漕艇部

2014.09.13

第92回全日本選手権 9月11~14日 埼玉・戸田ボートコース

6艇が予選、敗者復活戦を突破!

 計9艇が予選と敗者復活戦に挑んだ大会2日目。男子部は4年生同士の舵手なしペア、全メンバー新人の舵手なしクォドルプルが敗退となったものの、3艇が準決勝の切符をつかんだ。また女子部は波乱の幕開けとなった女子舵手付きクォドルプル、ルーキー木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)が勝ち進み全体としては上々の結果となった。勢いそのままに3日目も最終日につながる好レースを披露してほしいものだ。

(記事 細矢大帆)

★3艇が準決勝に進出!舵手付きフォアが接戦制す(男子部)

 前日の予選で思うようなレースができず、敗者復活戦に回った舵手なしペア。この日負ければ引退となる江原大二朗(商4=埼玉・早大本庄)と鈴木朋也(スポ4=東京・早大学院)は、準決勝進出を懸けて並々ならぬ思いでオールを握った。しかし序盤から中大に先行を許し、差を詰めることができずに2位でフィニッシュ。江原と鈴木の大学最後の夏が幕を閉じた。きょうが初戦の舵手付きペアは3位であすの敗者復活戦へ。また舵手なしクォドルプルはルーキーが奮闘するも力及ばず4位に終わり、今大会から姿を消した。

前評判を覆し激闘を演じる舵手付きフォア

 勝ち切れないレースが続く中、悪い流れを断ち切ったのは敗者復活戦に出場した舵手なしフォア。全日本大学選手権(インカレ)では敗者復活戦で敗れ涙をのんだが、その借りを返す力強い漕ぎで他艇を圧倒。男子勢では今大会一番乗りで準決勝進出を決めた。次に準決勝進出を果たしたのはこの日最も白熱したレースを展開した舵手付きフォアだ。予選のタイムで約16秒の大差をつけられていた大阪市立大、成蹊大を相手に苦しいレースが予想されたが、それに反して早大が序盤からリードを奪う。ラスト100メートルは4艇がほぼ横一線に並ぶデッドヒートとなるも、わずかに先行していた早大がそのまま他艇の猛追を振り切り、見事大接戦を制した。最後に登場したエイトは、前日の予選よりややタイムを落としたものの中部電力に次ぐ2着でゴール。あすの準決勝は「死ぬ気で漕ぐ」(青松載剛主将、スポ4=京都・東舞鶴)と意気込みは十分だ。

 あすは舵手付きペアの敗者復活戦、そしてエイトをはじめとする三艇の準決勝が行われる。きょうよりもさらに厳しい戦いが予想されるが、強い気持ちで決勝への切符をつかみ取ってほしい。

(記事 末永響子、写真 黒田菜々子)

★課題残るも、2艇が準決勝へ(女子部)

 女子部からは4クルーが出場し、死闘のレースを繰り広げた。きのうの雨に見舞われた天候から一転、晴天のなかで舵手付きクォドルプル、シングルスカルはあすの準決勝に駒を進め、舵手なしペア、エイトは敗者復活戦に回ることとなった。

 インカレでの輝かしい3連覇が記憶に新しい舵手付きクォドルプル。やはり全日本選手権でも女王の威厳を見せつける結果となった。序盤からペースをものにした早大は、その後も勢いをそのままにトップを独走する。最後まで他クルーを寄せ付けない圧巻の漕ぎを披露し、2位の中部電力と約6秒の差をつけて首位でフィニッシュ。榊原春菜(スポ3=愛知・旭ヶ丘)が「実力を出していけば決勝に行ける」と言うようにすでに視線は決勝へ一直線だ。あすの準決勝を確実に通過し、決勝で見せる彼女らの漕ぎに期待したい。

社会人との一騎打ちに挑む木下

 そして、シングルスカルは敗者復活戦に挑んだ。前日の反省として「スタートからの攻めが課題」と語っていた木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)。この日は安定したスタートを見せ、順調に艇を進める。ラストクオーター、僅差で2位につけていた早大は、大垣共立銀行の今井茉希との互いに譲らない白熱した展開に。木下は意地の追い上げを見せ、1位に躍り出る。しかし最後には社会人の粘り強いラストスパートに屈し、2位でレースを終えることとなった。準決勝以降のレースで借りを返したいところだ。また、舵手なしペアは善戦するも準決勝進出とはならず、続くエイトも明大に約1艇身の差をつけられ、共にあすの敗者復活戦に挑む。

 「良いイメージを持って決勝にいく」。そう語る辛島瑞加女子主将(スポ4=東京・富士見)の目は、勝利のみに向けられている。あす行われる準決勝、敗者復活戦は全日本選手権最終日に向け、非常に大きなカギを握る。いまこそ女王ワセダが底力を存分に発揮する時だ。

(記事 寒竹咲月、写真 黒田菜々子)

結果

▽男子部

【舵手付きペア】(予選)

C:藤川和暉(法2=東京・早稲田)S:田﨑佑磨(スポ4=茨城・潮来)B:角南友基(スポ3=岡山・関西)7分47秒18【3位、敗者復活戦へ】

【舵手なしペア】(以下敗者復活戦)

S:江原大二朗(商4=埼玉・早大本庄)B:鈴木朋也(スポ4=東京・早大学院)7分16秒78【2位、敗退】

【舵手なしフォア】

S:木金孝仁(社2=東京・早実)3:小林大河(国教4=東京・早実)2:藤井英貴(スポ2=東京・本郷)B:和田優希(教3=滋賀・膳所)6分27秒18【1位、準決勝進出】

【舵手なしクォドルプル】

S:東駿佑(政経1=東京・早大学院)3:得居亮太(法1=東京・早大学院)2:富田剣志(スポ1=愛媛・今治西)B:有田雄太郎(法1=東京・早大学院)6分27秒66【4位、敗退】

【舵手付きフォア】

C:佐藤修平(文1=秋田)S:寺田圭希(人2=滋賀・膳所)3:小坂紀夫(商4=東京・本郷)2:武田直己(基理3=東京・青山学院)B:石阪友貴(政経2=東京・早実)7分04秒13【1位、準決勝進出】

【エイト】

C:中村拓(法3=東京・早大学院)S:長田敦(スポ3=石川・小松明峰)7:青松載剛(スポ4=京都・東舞鶴)6:石田良知(スポ1=滋賀・彦根東)5:是澤祐輔(スポ2=愛媛・宇和島東)4:竹内友哉(スポ2=愛媛・今治西)3:正垣克敏(スポ4=熊本学園大付)2:内田達大(スポ1=山梨・吉田)B:石橋広陸(スポ1=愛知・豊田北)5分57秒84【2位、準決勝進出】

▽女子部

【舵手なしペア】(予選)

S:土井鈴奈(教2=埼玉・浦和一女)B:辛島瑞加(スポ4=東京・富士見)7分59秒55【2位、敗者復活戦へ】

【エイト】(予選)

C:亀本咲季子(人2=埼玉・浦和一女)S:坂内千紘(商4=東京・日比谷)7:辛島瑞加(スポ4=東京・富士見)6:田口えり花(商1=埼玉・浦和一女)5:波多野響子(教2=福岡・東筑)4:土井鈴奈(教2=埼玉・浦和一女)3:石上璃奈(スポ1=長野・下諏訪向陽)2:木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)B:三上千沙(スポ1=青森)7分00秒63【2位、敗者復活戦へ】

【シングルスカル】(以下敗者復活戦)

木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)8分30秒93【2位、準決勝進出】

【舵手付きクォドルプル】

C:奥山瑞恵(教4=東京・富士見)S:榊原春奈(スポ3=愛知・旭ヶ丘)3:土屋愛(スポ3=新潟・阿賀黎明)2:谷川早紀(スポ4=愛媛・今治西)B:佐藤紫生乃(スポ2=宮城・塩釜)7分08秒77【1位、準決勝進出】

コメント

7:青松載剛主将(スポ4=京都・東舞鶴)

――きょうのレースを振り返って

まずは(準決勝に)上がれて良かったです。ただ、敗者復活戦の中でも1位タイム狙ってて、中部電力には勝つぞってみんなで決めてた分、全然納得いかなかったというか満足する出来ではない感じですね。

――きのうのレース終えて、クルーで話し合ったことはありますか

きのうのレースは足蹴りとか切り替えの時は上がるけど、継続力がなかったというのと、あと第2クオーターと第3クオーターをもう少し粘るというか頑張らないといけないなという話でしたね。そういうところを意識しなきゃいけないなというのと、あとはきょうの敗者復活戦で中部電力を下して、1位タイムで上がるぞっていうように言っていました。

――中盤、タイム落ちが見られましたが

そこの課題をつぶすことはできなかったんですけど、(今後)できるとは思います。何でだめだったかな。強いて言うなら、ちょっと気になったのは結構周りを意識し過ぎたかなというのはあります。自分たちのペースでいままで通り練習みたいに速さを求めてやれれば良い結果が出たんじゃないかなと思うんですけど、中部電力に少し出られて、中大も割とずっと横にいて、というところでどこか2位でいいかなっていう感じがしたというか。もちろん1位になりたかったけど、漕ぎの感覚的にそう感じました。

――ラスト持ち直して競っていましたね

漕いでいた感じは中大には絶対負けないと思いました。これは何しても勝てるなって感じました。ただ、周りから見たら結構詰められている感じだったと思います。岸からも「行け、ワセダー!」みたいなのも聞こえて(笑)。これはそういうふうに見えたんだろうなって(笑)。自分的には負けるとは思いませんでした。

――あすの対戦相手についてどう思われますか

全日本で準決勝に残って、そのうち二つは予選を1位で上がってるので、並大抵のことでは勝てないかなって思います。インカレの時の方がむしろ良い漕ぎができたから、まだまだ全日本では本気を出せてないし、可能性いっぱいあるかなっていう感じで。可能性にかけてみようかなって思います。全員で集中して覚悟決めて漕げば、決勝も全然夢ではないなと思います。

――あした戦うために、きょうまでで足りないと感じたことはありますか

それはまた話し合って決めます。まあそれは内緒で(笑)。あしたのレースを見て、感じてください。

――あしたの準決勝に向けて意気込みをお願いします

死ぬ気で漕ぐだけかなと。もう1位か4位か、ぐらいの勢いで覚悟を決めて、腹くくって漕ぎます!結果はその後についてくるはず!頑張ります!

S:江原大二朗(商4=埼玉・早大本庄)

――敗者復活戦は2位となりました。率直にどんなお気持ちですか

やはり最終日まで漕ぎたかったという気持ちが強いので、いまは悔しいというか無念というか空っぽになってしまったという感じが強いです。まだ気持ちの整理がついていないです。

――前日の反省を受けてきょうのレースにはどのようにつなげていこうと思われていたのですか

きのう腹を切ってしまったのは、ブイに当たってしまってというアクシデントでした。なので、ブイに当たらないように艇を真っすぐ進めることを心掛けました。その点では今回は真っすぐ進んで、きのうの反省を生かせたと思います。ただコンスタントでずるずると相手に引き離されてしまったのが、きのうに引き続いての反省だったので、最後まで修正できずに終わってしまいました。

――レース前に鈴木選手(朋也、スポ4=早大学院)と話したことは

早慶戦からずっと乗ってきたペアだったので、なんとか1位になって、なんとか最終日まで残ろうという話をしました。

――レースプランはどういったものを考えていましたか

中大がインカレと同じクルーで、スタートが速いクルーだとは分かっていたので、まずはスタートでしっかりと食らいついて、それでコンスタントでも食らいついて、ラスト勝負に持ち込もうという作戦でした。

――そのプランからすると実際のレースはどういった振り返りになりますか

スタートから500メートルでまず1秒離されてしまって、コンスタントでもなかなか差を埋めることができずにラストスパートの時にはもう勝負をつけられてしまっていました。なので作戦は失敗に終わってしまったと思います。

――中大に先行を許して、どんな思いで追いかけていたのですか

漕いでいるときは絶対に諦めないぞという気持ちでいたので、この差を埋めてどこかで逆転できないか、逆転してやるという強い気持ちで漕いでいました。

――フィニッシュを迎える時の心情は

漕いでいる時の率直な感じだと、ここで競技人生が終わってしまうということに対しての焦りというか、言葉では表現しづらいんですが、なんとか1位に上がりたいという一心でした。

――周りの応援の声は聞こえていましたか

そうですね。みんなの応援が漕いでいてとても力になりました。

――レースの結果を受けて引退が決まりました

終わった時は何も考えられませんでした。でも、冷静に考えてみるとことし一年はなかなか結果を残せなかったんですけども、本当に良い仲間に恵まれて、大会に臨むまでの練習であったり、ミーティングであったりとかそういった一瞬一瞬が良い思い出で、すごくかけがえのない時間が過ごせたと思います。でも、やっぱり結果を残せず不完全燃焼で終わってしまうと、それまでの日々が否定されたように感じられるので、後輩のみんなには最後は良い結果を出してほしいなと感じました。

――漕艇部での4年間を振り返って

本当に漕艇部というのは縛りが多くて、大学生という最高に自由に生きられる時間にあらゆる欲望や誘惑を捨てて、日々を過ごすことになります。最初は本当につらくてつらくて仕方がありませんでしたが、いま冷静に振り返ってみると、良い日々が過ごせたなと感じます。同じ釜の飯を食って、同じところに寝て、同じ境遇に身を置いて練習をする仲間といて良い日々が送れたと思います。

――大学から競技を始められたという点ではどんな苦労があったのでしょうか

大学一年生のときは考えがすごく甘くて、未経験の人もあまりいなかったので、未経験者のパイオニアの精神でやっていきたいと思っていました。自分が先駆者となって、結果をどんどんと残していきたかったのですが、なかなかこの世界は甘くないというか。なかなか結果を残せなかったんですけども、いまの後輩にも未経験からやっている人もいます。その苦労を結果に変えて、未経験者が活躍する早稲田大学にしてほしいなと思います。

――自身のターニングポイントとなった年はありますか

やはり2年生のときにポーンと結果を出せて、その時にボートが楽しいと感じました。その時にその楽しさに気付けて良かったです。

――漕艇を通して培ったことは

体力的なことはもちろんなのですが、人間関係の面ではとても勉強になりました。特にことしの早慶戦はTRTというチーム名をつくって、目標に向かってやっていきました。そのときにすごく気をつけたのが、孤高のリーダーになるのではなく、みんなと同じ目線に立って、(サッカー日本代表の)長谷部(誠)選手のようなリーダーになりたいと思いました。相手の立場になって考えるということを学ぶことができましたね。

――最後に思いを託す後輩たちにメッセージを

僕は後輩が本当に大好きで、慕ってくれる後輩もいて、本当にすごく大好きな後輩たちです。きょう僕がこうやって結果を残せずに終わってしまって、無念という気持ちが強いので、後輩たちには僕と同じような気持ちを味わってほしくはないです。過程も大事ですが、やっぱり結果にこだわって、残り一年、二年、三年と過ごしていってほしいなと思います。

B:鈴木朋也(スポ4=東京・早大学院)

――ワセダを背負った戦いが終わりましたがいまの心境は

もう本当に悔しさしか…。大会を通じて本当に悔しさが残るレースとなってしまいましたね。

――きょうのレースを振り返って

中大と接戦になることは事前から想定していて、スタートスパートをしっかりと決めていこうと考えていました。インカレの時よりもスタートは改善されて勝機があると考えていました。しかしスタートの最初の6本がうまく決まらず、そこが大きな敗因の一つかなと思います。

――タイム自体は悪くないように感じましたが

最初の500メートルのラップタイムは平均してインカレよりも2、3秒速めることができました。そこに課題を置いていた成果が出たかなと思います。ただやはりコンスタントの精度が2週間で改善しきれなかったというのはありますね。

――江原大二朗選手(商4=埼玉・早大本庄)とは前日どのような話をされましたか

もう何が何でも最終日にいくという強い気持ちを持ちつつも、頭は冷静に落ち着いて戦っていこうと話しました。

――レースとしては悔いの残るものとなりましたか

やはり悔いが残りますね。予選レースで自分のミスから蛇行してしまって、そこから大二朗の腹切りを生んでしまい狙っていたタイムを出すことができませんでした。その結果、敗者復活戦が厳しい組になってしまったので、他の組だったら上がることができたかもしれないのが悔しいです。

――ワセダクラブからやってきてワセダ愛は強かったかなと思います

ワセダクラブで4年間、早大学院で3年間、合わせて11年間戦ってきました。今大会自体は悔しいものとなってしまいましたが、ボートをワセダの名の下で取り組めたことはすごく誇りに思いますし、やってきたことは間違っていなかったなと思います。競技力向上だけでなく、仲間や指導者の方々との出会いに感謝ですね。

――大学漕艇部での4年間は

自分は体が小さくて、エルゴの数値も同期の中で1番遅いのですが、早慶戦第二エイトでの勝利や(3年時の)初めての対校エイトに乗ることもできて、すべてがありがたい貴重な経験でした。それと同時にことしの早慶戦の第二エイトでは負けてしまいましたが、負けてしまっても一生心に残るものでした。

――あす以降のワセダにエールをお願いします

ワセダとして戦うことはできなくなりましたが、残り2日間、一現役部員としてサポートして、内田(大介監督、昭53教卒=長野・岡谷南)新体制並びに青松(載剛主将、スポ4=京都・東舞鶴)辛島(瑞加女子主将、スポ4=東京・富士見)体制を支えるべく『One WASEDA』を体現したいと思います。

2:小坂紀夫(商4=東京・本郷)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

もうちょっと他のクルーを離せたかなと思うのと、ラストに崩してしまった点が大きかったので、もう少し余裕が欲しかったかなと思います。

――きのうのレース終了後、クルーでどのようなことを話し合われましたか

きのうのレースに臨む際、ウォーミングアップが上手くいかなくて、例えばタイムマネジメントなどでミスをしてしまいました。レースに臨むメンタルができていなかったので、そこだけをもう少し改善しようと話し合いました。

――きょうのレースプランは

練習中から他のクルーを見ていても、だいたい同じような力か少し勝てるかなというように思っていました。最初に出し切りなどせずに淡々と漕いでいって、最後で少し離すというレースプランをイメージしていました。

――実際のレースでそのレースプランを実現することはできましたか

中盤で少し離れて最後少し詰められてしまったので、ちょっとうまくいかなかったのかなと思います。

――接戦でしたが、どのような気持ちで漕いでいましたか

正直(他クルーが)うっとうしいなと思って、もう少し早い段階で離れて、最後に余裕を持てるかなと思っていましたが、少しヒヤッとしたレースでした。

――全日本大学選手権からどのように調整をされましたか

他のクルーはシートを変えたりしていますが、僕たちはそういうことはせずにもう少し詰めるべきところがありましたので、例えば漕いでいる姿勢などをもっと良くしようと改善していきました。

――きょうのレースで見つかった修正点はありますか

ラストにヒヤッとしたということもあって、スパートをかけるところでも力んでしまったり、オールが深く入ったりしてバランスが崩れたので、準決勝は厳しい戦いだと思いますがそういうことがないように、冷静に余裕を持ってやりたいと思います。

――具体的にスパートはどの辺りからかけ始めましたか

レースプランだと1600メートル辺りから1回スパートして、1750でもう1回ターボのようなかたちで回転を上げてラスト100メートルでダッシュ、というようなかたちを考えていました。実際には比較的プラン通りいけたのですが、1900メートルから、ラスト100メートルの一番大事なスパートが失敗してしまいました。

――あすの準決勝への意気込みをお願いします

組み合わせがインカレとほとんど同じで、しかも同じレーンで同じ大学と対戦するので、成長したところを見せたいなと。またきょうの結果を見ればそこまで離される試合にはならないと思うので、最後にスパートを決めて勝ちたいです。

S:木金孝仁(社2=東京・早実)

――きょうのレースは他を圧倒してゴールをしましたがいかがでしたか

慶大が第1クオーターから力を入れてくると思ったので、逆につぶしてやろうと思ってこちらも最初から水中フルプレッシャーで主導権を握ろうと思いました。最初の1000メートルで勝負を決めました。

――艇上ではどんどん突き放している感覚はありましたか

正直自分はストロークサイドだったので慶大がどれくらい離れたか分かりませんでした。自分たちの艇速が出ていたので大丈夫だと思っていました。

――第4クオーターはいかがでしたか

インカレの時は後半出し切り型で行きましたが、前半に離されすぎて後半で追い付けないという失敗例がありました。そこで今回は前半出し切りにしました。前半出し切り型にするということは、後半は気持ちです。4人で漕ぎを合わせることが大切です。きのうは日大と対戦してうまくいきませんでしたが、きょうは良かったです。

――きのうのレースでは1000メートルまで日大と競っていました

格上の強敵を相手に最初の500メートルで頭を取ってやろうと思いました。ストロークの自分からどんどん水中フルプレッシャーで引っ張っていきました。最初は狙い通りにいきましたが、1000メートルでの足切りで息が合わずに差を付けられてしまいました。出だしは良かったですが、まとまりに欠けるレースでした。また第4クオーターで粘りが足りませんでした。

――きのうからきょうにかけて修正したことはありますか

きのうは1000メートルでバランスを崩してしまい艇の方向が曲がってしまいました。方向を修正している間に差を付けられてしまいました。きょうは足切りで両サイドでバランス良くがっちり決められました。

――クルーの調子はいかがですか

インカレの時よりも良いです。インカレの時はラストスパートのスプリントを強みにしていましたが、いまは一本一本コンスタントを強く漕ぐことができています。

――あすの準決勝の意気込みをお願いします

準決勝ではNTT東日本と日大と対戦します。日大とはインカレで3秒差、きのうの予選では2秒差でした。絶対倒せるレベルにあります。自分たちが持ってるものをしっかり出し切って、決勝に進出したいです。

S:東駿佑(政経1=東京・早大学院)

――きょうのレースを振り返って

岐阜経済大とはきのうのレースでも戦って11秒くらい離れていて、それ以外のクルーとも少し離れている感じだったので、きょうは厳しいレースになるということは分かっていました。そこで、レースプランをきのうから改善してやったところうまくいったので、自分たちの漕ぎはできたと思います。しかし、ラストスパートを早く仕掛けたのですが、そこで東海大が見えたものの、うまくつめきれなかったのがメンタル面でうまくいかなかったところだと思いました。でも、いままでやってきた中ではいい漕ぎができたのではないかと思っています。

――レース後の率直な気持ちは。

やはり悔しかったです。インカレのときに入賞できて、そこで慢心は生まれていなかったのですが、この全日本でどこまでいけるのかという自分たちの実力をはかるところで負けてしまい、いままでなかなか経験したことのなかった、この敗者復活戦での敗退が現実的になってしまったので本当に悔しいです。それに尽きます。

――きのうのレースを受けて4人で話し合ったことなどはありますか。

きのうは最初の500メートルに全てを懸けようと言っていました。そのため、しっかり500メートルスパートをして、最初の1000メートルでどこまでいけるかということが勝負だったのですが、前半出しすぎて後半落ちてしまうという結果になりました。そこで、今回は一新していつも通りのレースプランでやろうという話になったので、後半はしっかり上げられたと思います。でも、やはり実力の差が出てしまったかなとも思います。

――タイムに関してですが、インカレよりもだいぶ早いタイムでフィニッシュしましたが、インカレからきょうまでどのようなことを意識して練習しましたか。

インカレの時からメンバーが1人代わったので、まず全員の漕ぎを細かいところまでしっかり合わせるというところを意識してやってきました。最初はうまくいかなかったのですが、練習を積むにつれてどんどん良くなってきていると思います。また、いつでも本番を意識して練習するようにも心掛けました。

――次は新人戦になると思うのですが、意気込みをお願いします。

インカレが8位、全日本が敗者復活戦敗退ということで、全体的に見てやはり悔しいです。しかし、入部してから3、4ヶ月しかたっていなくて、正直体力を戻すので精一杯で、そこまで自分を追い込むことができなかったので、(新人戦では)どのようなクルーになるかわからないですが、まずは新人戦に向けてしっかり練習を積んでいきたいと思います。

B:辛島瑞加女子主将(スポ4=東京・富士見)

――今大会に挑むまでの3週間の取り組みはどのようなものでしたか

インカレが終わった時にペアに関してはスタート強化とスパートの精度を上げるということをやってきました。端と端を強みにする狙いですね。エイトは練習できる機会が限られていたので、シンプルに合わせて漕ごうというところを共有して練習してきました。

――ペアのレースの相手はインカレで1、2位の名古屋大、立命大でしたが、スタートで意識したことは

インカレではスタートで置いていかれてしまったことが課題だったので、最初から攻めていこうという意識でした。あとは後半ペースが落ちてしまうのではないかとかは考えずに前半から出し切っていこうとは話していました。

――そのスタートでは立命大に先行される結果となりました

他大も一本の質であったりスタートの精度は上げてきていると思っていました。それでインカレでは(名古屋大のスタートが)早いなと思ったのですが、今回はそうは思わなくなりました。勝負を掛けるのをもっと早い目にした方が良いなというのは感じました。

――考えていたレースプランと実際の差はありましたか

だいたいは一致しました。もちろん1位抜けはしたかったのですが、自分たちの強化してきたスタートがどれだけ通用するかを知りたいのが一番だったので、スタートだけでも収穫があればきょうのレースは価値があるというふうに話していました。(インカレの)決勝のメンバーが全部いたので緊張してしまうかなというのもあったので、そう話してリラックスして臨みました。

――エイトとペアの練習配分は

基本的にペアの私たちと木下(美奈、スポ1=山梨・富士河口湖)がダブルエントリーなので、基本的にその練習がメインであとはみんながオフの時や練習が終わってからエイトの練習をしました。なので、具体的にメニューを変えるのではなく、プラスして練習していたので練習量としては良い追い込みになったかたちになりますね。どちらかというとインカレの時より疲れはたまっているなという印象ですが、でもやろうというふうにみんなで決めたので、そこは想定内といった感じです。

――エイトのクルーの印象はいかがですか

私と坂内(千紘、商4=東京・日比谷)以外は全員1、2年生なので、とにかく元気が良くてすごく前向きなクルーですね。それに私たち4年生が刺激されてどんどん教えていきたいなと思える雰囲気で練習しています。

――エイトのレースの感想はいかがですか

2000メートルを漕いだのはきょうが初めてなので、本当にどうなるのかなと思っていたのですが、想像していたよりも全然良くて上出来だったと思います。体力面で心配もあった中で最後も上げられてタイムも2番だったので、そこはすごく後輩が頑張ってくれたと思います。

――途中明大に迫る場面もありましたが変えたポイントはありましたか

スパートは早く入れました。結構頻繁に攻めていきましたね。私たちのクルーはうまく切り替えが決まるので、そこは強みにしていけると思っています。

――明大に負けたその差は何だとお考えですか

メイジはきょねんもエイトで出ているクルーも多いのでそういう経験の差も出たかなと思います。あとはスタートでちょっと出られてしまったのでそこは強化したいです。

――エイトとペアの練習を同時にやっていて良かったことはありますか

ペアの方が繊細なのでそこをエイトに持ち帰って、エイトからペアにはスピード感の感覚を持って帰れていると思います。

――1日に2レースを走ることは相当な体力を要すると思いますが、体力の配分などは考えましたか

両方全力で行きましたね。きょうだけに関しては良いタイムを出せばあすの敗者復活戦で良いところで入れると思いますし、きょうは全力でした。エイトに関しては漕げば漕ぐほどうまくなるので、1位の方がペアを漕ぐに当たって負担が減るのですが、できれば敗者復活戦も出てレースを重ねた方が良いなと思っていたので、決して悪いことばかりではないなと感じます。

――それぞれの改善点は

ペアに関しては、もう少しどこでペースを変えるのかというのを話し合う必要があると思います。エイトは中盤でヒートアップしてしまったので、そこをもう少し抑えて一本の質で進みたいと思います。

――あすの2つの敗者復活戦へのビジョンはありますか

両方良い組に入れたので、相手を意識するというよりは、先ほどの改善点を試して良いイメージを持って決勝へ行くというイメージを持っています。

S:榊原春奈(スポ3=愛知・旭ヶ丘)

――きょうのレースを振り返って

予選のスタートでアクシデントがあったので、道具をしっかり整備しリギングをやり出場したので、その確認が第一でした。それに加えて、達成はできませんでしたがタイム1位を狙って、それに関してはコンディションの関係などもありましたのであまり気にしませんでした。予選では失敗してしまいましたが、あすに向けて、持ち味である落ちないコンスタントを確認できたので、全体的にいいレースになったと思います。

――きのうのレース後に何を話し合いましたか

今更ではありますが、腹を切った時にどう対応するかをクルーで統一していなかったので、きのうはすごく焦ってしまい立ち直すのに時間がかかってしまいました。今後も腹を切ることが無いとは限らないのでその確認と、きのう焦ってしまった中でもトップスピードに乗せて日体大を詰めることができたので、そのスピードをしっかりと出すことができたという確認をしました。アクシデントの原因が分からずモヤモヤしていましたが、そこまでへこまずにミーティングを終え、その後にアクシデントの原因を探し、その原因がグリップの整備不足があったと分かった次第です。

――きょうのレースについて、最後にペースを落とさずに漕ぎ切っているように見えましたが

あすの組み合わせ的にきょうの結果をタイム1位で終えたいということがありました。しかし、体力も残しておきたいということで、ラストスパートは付けませんでした。よって、コンスタントで気持ちよく伸ばしていきました。結局タイム的には納得のいくものが出なかったのであした頑張りたいと思います。

――インカレ後からストロークで漕いでいますが、何か意識していること

私だけ体格が大きいので、後ろが合わせやすいレンジとリズム感を心掛けています。

――準決勝に向けて

今大会の目標が優勝ですので、確かに後の組に比べれば厳しい組に入ったとは思いますが他チームに劣らない力を私たちも持っていると思うので、しっかりと実力を出していけば決勝にいけると思います。思いますというより、決勝にいきます!

木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)

――きょうのレースを振り返って

きょうのレースは敗者復活戦だったのですが、きのうは比較的自分のレースができなかったのできょうは少しは回復できたかなって思います。

――どのようなレースプランでしたか

きのうは結構オーバーペース気味になってしまったので、きょうのレースプランは前半攻めるのですが攻めすぎずに、中盤粘ってというレース展開をしました。2本あったので、後半はそのままのペースでいこうと意識しました。

――自分らしい漕ぎとはどのような漕ぎですか

わたしはコンスタントでの伸びを意識しているので、いままでは自分の漕ぎができて良いレースができているときはコンスタントで伸ばしてラストに持っていけるのですが、きのうはスタートから攻めてしまって得意とするコンスタントが伸ばせなかったのが課題かなと思っていました。

――きのうから修正した点はありますか

ペース配分ですね。きのうはグダグダだったので修正して、あとは焦ってしまうと前の方が分からなくなってしまうので、何個も意識しすぎないように、前だけというのを意識してやりました。

――インカレと全日本でご自身が感じる違いはありますか

そうですね。インカレでは決勝まで駒を進めることができたのですが、やはり全日本となると社会人であったり、スタートからずっと競るレースになるのでレベルの高さを実感しています。

――ラストに競った結果2位でしたが、この結果をどう思いますか

できれば1着で上がりたかったのですが、きょうはダブルエントリーしていましてエイトが午後に控えていたので、きっちり上がろうとは思っていました。上がれたのは良かったなと思います。

――エイトに関してはいかがですか

ずっとスカルオールを漕いでいたので最初すごく不安だったのですが先輩方が引っ張ってくださったので、結果は負けてはしまったのですがきょう予選を通したことで初めて2000メートルをしっかり漕げて自分たちの位置が分かったので、あしたは上がって決勝につなげていきたいなって思います。

――あしたに向けての意気込みをお願いします

まずシングルスカルは準決勝で当たっている中にインカレ2位の人もいるし、予選、敗者復活戦でわたしよりもタイムが上回っている選手もいるので普通のレースをしていたら多分勝てないのでハイペースにならない程度に前半から攻めて、途中仕掛けていってというふうにしないと勝てないので、どんどん仕掛けるポイントを増やして最終日につなげていきたいと思います。