日本拳法部

2014.09.21

第39回全・総合選手権 9月14日 大阪・中央体育館

入賞逃し悔しさ滲ませる

 つわものたちが集う全国大会。ことしも大阪で開かれた全・総合選手権にワセダからは3名が出場した。全員が4年生ということもあり学生生活最後の夏を越えている。鍛錬を重ねた拳士たちは海外からの招待選手や自衛隊など実力者がそろう中、初戦を突破。しかし入賞へのカベは厚く、石田勝希主将(スポ4=大阪・初芝立命館)の3回戦進出がチーム内最高の結果に。敗北の悔しさを滲(にじ)ませ関西遠征は終わりを告げた。

 「もうちょっと勝ちたかったです。勝てる試合ではあったので」。そう語ったのは部内唯一の女子部員である新井咲里(国教4=埼玉・不動岡)。相手は組み技を武器にして新井の前に立ちふさがった。2回戦開始から1分を過ぎた頃、足を掛けて組み敷かれるとそのまま抑え面突き一本。その後パンチで応戦、面突きを取り追いすがるも結果は判定負け。足元をすくおうとしてくる技を処理しようと場外に引き出してしまった警告一本が明暗を大きく分けた。男子の部では石田と中山拓也(基理4=智弁和歌山)が出場。中山は1回戦で先制を許したものの、その隙が生まれた直後に胴を蹴り込み同点に追いつく。積極的な攻めにも後れを取ることなく、拳の応酬となった戦いにピリオドを打ったのは中山の方だった。続いて今大会の準優勝者と会合したが、固い防御を前に思うように攻撃できない。実力の差を見せつけられる結果となり抑え面突きで勝負あり。

蹴り技を取りいれたいと語った中山(右)

 一方、石田は一回りも体格は違おうかという海外選手と向き合っていた。打撃をメインで戦ったという試合は激しい打ち合いに。両者互いに譲らず延長戦まで縺(もつ)れ込んだが、延長28秒に石田の蹴りが面に入り勝利する。そして迎えた3回戦。技がなかなか決まらず、残り時間わずかという時、石田への警告で相手に得点が与えられた。限られた時間で点を取り返すことができず0-1で勝負は終結。試合後石田は「(結果に対して)満足はしてないですね」という言葉を残した。

体格の大きな相手に立ち向かう石田(左)

 鍛錬の夏を越えて迎えた今大会。中山が「突きで一本取ることができたのでそこは良かった」と語ったように悔しさのなかにも成果はしっかりと表れていた。後期に入れば東日本大学選手権という団体戦も控えている。選手それぞれが課題を持ち、練習に取り組んでいるという環境のなか次回はチームとしての活躍に期待がかかる。

(記事、写真 田中智)

結果

▽男子

2回戦敗退 中山

3回戦敗退 石田

▽女子

2回戦敗退 新井

コメント

石田勝希主将(スポ4=大阪・初芝立命館)

――きょうの結果に対してどのようなお気持ちですか

満足はしてないですね。

――試合前のコンディションはいかがでしたか

別に悪くはなかったです。

――1回戦では判定勝ちという結果でしたが

そうですね。結構強い選手というのは聞いていたので警戒し過ぎてちょっと自分も攻められなかったのは反省点だなというのはあります。

――2回戦では海外の体格の大きな選手が相手でしたがどのように戦うことを意識しましたか

もう出入り距離をとって突っ込まれないようにというのは心掛けました。

――打撃がメインということですか

そうですね、打撃重視で。

――後期から団体戦も始まりますが夏合宿を経てチームの雰囲気はいかがですか

いまいい感じで1人1人課題を持って練習に取り組んでいるので、合宿もきつかったんですけどもその成果を出せるんじゃないかなというのはありますね。

――後期に向けてチームと個人においての目標をお願いします

個人ではやはり最後なので全国優勝して、(団体戦の)府立(全日本学生選手権)でも優勝したいと思っています。

中山拓也(基理4=智弁和歌山)

――東京都選手権でベスト4という結果を経ての今大会出場でしたが

そうですね。4年間ずっと出たいなと思っていて、4年で初めて出場できたので出場できるということがうれしかったです。

――初戦の相手は海外の選手でしたがプレースタイルなどで戦いづらいところはありましたか

海外の選手だったのでがつがつ来るかなと思っていて結局その通りでした。イメージ通り戦えました。ただ一本取られてしまったので反省はしています。

――一本取られたあとすぐに取り返しましたが相手の隙を狙いに行ったということでしょうか

構えを見ていたら一本突き蹴りを取ったら入りそうだったので思い切って蹴りました。

――前大会(東京都選手権)を終えた際に蹴りを今後取り入れたいとおっしゃっていましたが今大会で取り入れることはできましたか

突きで一本取ることができたのでそこは良かったと思います。

――2回戦の相手は準優勝した選手でしたが

そうですね。(相手の選手の試合を)ビデオとかで見たりこの前関西学院大に行った時にも見たんですけど前拳の使い方とかがうまくてだいぶ入りづらいところがありました。

――合宿を踏まえて後期新たに取り入れたいことはありますか

いま、面への攻撃で一本取ることが一番多いのでもう少し下の方にも意識を向けたいと思っています。

新井咲里(国教4=埼玉・不動岡)

――きょうの試合を振り返ってご自身の中で出来はいかがでしたか

2回戦で負けてしまったのでもうちょっと勝ちたかったです。勝てる試合ではあったので。

――きょねんと引き続き2年連続出場でしたが初戦はどのような気持ちで臨みましたか

初めて見る相手でどのような戦い方をするのか分からなかったので様子を見て確実に一本とって勝ちたいなと思って試合に臨みました。

――2回戦では判定負けという結果でしたが敗因はどのような点だとお考えですか

組みの相手に対してどうやって対処するかですね。たぶん判定負けの原因も相手を場外に引いて出してしまったというのが警告一本取られてしまって判定で不利になってしまったと思います。組みの相手に対してどう処理するのか、どうやってすぐ逃げるか、組み返すのかというのをこれからの課題にして頑張っていきたいです。

――夏合宿や関西遠征では他大学の選手と組み手の練習をされたそうですが

そうですね。名古屋の大会(全日本学生個人選手権)に向けてのいい経験になりました。

――最後になりますが、次の試合に対する意気込みは

私はいま女子選手が1人で、恐らく最後の府立(全日本学生選手権)の団体戦には出ることができないので名古屋の大会が学生最後の大会になると思います。私は4年間ベスト4というのを目標に掲げてやってきたので、今回は2回戦で負けてしまったんですけどもこれから十分に仕上げて組みの相手の処理などもして狙いに行きたいです。