バスケットボール部

2012.07.01

第83回早関定期戦 6月30日、7月1日 東京・早大戸山キャンパス

歴史ある東西対決で敗北を喫す

 伝統の一戦は早慶戦だけではない。毎年関学大と行っている早関定期戦は、ことしで83回目を迎える。日本で行われているバスケットの定期戦としては、最古のものだ。2日間で2試合をこなし、結果は初日が68-68で引き分け、2日目は63-67で早大が敗れた。関学大の優勝に終わった今大会を含め、通算成績を73勝10敗としている。

 「振り出し以下のものになってしまった」。試合後、G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)の口から出た言葉が今のチーム状況を物語る。2日間を通して、早大がいまだ多くの課題を抱えていることは明らかだった。オフェンス面では、速攻の精度、シュート力の低さで得点機を何度も逃し、そこまでサイズの差がない相手にリバウンドで競り負ける。せっかくファウルをもらっても、フリースローの決定力不足が響いた。重点を置いているディフェンスは、外と中をうまく使い分けて攻めてくる相手に対応しきれない。フリーのシュートを何本も沈められたのは、2試合ともに最後の最後までもつれる展開となった要因の一つだった。

 さらに、技術面以上に精神的な部分での問題が大きいと大塚主将は指摘する。「試合に気持ちの入っていない選手がいる」(大塚主将)。それは確かに見受けられた。試合途中から疲れてくると、次第に声が出なくなり、選手間での意志疎通が曖昧に。すると、ディフェンスにもミスが生じて、失点につながりやすくなる。そういった引き締めの甘さが2日間で随所に見てとれた。関学大に優勝を明け渡したのは実に13年ぶりのことだったが、結果以上に内容の悪い前半戦の締めくくりとなってしまった。

 これで春季の公式対外試合は全日程が終了。2ヶ月後にはいよいよ関東大学リーグ戦が幕を開ける。インサイドの要であるC二宮弘憲(スポ3=福岡大大濠)がケガから復帰するのは心強いものの、1部リーグの他大学と比べて高さの劣る早大が、2ヶ月間に及ぶ大会を戦い抜くのは決して楽ではない。果たして長いトンネルから抜け出せるのか。早大にとって、試練の秋となることは間違いないだろう

(記事 冨丘太朗、写真 岩本剛志)

第83回早関定期戦(1日目)

早大

68

20-22
18-14
15-17
15-15



68

関学大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 池田慶次郎(社1=東京・京北)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本純平(スポ1=福岡第一)


 第83回早関定期戦(2日目)

早大

63

21-19
14-14
14-17
14-17



67

関学大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 池田慶次郎(社1=東京・京北)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本純平(スポ1=福岡第一)

◆結果
1戦目△早大68-68
2戦目●早大63-67
※通算成績=73勝10敗

◆コメント

G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――この2日間を振り返って感想をお願いします
やっぱり課題がたくさん見つかって、結局トーナメント(関東大学選手権)と同じ過ちを犯してしまった、早慶戦で勝っていい雰囲気で来たのにまた振り出し以下のものになってしまったという感じです。課題というよりは気持ちの問題だと思うので、(早大は)勝てるチームではないし、常に全力でやらなきゃいけないのに、なんか試合に(気持ちが)入っていない選手がいたりして。気持ちの入らない選手がいることがマイナスに働いているなという感じが、この2日間もそうだし、前期を通してすごく感じました。
――技術面よりも、まずは精神的な面で課題があるということでしょうか
そうですね。プレーの面でも技術の面でも色々あると思うのですが、まずは気持ちが乗っていかないとシュートもないし、気持ちの問題はやっぱり倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)に言われてもどうこうできる問題ではなく、自分たちで解決しなければならない問題なので。その他の技術というのは倉石さんに色々やってもらえばできるかもしれないけど、そういう自分たちでコントロールしなければいけないところができないのは課題ですね。
――気持ちがうまく入らないというのは、結果が伴わないことにも関係がありますか
結果に関してはもう過去のことを振り返っても仕方がなくて、今やるべきことというのをみんなが理解してないし、本当に1試合1試合勝つつもりでいかないとこうなってしまうので。(早大は)チャンピオンチームではないし、弱い弱いと言われていて、やろうと思えばそれなりにできるのに、やっぱり波が激しくて。きょねん以上に波が激しいので、リーグ戦でもきつくなるのではないかなと思います。
――チームが下向きの中で、日々どのようなことを考えながら練習に臨んでいますか
雰囲気良くはやろうとしているんですけど、それが違う方向に向いてしまったり、質が落ちてしまっているというか。元気があるのはいいかもしれないけど質が伴っていなくて、試合のための練習になっていないというのは監督からも言われますね。
――春季の総括をお願いします
思ったことは何もできなくて、いいかたちではなかったけど早慶戦だけ勝てたのがまだ唯一良かったです。あれで負けていたら何もなく終わってしまっていたので。いいこともあったけど悪い課題というのが出てきてしまって、ちょっと無駄になってしまった前期だったかもしれないですけど、そんなことも言ってられないです。自分がキャプテンだし、どうにかしてやっていかなければいけないなと思います。
――関東大学リーグ戦までの2ヶ月を使ってどのような準備をしていきたいですか
トレーニングをして、試合に勝つための練習というのを心掛けて、自分はもう最後なのでやるしかないし、あとはどれだけ周りを活かしてやらせるかというところです。2ヶ月間、自分もそうだしチームも自分自身が引っ張っていかなければいけないなと思います。

F藤原龍介(人4=京都・洛南)
――2日間を振り返って感じたことはありますか
前半戦の最終戦ということでやっぱり勝って終わりたかったんですけど、負けて残念ですね。
――今季はシックスマンとして出場することが多いですが特別に意識してることはありますか
倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)が僕を出す時っていうのは何か意味があると思うので、そこをしっかり考えながらプレーするということを意識してます。きょねんに比べると出場時間も短くなると思うので、限られた時間でしっかりチームに貢献していけたらと思います。
――ことしの早大はサイズで劣る分、今まで以上にチームディフェンスが求められると思うのですが
そうですね。やっぱりリバウンドが苦しいですね。きょねんはやっぱり先輩などに頼っていた部分もあるので。今は二宮(弘憲、スポ3=福岡大大濠)がケガしてるのでただでさえ小さいのにさらに小さくなってなかなか取れないですね。だから、その分ディフェンスでももっと相手に向かっていかないとダメだと思いました。
――先日の韓国遠征で感じたことはありますか
韓国の選手は軍隊的と言うか、組織的な印象を受けました。基礎の部分などもしっかりしてましたし技術でもかなり優れてましたね。今の日本と韓国の差というものをリアルに感じました。フィジカルの部分でもおそらく今大学で一番は青学大だと思うんですけど、青学大よりも強いと思います。個人としては目標にする存在です。
――前半戦を振り返っての課題とリーグ戦に向けて強化ポイントを教えて下さい
課題というのはいっぱい出てきますね。早慶戦は勝てたのですが、全体的にはあまり良かったとは思わないです。リーグ戦までの2ヶ月しっかりと鍛えていかないといけないです。小さくても負けないようなフィジカルや40分落ちることなく走り続ける体力とか鍛える部分は多いですが、しっかり練習してリーグ戦を迎えたいと思います。