ハンドボール部

2014.10.12

関東学生秋季リーグ 10月11日 東京・国士舘大多摩体育館

連敗を止め、大きな「1勝」

 まさかの敗戦を喫した日女体大戦から4週間。連敗の泥沼から抜け出したい早大は桐蔭横浜大と対戦した。2部リーグ降格圏内まで順位を落とし、これ以上負けられないという状況で真価が試されたこの日。序盤から逆速攻で得点を重ねるなど、押しているように思われたがなかなか点差は開かない。終盤にはまさかの連続失点を許してしまい、ビハインドを追いかけるかたちで前半を折り返す。しかし迎えた後半は、守りで相手を圧倒。終始リズムを崩すことなく得点を奪い、5点差をつけて勝利。なんとか連敗を食い止め、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)初白星を飾った。

 開始直後からリードを奪い、優位に試合を運んだ早大。立ち上がりから堅い守りで相手にプレッシャーをかけ、付け入る隙を与えない。途中、スタメンで出場していた1年生の内海菜保(スポ1=香川・高松商)がケガで退場するなどアクシデントもあったが、これにも落ち着いて対応。代わりに入った宮本夏澄(スポ4=熊本・松橋)も奮闘した。しかし中盤に差し掛かると徐々にミスが目立ちはじめ、流れが相手に。セットプレーで得点を奪えず、さらにディフェンスでは際の部分で精彩を欠き、6連続失点を許してしまう。それでも、このピンチの場面で抜群の粘りを見せた早大。GK渡邊江里子(スポ4=東京・文大杉並)が3連続でシュートを止めるなど、なんとか食らいつき9-11で前半を終える。

要所で流れを変えるプレーを見せた中村

 「前半の悪い流れを断ち切れて後半立て直しができた」(岡田紗代子副将、スポ4=愛知・名経大市邨)。良いスタートを切れた後半は、さらにディフェンスで安定感を見せる。一番後ろからチームを見ているGK渡邉も「ディフェンスについては、ほぼ100点」と、チームの調子の良さを強調した。その後も4年生の足立未奈主将(人4=東京・文大杉並)、中村光代 (スポ4=東京・文大杉並)、中田知江(スポ4=東京・佼成学園女)らがプレーでチームを引っ張り、良い雰囲気で試合を進める。常に攻撃の手を緩めることなく、桐蔭横浜大に追い上げを許さない。最後はリードを奪い逃げ切った早大に軍配が上がり、秋季リーグ6戦目にして念願の初勝利を果たした。

強気の姿勢で攻撃をけん引した岡田副将

 まさに背水の陣で臨んだこの一戦で、ここ一番の勝負強さを発揮し、ようやくつかんだ「1勝」。リードされていた前半から、後半焦らず粘って逆転勝利につなげることができたのは大きな収穫だろう。そして待ち望んだこの「1勝」が、この先どれだけチームを成長させてくれるのか。リーグ最終戦である次の国士舘大戦は、春・秋両リーグの集大成となる大事な試合。この勝利にさらなる価値を持たせるためにも、最終戦では悔いの残らないよう持てる力の全てを出し切り、有終の美を飾ってくれることを願う。

(記事 佐藤凌輔、写真 寒竹咲月)

関東学生秋季リーグ
早大 25 9−11
16−9
20 桐蔭横浜大
スタメン
GK 渡邊江里子(スポ4=東京・文大杉並)
CP 足立未奈(人4=東京・文大杉並)
CP 岡田紗代子(スポ4=愛知・名経大市邨)
CP 中田知江(スポ4=東京・佼成学園女)
CP 中村光代(スポ4=東京・文大杉並)
CP 兒玉菜夏(スポ3=富山・高岡向陵)
CP 内海菜保(スポ1=香川・高松商)
関連記事

1点に泣く…悪夢の5連敗/関東学生秋季リーグ(9/17)

上位リーグの『カベ』高く、初勝利ならず/関東学生秋季リーグ(9/14)

悔しい3連敗も、好転の兆しあり/関東学生秋季リーグ(9/10)

コメント

足立未奈主将(人4=東京・文大杉並)

――リーグ戦初勝利となりました。どういった意気込みでこの試合に臨みましたか

これまで5連敗していて残すところあと2試合ということで、絶対に勝つしかないと思って試合に臨みました。それでも勝利だけにこだわるのではなく、インカレなどにつながる試合内容、自分たちがやれることをしっかりやるっていうのをテーマにしていました。

――後半は終始圧倒することができましたが、試合を振り返っていかがですか

出だしは良かったと思うんですが、途中チームメイトがケガでコートを離れるなどアクシデントがあり、厳しい前半でした。それでも前半守りきれていなかったなどの反省を後半はしっかり修正できたのでそういったところは良かったです。

――後半の立ち上がり、うまく試合に入れたように見られましたが

そうですね、前半の悪い流れをうまく断ち切って入れたと思います。ここで流れに乗れたのがきょうの試合大きいと思います。

――前半の最後に一気に点差を離されかけたときに、良く粘れたという印象ですがいかがですか

いままでの試合は3点差とか離されたときに、そこで集中力とか気持ちが切れちゃってそのまま5、6点差つけられてしまうことが多かったですね。この3週間で、そういった場面ではしっかり粘ろうというのをチーム全員で確認していたので、その成果がでたのかなと思います。

――きょうのディフェンスは3-3に近いかたちのように見えました

基本的に自分たちのディフェンスは1-2-3なんですけど、3-3というよりは相手の左利きのエースに対するチェックを厳しくして、あとは臨機応変に対応したらああいう感じになってしまいました。でもそれがうまくはまったかなと思います。

――では最後にあすの最終戦に向けて意気込みをお願いします

一勝できたのは大きいですけどあした勝たないと意味がないので、この勢いを継続してあしたまでつなげて勝ちたいと思います。

岡田紗代子副将(スポ4=愛知・名経大市邨)

――今季初勝利となりましたが、いまのお気持ちは

とりあえず安心しました。

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

反省するところはたくさんあったんですけど、それでも前半の悪い流れを断ち切れて後半立て直しができたということが収穫だと思うので、よかったなと思います。

――具体的に見えた課題などありますか

前半同じ形でやられていたのでディフェンスの形を修正するということと、もう少し速攻でプレーをするというところをハーフタイムで話し合いました。

――ハーフタイムではどのような声掛けをされましたか

ミスをしていた選手に対して大丈夫だよといったことだったり、あとやはり完全に流れが悪かったので、四年生は割り切ってやるしかないということを後輩たちに伝えました。

――チームの試合中の雰囲気はいかがでしたか

前半は悪かったんですけど、これから後半のような雰囲気でやっていけたらと思います。

――次戦最終戦への意気込みをお願いします

あした負けたらきょう勝った意味がないので、相手がどうこうじゃなくて自分たちがやるべきことをやって、四年生は最後なので、勝っても負けても後悔が残る試合だけにはしたくないのでどういう展開になっても割り切って、必死にやっていきたいと思います。

渡邊江里子(スポ4=東京・文大杉並)

――きょうの試合を振り返って率直な感想を

今日までの試合はケガなどで出ることができなかったのですが、きょうはやっとスタメンとして出ることができたので「魅せてやろう!」と思って試合に臨みました。

――試合前にチームで話していたこととは

4年生の力を出そうと、4年生で話していました。チームとしては、一人一人がやるべきことをしっかりとやろうと話していました。ビデオとかを見て、相手の対策は考えてきたので、何をすればいいかというのはわかっていました。やっと勝てたと思いました。

――前半までを振り返っていかがでしたか

最初は流れが悪くて、負けちゃうかもしれないと思ったのですが、前半の最後に自分が3回シュートを止めたことで悪い流れを止めることができたのかなと思います。それでチームも、キーパーが止めたならやろうという雰囲気になりました。結果的に勝てて良かったです。

――3回シュートを止めた時の心境は

集中している感じでした。ただ転んだら取れた、という感じでしたね(笑)。

――後半はワセダペースにみえましたが

オフェンスについては分からないのですが、ディフェンスについては、ほぼ100点と言えると思います。みんながやるべきことはすべてやれていたと思うので良かったと思います。

――4年生が中心となって試合を運んでいた印象を受けましたが

多分、今までの試合の中で一番良かったと思います。やはり、団結しなきゃって思いながらきょうまで頑張ってきたので、きょうも4年の力を出そうと言って臨んだ試合だったので、気合いが入っていたと思います。

――あすの最終戦に向けての意気込みを

勝ちたいと思います。4年生が頑張らないと下の子たちがついてこないと思うので、しっかりと戦っている姿を見せて、応援もしっかりとしてもらえるような試合運びをしていければいいなと思います。守って速攻でしっかりと点を取って勝てたらいいなと思います。

中村光代 (スポ4=東京・文大杉並)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半相手にリードされる場面がありましたが、リードされていてもこちら側に流れがあったので、焦らず1本ずつ確実に取ることができました。後半は自分たちのハンドボールができたと思います。

――苦しい展開になった前半戦からハーフタイムでは何か話はありましたか

苦しいというのが、自分たちのディフェンスを崩されて点を取られたというわけではなく、しょうがなく入ってしまったシュートもありました。そこは切り替えようということで、実際はリードされていましたが、気持ち的には追い込まれてはいませんでした。

――では相手にリードされていてもチームは落ち着いていたのですね

はい。そうですね。

――確実にシュートを決めている印象がありましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

きょうのシュートはペナルティシュートが多く、1本外してしまいましたが、確実に決められたのは良かったです。あとはミドルシュートが全部引っ張りのコースしか打てていなかったので、1本でも流しに散らして打てることができていれば、もっと良かったと思います。

――あしたの最終戦に向けてどこを調整すればよいと思いますか

あまりもう細かいことを考えるよりも、きょうの流れで、自分たちができるハンドボールをしっかりとやっていけば、絶対勝てると思います。

――最後に意気込みをお願いします

最後のリーグ戦の最終戦なので、絶対なんとしてでも勝ちます!

森本方乃香(スポ3=愛知商)

――きょうの試合を振り返って

率直にうれしいですね。いや、もううれしいです。やっぱり勝てるってうれしいですね。

――特に終盤大きく試合が動きましたが、試合展開はいかがでしたか

前半はチームとしても入りにくくて、ちょっとリズムが取れなかったと思います。それでも後半にリズムを取り戻してミスもいつもより少なく、技術ではなく気持ち、気合で声を誰よりも出したりとか、そういう盛り上げる声がいつもよりもあったのでこういう結果になったのだと思います。

――前後半の間には何かチームでお話されたりはしましたか

ディフェンス、速攻で押すしかないのでディフェンスをしっかりやって速攻につなげようという。オフェンスよりもディフェンスをしっかりやろうという意気込みでいきました。

――終盤の逆転はそれがかたちにできたということですか

そうですね。ディフェンスががっつり守れたから速攻にもつなげられたし、オフェンスも持ちこたえられたというか。きょうの勝因はディフェンスだったと思います。

――きょうまで1ヶ月ほど日程が空きましたがチームとしてはどのような練習をされてきたのですか

とにかくディフェンスから速攻を中心にそれで点を取ろうという練習ばかりしてきました。

――ご自身で何か意識されたことはありましたか

この期間にみんなでいろいろ話し合った時期もあって、盛り上げの声が少ないとか練習中の雰囲気が悪いとか。そういうことがあったので技術のようなものはこの期間ではどうもできないですから、後はもうやろうとする気持ち、盛り上げようという気持ちしかないと自分的にも思ったので技術とかそういう面ではなくて、そういう部分でやっていこうという意識で臨みました。

――あしたに向けて

あしたも勝つしかないです。勝つしかない。きょう勝った意味がなくなってしまうのであしたも絶対勝ちます。