ア式蹴球部

2014.10.05

インディペンデンスリーグ2014 10月4日 神奈川・青山学院大学緑ヶ丘グラウンド

プレスの徹底で完封勝利!

前節(○6-1筑波大)を大量6得点で快勝し、勢いをつけたワセダはインディペンデンスリーグ(Iリーグ)2014・中大U-22A(中大)戦を迎えた。試合は前線からのプレスを徹底し、8分にMF安田壱成(スポ1=ベガルタ仙台ユース)が相手のミスを誘い先制点を奪う。38分にはPA内でMF小長谷勇太(人3=静岡・清水東)が倒されPKをもらうと、得点につなげた。結果2-0で2連勝を飾った。

 開始からディフェンスラインで緩くボールをつなぐ中大を相手にワセダは高い位置でプレスをかけ、攻撃の隙を与えない。8分にはMF安田が相手のGKにプレッシャーをかけミスを誘い出し、こぼれた球を拾い正面からゴールを決めた。その後も前線のFW柳沢拓弥(社1=清水エスパルスユース)、FW牟田翼(基理3=佐賀・鹿島)、安田らの連携のとれたプレスでボールを奪いチャンスをつくり出す。21分には相手を完全にはめ、自陣にはりつけにさせるなど試合の主導権を握った。途中、カウンターをくらいゴール前でボールを持たれることや、バックパスでミスが生じるなど危ない場面を迎えるもチームでカバー。38分にはMF須藤駿介(スポ1=静岡学園)がPA内にパスするとMF小長谷が合わせ、トラップしたところを倒されPKを獲得。確実に流し込み、2-0で前半を折り返した。

積極的なプレスから先制点を奪った安田

 後半、中大はワセダのプレスに対応しようとロングボールを使い裏を突くプレーや、サイドに振って仕掛け始める。相手の攻撃の変化に気付くも、チームとしてうまく対処しきれず息をのむ展開に。しかし、中盤のインターセプトや最終ラインの連携など、個々のディフェンスへの執着心で食らいつきシュートを打たせない。GK岩井稜(文3=静岡・藤枝東)は「守るところがどこなのかを共有しないといけないなと思う」と振り返った。攻撃面では87分に柳沢が右サイドからフリーでシュートを打つも、枠外と決定力の欠如が露呈。度々ゴールチャンスを迎えるも一歩届かず無得点で終える。「決め切る力がもっと付いてこないと苦しくなって試合で勝てないと思う」と須藤が述べるように、決定力の無さを多くの選手が口にした。

持ち味のドリブル突破を披露した須藤

 あすは関東大学リーグ戦で中大と対戦することもあり、前哨戦となった今試合。ピッチの上でのコミュニケ-ションや得点の決定力など前節からの課題もみえた。しかし一方でチームの共通意識である前線からのプレスが徹底されワセダらしいプレーで完封勝利。2-0という良いかたちであしたの試合につなげた。

(記事 中澤奈々、写真 佐藤凌輔)

順位リーグ3戦目
早大 2-0
0-0
中大U-22A
【得点者】(早)8安田、38小長谷
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 岩井稜 文3 静岡・藤枝東
DF 清水大志 創理4 東京・早大学院
DF 恩田雄基 スポ3 埼玉・西武台
DF 日高裕介 スポ3 横河武蔵野FCユース
DF 木下諒 社1 JFAアカデミー福島
DF →74分 永井あとむ スポ4 FC東京U-18
MF 安田壱成 スポ1 ベガルタ仙台ユース
MF 須藤駿介 スポ1 静岡学園
MF 小長谷勇太 人3 静岡・清水東
MF 11 鈴木崇文 文構2 東京・早実
MF →58分 今来俊介 商1 神奈川・桐光学園
FW 牟田翼 基理3 佐賀・鹿島
FW →84分 西本八博 スポ2 岐阜・多治見北
FW 10 柳沢拓弥 スポ1 清水エスパルスユース
 監督は竹谷昂祐(平26スポ卒=ガンバ大阪ユース)
コメント

GK岩井稜(文3=静岡・藤枝東)

――完封となりましたが振り返って

0で抑えられたことは良かったと思います。守備全体としても集中していたし、自分も含めアラートにやれてたことがこういう結果につながったんだと思いますし、ピンチの部分で、自分が防いだとこもそうでないところもみんなが関わったから最後に自分が止めれたりしたので、誰か一人というよりみんな良かったと思います。

――前半はそれほど仕事する機会もありませんでしたが振り返って

前半は前線からのプレスがはまって全体的に前への意識が高かった中で、リスク管理っていうのを意識していたのでそれが功を奏して危険な場面もそれほどなかったと思います。でも何本か相手のカウンターで危険な場面もつくらせてしまいましたし、バックパスの場面で危ないシーンもつくらせてしまったのでそこはもっと喋んなきゃいけないと思います。やっぱり相手がまったり後ろでつないできた中で、もっと集中高めるだとか、急にエネルギー出してきた中でどうやって対処するかだとかはまだ課題があります。ただその中でも失点しなかったのは一人一人の集中力によるものだと思います。

――後半は相手が長いボールを使って攻撃してきましたがそれに対しての対処は

ああいう長いボールが来たときに守るところが真ん中の意識があるときには守れてるんですけど、サイドに出た時にボランチが広がっちゃったり、センターバックがすこしばらばらになって裏取られたりとかしてしまいました。自分も裏のスペースは意識してたんですけど、相手のセンターバックが低く質の高いボールを蹴ってきてたので、そこで収められたり裏取られたりしてしまいました。口酸っぱく言ってきてるんですけど、守るところがどこなのかを共有しないといけないなと思います。ボランチのプレスバックやDFラインの距離をもっと突き詰めていかなくてはいけないかなと思いました。

――キックの精度に関してはいかがですか

自分としてはいままでのIリーグ(インディペンデンスリーグ2014)の試合よりは長くて高い、深さをとるボールは蹴れてたと思います。ただ低くて速いボールが自分の強みだと思ってますし、そういうのをどんどん通していかないといけないかなと思います。まあ相手の選手に知り合いがいて、嫌なボールだった、と言ってたのであながち悪くはなかったとは思うんですけど、もっと突き詰めていかないといけないと思います。

――ここ最近はAサブにも上がるなど調子の良さも感じさせられましたが、その中できょうIリーグを戦うことへの悔しさなどはありましたか

上に上がって前日練習するのもそうですけどきょうここで試合に出ることでいい経験も積めましたし、過去は変えられませんけどいまこの瞬間をどうするかで未来も変わってくると思いますし、過去の意味付けも変わってくると思うので、きょう落ちたことで一つ積み上げることもできたので、良かったかなと思います。

――今季も残りあとわずかですが意気込みをお願いします

自分自身まだAチームのベンチ入りしてるわけではないですし、直接勝利に貢献しているわけではないので、日ごろから運営をやってる中で試合に出られない悔しさを感じてます。やっぱり自分が試合に出ることで普段運営してくれる方への感謝も感じますし、自分が上に上がって試合に出ることがその方への恩返しにもなると思います。いまマツくん(GK松澤香輝副将、スポ4=千葉・流通経大柏)はチームにとって絶対的な信頼を得ている中で、そこを脅かすような存在がないとマツくんの成長もないですし、キーパーがチームを勝たせるってこともできないので、キックやシュートストップ、自分の強みである守備範囲の広さを生かして自分にしかできない守り方を突き詰めたいと思ってます。まだまだベンチ入りも諦めてないですし、マツくんを抜かせないとも思ってないので、日ごろから突き詰めてやっていきたいと思います。

MF小長谷勇太(人3=静岡・清水東)

――きょうの試合の総括をお願いします

あしたトップチームが中大と対戦するということで、その前哨戦となったこの試合は負けちゃいけないなという意気込みで臨みました。

――1点リードしている場面でのPK、どういった気持ちで蹴りましたか

前半の入りから自分たちはしっかりと前からプレスができていました。そのおかげで高い位置でボールを奪えて、何度も得点チャンスがあったにも関わらずまだ1点しか取れていなかったので、ここは確実に決めてチームに勢いをもたらしたいなと思って蹴りました。

――前線からのプレスが徹底してできていたという印象ですが、いかがですか

中大はスタートが緩くてDFラインでボールを回しているだけだったので、前からのプレッシャーで高い位置でボールを奪って素早くゴールにつなげる、というワセダらしさを体現できたのかなと思います。こういった部分を出だしから発揮して流れに乗れたことは良かった点ですね。

――きょうの対戦相手の印象はいかがですか

中大はつないでくるという印象だったので、そこで自分たちは相手に広く深くコートを見させないように連続してプレッシャーをかけていくことで、中大の良さをうまく封じることができたかなと。

――最近はAチームのサブでの出場機会も増えてきた中、きょうはこうしてIリーグ(インディペンデンスリーグ2014)での出場となりました。そういった点ではいかがですか

正直な話、もっと上のカテゴリーで勝負したいっていうのがあります。それでも自分の置かれた立場で全力を尽くして、自分が勝利に導くんだという強い意志を持って割り切ってきょうの試合に臨みました。

――最後に次節への意気込みをお願いします

Iリーグが決勝トーナメントに進めなかった中、自分たちは結果しか求められていないと思うので、一試合一試合必ず勝利へと結びつけるために頑張りたいと思います。

MF須藤駿介(スポ1=静岡学園)

――試合内容を振り返っていかがですか

前半の最初からワセダらしくタテに速い攻撃というのを全員で意識してできたのでいい攻撃ができていたと思います。後半の頭に相手が前向きな状態で押し込まれるシーンが増えてしまったんですけど、チームの中で前に行こうという意識が出せて攻撃につなげることができたのできょうの内容はワセダらしく戦えたと思います。

――後半に入って押し込まれることが多くなってしまった具体的な要因は何だと思いますか

まずコミュニケーションがうまく取れていなかったということと、相手がロングボールを使用してきたことに自分たちが対応できなかったということが要因だと思います。

――前半と後半で相手のプレーの印象は変わりましたか

前半は相手が後ろにつなごうとしていたので前からプレスをかけていってとても取りやすかったんですけど、後半の頭は蹴ってきたので戦い方が変わったという印象はありました。でもそこから立て直して自分たちのペースに持ち込めたので、きょうは前後半通していい戦いができたと思います。

――無失点に抑えましたが守備全体の評価はいかがですか

ボール保持者に対してのファーストプレッシャーをワセダは意識してやっているので、そこを徹底してできたというのが無失点につながったと思いますし、一人一人の勝ちたいという気持ちが強かったので、ファーストプレッシャーの質が良かったと思います。

――後半は追加点を奪うことができませんでしたが、攻撃面についてはどのように思われますか

チャンスが多かった中で2点しか取れないというのは課題だと思っていますし、そういったところを決め切る力がもっと付いてこないと苦しくなって試合で勝てないと思うので、そこをトレーニングで高めていかなければいけないと感じています。

――個人的なプレーを振り返っていかがですか

ボールを取られないということを強みとしていて、きょうのプレーでは取られるシーンは少なかったんですけど、もっと前に関わらないといけないと思います。後半半ばには足が止まっている時間帯が多くて、そこはワセダとして求められる部分ですし、そういった課題を克服していかなければ次のステージでは戦えないので、そういう自分の弱みと向き合ってトレーニングしていくしかないと感じています。

――攻撃の起点になったり、自らドリブルで上がったりするシーンもありましたがその点についてはいかがですか

それが自分の強みだと思っているので、それをワセダの中で取り入れることで違うワセダをつくり出すことができると思っているので、そこは自信を持ってやれたと思っています。

――次の試合へ向けての意気込みをお願いします

優勝を逃してしまったことには変わりないですし、ここから全勝しなければその責任を果たせないと思っているので、もう一度チーム一丸となってしっかり準備していけるようにしたいです。

MF安田壱成(スポ1=ベガルタ仙台ユース)

――試合を振り返っていかがですか

前半は前からプレッシャーをかけて点を取れたのはとてもいいことだと思うんですけど、後半は得点を取れなかったので後半も前半と同じように前からプレスをかけて点を取ることがベストだったと思います。

――チャンスが多い中で決め切れなかったということについてはどのように思われますか

決め切れなかったのは個人の問題だと思うので、一人一人が練習していくしかないと思います。あと僕は関わりを増やさないといけないと思っていて。どうしても前で孤立してしまうことがあるので、後ろの選手が厚みを加えたりして攻撃人数を増やしていかないと得点は取れないと思いました。

――無失点に抑えた守備全体の評価をお願いします

前からプレッシャーをかけてボールを取るということは全体で共有していたので、それをできたのはいいと思います。でも何度かバイタルエリアを空けてしまって相手にチャンスをつくられてしまったので、そこを90分間通して、自分たちがアラートになって防いでいかないと1つのミスで失点してしまうと思います。

――個人的なプレーについてはどのように評価されていますか

個人的には点を取れたことは良かったんですけど、プレーの質を高められるところがまだまだあるので、そこは練習で改善していきたいです。

――得点シーンを振り返っていかがですか

自分が前からプレッシャーをかけた結果、相手GKのミスを誘ってそのまま決めたという感じです。あれはもうGKのミスですね。

――1年生コンビのボランチの連携はいかがでしたか

駿介(MF須藤駿介、スポ1=静岡学園)とは結構前からボランチを組んでいてやりやすいのと、あとお互いの特徴をわかっていて、例えば駿介が前にドリブルしていったら自分は後ろのカバーをやろうとか。お互いにそういう面で連携を取れていたので良かったと思います。

――次の試合へ向けての意気込みをお願いします

次の試合に出るかどうかわからないんですけど、出たらいつもと変わらないプレーをして、チームで求められていることをただやるだけなので、そこに向けて準備していきたいです。

FW柳沢拓弥(社1=清水エスパルスユース)

――きょうの試合を振り返って

あした関東大学リーグ戦でAチームも中大と対戦するということで、自分たちが勝つことであしたに影響が出ると思っていました。本当に大事な試合だったので勝てて良かったです。

――前半のディフェンスでプレスがうまくいっていましたが

ワセダとして前からプレスに行くことは練習から常にやってきていたことだったので、中大のようにパスを回してくるチームの時は上手く連動してはめることができたので良かったです。

――自身はシュートに絡むことが多かったと思いますが、なかなか得点に繋がらないことについて

前節のIリーグ(インディペンデンスリーグ2014)のとき(○6-1筑波大)からシュートを何本も打っていながら、点が決まっていません。周りの選手が決めてくれたから良かったものの、ここは自分が決めなければ上のチームに行ったときに勝てないと思うのでシュートが決まるようにやっていきたいです。

――次節国士舘大戦に向けての意気込み

Iリーグ優勝というところを掲げていたのですが、それができなくなってしまったということでその責任を果たすためにも全試合勝たなければならないと思います。まずは次節勝てるように頑張りたいと思います。