漕艇部

2014.09.12

第92回全日本選手権 9月11~14日 埼玉・戸田ボートコース

全日本開幕!いざ漕艇界最高峰の舞台へ

 日本一を決する戦い、全日本選手権(全日本)がついに幕を開けた。今シーズンの集大成として、何としても結果を残したいところだ。男子部5種目、女子部3種目が行われた大会初日。準決勝進出を果たしたのは女子ダブルスカルのみであったものの、各々課題の見つかったレースとなった。4年生にとっては負ければ引退というプレッシャーの掛かる今大会。あすの敗者復活戦、まずは全艇勝ち上がり栄冠への道しるべを描いていきたい。

(記事 細矢大帆)

★課題を残し全艇があすの敗者復活戦へ

 初日のきょうは激しい豪雨に見舞われる場面があったものの、前回の全日本学生選手権(インカレ)よりもさらに白熱した戦いが行われた。男子部は全艇が準決勝への切符を獲得できずあすの敗者復活戦へと回ることとなった。

 最初に登場したのは男子舵手なしペア。序盤は順調な滑り出しで東京経済大との一騎打ちの展開に持ち込む。ゴール直前の競り合いの中、まさかの腹切りで大きなタイムロスを生んでしまい結果は大きく差をつけられ2位でフィニッシュ。しかしこれまで苦手としていたスタートが改善され、漕ぎの調子が以前よりよくなっているのは確かである。江原大二朗(商4=早大本庄)が「なんとか(敗者復活戦では)1位になりたい」と語るようにあすに向けての気合は十分だ。

 続く男子舵手なしフォアは序盤社会人クルーに飛び出されたものの、仙台大、日大と2位争いとなる接戦を演じた。しかし後半に勢いが落ちてしまい惜しくも結果は4位となった。あすのレースではいかに後半で粘りを見せられるかが勝負のカギとなるだろう。一方、男子舵手なしクォドルプルは全て期待のルーキーで構成されたメンバーで臨んだ。日大と岐阜経済大が前に躍り出る中、仙台大と互いに激しい競り合いを見せるもラストクオーターで失速し4位でフィニッシュとなった。

敗戦に悔しさを見せる男子エイト

 そして最後に登場したのが花形種目・エイト。社会人クルーの中でも強豪である明治安田生命とどのようなレースを繰り広げるのか注目が集まった。好スタートを切り序盤から明治安田生命と接戦を演じる。だが中盤以降じりじりと引き離されてしまい、健闘するも力及ばず2位でフィニッシュ。しかしきょうのレースを終えてあすへの課題ははっきりした。「正直全然負ける気がしない」と青松載剛主将(スポ4=京都・東舞鶴)は熱い闘志を燃やしながら悲願のエイト優勝に向けて自信満々に語った。再び社会人クルーである中部電力と当たるあすは、その反省を存分に生かしたレース展開をみせてくれるにちがいない。

 きょうのレースを終え、それぞれのクルーが敗者復活戦に向けて課題を明確にした。もう負けは許されない。あすは納得の漕ぎを見せ準決勝への切符をつかんでほしいところだ。

(記事 新庄佳恵、写真 三佐川唯)

★予選は明暗分かれる結果に

 日本一に向けてまず好発進となったのは、女子ダブルスカル。スタートで正確に艇を押し出し、上々の滑り出しを見せると、ポイントとなったのは750メートル地点。「一気に突き放し、しっかり勝負を決めることができた」(B:望月みづほ、スポ4=埼玉・大宮)と、早めの仕掛けが奏功した。その後は完全に主導権を握り、最後は余裕を持ってトップでフィニッシュ。盤石なレース運びで準決勝進出を決めた。インカレでは惜しくも2位となったこのクルー。課題となっていた二人の動きのズレを最小限にとどめ、より息を合わせた漕ぎに磨きをかけてきた。「全体的にインカレに比べて格段に良くなった」(望月)と、手応えも十分。自信を胸に準決勝でも会心のレースに期待したい。

安定感のあるレースを披露した女子ダブルスカル

 一方で波乱の幕開けとなったのが、優勝候補筆頭の女子舵手付きクォドルプル。インカレでは圧倒的な力を見せつけ同種目3連覇を達成したが、思わぬ苦戦を強いられる結果に。シートチェンジを施し、ストロークに榊原春奈(スポ3=愛知・旭ヶ丘)を据えて迎えた予選では、スタート直後にまさかの腹切り。出鼻をくじかれ、他艇に先行を許す。その後は必死の追い上げで1位の日体大に食らいつくが、終盤にかけては前半の体力消耗が響き、粘りを欠いた。最終的に6秒差をつけられての2位。コックスの奥山瑞恵(教4=東京・富士見)も「不完全燃焼」と振り返るレースとなったが、あす以降へと気持ちを切り替えた。さらに女子シングルスカルとして先陣を切ったルーキー木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)は序盤から果敢なレースを披露し、500メートルを1位で通過。しかし徐々に疲れが見え始め、6位でのゴールとなった。

 あすは2艇が準決勝進出をかけ敗者復活戦に臨み、女子舵手なしペアや女子エイトが予選への出漕を控える。インカレ総合6連覇の女王ワセダ。その存在感を今一度示したいところだ。

(記事 荒巻美奈、写真 細矢大帆)

結果

▽男子部(予選)

【舵手なしペア】

S:江原大二朗(商4=埼玉・早大本庄)B:鈴木朋也(スポ4=東京・早大学院)7分30秒54【2位、敗者復活戦へ】



【舵手なしフォア】

S:木金孝仁(社2=東京・早実)3:小林大河(国教4=東京・早実)2:藤井英貴(スポ2=東京・本郷)B:和田優希(教3=滋賀・膳所)6分29秒25【4位、敗者復活戦へ】



【舵手なしクォドルプル】

S:東駿佑(政経1=東京・早大学院)3:得居亮太(法1=東京・早大学院)2:富田剣志(スポ1=愛媛・今治西)B:有田雄太郎(法1=東京・早大学院)6分39秒46【4位、敗者復活戦へ】



【舵手付きフォア】

C:佐藤修平(文1=秋田)S:寺田圭希(人2=滋賀・膳所)3:小坂紀夫(商4=東京・本郷)2:武田直己(基理3=東京・青山学院)B:石阪友貴(政経2=東京・早実)7分17秒63【3位、敗者復活戦へ】

【エイト】

C:中村拓(法3=東京・早大学院)S:長田敦(スポ3=石川・小松明峰)7:青松載剛(スポ4=京都・東舞鶴)6:石田良知(スポ1=滋賀・彦根東)5:是澤祐輔(スポ2=愛媛・宇和島東)4:竹内友哉(スポ2=愛媛・今治西)3:正垣克敏(スポ4=熊本学園大付)2:内田達大(スポ1=山梨・吉田)B:石橋広陸(スポ1=愛知・豊田北)5分54秒91【2位、敗者復活戦へ】



▽女子部(予選)

【シングルスカル】

木下美奈(スポ1=山梨・富士河口湖)8分38秒02【6位、敗者復活戦へ】



【ダブルスカル】

S:木野田沙帆子(スポ1=青森)、B:望月みづほ(スポ4=埼玉・大宮)7分27秒28【1位、準決勝へ】



【舵手付きクォドルプル】

C:奥山瑞恵(教4=東京・富士見)S:榊原春奈(スポ3=愛知・旭ヶ丘)3:土屋愛(スポ3=新潟・阿賀黎明)2:谷川早紀(スポ4=愛媛・今治西)B:佐藤紫生乃(スポ2=宮城・塩釜)7分19秒05【2位、敗者復活戦へ】


コメント

7:青松載剛主将(スポ4=京都・東舞鶴)

——きょうのレースを振り返って

インカレ(全日本大学選手権)が終わってから全日本(全日本選手権)の予選から1位を狙っていこうという話はしていました。結果的に準決勝を決めることはできませんでしたが、入りとしては悪くないかなと。まだまだ可能性を感じられるし、課題もはっきりとしました。その中でもやることはやったかなと。スタートから200~300メートル付近でインカレの時は出られてしまうことが多かったのですが、そこでは置いていかれず500メートルでも戦える位置にはいました。ただ少しずつずれていってじりじりと明治安田生命に置いていかれてしまったなという感じです。

——インカレ以降どのように取り組んできましたか

練習自体は内田監督(大介、昭53教卒=長野・岡谷南)にも言われましたが、第2クオーター、第3クオーターで置いていかれるケースが多かったので、そこに焦点を当ててメニューを組んでいました。

——第2クオーターで少しタイムが落ちた印象を持ちましたが

少しもたついた感じはありましたね。ちょっと曲がるようなところもあって、少し落としすぎたかなというのはありますね。ただそこをきちんと修正していけばまだまだ上がってくると思います。

——逆に中盤以降に粘りを見せましたね

置いていかれて見えなくなってからだいぶ戦えるようになったなとは感じますね。きょねんとかとは違う感じがします。実際明治安田生命のコックスの声がバウの石橋(広陸、スポ1=愛知・豊田北)にずっと聞こえていたとのことだったので、そこで一気に出られるのではなく戦えていたのかなと思います。タイム落ちが少なかったのもそこが要因かなと思います。

——社会人クルーへの印象は

正直全然負ける気がしない相手ですね。今回戦った明治安田生命も自分たちが力を発揮しきれなくて、細かいところがずれたことで出られたかなというところがあったので、そこをしっかり出していければ、どこが来ようと戦えると思います。オッ盾(オックスフォード盾レガッタ)のころから勝てない相手とは感じていないですね。

——あす当たる中部電力には早大のOBも乗っていますが

もちろん負けたくないですよね。社会人にも、OBにも。

——あすの敗者復活戦に向けて

きょうの反省点を踏まえた上で勝ちにいきたいです。

S:長田敦(スポ3=石川・小松明峰)

――きょうはどのような目標を持って臨みましたか

きょうはとりあえずいままでインカレをはじめ、予選を勝ち上がれていないので、どんな相手であろうと予選を勝ち上がるということでした。結果は明治安田生命と当たって勝てなかったのですが、攻める姿勢は良かったかなと思います。

――レース展開は理想と比べていかがでしたか

前半は理想通り漕げていたのですが、後半向こう(明治安田生命)が上げてきたところで、僕らも粘れたとは思うのですが向こうの方が一枚上手で。

――明治安田生命に敗れるという結果でしたが、社会人の強さやカベのようなものは感じましたか

正直もっと相手に前半から出られると思っていました。後半抑えられてしましたが次はもっとレース展開を考えられると思うので、カベというよりは次もっとレースプランを考えていきたいなと思います。

――思ったよりも通用したということですか

もっとスパートの位置とかを変えたら違ったレースができたんじゃないかなと思います。

――徐々に離されていくというレース展開でしたが、どこで差がついたと思いますか

第4クオーターでスパートをかけてスピードが上がるのですが、そこで僕たちの方がまとまることができなかったのが敗因だと思います。

――あすへ向けての課題はそのような点ですか

きょうの全部が全部悪いわけではなかったので、きょうのようなレースプランで臨んで、どのチームも死に物狂いになるラストの部分で勝って3日目以降につなげたいと思います。

――5分54秒91というタイムについてはいかがですか

タイムとしてはそんなに良くないと思いますが、ほかのクルーの漕ぎやタイムを見るといいタイムだと思うので、そこはさらにいい漕ぎをして、いいタイムにつなげたいですね。

――あすの敗者復活戦への意気込みをお願いします

きょねんはここ(敗者復活戦)で負けているので、あすは絶対勝って決勝に残れるようにしていきたいと思います。

S:江原大二朗(商4=埼玉・早大本庄)

――きょうのレースを振り返ってみていかがでしょうか

はい、やっぱり最後に腹を切ってしまって止まったところがすごく印象深いので、あまりいい印象は残っていないです。全体を通して冷静に振り返ってみると、スタート500メートルまではインカレ3位の東京経済大さんより出られましたし、タイム自体も(1500メートルを)5分29秒で通過できていましたので、最後以外はかなりいい感じに行けたのかなと思います。

――序盤から一騎打ちというかたちになって、レースをやる上でもやりやすかったのではないでしょうか

そうですね、組み合わせを見た段階で東京経済大さんがライバルになることは想定していたので、一騎打ちは予想通りと言いますか、まさにそういった感じのレース展開でした。

――腹切れがなければあと少しというところでしたが、一騎打ちに打ち勝てなかった理由はどこにあるとお考えですか

やはりコンスタントの精度が向こうの方が高くて、レートは低いのですが、ちゃんと進むというのと、もう少し向こうの動きを合わせて戦えれば善戦できたのではないかと思います。

――勝ちたいという気持ちが腹切れにつながってしまったと

そうですね、勝ちたい気持ちというか冷静になれなかったことが、船の蛇行を生んで、最後腹を切ってしまったのだなと思います。

――同じ腹切れでも結果的に2位になったことはラッキーだと思うのですが、いかがでしょうか

漕いでいる本人としてはちゃんと漕ぎたかったという気持ちが強いんですけども、監督、コーチの方に言っていただいたのは沈をしなくて良かったね、と。ポジティブに捉えてまたあした頑張ろうと言ってくれているので、いまはもうそういう気持ちに変わっています。

――最後までゴールしきっていれば7分25秒を切るタイムではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか

負けちゃったので説得力はないのですが、漕ぎの調子はかなりいい方向に向いていると思います。スタートが苦手なクルーだったのですが、そこが改善できているので、あすはコンスタントのペースを変えればもっといいレースができると思います。

――あしたまだ敗者復活戦が残っています。意気込みをお願いします

あした1位にならないと僕の競技人生が終わってしまうので、何とか最終日に残りたいという気持ちがすごく強いです。まずは、とにかくあしたライバルの立大も含め全てのクルーにチャレンジャー精神を持って何とか1位になりたいと思います。

S:小林大河(国教4=東京・早実)

――どのようなレースプランでしたか

明らかに格上の相手だったので、最初から飛び出して、その中で余裕を持って後半レースできたらなと思っていました。

――きょうの試合を振り返って

結構予想通りのレース展開だったんですが、最終的に自分たちが崩れて最後いかれてしまったのが大きかったですね。

――後半の失速の要因は

自分たちがまとまりきれなかったです。

――天候により、何かコンディションに影響を受けましたか

割りときょうは、静水、つまりフラットでその中でも水が感覚的にいつもより軽くて、そういうのが得意なクルーだったので、コンディションは良かったです。

――インカレのリベンジとなるきょうの試合はどのような意気込みで臨まれましたか

自分が最上級生なので、後輩3人と一緒のクルーで自分を勝たせてくれようという思いは絶対あったと思うんですけど、そういうふうには漕がないでくれと言っていました。やっぱり彼らは一人のアスリートとして、らいねんはケガでできないかもしれない、マネージャーに転向してるかもしれない、色々な可能性があって、そういう意味では自分のために漕いでくれと伝えました。

――4年生として迎える最後の全日本選手権でしたが

最上級生として、自分が引っ張っていかなきゃというのはずっとあって、やっとクルーがまとまってついてきてくれるようになったかなと思いましたね。

――どのようなお気持ちで臨まれていますか

インカレであんなに負けちゃったというのもあって、インカレのときはどうしても日本一じゃないとやっている意味がないくらいに思っていたんですが、いまはむしろいつも通りエンジョイローイングで楽しんでその先に勝ちがあるんだと思います。

――あすのレースはどのようなところがカギになりますか

あした戦う、東京経済大と慶大は、第1クオーターの時点では確実にワセダの方が早いんですけど、第2、3クオーターで負けてしまっているので、ここでいかに粘って突き放せるかがキーポイントだと思います。

――意気込みをお願いします

もしかしたらあしたが引退試合になるかもしれないんですけど、でもそういうふうに気負うんじゃなくて、一本一本楽しく、その先に勝ちがあればいいなと思います。

C:奥山瑞恵(教4=東京・富士見)

――今大会に向けてのインカレからの3週間で取り組まれたことは

インカレとメンバーを変えずに全日本に挑むということで臨んできました。インカレでは優勝できましたが課題がいくつか残って、それを改善しようということでまずシートチェンジを行いました。インカレのシート順も悪くはなかったのですが、プラスアルファをつくりたいということでもっとしっくりくるシート順を探していました。それがなかなか決まらず1週間は変え続けていたのですが、その中でいまの榊原(春奈、スポ3=愛知・旭ヶ丘)がストロークのシート順に固まりました。体力面、技術面はある程度完成していたので、そのシートでしっかりと細かい部分を調整してきたという感じです。

――力を最大限に生かす方法を模索してきたのですね

そうですね。

――主な課題として捉えていたのは

コンスタントはある程度一定して伸ばしていく漕ぎができていたので、そこは生かしつつ、スタートとラストスパートのところを爆発的に前に出られるようにやろうというのをみんなで共有してきました。榊原がストロークになったことでスタートやラストでペースを上げるところで勢いが出て、後ろ3人もしっかりついていくことを特に意識していました。

――きょうのレースではそのスタートで日体大にリードを許してしまいました

スタートで3回腹を切ってしまって、その時点で艇も10秒程止まってしまったので、日体大に1艇身以上差をつけられてしまいました。そこで焦ってしまった部分もありながら気を取り直して、第2クオーターまではついていけた感触がありました。「絶対に追い付くぞ」というコールをしてもみんな一緒にまとまって迫ることはできたなと思います。ただレースプランよりオーバーペース気味で前半を過ぎてしまったので、後半ではバテてしまって日体大に離されたかたちになりました。

――やはり出だしでのつまずきが響いたと

それも一因ですし、後半での崩れにつながりました。あとはストロークのクラッチの部分に不具合があって、うまく漕げないということが起こりました。全体としては不完全燃焼でしたが、タイムとしては日体大に勝てないとは思っていないので、しっかりみんな切り替えています。

――普段は先にリードをつくるレース展開が多い中でやはり焦りはありましたか

そうですね。私自身も焦ってしまった部分もあって、第1クオーターで止まってしまった時に両脇から他大の艇が先に出ていって焦りが出てしまったかなと思います。結構攻めのコールを入れすぎてしまったので、もう少し冷静になりたいなと思います。でも漕手自身は切り替えてやってくれたので良かったです。

――あすに向けての改善点は

敗者復活戦ということで全力を出し切ってしまうと、疲労で準決勝に響いてしまいかねないので、一本一本の伸びを確認しながら少し余力を残してやっていけたらと思います。あとは前半でうまくいけば、自然と後半は勢いで気持ち良く伸ばせるというのが私たちのクルーの強みなので、前半を修正していきたいですね。

――敗者復活戦のレースへの意気込みをお願いします

あしたは敗者復活戦ということで、メンバーにとっても気負いするような相手ではないと思うのですが、油断は禁物なのでしっかりとアップから集中してまとまっていきたいなと思います。

B:望月みづほ(スポ4=埼玉・大宮)

――ついに最後の大会を迎えたお気持ちを教えてください

最後なのですが、いつも通りやろうと思っています。相方が1年生なので、私が最後であることをアピールしてもプレッシャーになってしまうと思うので、そういうことには触れずにいます。強いてあげるのであれば、最後だから楽しくやりたいなというのはあります。結果も大事ですが、とにかく悔いのないレースがしたいです。

――きょうはどんなプランで臨みましたか

インカレの決勝では、相手に出られてしまい最後詰めたのですが追い付くことができませんでした。なのできょうは500メートルで頭を取るか、相手に出られても1艇身以内にして最後は逆転しようというプランでいきました。

――レースを振り返っていかがですか

インカレの時よりも成長が感じられました。スタートを蛇行せず真っすぐ進めることができました。コンスタントの部分でも、一本一本確実に真後ろに進めることができたと思います。タイム落ちもそこまでなかったと思いますし、ラスト500メートルは結構良かったです。全体的にインカレに比べて格段に良くなった印象です。

――インカレ時と比べて成長したところは何ですか

インカレの時はスピード感は悪くありませんでした。しかし2000メートルの特に後半で、木野田(沙帆子、スポ1=青森)と私の動きがずれることがありました。きょうは二人のずれがなかったように感じられたので、それが成長点だと思います。

――序盤は相手と競っていたと思いますが。レースのポイントとなった部分は何ですか

勝負を決めたいと考えていた750メートルのところで足蹴り10本を入れて一気に突き放し、しっかり勝負を決めることができました。それまでは並んで競っていましたが、それでも余裕があって、主導権はこっちにあるなというのをいままでの経験から分かっていました。自分たちのペースであると思い、早々と決めてやろうと思ってコールをかけました。750メートルで決められたのが大きかったです。

――見事準決勝進出を果たしました

タイムが良かったので準決勝でも良い組に入れると思います。あしたの敗者復活戦での相手のレースも見て、まずは確実に決勝に上がれるように調整したいです。そしてもう一度きょうのようなレースがしたいです。

――いつも応援してくれる方々にメッセージをお願いします

数え切れない方々に応援されて、助けていただいていまの私があります。自分としては楽しんでやるのですが、皆さんに感謝の気持ちを伝えるには少しでも良い色のメダルを獲ることが一番だと思います。決勝で勝って喜んでいるところをテレビで放送されて、たくさんの人に恩返しがしたいです。

――ご両親も応援されていると思います

母は私にプレッシャーをかけないようにしてくれているので、楽しくやればいいよと言ってくれます。どんな時も応援してくれたので、全日本で勝って喜ばせたいです。レースに向かう時は楽しんでやろうという気持ちで、それに向かってテンションを上げるときにいろんな人に支えられたことを思い出せばメンタル的には一番良いかなと思います。