野球部

2014.09.07

全早慶戦 8月30日 岐阜・夜明け前スタジアム

重信3打点の活躍で全慶大に快勝

TEAM
全早大
全慶大

 中津川市合併10周年を記念し、夜明け前スタジアムで行われた今季の全早慶戦。早大OBからも2名の選手が参加し行われたこの試合は初回、全慶大が先制する。しかし、重信慎之介(教3=東京・早実)の3打点の活躍もあり、4-1で逆転勝ちを収めた。

 ダイヤモンドを回る重信に思わず笑みがこぼれた――。自らの適時打などで逆転に成功し迎えた7回。直前の打者・佐々木孝樹元主将(平25スポ卒=現・JR東日本)が懸命に走り、併殺を阻止。攻撃を必死につなぎ止めた先輩の猛ダッシュに、重信は一振りで応えた。「甘く入ったら振ろうということは毎打席決めている」(重信)の言葉の通り、強振し高々と舞い上がった白球は右翼スタンドへと飛び込み、追いすがる慶大を振り切る2点本塁打に。快足で鳴らす普段の姿とは異なり、ゆっくりとダイヤモンドを一周する重信には充実感が漂っていた。

 打線は少ない好機を確実に物にした。好投の慶大先発・三宮舜から山田貴大にスイッチされた5回、それまで眠っていた早大打線に火がついた。先頭の河原右京(スポ3=大阪桐蔭)が安打で出塁すると、続く土屋遼太(教4=東京・早実)がしっかりと犠打を決める。得点圏に走者を進め、打順は上位打線へ。ここで重信、小野田俊介(社4=東京・早実)の連続適時打が生まれ、逆転に成功。その後、重信の一発も飛び出し、6安打で4得点と効率の良さが目立った。

3打点と大活躍の重信

 投手陣も慶大をほぼ完璧に抑え込んだ。先発はルーキー大竹耕太郎(スポ1=熊本・済々黌)。初回、先頭打者に不運な当たりの三塁打を打たれ、得点圏に走者を背負う。しかし大竹は冷静だった。「1点は仕方がないので、その後の3人を抑えよう」(大竹)。その言葉通り、1点は失ったものの後続を3人で抑える。そして7回からは復活を期す吉永健太朗(スポ3=東京・日大三)が登板。2回を無失点と上々の内容。「いまは悪いなりにしっかり投げられている」(吉永)と秋での逆襲へ自信をのぞかせている。

 投打共に盤石の内容だった。「ミスした後にフォローしてみんなで断ち切る」ことを意識していると岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)も強調した。特に投手陣はこの試合でも強力な慶大打線をわずか2安打に封じるほぼ完璧な内容。投手陣内での競争も激しさが一段と増している。6月の屈辱の早慶戦から約3か月。夏を超えて、早大はたくましく成長して戻ってきたようだ。

(記事 井上義之、写真 川口真由)

★OB勢、健闘むなしく無安打

 今回の全早慶戦には1番・佐々木、4番・大前佑輔(平22スポ卒=現・JR東日本)の二人が出場。共に現役時代同様にはつらつとしたプレーを見せたものの、無安打という結果に。それでも2四球2得点と役割を果たした佐々木は「久しぶりにワセダのユニフォームを着て、楽しんでプレーできた」と満足な表情を浮かべた。

佐々木

大前

コメント
佐々木孝樹元主将(平25スポ卒=現・JR東日本)

――慶大に勝ったということで感想をお願いします

勝ったことというよりは久しぶりにワセダのユニフォームを着て戦えたことがうれしかったです。

――現役時と同じ1番での出場でしたが

打てなかったのですが、いつも戦っている社会人とはまた違った新鮮さや、現役の時とは違う思いでプレーできました。

――2四球、2得点と1番の役割は果たしていたように感じられました

やはりヒットを打ちたかったですね(笑)。結果3タコなので、とりあえず1本は打ちたかったですね。

――またワセダとして試合に出て打ちたいという思いでしょうか

そうですね、また是非ワセダのユニフォームを着てプレーしたいですね。

――現在の3、4年生は一緒にプレーされたと思います。何か話されましたか

結構(3、4年と)話して、和気あいあいとしていて、コミュニケーションもしっかり取れました。あとは「秋もしっかり頑張れ」と話しました。

――やはりOBの方にとって早慶戦は思い出深い一戦だと思いますが

現役の時は「絶対に勝ちたい」とか「絶対に負けたくない」といった思いで気持ちで戦っていたのですが、OBとしてきょうグラウンドに立って、楽しんでプレーできたと思います。もちろん勝ちたいとは思うのですが、やはり一味違った思いを感じながらプレーしていました。

――あと2週間でリーグ戦を迎えるワセダの選手たちへメッセージをお願いします

春は早慶戦で悔しい思いをしているので、秋はしっかり慶大に勝って是非優勝してもらいたいと思います。

――佐々木選手自身の今後の目標をお願いします

後輩たちに負けないように頑張って、社会人でも日本一を取れるように頑張っていきたいと思います。

岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)

――投打がかみ合っての勝利でした

きょうは登板した投手がよく投げてくれて、しまったいいゲームになりました。

――4投手が登板しましたが一番良かったのは

みんな良かったので、誰が良かったという順番は付けづらいですね。

――打撃では重信慎之介選手(教3=東京・早実)が活躍しました

きょうは重信が3打点と、非常にいい打撃をしてくれました。本塁打はちょっと予想外ですけどね。逆風の中、しっかり振り切ったので飛んでくれました。

――リーグ戦前2週間ですがチームの出来は

まだケガ人が数名いるので、そういうケガ人が2週間の間に戻ってきてくれればリーグ戦はいい状態で入れると思います。

――求めるところからするといま何割くらいでしょうか

うーん、6割か7割くらいだと思いますね。

――現在のチームのいい点は

守りですね。ミスは出るのですがミスした後にフォローしてみんなで断ち切るということでやっていますので。1イニングの失点というのを1点、2点でなんとか止めようと話しているのですが、現時点ではよくできていると思います。

――いい投手が次々と出てきて逆にやりくりに困るくらいではないでしょうか

まあリーグ戦はまた別物なので。オープン戦のように簡単にはいかないのですが、そこは状態のいい投手をベンチ入りさせて登板させるということになると思います。

――北濱竣介投手(人1=石川・金沢桜丘)が最近好投を続けています

きのう投げましたが、いい投球をして無失点に抑えてくれました。1年生が大竹(耕太郎、スポ1=熊本・済々黌)、柳澤(一輝、スポ1=広島・広陵)、北濱とこの三人がよく頑張ってくれています。

――北濱投手はどういう選手だと評価されていますか

粘り強く投げてくれますので、ピンチになっても辛抱強く低めに低めにボールを集めてなかなか失点をしないという粘り強い投球が彼の特徴だと思いますね。

――打撃面はいかがでしょうか

打撃は当たっている人もいれば当たっていない人もいるし、当たる日もあれば当たらない日もあるからこれはあてにならないね。ただ、いい投手が来たときには何とか出塁していくことを意識しています。出塁するということにおいては安打も四球も同じですからね。とにかく粘って粘って、安打でも四球でも失策でも出塁してそこから好機を広げていくということを重視していますね。

重信慎之介(教3=東京・早実)

――5回に同点適時打を放ちました

打ったのはカーブでした。得点圏だったので何とか(走者を)返したいと思い打席に入りました。カウントが1ボール2ストライクだったかな。どの打者にもカーブを投げていたので、カーブ一本に張っていました。ちょうど来たので、うまく打てました。

――本塁打は久しぶりだったと思いますが、いかがでしたか

気持ち良かったです(笑)。初球の甘く入ったストレートでした。甘く入ったら振ろうということは毎打席決めているので、それがうまく角度良く打つことができました。本塁打を狙ったわけではありませんでした。

――最近調子も上がっているのではないでしょうか

そうですね、最近調子がいいですね。毎試合2本ぐらいヒットを打っているので、このまま調子を維持できるといいですね。体のキレがいいということはあると思います。ケアもしていただいているので。

――この夏はどういったことを意識して練習されていますか

とにかく2番打者なので、自分が目立つとかそういうことは考えずに、後ろにつなぐということだけを考えています。ヒットでも四球でも死球でもエラーでも何でもいいので、自分が塁に出てチャンスをつくっていく。自分が塁に出れば、足があるので相手も警戒して、次の打者にストレートが多くなったりするので、とにかく相手の嫌がられることをやっていく。地味ですけど、そういうことを意識しています。

――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

全勝します。 –

吉永健太朗(スポ3=東京・日大三)

――きょうの投球を振り返って

ちょっとケガをしていて実戦から離れていたのですが、久しぶりにこういうお客さんのいる中で投げられて良かったです。

――直球が低めに決まっていました

はい、良かったです(笑)。

――変化球の調子はいかがですか

変化球もいい感じなのでもうちょっと…。でもきょうは中継ぎだったので長いイニングだったらもっと組み合わせて投げていきたいと思います。

――2イニング目で得点圏に走者を置いたときはどのようなことに注意して投げましたか

走者がいないときはどんどんカウントを取りにいくのですが、走者がいるときは厳しいコースをしっかり狙って投げようと思いました。

――この夏重点的に取り組んできたことは

自分に自信が持てなくて、フォームがバラバラだったのが理由だったのですが、そこをいろいろ改善できるように取り組んできました。

――先日の福岡ソフトバンクとのオープン戦では久しぶりに先発しましたが、先発に対するこだわりというのは

そうですね、先発で勝ち星を付けられた方がいいという思いはあるのですが、どうなるか分からないので任せられたところをしっかり投げられるようにしたいと思います。

――現在の仕上がりはどのような感じでしょうか

まだちょっとムラがあるのですが、いい時は良くて、でもいまは悪いなりにしっかり投げられるようになっています。

――あと2週間でシーズン開幕ですが、どのようなアピールをしていきたいですか

先発やりたいという思いはあるのですが、できなかったらできないなりにしっかり投げて、いままで結構足を引っ張ってきたのでチームに貢献できるようにしていきたいと思います。

大竹耕太郎(スポ1=熊本・済々黌)

――きょうの投球はいかがでしたか

最近、東北遠征での試合から調子がいいです。先頭の打者に関しては三塁打になりましたが、自分としてはポジティブに捉えています。

――打ち取った当たりだったということでしょうか

そうですね。きょうは終始、直球で相手を詰まらせていたので、自分の中では調子が上がっているとは思います。

――1回のピンチの部分はどういう心境でしたか

とりあえず1点は仕方がないので、その後の3人を抑えようという気持ちで投げました。そのままずるずる引きずらなかったのが、きょうは良かったと思います。

――遠征が続いていますが

入学した頃よりも、野球に集中できるようになりました。そういった意味ではトレーナーさんに毎日ケアして頂いたりしているので、疲労を取りつつ、練習で高めることができています。

――1年生では、柳澤投手や北濱投手も最近活躍されていますが、刺激になりますか

同学年同士で高めあいながら、最近はよく登板しているので、1年生ですが上級生を支えるぐらいの気持ちで頑張りたいと思います。

――リーグ戦に向けて一言お願いします

たくさんの応援してくださる方々がいらっしゃるので、期待に応えられるように自分のできる仕事をしっかりとして、リーグ戦優勝に貢献したいと思います。「