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ハンドボール部

2014.09.17

関東学生秋季リーグ 9月14日 東京・東女体大体育館

1点に泣く…悪夢の5連敗

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)も5戦目と終盤に差し掛かってきたが,早大の現状は思わしくない。この日から関東学生春季リーグ(春季リーグ)の下位チームとの連戦となり、これ以上の黒星は避けたいところ。対戦相手は春季リーグで勝利を挙げた日女体大、それでも選手たちに油断はなかった。序盤からリードを奪い試合を優位に進めるが、終了間際にミスを連発し同点で前半を折り返す。しかし後半は流れが向こうに渡ると、点の取り合いを制することができず敗戦。リーグ戦初白星を飾ることはできなかった。

 足立未奈主将(人4=東京・文大杉並)が先制点を挙げ、試合は幕を開けた。堅守速攻を披露するも、ミスが目立ちなかなか思うように点差を離すことができない。さらに19分には同点に追いつかれ、早大がタイムアウトを取るとたちまち不穏な空気が漂う。それでもタイムアウト直後に森本方乃香(スポ3=愛知商)が豪快なサイドシュートを決め、流れを引き戻す。しかしここで会場の照明が消えるアクシデントが発生。試合は一時中断となった。そこから試合再開までには約20分を要したが、選手たちの集中力は切れなかった。必死に攻め立てるが相手も譲らず、逆に終盤に追いつかれ10-10で前半を折り返す。

先制点を決める足立主将

 後半は出だしから兒玉菜夏(スポ3=富山・高岡向陵)や中村光代(スポ4=東京・文大杉並)の得点で差をつけ、早大ペースで試合を運ぶことに成功。しかし中盤4連続失点を許すと、相手に主導権を握られてしまう。なんとか1点のリードを保って迎えた後半23分、ここから激しいシュートの応酬となる。互いに一歩も譲らなかったが残り3分のところで逆転されると、そこから受身になってしまい最後まで押し切ることができなかった。土壇場の熱戦を制することができず、またもや黒星。試合後には、涙を流し悔しさをあらわにする選手もいた。

後半の出だしに速攻を決める兒玉

 この敗戦で泥沼の5連敗に陥った早大。脇若正二監督(昭50教卒=岐阜・加納)は「勝とうという気持ちが、相手のほうが強かったのかもしれない」と厳しい言葉を口にした。点差はわずかに『1』点だったが、その『1』点を取りきれないのが早大の現状を表しているのだろう。秋季リーグも残すところあと2試合。全力を出して悔いの残らない試合をしてほしい。そしてこれまでの敗北から目をそらさずチームで意思を共有することが、勝利へのカギになるのかもしれない。

(記事、写真 佐藤凌輔)

関東学生秋季リーグ
早大 21 10−10
11−12
22 日女体大
スタメン
GK 高田美沙(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 足立未奈(人4=東京・文大杉並)
CP 岡田紗代子(スポ4=愛知・名経大市邨)
CP 中田知江(スポ4=東京・佼成学園女)
CP 中村光代(スポ4=東京・文大杉並)
CP 千葉絵里子(社3=東京・文大杉並)
CP 兒玉菜夏(スポ3=富山・高岡向陵)
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コメント

脇若正二監督(昭50教卒=岐阜・加納)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

ディフェンスが駄目でした。プレーに思い切りがないという感じですね。必死にやってはいるんだろうけど、リズムが合わせられませんでした。

――接戦をものにできない原因は

メンタルですね。勝とうという気持ちが相手のほうが強かったのかもしれません。

――試合後にはどういったお話をされましたか

チームを引っ張っている4年生が一番ふがいないという話です。

――いまのチームの状態は

悪くはないけど良くもないですね。というのは、戦術としてではなくてチームとしては上がってきていると思います。それでも、勝つためにはやはり戦術といった部分も詰めていかないといけません。接戦になったときにどう勝ち上がるかっていうのは一つのテーマだったし、そういった場面をどう潜り抜けるというのがこれからの課題ですかね。

――次までに修正すべき点はやはりディフェンスですか

ディフェンスも悪くはないと思います。ワセダはリズムがとれないので、もっと強引にというか強気なプレーで接戦をものにしたいですね。競った試合になるとどうしても受身になってしまい、きょうも同点にされたらすぐ下がってしまいました。