剣道部

2014.09.23

第40回関東女子学生優勝大会 9月20日 東京武道館

つなぐ剣道で手にした全日本出場

 悲願の全日本女子学生優勝大会(全日本)へ――。昨季、まさかの全日本出場を逃した早大。目標である日本一に向け、全日本出場権を懸けた第40回関東女子学生剣道大会に臨んだ。ベスト16までが全国の舞台に駒を進めることのできる今大会。早大は1回戦、2回戦ともに快勝。続く3回戦では、緊迫した雰囲気のなかで接戦を制し、前年度の雪辱を果たした。その後も早大はベスト8まで勝ち進んだが、国士舘大に一歩及ばず、準々決勝で敗退。3年ぶりの全日本出場権を得たものの、悔しさの残る結果となった。

 早大は初戦、2回戦と順当に勝ち上がり、全日本出場を懸けて東京学芸大に挑んだ。先鋒に川上ゆき(スポ2=熊本・菊池女)を据え、勝って流れを引き寄せたいものの、上段相手に苦戦してしまう。続く次鋒・川﨑茜(文1=京都・日吉ケ丘)、中堅・阪本皇子(スポ2=長崎・島原)も果敢に攻め込むが、思うように試合をさせてはくれない。これまでの試合すべて引き分け。誰もが昨年度の悪い展開を想像するが、ことしの早大は強かった。緊迫した雰囲気のなかで副将・畝尾奈波(スポ3=京都・日吉ケ丘)が相手の一瞬の隙をツキで奪うと、続いてコテを決め2本勝ち。大将・菊池優香主将(社4=京都・日吉ケ丘)も「強気で、前に出る剣道を心掛けていました」と振り返るように、守り臆することなく攻め、リードを守り見事全日本出場を決めた。

攻めの剣道で全日本への道を切り開いた畝尾

 ベスト8を懸け、早大は4回戦に平成国際大と戦った。次鋒の川上が競り負け、惜しくも相手にドウを許してしまう。しかし、続く阪本が相手の隙にすかさずメンに飛び込み、試合を振り出しに戻した。その後も畝尾がメンを取られるなど両校、一歩も譲らない攻防戦を繰り広げるなか、最後に決めたのは主将の菊池。負けられないという緊張感のなかで、冷静かつ慎重に攻め込み、鮮やかなメンで2本勝ちをおさめ、ベスト8入りを果たす。

 このまま、勢いに乗れるか――。昨年度3位の国士舘大と一戦を交えることとなった早大。中堅・阪本がメンを取られ、流れが相手に向きかけたかのように思えたが、畝尾がコテとメンを決め2本勝ち。本数でリードし、このまま逃げ切るかのように思えた。しかし、菊池の隙を突いた相手のコテが決まり、そのまま試合終了へ。強豪相手に善戦したものの、パワー不足、精神などの面において課題の残る悔しい試合となった。

4回戦、主将の意地を見せつけた菊池

 「全日本ではしっかり優勝目指して頑張りたい」(畝尾)「全日本では絶対優勝します」(川﨑)と両者が語るように、早大剣道部の目標は日本一になること。きょうの課題を全日本に向けてどこまで克服していけるのか。早大は全日本の前に早慶戦という伝統の一戦を控えている。全国というハイレベルな試合にむけて早慶戦をどう戦うのか。早大剣道部のさらなる飛躍を期待したい。

(記事 八木美織、写真 佐藤諒、進藤翔太)

結果

勝数(本数)

1回戦  ○早大4―0文教大

杉村  メ―

川﨑  不戦勝

畝尾   ―

阪本 メメ―

菊池 コメ―

2回戦  ○早大5―0千葉工大

河村 ドメ―

杉村  不戦勝

川﨑 メド―

阪本  不戦勝

川上  メ―

3回戦  ○早大1―0東京学芸大

川上   ―

川﨑   ―

阪本   ―

畝尾 ツコ―

菊池   ―

4回戦  ○早大2(3)―(2)2平成国際大

川﨑   ―

川上   ―ド

阪本  メ―

畝尾   ―メ

菊池 メメ―

準々決勝  ●早大1―2国士舘大

川﨑   ―

川上   ―

阪本   ―メ

畝尾 コメ―

菊池   ―コ

早大 ベスト8

コメント

菊池優香主将(社4=京都・日吉ケ丘)

――今大会をどのような気持ちで臨みましたか

2年間団体で全日本女子学生優勝大会(全日本)に出場することができず、悔しい思いをしました。なので、最後は悔いを残さず、絶対に全日本に行くという気持ちで頑張りました。

――久々の全日本出場について率直な感想は

結果については満足していないです。リードで回ってきたところを、勝ちきれずにベスト8に終わってしまったことはとても悔しく思っています。

――個人戦では気持ちで負けたとおっしゃっていましたが、きょうはいかがでしたか

気持ちをつくって試合に臨めました。ただ、どの試合でもできたというわけではないので、まだまだ精神面につては課題でもありますね。

――守っても勝てる場面で、攻める姿勢をとったのはなぜですか

守る気持ちがあるとどうしても隙ができてしまうと思ったので、強気で、前に出る剣道を心がけていました。

――オーダー変更が多々見受けられましたが、何か意図は

全日本出場という目標を全員が持っていたので、そこで力を発揮できるオーダーを考えていました。

――夏の間に強化してきたことは

相手が受けたところに、1本が出るような技の練習と、精神面の強化です。

――今後の目標は

早慶戦優勝と全日本優勝です。

畝尾奈波(スポ3=京都・日吉ケ丘)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしたか

1回戦で全然いい試合ができなくてチームに迷惑を掛けてしまったのですが、気持ちの面で良くなかったと思ったので、3回戦から気持ちを切り替えて、大将に楽な試合をさせてあげようと思ってやりました。

――お話にもあったように1回戦では攻めあぐねる場面が多く見られた印象ですが要因は

そこについては気持ちの面が大きかったですね。あと、最初のほうで体が動かなかったというのもあるのでその二つをコントロールして試合に臨めるようにしていきたいです。

――3回戦、準々決勝と大事な場面での2本勝ちが目立ちましたが

3回戦では前の選手が引き分けで試合をつなげてくれたので、自分の役割をしっかり果たそうという気持ちで落ち着いて一つ一つやっていこうと思っていました。1本目取ったときも2本目取れたら取ろうと思って、攻めて攻めて試合ができたと思います。

――その試合では緊張やプレッシャーなどはありましたか

すごく緊張はしたのですが、1回戦のような結果になったらダメだと思っていたので、その緊張をいい緊張に変えられたかなと思います。

――全日本女子学生選手権のときに、「攻める剣道」ということを課題にあげていましたが、その点についてきょうの出来はいかがでしたか

勝った試合では自分から攻めて、狙って打てたところが勝ちにつながったとは思うので、個人戦のときよりは成長できたと思うのですが、まだまだ甘い部分があると思うので早慶戦と全日本に向けてそこをしっかり直してその二つを迎えたいと思います。

――きょうのベスト8、全日本学生優勝大会(全日本)出場という結果に対する率直ないまのお気持ちは

2年間全日本に出れていなくて悔しい思いをしてきたので今年こそは、という気持ちがありました。でもその全日本出場ということだけじゃなくて、全日本で上位入賞できるようにみんなで一致団結して頑張っていきたいと思います。

――きょうの試合で出た課題などはありますか

自分の中でも好不調の波があると思うので、そこをなくして、見ている人が安心して見られるような試合をしていきたいです。そのために全部の試合で自分の全力を出せるように準備していきたいと思います。

――全日本に向けての意気込みを最後にお願いします

関東ではベスト8で終わってしまったので、全日本ではしっかり優勝目指して頑張りたいと思います。

川上ゆき(スポ2=熊本・菊池女)

――きょうの試合を振り返って

自分の試合ができなくて、チームの足を引っ張ってばかりだったので、結果としては悔しいです。

――3年ぶりとなる全日本学生優勝大会(全日本)出場が決まりました

全日本に出るということはもちろん目標だったんですけど、優勝を目指していたのでそれに関しては悔しいです。

――3回戦の相手は上段構えの選手でしたが試合中意識したことはありますか

もともと苦手ではなかったんですけど、あんな感じになってしまって本当に悔しいですね。

――具体的にきょうの試合で自分の試合ができなかったというのはどのような部分だったのでしょうか

平成国際大戦は行かなくて良いところで行ってしまって打たれたという形だったので、そこを我慢できていればもっと簡単にというか、後ろに迷惑をかけずに勝てたのかなと思います。

――個人戦を終え、団体戦が始まりました。個人戦と団体戦で気持ちの面での変化はありますか

みんなのために戦っているという思いがあるので、個人戦より団体戦の方が勝ったらうれしいですし、本気でみんなで日本一になりたいと思っているので、また一から全日本に向けて頑張っていこうと思っています。

――次の試合は早慶戦ですが、早慶戦への意気込みをお願いします

ことしは11連覇が懸かっているのでとても大事な一戦になると思います。ワセダがみんな自分らしく力を発揮できれば必ず勝てると思っているので、そこでしっかり慶大を倒して全日本につなげていければと思います。

――全日本ではどのような戦いをしたいですか

きょうのような接戦は絶対的に多くあると思うので、しっかり勝って接戦を制していきたいなと思います。あとはチームの役に立てるように頑張ります。

阪本皇子(スポ2=長崎・島原)

――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか

とりあえず全日本(全日本女子学生優勝大会)出場を決めることができてほっとしている気持ちが一番です。

――今回は先輩としては初の団体戦でしたが何か心がけたことはありますか

4年生の先輩方が最後の大会となってしまうので、先輩方を全日本に連れていこうと考えていたので自分たちが先輩という風にはあまり考えていなかったですね(笑)。

――これで全日本への出場が決まりましたがいまのお気持ちはいかがですか

国士舘大などの強豪校にはまだ負けてしまうので、全日本で同じ悔しい思いをしないようにここからまた一からやり直すという感じです。

――その強豪校である国士舘大と試合をした上で何か修正点などはありますか

試合後にコーチの先輩にアドバイスを頂いたのはパワーが足りないということでした。また最後打たれたのは自分が下がったときで、強豪校相手に下がったら絶対打たれてしまうので、そこで下がらずに勝って前にどんどん攻めていくという剣道をしていこうと考えています。

――きょう何か心がけていたことなどはありますか

とりあえず全日本出場は決めたかったので焦らないこと、そして3回戦の東京学芸大戦が一番のヤマ場だったのでそこに向けて1回戦、2回戦で必ず勝とうというのは皆で話し合いました。

――ここから早慶戦、そして全日本と続きますが何か強化したい点はありますか

やはり先ほどの話のようにパワーですね。惜しい所で終わってしまう技が多いので、そこで終わらずに全て1本を決められるように意識して練習していきたいです。

――ではまず早慶戦に向けて意気込みをお願いします

早慶戦は10連覇と続いてきているので、必ず勝利で終われるように頑張りたいと思います。

――最後に全日本に向けて意気込みをお願いします

3年ぶりの出場になるのでチャレンジャーとしてのびのび試合をしたいと思いますし、その中でも優勝という結果につながればいいと思うので残りの期間頑張りたいと思います。

川﨑茜(文1=京都・日吉ケ丘)

――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか

個人戦と違って団体戦はチームの流れなどがあって、最初は緊張してガチガチになって先輩方に迷惑を掛けた部分があったと思います。全日本(全日本女子学生優勝大会)が決まってからは緊張もほぐれて、国士舘大戦は自分の剣道ができました。しかし1本にすることができなくて、惜しい打ちが何本もあったのにそれを決め切れなかったことが今回の自分の課題であり、全日本に向けて修正していきたい点です。

――きょう何か心がけていたことはありますか

まずは絶対に相手に打たせないようにすることです。1人が負けてしまうと取り返す人がいないとチームは負けてしまうので、絶対負けずに自分が1本取るつもりで戦うことを心がけました。

――これで全日本への出場が決まりました。今のお気持ちはいかがですか

私は大学生活では団体戦は今回が初めてで、きょねんの悔しさなどはよくわかりませんが、先輩方が悔しい思いをされていたというのは知っていたので出られることは本当にうれしいです。

――個人成績としては3回戦以降引き分けが続きましたが、修正点などはありますか

さっきも言ったとおり、惜しい打ちが何本もあったのにそれを1本にできないことが多かったです。そこを確実に決めていればもっとチームは楽に勝てたし、国士舘大戦も私が取っておけば勝てたと思うのでそこはすごく悔しいです。

――前回の全日本女子学生選手権でお話をうかがったときは「これから研究されると思うので裏をかきたい」とおっしゃっていましたが、その点についてはいかがでしたか

最初の方の試合は相手が引き分けを狙ってくることが多くそこに何も打てずに終わる試合があったので、まだまだ裏をかくこともできていないし、相手が引き分け狙いで来たときの対処の仕方がまだまだだなと思います。

――副将戦や大将戦など、自分の番が終わった後で祈っている場面が多く見られました。その時はどういう思いでしたか

関東1位を目指していたし、自分が引き分けたら後ろの先輩方に勝ってもらうしかないので、私はただ必死に応援していました。

――それではまず次の団体戦である早慶戦に向けて意気込みをお願いします

まずはメンバーに入って、1年生なので思い切ってやってワセダに流れを引き寄せることを心がけて、元気よく頑張りたいです。

――最後に全日本に向けて意気込みをお願いします

全日本では絶対に優勝します。