弓道部

2014.10.14

平成27年度東京都学生連盟リーグ戦 10月12日 東京・中央大学弓道場

「まさか」の敗戦で順位決定戦へ

 平成27年度東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)第5週。勝てば3年連続の2部リーグ優勝となるワセダは東大と対戦した。先週の試合で146中という高的中を残しているだけにこの試合も快勝したいところだったが、苦手とする序盤で的中を伸ばすことができない。尻上がりに調子を上げてくる東大の勢いにものまれ、最終的中123―124の1本差でまさかの敗戦。ワセダは次週、同じく3勝1敗で並んだ東工大との順位決定戦で入れ替え戦の挑戦権を争うこととなった。

 「まさか負けるとは思っていなかった」と永山豪朋主将(文構4=東京・早実)が話したこの一言が全てを物語っている。入れ替え戦に向けて弾みをつけたいこの一戦。だが、ワセダは序盤から苦しい戦いを強いられる。初立の大落に入った河本悠輔(商4=広島・修道)が1立目でまさかの残念(0中)を出すなど全体が波に乗れない。それでも2立目では弐ノ立が16射皆中を出すなど32射29中。その後も大きく崩れることなく、3立目を終えて77―71と互角ながら、少しずつ勝利を手繰り寄せていた。

まさかの敗戦に肩を落とした永山

 勢いづく東大、縮まるリード。中てなければというプレッシャーが先行し、力強い離れは鳴りを潜めた。終盤の4立目、ここで東大が実力を発揮する。初立、弐ノ立ともに15中で32射30中。ワセダは好調を維持していた弐ノ立が的中を落とし、32射26中でこの立を終える。合計的中は103―101となり、2本差までリードを縮められてしまった。互いに緊張感が高まり迎えた最終立。先攻の東大は初立が13中、対するワセダの初立は11中。この時点で同中となり、最後の16射に全てが委ねられた。東大の弐ノ立が10中で終え、11中以上でワセダの勝利となる展開に。しかしワセダは9中で試合を終え、東大を上回ることができず。123―124で敗北を喫した。

チーム不調の中でも好調を保ち続けた髙間

 思えば昨年の入れ替え戦、序盤にリードを許していたワセダは最終立を前にして同中に追いつくという粘りを見せた。しかし最後の32射でプレッシャーから的中を伸ばせず惜敗。きょうの試合はその入れ替え戦に近いものを感じた。対戦相手や雰囲気、勢いに負けてしまっては昨年と同じ悔しさを味わうだけだろう。己に打ち勝つことができなければ1部昇格は見えてこない。2週間後、この敗戦が1部昇格には必然だったと言えるように――。『楽しむ』気持ちを忘れずに、鍛錬を積み重ねていってほしい。

(記事 市川祐樹、写真 松崎はるか)

※平成27年度リーグ戦は平成26年に行われます。

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結果

●早大123―124東大

初立

大前 髙間光司(スポ4=奈良・橿原) 20射皆中

弐的 高橋真人(先理1=東京・早大学院) 12射8中

   橋本和久(先理4=東京・早実) 8射7中

落前 島村達哉(スポ3=獨協埼玉) 20射14中

大落 河本悠輔(商4=広島・修道) 12射5中

   梅原丈博(社4=神奈川・川和) 8射6中

弐ノ立

大前 中村浩太郎(創理2=東京・芝浦工大高) 20射14中

弐的 清水雄貴(人2=東京・早稲田) 20射17中

落前 大久保侑(スポ3=岩手・福岡) 20射15中

大落 永山豪朋(文構4=東京・早実) 20射17中

コメント

永山豪朋主将(文構4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

まさか負けるとは思っていなかったので、驚いているというのが正直な感想です。

――前回から的中を大きく落とす結果となりましたが、その原因というのは

目標としているのは入れ替え戦で勝つことなのでまずはそこに進むために勝つことが2部リーグの最低ラインだったのですが、3連勝して負けても順位決定戦があることは薄々分かって、どうしてもきょう勝たなければいけないという気持ちが薄れていたということが原因として挙げられると思います。また実際に前半は互角か互角以上の戦いだったので、その点でこのままでも勝てるという気の緩みも後半の失速につながったのかなと思います。

――きょうのご自身の調子はいかがでしたか

きのう少し崩してしまって修正したつもりだったのですが、附け矢であまりいい結果が出すに不安の残る射で臨んでしまいました。前半は良かったのですが、後半にその不安に思っていた部分が出て、自分のやりたいと思っていたことができたとは言い切れない結果となりました。

――チーム全体として特に改善していきたい点はありますか

来週に順位決定戦が決まったので、この絶対に勝たなければいけない試合でしっかりと結果を出せるようにしていきたいです。

――逆に今回の試合で良かった点というのは

1回目で特に初立が大きく崩してしまったのですが、その後初立も弐ノ立もしっかり立て直すことができた点はきょうの中では1番良かったと思います。

髙間光司(スポ4=奈良・橿原)

――まさかの敗戦となってしまいましたが試合を通してのチーム全体の雰囲気はいかがでしたか

前回の試合と比べると、全体的に硬さがあったといいますか。僕自身はあまり意識していなかったのですが、4年生が最後だからとかリーグとしての80射としての的中が最後になるとかもあったりして、いろいろと最後だという部分があって。そこでみんなが少し緊張してしまって自分の射に没頭すればいいところを外的要因の部分に影響されてしまったのかなというふうに空気としては感じました。

――髙間選手自身は20射皆中と好調でした。最近の調子というのはいかがだったのでしょうか

射込のときとかは「これで本当にいいのかな」という部分を突き詰めながら練習していて。立になったらとにかく自分のことをやれば絶対中るというある程度の確信はあったので。とにかく全て詰めるということを考えて。そのままの気分で自信もありましたし、これがラストというわけでもなく、本当に気楽に引こうと。これが駄目だったらとかそういうことを気負わなければ中ると思っていたので。自分に没頭しながら練習をやったというところが結果につながったのかなと思います

――会に入った形でこれはもう中るなという感じを受けて、20射通して同じ形で詰合に入れている印象があったのですが

座っているときに最後の方ずっと目をつぶっていたんですよ。何かを想像してしまうとどうしても試合のことが頭に入ってきてしまうので。それだとすごく緊張してしまうなと感じたので、テレビのスイッチを切るように思考を途切らせて新しい気持ちで毎回毎回立って射技を行うということを考えながらやっていたので。恐らく同じように引けていたとは思います。

――立の中で16中を出す回もありながら的中が落ちてしまう回もあり、その辺りのバラつきというのが敗因になってしまったのかなと思うのですが

確かに的中にバラつきはあったのですけれど、最後しか見ていないのではっきりとは分からないのですがそこまでみんなが完全に崩れているというわけではなかったと思うので。どちらかといえば心配というよりかは本当に緊張さえしなければ大丈夫そうだなというのがあったので。とりわけここからどうしていかなきゃということを考えるよりかは空気づくりをしっかりしていけば大丈夫かなと思います。

――そういった部分では次の順位決定戦ももう一度試合のかたちで練習する機会が増えたという感じでしょうか

そうですね。それもしっかりと勝たなければいけない試合ではありますが、そこまで気負う必要もなくいつもの練習試合のような空気でやれれば。実際に練習試合のときもしっかりと集中して引けているので。そのときの空気さえつくれば、中てられる実力はついているので。自信を持って引ければ結果はついてくると思っています。

――順位決定戦、入れ替え戦に向けて意気込みを聞かせて下さい

恐らく調子が崩れない限りは大前だと思うので。とにかくまずは一番最初の初立、大前というところでチームをしっかりと引っ張れるようにするとともに、あまり4年生だから、最後だからというのを考えずに気楽に弓道をまずは楽しんで。本当に大学弓道を楽しんで終わろうかなという自分の中では軽い気持ちで。その反面で弓に集中して引けたらなというところを個人として思っています。