎたというところがあったので。

――インカレに向けての目標をお聞かせ下さい

個人はみんなで良い成績を残して、その勢いで団体も優勝を目指して頑張りたいと思います。

三好修平(社2=愛媛・三島)

――お疲れ様でした。まず個人戦を振り返っていかがでしたか

自分は立ち上がりが遅いので、シード選手ということで予選もなくいきなりトーナメントというのに少し不安がありました。1試合目の最初はいつも通りあまり調子が乗らなかったのですが、途中からは調子も取り戻してきて良い試合ができたかなと思います。そして2試合目は同期と当たって嫌な戦いだったのですが勝てて良かったと思います。3試合目は内容は良かったと思うのですが、一歩及ばず負けてしまいました。

――負けてしまった4回戦は接戦から最後に点差を離されてしまいました

そうですね。12-12まで行って、そこから13点、14点があまり集中できていなかったですね。それが敗因だなと思います。

――今大会の個人戦の目標は何でしたか

個人としてはベスト4に入りたいと思っていました。

――団体戦を振り返っていかがですか

団体は終始あまり上手くできず、自分は3番手としてチーム戦において結果を出すことができなかったなという感じです。結果的に自分で離されてしまったという部分があったので、そういうところで点数の取られないフェンシングも大事かなと思いました。

――今大会を終えて課題は見つかりましたか

団体戦も含めてなのですが、自分が持っているものもフルに出したとしてもまだまだ及ばない点が多いと思いました。技術的にも対応力、つまり相手に合ったフェンシングというのをインカレまでにもう少し磨いていきたいなと思います。

――インカレの具体的な目標はありますか

インカレは優勝する気持ちで自分は行きます。

渡辺咲(文4=大分・岩田)

――今回の関カレを振り返ってみていかがでしたか

きょねんのこの時期やことしの春のリーグ戦と比べても、今回の方が自分的には調子がが良かったです。勝ちにこだわり過ぎると硬くなってしまうのですが、結果を出したいなという気持ちはありました。その中で団体も納得のいく結果が出せなかったということは本当に悔しくて仕方がないです。

――今大会の目標は何でしたか

今回の目標は個人ベスト8、団体は日女体大戦に勝利し、その次に当たる法大との試合でしっかり良い試合をしてみんなで勝ちに行くというのが目標でした。

――団体戦ではことしのリーグ戦で勝利していた日女体大に負けてしまいましたね

団体戦が終わった後に尾上(千尋、創理3=東京・田園調布雙葉)と永瀬(夏帆、スポ2=宮城学院)と話して、みんなで共通していたのはパニック状態になったわけでもないし、選手それぞれに対しての戦い方も各々がしっかりと考えていたし、チームの応援の雰囲気も良かったと思うので、今回の負けは消極的な負けではなかったということです。試合中にしようとしていたことが本当に微妙なずれで決まらなかったという点が多かったと感じています。特に私自身の試合がそうだったと思うので。そのような細かいところが勝負の分かれ目になると実感したので、これからそこを集中して練習したいなと思います。また、日女体大戦を振り返ると、1点ビハインドの状況で最後回りの私に順番が回ってきました。相手はすごく堅くて苦手な相手なので、最初は無理に攻めることだけはしないようにしていました。でも、同点にもならなかった場合こちらが負けてしまうので、時間を使って一本取ろうと考えていました。そのときにタイミングを見計らって入ったアタックが審判の微妙な判定により無効とされてしまい、ワセダは流れつかむことができませんでした。ここで感じたのは、審判によって取り方が変わるような微妙なプレーではなくて確実に決められるような技をこれから磨かなければいけないなということです。そしてこのような場面で硬くならずに自由にプレーできるようにすることもこれからもう一つステップアップしていきたいところだなと思いました。また、全体としては微妙なずれで取れなかった点などを減らしていって余裕を持って最後を迎えるということが必要だと感じました。今回の日女体大戦では尾上も永瀬も最後回りの福田優香(日女体大)に対してすごく良い戦いをしていたのに、私も含めて3人とも他のところで点を稼ごうと欲を出してしまいました。前に出る振りをして、我慢して出ないというようにすることで、相手に点を与えない。そういう本当の我慢を増やしていけば失う点が抑えられて、より粘り強いワセダの良さが出るのではないかなと思います。今回の試合はすごく反省点も多いですが、前向きに、次につながる試合だったと思います。

――では個人戦についてはいかがですか

目標をベスト8にしていたので19位という結果はとても悔しいです。個人戦は最後の3セット目の残り20秒まで同点でした。ですが、駆け引きの最中に相手が思いっ切りアタックに来たところをギリギリの距離で突かれてしまい、リードされて追いつけなかったという感じです。4年生になってからの学生の大会やシニアのランク戦などを振り返ったときに、実力のある選手との試合において1点差などで競り負ける試合が多くなりました。そういう選手と競れるようになったということは私の中では成長したところだと思うのですが、どの試合でも勝ち切れでいないので、せっかくいい勝負をしてもそれが結果につながらないというのは本当に悔しいです。だからインカレでは絶対に結果につなげたいという思いがあります。勝ちたいと思うと緊張して硬くなってしまうので、強い選手を食ってやるというようなブラックホース的な立ち位置で勝ち切れるようにしていきたいと思います。

――競り負けてしまってあと一歩で勝てない原因は何だと思いますか

何点かリードしたときの戦い方が下手だなと実感しています。今回の専大の川村理紗との試合は一度3、4点差が付いたのですが、私がどのように仕掛けようか考えているときに相手が思い切って入ってきて点を取られてしまいました。相手が切り換えてきたときに上手く対応できないというところが競り負ける原因だと思います。なので、そういうときに仕掛ける振りをして徹底的に攻めないというような我慢が勝ち切るために必要かなと思います。1本勝負になると運任せになってしまうので、それまでの組み立てにもっと冷静になって競り勝てるといいかなと思います。1点を大事にして結果につなげるというのがインカレの個人の目標です。

――インカレに向けての意気込みは

このメンバーとなるべくたくさん試合をしたいというのがあります。団体戦だからこそ粘り強さやチームワークを駆使して、なるべく点を取られずに着実に点を取っていくというプレーができると思うので、そういうプレーを生かしてまずは決勝の舞台まで行きたいなというのが目標ですね。関カレでは個人に関しても団体に関しても悔いが残る部分があるので、結果を出したいという気持ちがあります。ですが、私は結果、結果と頭だけで思っていると、プレーが雑になってしまうので、まず思い切って自分が思ったプレーを実行すること、また、それだけに集中するのではなく楽しみながら考えながらプレーするということをより意識することで、今までついてこなかった結果がついてくるといいなと思います。