ア式蹴球部

2014.09.18

関東大学女子リーグ戦 9月15日 埼玉・東京国際大坂戸キャンパス第3グラウンド

課題は残るも見事4連勝を果たす

 関東大学女子リーグ戦(関カレ)、3連勝と好調が続くワセダ。第4節の相手は東国大だ。関東女子リーグ戦(関東リーグ)後期開幕戦で苦戦した相手であるだけに、いかにワセダの力を見せつけ4連勝を狙うことができるのか注目が集まった。前半後半ともに序盤から相手の強いプレッシャーにより攻め込まれる場面が続いたものの、徐々にワセダがリズムをつかむ。MF中井仁美(スポ1=兵庫・日ノ本学園)、FW川原奈央(スポ2=兵庫・日ノ本学園)らのゴールで得点を重ね、2-0で完勝し見事4連勝を果たした。

前半終了間際に待望の先制点を挙げた中井

 今節はワセダが苦手としていたアウェーでの対戦、相手のペースに押し込まれず前半から攻めていきたいところであった。しかし立ち上がりからワセダらしいポゼッションができず、うまく流れをつかむことができない。そんな中開始5分に川原がこの日最初のシュートをPA付近から放つ。しかし惜しくもバーを越えてしまい得点にはつながらず。再び自陣でボールを失う状態が続き、DF奥川千沙(スポ1=静岡・藤枝純心)がクリアを打つものの相手にファーストボールを収められシュート打たれてしまう。その後も川原やMF正野可菜子(社3=兵庫・日ノ本学園)、DF大島瑞稀(社3=宮城・常盤木学園)らがシュートを放つが、相手の強固な守備で決定機をつくり出すことができない。苦戦しながらも、ワセダはディフェンスラインを上げていき徐々にリズムをつかんでいく。ついに前半終了間際の42分、正野の絶妙なスルーパスに反応した中井が鋭いシュートを打つ。待望の先制点を奪い、そのまま前半を折り返した。

 迎えた後半も、前半と同様に立ち上がりは自陣に押し込まれてしまう。相手にシュートチャンスを与えてしまうなど危ない場面も見られた。52分には川原がDFを2枚かわしミドルシュートを放つが、相手GKにキャッチされるなど積極的に仕掛けるも得点につながらず苦しい展開が続く。しかし70分にMF山本摩也(スポ3=スフィーダ世田谷)がいい位置でFKを獲得。得点にはならなかったものの、そこから徐々に相手陣地でプレーを展開し勢いに乗っていくワセダ。後半終了間際の89分、小野田のロングフィードを正野が頭で反らし、それをゴール前中央で受けた川原がGKをかわし冷静にゴールへと流し込む。追加点をあげたワセダは試合終了までリードを守りきり、白星を4つに増やした。

復帰戦となった小野田主将。積極的なオーバーラップで攻撃に厚みを持たせた

 今節、ワセダが苦手としていたアウェーで勝利したことはチームにとって大きなプラスとなったであろう。また今回の試合で、DF小野田莉子主将(スポ4=宮城・常盤木学園)が「立ち上がりがまだこのチームの課題」と語るように課題が明確となった。リーグ戦が進むにつれ対戦相手のレベルが上がっていく中、次節の対戦相手は関東リーグ後期2節で敗北を喫した筑波大である。今回見つかった課題を次節までに念入りに修正していき、筑波大戦でも白星を挙げてくれることに期待したい。

(記事 新庄佳恵、写真 巌 千咲)

関東大学女子リーグ戦第4節
早大 1-0
1-0
東国大
【得点者】(早)42中井、89川原 (東)
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 前所属 学部学年
GK 三田一紗代 京都精華女子 社4
DF 大島茉莉花 鹿児島・神村学園 スポ4
DF ◎4 小野田莉子 宮城・常盤木学園 スポ4
DF 松原有沙 大阪・大商学園 スポ1
DF 12 大島瑞稀 宮城・常盤木学園 社3
DF 23 奥川千沙 静岡・藤枝順心 スポ1
MF 松川智 大阪桐蔭 スポ3
MF 高木ひかり 静岡・常葉学園橘 スポ3
MF →23分 山本摩也 スフィーダ世田谷 スポ3
MF 10 正野可菜子 兵庫・日ノ本学園 社3
MF 21 中井仁美 兵庫・日ノ本学園 スポ1
FW →66分 一原梓 宮城・常盤木学園 スポ4
FW 11 川原奈央 兵庫・日ノ本学園 スポ2
◎はゲームキャプテン
監督は福島廣樹(昭45教卒)
コメント

DF小野田莉子主将(スポ4=宮城・常盤木学園)

――ご自身の復帰戦でしたが見事白星で飾りました

個人としては3試合ぶりということで、チームに迷惑を掛けてしまった分きょうは無失点で終えたいなというのがあったので、無失点で4連勝できて良かったです。

――立ち上がりは相手のプレッシャーになかなか苦戦している印象でしたが

相手が簡単に蹴ってきたのに対してハイボールやセカンドボールを相手に取られてしまっていました。守備自体も後追いになってしまいましたが、試合の中でしっかりその時間帯を耐えて自分たちのペースに持ち込むことができたというのは良かったと思うんですけど、やっぱり立ち上がりというのはまだこのチームの課題なのかなとは思います。

――前半の途中から小野田選手のロングボールを起点に良い攻撃のかたちがうまれ始めました

茉莉花(DF大島茉、スポ4=鹿児島・神村学園)のところに相手がすごくついていってて自分がフリーになっていて、相手はハイボールに対してあまり強くないという話も事前にあったので、

――

シュートまでいけているシーンは前半は多かったんですけどその中でぎりぎり決め切れないということがあったので、ここをもっと決めることができたらもっと楽な試合展開になるのかなと思います。

――後半の始めも押し込まれる時間が続いてしまいました

前半のことがあったので後半の立ち上がりは本当に気を付けようという話はあったのですが、あまり自分たちのペースに持っていくことはできませんでした。でもそこまで危ないシーンはつくらせずに守備を固めることができたというのは良かったと思うので、いかに得点を取っていくかということにもう少しこだわってやっていきたいと思います。

――東国大に対し無失点で終えられたというのは、守備陣にとって大きいのではないでしょうか

関カレ(関東大学女子リーグ戦)がはじまってから3失点してしまって首位に立っているのに失点は多い方かなというのは実感していて、これから無失点に近い試合を増やしていきたいと思っているので、きょう無失点で終えられて本当に良かったと思います。

――ワセダが苦手としていたアウェーでの勝利もまたチームにとってプラスになるのではないでしょうか

きょねんまではずっとアウェーが苦手だという意識は自分たちの中であったんですけど、ことしはそんなにアウェーで負けることもなく、苦手意識はだんだん改善してきているのかなと思います。

――これから対戦相手のレベルも上がっていく中で、次節の筑波大戦への意気込みをお願いします

筑波大は関カレの後期2節で終了間際に失点して負けてしまった相手なので、同じ相手に2度負けるということは絶対にあり得ないことなので、この前の借りは次節返したいというのはあります。あと関カレでは、他のチームに差をつけたいというか、全勝に近づけるように一試合一試合勝っていきたいなと思います。

DF大島瑞稀 (社3=宮城・常盤木学園)

――きょうの試合を振り返って

蹴ってくる相手に前半は蹴らせてしまって、こっちからもDFからのロングボールが多くてセカンドが拾えていなくて落ち着かなかったのですが、後半はこちら側からつなぐことができて相手のロングボールもこっちのボランチが競ってセカンドを結構拾えていたので良かったかなと思います。

――東国大の印象は

相手はDFから蹴ってくるというイメージがあったのと、背の高い選手がFWに出てくる、というスカウティングをしていたのですが、実際は出てこなかったので前半のうちにロングボールを蹴られても落ち着いて対処ができたら良かったと思いました。

――ワセダの得意とするサイド攻撃で多くのチャンスをつくりだしていましたが

本来ならば、自分がフリーの状態で受けてドリブルを仕掛けたかったのですが、相手がサイドに人数をかけてきていたので内に絞ってしまう部分が多かったのでもう少しサイドからドリブル突破できたらよかったです。

――アウェーで勝ち切ることができました。いまのお気持ちをお願いします。

ホームが得意でアウェーが苦手という意識があったのですが、しっかり勝ち切れてよかったと思います。

――次節は筑波大との試合です。意気込みをお願いします。

前回負けてしまっているので今回はしっかり点を決めて勝ち切りたいと思います。

FW川原奈央(スポ2=兵庫・日ノ本学園)

——どのようなモチベーションで試合に臨みましたか

4戦目ですが目標は全勝なので、気持ちを入れて、チーム一丸となって勝つことを確認して挑みました。

——前半の立ち上がりは相手ペースでした

そうですね。関カレ(関東大学女子リーグ戦)が始まってから自分たちのチームの弱いところは前半の立ち上がりだということは自覚していて、相手の勢いに負けてしまうことがあるのでそこを改善して挑まなければいけないんですけれど、きょうも同じことをしてしまったので、次はもう繰り返さないようにしたいと思います。

——1点目のシーンを振り返っていかがですか

流れが悪い中で良い形で得点まで持っていくことができて、チームの雰囲気も明るくなったので良かったと思います。

——高いポゼッションの中で点を奪い切れない時間帯が長かったですが、どのようなことを考えてプレーされていましたか

自分はFWなのでまずシュートを打つことを最優先で考えていました。入らなくてもシュートを打つことによってチームの流れが良くなるので、一番にシュートを打つことを考えていました。

——後半の立ち上がりに積極的なプレーが多く見られましたが、意識していたことはありますか

サポートを前半よりも早くして、しっかりとポゼッションをしてシュートまで持っていけるように意識していました。ボールに絡めてよかったと思います。

——相手の最終ラインをなかなか崩すことができない印象でしたが

ディフェンスラインから簡単にFWにボールを入れてしまっていたので、ハーフタイムにチームで、まず中盤を経由してからFWに当てるなり工夫してやろうということを話し合いました。後半の半分過ぎからリズムが良くなったのではないかと思います。

——2点目はご自身のゴールとなりました

オフサイドっぽかったんですけど(笑)、ラッキーだったと思います。

——具体的にどのような点が収穫として挙げられますか

今までアウェーは環境的にもあまり良くない試合があって、関東リーグ(関東女子リーグ戦)も(アウェーで)負けることが多かったので、きょう勝つことができて本当に良かったと思います。

—―修正点はありますか

前後半通して90分間の中で必ずどこかで流れが悪いときがあるので、そこをしっかりと集中して、失点につなげないようにチームで声を掛け合いながら集中力を切らさず戦えるように頑張りたいと思います。

——次戦は強豪の筑波大が相手ですが、意気込みをお願いします

FWなので泥臭く得点に絡めるように頑張りたいと思います。

MF中井仁美(スポ1=兵庫・日ノ本学園)

——きょうの試合を振り返ってみていかがですか

チームとしては立ち上がりが悪くてバタバタしてしまったのですが、時間が経つにつれだいぶ良くなってシュートチャンスもいっぱいつくれていたので、課題は残ったものの勝ててよかったです。

——きょうのご自身のプレーはいかがでしたか

そうですね、全然ダメだったと思います。

——3節ぶりのスタメンでしたがどのように試合に臨みましたか

試合に入る前に相手の裏を狙うこととシュートを狙うことを監督から言われていたのでそれを意識していました。

——徐々にワセダの流れをつくっていき終了間際には得点されていましたが振り返ってみていかがでしょうか

きょうは自分自身としては得点したことくらいしかしていないので、点を取れて良かったと思います。

——苦手としている東国大に白星を挙げこれで4連勝となりますがそれについてはどうお考えですか

チームとしてはいまいい形でずっと勝てているので、きょうコーチも言っていたのですが、最後は日体大と当たるのでそれまで白星を続けて日体大を倒せるように全員で戦っていきたいと思います。

——きょうはアウェーで勝ち切ったことはすごく大きなことだと思いますがいかがでしょうか

多分勝てたのは、相手よりもワセダのほうが勝ちたいという気持ちを強くもっていたからだと思うので、そのような気持ちを持ち続け、きょう出た課題を克服してもっといいチームにして勝っていきたいと思います。

——次は強豪の筑波大との対戦ですが意気込みをお願いします

筑波大はすごく賢いチームで守備もしっかりしているし、それを崩すような形でワセダらしいサッカーで勝ちたいと思います。