漕艇部

2014.10.05

第55回全日本新人選手権 10月3~5日 埼玉・戸田ボートコース

男子部エイト、準決勝へと駒を進める

 予選で敗者復活戦へと回ったクルーたちが何としてでも準決勝へと駒を進めるために挑んだきょうのレース。向かい風に阻まれどうしてもタイムが落ち込んでしまう中で、いかに艇を押し進められるかが準決勝への切符を手にするカギとなった。

レース後、悔しい表情を見せた三上

 先陣を切った男子シングルスカルには杉田陸弥(人2=栃木)が出場。スタートから先行を許す苦しいレース展開となり、徐々に引き離されてしまう。今回の大きな敗因であるスタートのミスを今後の課題と捉えて、全日本新人での戦いの幕を閉じた。続く女子シングルスカルには三上千沙(スポ1=青森)が出艇。序盤は積極的なレースを披露するものの、中盤以降で交わされ、先頭に離されてしまう。しかし苦しい表情を見せながらも自身の力を懸命に振り絞り完漕を果たした。男子ダブルスカルには、丹下翼(スポ2=愛知・旭ヶ丘)と高山順(スポ1=秋田)が登場。スタートから出遅れるという悪い流れを断ち切ることができず、徐々に他艇との差が大きく広がってしまう。「後ろまわりを意識して艇を伸ばす」(丹下)というレースプラン通りにはゆかずに無念の結果に終わった。

 最後に登場したのはワセダの花形種目・男子エイト。前半で頭をとるというレースプランの下、序盤から一橋大とつばぜり合いを繰り広げた。ラストスパートではリズム良く艇を前進させ、向かい風の吹く悪条件にもめげず一橋大を交わし、歓喜のフィニッシュ。見事予選敗退の雪辱を果たし、巻き返しのチャンスをつかんだ。「決勝につなげられる準決勝になったら」(竹内友哉、スポ2=愛媛・今治西)と目指すは決勝への大舞台のみだ。

見事準決勝への切符をつかみ取った男子エイト

 「絶対勝ちます!」(木金孝仁、社2=東京・早実)と、苦杯を喫する結果となった部員の思いも乗せ、若きクルーたちはあすの準決勝に向けて熱い闘志を燃やす。新人戦、という名にふさわしくあすの準決勝、決勝の舞台でエンジのブレードはよりアグレッシブにせめぎ合うだろう。

(記事 寺脇知佳、写真 八木瑛莉佳)

結果

▽男子部(敗者復活戦)

【シングルスカル】

杉田陸弥(人2=栃木)8分39秒62【3位、敗退】

【ダブルスカル】

S:丹下翼(スポ2=愛知・旭ヶ丘)B:高山順(スポ1=秋田)8分09秒54【4位、敗退】

【エイト】

C:藤川和暉(法2=東京・早稲田)S:竹内友哉(スポ2=愛媛・今治西)7:石橋広陸(スポ1=愛知・豊田北)6:石田良知(スポ1=滋賀・彦根東)5:是澤祐輔(スポ2=愛媛・宇和島東)4:木金孝仁(社2=東京・早実)3:内田達大(スポ1=山梨・吉田)2:寺田圭希(人2=滋賀・膳所)B:石坂友貴(政経2=東京・早実)6分26秒69【1位、準決勝へ】

▽女子部(敗者復活戦)

【シングルスカル】

三上千沙(スポ1=青森)9分44秒70【2位、敗退】

コメント

S:竹内友哉(スポ2=愛媛・今治西)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

きょうはレースの前にスタートでしっかり出て、そして第1クオーター、第2クオーターでしっかり自分たちのペースに乗ってリードするということを言っていたので、それができたことは良かったかなと思います。ただ、後半のタイム落ちがやっぱり激しくて。スタートが1分29秒で入ってるんですけど、第3クオーターで1分41秒で10秒以上落ちてるんで、そこをなんとかしないとメイジとかには勝てないかなと思うので、そこが課題ですね。

――クルーキャップから見てクルーの皆さんの状態は

新人戦なんですけど、ちょっと新人らしさが足りないというか。社会人が後ろで格好良く漕いでるのかなみたいな(笑)。そういう感じなので、もっと元気に、少々雑になっても、もっとアグレッシブに来てほしいですね(笑)。

――きのうクルーの皆さんとは何を話されましたか

きのうはスタートスパートからコンスタントに落ち着くところで自分たちががたがたとペースダウンしてしまったので、そこをやはり我慢してスピードを落とさないように第1、第2クオーターを漕ぐということを話していました。

――きのう中盤リズムに乗れなかったようですが、きょうはいかがでしたか

中盤というよりも、中盤の入りにコンスタントに落とすところがあるんですけど、そこはきょうはうまくいったかなと思いますね。

――新体制になってからどのような心境ですか

まだあまり実感がないんですけど。ちょっと前まで自分たちが一番下の学年だったんですけど、もう4年生が抜けたら自分たちが上から2番目になってるので、時期がたつのは早いなと感じますね。

――あすに向けてどのように修正していかれますか

とにかく第3クオーターのタイム落ちをなくすっていうことが、いま最大の課題かなと思ってます。

――4連覇への期待がかかっていましたが

最初は4連覇も意識していたんですけど、予選で漕いでみて10秒開けられたので、もう4連覇うんぬんというふうに上に立ってる余裕もないので、もうあまり意識せずにがむしゃらにいきたいですね。

――あすに向けて意気込みをお願いします

まず準決勝でひーひー言ってたら決勝では戦えないので。熱い気持ちも持ってるんですけど、頭のどこかでは自分を失わないというかクールな部分も持って、準決勝はさっと上がりたいです。決勝につなげられる準決勝になったら良いですね。

C:藤川和暉(法2=東京・早稲田)

――きょうのレースを振り返って

レース自体は良いレースができたかなと思っていて、きのうは全員のまとまりがなくて負けてしまったという部分があったんですけれども、そうではなくて全員で立ち向かえたという面ですごく良いレースでした。

――6分26秒69というタイムに対しての率直な感想は

まだまだいけるかなという感じはあって、逆風だったというのを考えてもあと6秒とか、順風であれば5分台は出せたはずなのでもっともっと上を目指せるかなと思いました。

――きょうのレースプランは

前半の1000メートルでとにかく頭をとるという話をしていて、頭をとったあとはもうじりじりと漕いでいくというプランでした。

――どのような練習や声かけをしましたか

きのうは冷静に状況を伝えたりとかあまり危機感を煽ったりしないような声かけをして負けてしまったので、きょうは熱く煽りにいこうと思っていたんですが、熱くなり過ぎてタイムの面ではうまくいかなかった感じがありました。

――きょうのクルーの調子は

だいぶ良かったかなと思います。逆風にも冷静に対処できて良い状態だったなと思いました。

――新体制になっていかがですか

4年生の先輩方が引退されて寂しいですが3年生があれこれと動いてくださり、体制が変わってももたもたしているということはなく、良い移り変わりができたと思います。

――あすの準決勝に向けて意気込みをお願いします

あすの準決勝は予選で負けてしまった組とも当たっておらず、比較的良い組み合わせと当たれたと思うのでしっかりと決勝に行けるような順位を出したいです。

——4連覇が懸かっていますがプレッシャーはありますか

正直あります。でもあまりプレッシャーを感じていても変わらないと思うのでむしろ4連覇へのチャレンジと考え、予選で負けたメイジやケイオーに立ち向かっていこうという意識は持っています。

4:木金孝仁(社2=東京・早実)

――レースを振り返って

きのうの試合はスタートは良かったのですがスタートスパートが終わってから相手に出られてしまったので、きょうはその反省をしてスタートで出てから思いっきり足蹴り10本を入れてスタートで勝負をつけてやろうという意気込みでいたので、それができて良かったです。ただ、序盤で詰められてしまったのが反省点です。

――一橋大と競りましたが勝ち切れた要因は

きのうはコックスのコールに全員でしっかり反応できなくて8枚のブレードでまとまっていくことができなかったのですが、きょうは絶対に足蹴り10本のコールで全員でギアを切り替えようということを決めていました。そのおかげでラストスパートで8人全員でいくことができて最後押し切れて勝てたと思います。

――一橋大を意識されていましたか

タイムを見ても一橋大を抑えれば予選を抜けられると思っていないので、一橋大しか考えていなかったですね。

――舵手なしフォアからエイトに変わりましたが苦労したことはありますか

エイトの方が水中が重くて、漕いだ後の疲労感がすごかったです。なしフォアの時はストロークで漕いでいたのですが、いまはエイトの4番に乗っていて、ストロークに自分が合わせるという状況なので、合わせるために自分の漕ぎ方を変えるということが一番大変でした。

――新体制の雰囲気はいかがですか

長田主将(敦、スポ3=石川・小松明峰)が圧倒的な実力を持っていて、みんなしっかり付いていこうというとしているので良い雰囲気だと思います。

――見つかった課題は

第3クオーターでばらけて詰められてしまったので、第1、第2クオーターはきょうを維持して第3クオーターでもっとまとまりを意識していく必要があると思います。

――あすに向けて意気込みをお願いします

絶対勝ちます!

S:丹下翼(スポ2=愛知・旭ヶ丘)

――きょうのレースを振り返って

組み始めて2週間という新しいクルーなのですが、その中で一日一日成長できて、きょうのレースもきのうのレースよりもずっと成長したものだったと思います。

――きのうのレース後にどのようなことを話し合われましたか

僕は8年間ボートをやってきたのですが相方は大学から始めたのでボート歴が7ヶ月で緊張感があったのですが、いつもの練習通りにやるよう話しました。

――レースプランはどのようなものでしたか

スタートでとにかく出て行って、500メートルから1500メートルの間をひたすら粘るという感じで、後ろまわりをしっかり意識して艇を伸ばすことを目標にしていました。

――レース終盤では疲れが見えていましたが

まだまだ成長していかなければと思いました。僕自身もこの半年間休部していた中での結果だったので、今後は後輩に教えられることを教えていっていければと思います。

――きょう見つかった課題などはありますか

もしかしたらワセダ全体に言えることかもしれないのですがまだまだ体力不足な部分があると思うので、シーズンオフに入ったら体をつくっていきたいと思います。

――4年生が引退されて新体制が発足しましたが、雰囲気などはいかがですか

『One WASEDA』というスローガンの中でマネジャーやトレーナー、コーチや選手みんなで日本一を目指してやっています。改めて思ったことは、選手は選手でやっていたのかもしれないですが、『One WASEDA』というスローガンができてどんな人でも日本一に向かっていけるような雰囲気ができています。

――今シーズンの総括をお願いします

今シーズンは体のしびれなどで半年間休部していた中で僕自身さまざまな選択肢がありましたが、漕艇部がみんなで日本一に向かっていること、みんなが温かい家族のような存在であること、そういった中で僕も今後どのようなかたちになるのかわからないのですが、日本一に向けてこの部で頑張っていこうと考えています。

杉田陸弥(人2=栃木)

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

予選を見ても上位二人の選手は良いタイムを出していたので、スタートから攻めていくレースプランを考えていましたが、スタートでいままでにないようなミスをしてしまい、そこで完璧に置いていかれて、そのままずるずるといってしまったのが振り返ってみての感想ですね。

――やはりレースプラン通りにいかなかったということでしょうか

パニックまでにはならなかったのですが、やはりスタートで1艇身以上、仙台大や清風高校の人に置いていかれてしまって、もともと実力の差があるのに1艇身をひっくり返すのはなかなか大変でした。コンスタントの実力の面で及ばない部分もあったのですが、やはりスタートが一番の大きな敗因だと思っています。

――敗者復活戦で3位という結果について率直なお気持ちは

けががあり、追い込みが足らず、また体力的に足らないというのももちろんありました。でもミスをするということがまず問題外ですし、技術的な面でもまだまだで、自分の足らないところを痛感させられた順位結果でした。

――インカレぶりの大会出場でしたね

インカレの最後の追い込み期にあばらを疲労骨折してしまって、インカレは痛み止めを飲んで出たのですが、大事をとるということで全日本は出ませんでした。その時には陸上で練習していたのですが、水上での練習がやっぱり他の選手よりも圧倒的に足りていなかったのでそれが響いてきたのだと思いました。練習が少なかったというのが響いて、練習途中で上げていくことも数回あったのでそこが敗因だと思っています。

――新人戦に向けては具体的にどのように取り組んできたのでしょうか

新人戦は良い意味で一人だったので、他のクルーへのけがの影響を考えなくて良かったです。そういう意味でも自分の漕ぎらしくできたし、フィニッシュで伸ばすことが好きなのですがそれもできたのが良かったです。

――新人戦で見つかった課題を今後どのように練習で生かしていきたいと考えていますか

今回のスタートのばたつきは、一つの経験としてポジティブに捉えてます。スタートの直前まで艇の方向を正してしまったのも敗因の一つだと思うので、それも一つの経験としておいて今後は気を付けていきたいです。これからの冬に関しては、足りないフィジカル面を技術面も並行していきながら徹底的に鍛え直していきたいです。この部で掲げている冬の目標がフィジカル強化なので、練習の一回一回を全力でやっていきます。

――今後の大会での目標は

今後どの種目に選ばれたとしても、順位がつくことはもちろん、優勝を目指して頑張っていきたいです。

三上千沙(スポ1=青森)

——きょうのレースを振り返って

きょうのレースは、3レーンの人が自分よりタイムが早かったのでずっとマークしてたのですが、スタートで1艇身出すっていうのを意識していたのですが、スタートでミスをしてしまって全然出られなくて最初で焦ってしまってそのまま最後までいってしまったという感じです。

——レースプランはどのようなものでしたか

スタートで出て、第1クオーターで水を空けてしまう。後半のタイム落ちを避けるために苦しいと思った時に足蹴りを入れようと考えていました。

——きのうのレースから修正した点はありますか

きのうのレースはスタートは良かったのですが、とにかくタイム落ちがひどかったので、中盤でしっかりと良いリズムで漕ごうとは思っていました。

——中盤以降離されてしまった要因はどこだとお考えですか

3ヶ月間リハビリをしてて、ずっとボートを漕いでいなかったので体力が落ちてしまったのかなというのが一番の原因かなって思います。

——きょうのレースで見つかった課題はありますか

きょうのレースを通して、スタートの500メートルまでは勝負できるということが分かったのですが、後半その良い流れを続けて漕ぎ続けられないというのが課題かなと思います。

——オフシーズンに強化したい点は

全体的にフィジカルの強化、走ったりして体力を増やすというのと、ケガの方で脚のトレーニングをしてなかったので、下半身のトレーニングをしていきたいなと思います。

——次のシーズンにむけて一言お願いします

次のシーズンは、今シーズン目立った大会に出られてないので次はインカレにも全日本にもきちんと出場して、結果を残せるように頑張りたいです。