ハンドボール部

2014.09.29

関東学生秋季リーグ 9月28日 東京・国士舘大多摩体育館

リーグ戦最終日、同点で締めくくる

 約1ヶ月に及んだ関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)もついに最終日を迎えた。対戦相手は関東学生春季リーグ(春季リーグ)で悔しい敗戦を喫した筑波大。この最終戦を待たずして早大のリーグ戦優勝は決まっていたが、リベンジを果たすためにもこの試合は負けられなかった。選手たちも気合十分で臨み、前半から相手を圧倒。15-9で前半を折り返す。しかし後半はなかなか流れを引き寄せられず、反撃の糸口をつかめない。終盤には逆転を許すもなんとか追いつき、同点で試合終了。秋季リーグの最後を勝利で飾ることはできなかった。

 立ち上がりから良いムードで試合を運ぶ早大。点差を離せる場面でのシュートミスはあるものの、要所でディフェンスが抜群の粘りを見せ簡単に失点を許さない。森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)はこの日も守りでチームに大きく貢献。強靭な体格を生かし、不利相手との1対1をしっかり防ぎきり、その一歩も引かない強気なプレーがチームに流れを引き寄せた。ここから一気に5連続得点と点差を大きく離すことに成功する。前半の終わり方を大切にしている早大。最後の最後に逆速攻を食らうがGK中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際大付)がファインセーブでこれを止め、良い雰囲気で前半を終える。

攻撃的な姿勢を崩さずチームをけん引した森田

 後半もリラックスした表情でコートに入ったが、予想外に苦戦を強いられた。出だしの部分で差を詰められると、早大はたまらずタイムアウトを要求。ここから立て直しを図り、試合を優位に進めていたが後半12分に筑波大の選手にレッドカードが出されると、これで早大がリズムを崩し攻守で精彩を欠き始める。ベンチの選手たちも必死に声を出し盛り上げるが、コートプレイヤーがこれに応えられない。徐々に点差を縮められ、試合時間残り5分で同点にまで追いつかれてしまう。そしてそこから1分後には逆転を許し、会場のボルテージは最高潮。流れは完全に筑波大だったが、ここで川島悠太郎(スポ2=福井商)が魅せる。1点を追いかける展開で迎えたラスト1分、こぼれ球を桐生正崇(人3=群馬・富岡)が拾うと川島がこれに素早く反応。全速力で走りながらパスを受けとり、その勢いで放ったシュートは相手キーパーの頭上を打ち抜いた。この得点で同点まで持ち込んだ早大。惜しくも白星とはならなかったが、試合後、大城章コーチ(平18人卒=沖縄・那覇西)は「逆転され再び追いつけたという点は評価できる」と力強く語った。

厳しいディフェンスを振り切りゴールを狙う川島

 これで春季リーグ・秋季リーグの二冠を達成。それでも玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)は「一番難しいのはやはりインカレ」と冷静に先を見つめている。全国の強豪が一堂に会する全日本学生選手権(インカレ)はもう目と鼻の先。頂への途は見えた。あとはそれを登るだけだ。決戦まで残り2ヶ月、エンジの戦士たちは真のつわものになるべく頂点目指して駆け上がる――。

(記事 佐藤凌輔、写真 松田萌花、松下優)

連覇を果たし喜ぶ選手たち


関東学生秋季リーグ
早大 27 15−9
12−18
27 筑波大
スタメン
GK 中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際大付)
CP 玉城慶也(スポ4=沖縄・興南)
CP 内海祐輔(スポ4=香川中央)
CP 森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)
CP 東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)
CP 桐生正崇(人3=群馬・富岡)
CP 川島悠太郎(スポ2=福井商)
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コメント

大城章コーチ(平18人卒=沖縄・那覇西)

――インカレに向けての流れも考えて、きょうは勝ちたかった試合だと思いますがいかがですか

ここ数試合の中では一番出だしとしては良かったのかなと思います。でも崩れるタイミングとしては、ディフェンスが守れなくなってきてからの攻撃での無理打ち、遠くからのロングシュートに依存してしまいそこでリズムをつかめませんでしたね。そういった悪い面が出た後半の試合だったかなと。やはりインカレを考えると、ここで勝って自信をつけて臨むのが良かったんですが、逆転され再び追いつけたという点は評価できるところなのかなと思います。

――後半流れをつかめなかったのは、やはり守れなかったからでしょうか

前半は相手のセンタープレイヤーを高い位置まで押し出すことができたのですが、後半はなかなかそれがうまくいきませんでしたね。

――前の日体大戦ときょうの筑波大戦から4年生の最上級生らしいプレー、チームを引っ張るプレーが多く見られたと思いますが、その点については

きのうもきょうも、4年生がプレーでもハーフタイム、タイムアウトの場面でもポジティブな声掛けっていうのを意識的にしてくれていたと思うので、そこに関しては徐々に良くなっているのかなと。ただし、リズムに乗れないときに下級生に対してどういった声を掛けていたのか、下級生はそれに対してどういった反応をしていたのか。そういったことを考えると、まだ「チームとしての強さ」というのができあがっていないのかなと感じますね。

――一度ベンチに戻った森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)選手を再び起用した理由は

やはり2番手、3番手の選手がいないっていうことですよね。チームの底上げをしないと、インカレを戦っていけないなということは明確です。

――インカレまでに詰めていきたい点は

ディフェンスとチームの底上げですね。レギュラーの選手を5分でも10分でも休ませる選手が何人出てくるのか。その人数を増やすことと、出ているメンバーが要所で精神的軸になれるような選手に成長できるかどうかっていうところですね。僕はやはりそこには「人間性」だと思っていて、ハンドボールだけできればいいのではなくて、私生活だったり学校生活だったりもろもろが全てハンドボールにつながっていると思っています。そういったところも選手たちには考えてほしいなと。そこらへんも含めてチーム力を高めていきたいですね。

玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)

――惜しくも引き分けになってしまいました。いまの感想をお願いします

前半のディフェンスがとても良くて、せっかく6点差で折り返せたのに後半守り勝てなかったのがこういう結果になってしまったんだと思います。良い流れだったのに勝てないっていうのはインカレでも出てしまうので、そこはこれから詰めていきたいと思います。

――ペースを握られた後半について

ディフェンスというよりはオフェンスですね。特にシュートミス。そういったミスから自分たちがディフェンスできなかったっていう印象です。決めるべきところを決めれれば、大丈夫だったかなと思います。

――インカレまであと2ヶ月ですが、なにかチームで修正すべきところは

春は試合の出だしが悪いというイメージで、秋も最初2、3試合はそんな感じだったんですが、秋の途中からは前半の入りでのオフェンス、ディフェンスはともに機能していたと思います。それでも、後半の気の緩みとかがチーム的に良くないですね。後半スタートは0-0の気持ちでいくと話し合ってはいるのですが、体現できていないのでもっと徹底しなくてはいけないと思います。インカレは一発勝負、負けたら終わりなのでそういった細かい部分だけしっかりと修正していきたいですね。

――最後にインカレに向けて

春から三冠と言っていますが、一番難しいのはやはりインカレだと思います。リーグ戦とは違い5連戦なので、一試合一試合研究してさらに自分たちのプレーをして、インカレ連覇をしたいと思います。

内海祐輔副将(スポ4=香川中央)

――きょうの試合を振り返って率直な感想を

前半は良かったんですけど、勝ちきれなくて、悔しい試合でした。

――きょうの対戦相手は春季リーグで敗戦した筑波大でしたが、対策は

優勝が決まっているとかいうことは意識せずに、春負けている相手に二度負ける訳にはいかないという気持ちで臨みました。

――きょうのチームの雰囲気はいかがでしたか

優勝が決まっても油断しているということはなく、ただちょっとかみ合わなかったという印象です。

――前半は失点を抑えきれた印象ですが、後半に追い付かれた要因とは

ディフェンスでぼろがでて、オフェンスでは簡単なミスから逆速攻という良くないパターンに入ったのが要因だと思います。

――きょうのワセダのディフェンスの印象は

前半はすごく良かったと思うんですけど、後半は足が止められて相手にやられる場面が多かったです。

――今季を振り返って

負けた明大戦はムードが悪くて負けたので、その敗因に気付くことができたうえで残りの2戦を勝てたということが良かったと思っています。

――インカレに向けて、きょう見つけた課題とは

これからじっくりとミーティングをして、インカレに臨みたいと思います。

森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)

――最終戦への意気込みは

きのうで優勝は決まっていたのですが、春に負けている相手だったのでまた負けることはできないと思って、全力で勝ちにいきました。ですが結果は引き分けという形になってしまいました。やれることはやったのですが、後半に少しリズムを崩してしまいそこでやられてしまったと思ったので、インカレへ向けてそういったところは修正していきたいと思います。

――前半ディフェンスを振り返っていかがですか

足も動いていて、みんな集中して試合に臨んでいたと思うのでそれが続けばいいと思います。

――後半流れをつかめなかった原因は

立ち上がりが悪い試合が何試合も続いていたので、それが出てしまったかなという感じです。連続失点の後、チームの雰囲気が悪いときに4年生がもう少し引っ張れたらいいかなと思います。

――インカレへ向けてはいかがですか

インカレはチーム力が試されると思います。連戦ですが、4年生がしっかり頑張ればいい感じで勝てると思います。

桐生正崇(人3=群馬・富岡)

――春季リーグでは敗れてしまった筑波大との一戦でした。きょうの試合を振り返って

前半の途中で点差を離して良い流れにできたのはよかったのですが、後半でまた失速してしまったのが課題かなと思います。

――きょうの試合に向けて話し合われたことは

ワセダはディフェンスができないとリズムに乗ることができないので、バックチェックをしっかりしようということを話し合って試合に臨みました。

――後半は前半とは流れが一転、徐々に追い詰められる展開となりました。要因は何か感じていますか

一度連続失点とかをしてしまうと戻せないのがことしのチームなので、そこでの声掛けやどういったゲーム展開をそこからつくっていくかなどが課題かなと思います。

――引き分けという結果に関しては

勝ちきれなかったのでいいゲームではありませんでした。課題を挙げるとすると、セットオフェンスの精度をもっと上げることやシュートミスを減らすこと。ディフェンスはきょうはよかったと思いますが、バックチェックをより早くすることだと思います。

――春季リーグに続き優勝を果たしましたが、どんな要素がこの結果を生み出せたのでしょうか

他のチームよりもしっかりと練習でやったことを全部ではありませんが、体現できているからだと思います。

――春季リーグを終えてからチームの底上げを課題としていましたが、秋季リーグを振り返っていかがですか

きょうは福岡佑哉(スポ3=北海道・札幌月寒)が出たりしていて、そういった面ではできてきているかなとは思います。

――インカレではこのリーグ戦で敗れた相手との再戦もあるかと思います。そういった相手に対してどう戦っていきたいですか

インカレは一度負けてしまうと終わりなので、しっかり後悔することのないように、ワセダらしさを出してやっていきたいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

きょねんは優勝しましたが、一度原点にしっかりと戻って、チャレンジャーという気持ちでワセダの試合ができるように頑張りたいです。