バスケットボール部

2014.09.07

第64回関東大学女子リーグ戦 9月6日 茨城・筑波大学中央体育館

残り10秒の逆転劇。意地を見せ3つ目の白星獲得

 先週の筑波大戦を2つの白星でスタートし、関東大学女子リーグ戦制覇へ勢いづく早大。手強いライバルとの戦いを控えるいま、順当に勝ち進んでおきたいのがこの専大戦だ。思うようなプレーができず序盤からリードを奪われる状況ではあったが、後半で波に乗り一気に追い上げる。1点差で迎えた試合終了間際にレイアップシュートを決め、60−59と逆転に成功。刹那の逆転劇に、早大ベンチは歓喜に沸いた。

 F関根彩乃(教3=千葉・昭和学院)のスリーポイントシュートで先制点こそ奪うものの、その後は専大に主導権を握られた。大黒柱C桂葵(スポ4=愛知・桜花学園)を徹底マークされ封じられると、早大は攻撃の軸を失う。ディフェンスから流れをつくろうとするも、専大はスペースを使った巧みなスクリーンプレーを生かして得点を重ねる。出だしの重さが拭い切れず、第1Qでスターティングメンバー4人を入れ替えるという思わぬ展開に。層の厚さを生かしてメンバーチェンジでリズムをつくって対抗するが、第2Qに入っても流れは変わらず。リバウンドでは早大に分があるものの、9分間でわずか2得点に留まった。その後は途中出場のC林靖子(社1=福井・足羽)がアグレッシブに1対1で攻めて4点を得るが、スコアは22−36、第2Qだけで見ると6−13と早大らしさを欠き、ペースを取り戻せないまま試合を折り返す形となった。

林の積極的なプレーが流れを変えた

 しかし第3Q、F根岸夢(スポ3=東京成徳大)のシュート、関根のスリーポイントシュートを皮切りに早大の猛反撃が始まった。林が必死にルーズボールに食らいつきマイボールにすると、G中村和泉(社2=山口・慶進)の好アシストを林がゴールにねじ込む。ディフェンスで相手のミスを誘うと徐々に流れが早大に傾き出した。関根がゴール下で3人に囲まれるもステップワークでマークをかわし、早大の連続11点目を演出。一時は16点の差をつけられたが41−44と3点差にまで詰め寄り、勝負は最終Qへ。

 第3Qの流れを継続したい早大であったが、相手も簡単には逆転を許さない。一進一退の攻防のなか、残り2分で林がフリースローを2本沈め55−57と2点差に詰め寄る。ここでG神﨑由香主将(スポ4=福岡・中村学園女)が相手をフロントコートに入れさせない気迫のディフェンス。しかしそれでも2点を奪われ、残り1分で55−59と4点差。専大は攻撃に時間をかけ、無情にも残り時間が減っていく。残り10秒。早大の反撃もここまでかと思われたが、ここで放たれた中村のスリーポイントシュートがゴールネットに吸い込まれ、スコアは58−59に。すかさず専大ベンチはタイムアウトを要求。1点差に詰め寄ったものの、残り6秒で専大がフロントコートでスローインという絶体絶命のピンチは変わらず。しかし早大ディフェンスは、この瞬間凄まじい集中力を見せた。プレッシャーディフェンスで相手を焦らせる。その一瞬の隙を逃さず、根岸がハーフライン付近で相手のボールを奪う。会場全体が息をのんだ。そのままゴールに突き進み、レイアップシュート。ボールがリングをくぐり、試合終了のブザーと同時に割れんばかりの大歓声が起こった。

窮地で力を発揮した根岸

 「一瞬負けを覚悟した」と萩原美樹子ヘッドコーチ(平17二文卒=福島・橘)が振り返るように、まさに劇的勝利といえるであろう。しかし、序盤から相手に主導権を握られてしまったことも事実だ。そしてその原因は「立ち上がりの重さにある」と萩原ヘッドコーチ。以前から課題となっていた試合の立ち上がりが、きょうの苦戦の大きな原因となってしまった。あすも同じく専大との対戦となる。リベンジに燃える相手を再び打ち負かすためにも、まずは目の前の課題を片付けていくしかない。きょうの熱戦で得た収穫を生かし、今度こそ快勝を挙げて次につなげてくれるはずだ。

(記事、写真 宮西祐香子)

第64回関東大学女子リーグ戦9月6日(vs専大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

16 19 19 60
専大 23 13 15 59
◇早大スターティングメンバー◇
G#14 神﨑由香(スポ4=福岡・中村学園女)
PG#15 本橋菜子(スポ3=東京・明星学園)
F#11 根岸夢(スポ3=東京成徳大)
F#18 関根彩乃(教3=千葉・昭和学院)
C#25 桂葵(社4=愛知・桜花学園)
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コメント

萩原美樹子ヘッドコーチ(平17二文卒=福島・橘)

――前半で悪い流れになってしまった原因は何でしたか

二つあると思っていて、一つは、うちのオフェンスは桂(葵)が中心になっているのですけど、そこがきょうは非常に上手く守られていて。インサイドアウトが機能しなくて、全体的に上手くいかなくて、どうしようどうしよう、みたいになっちゃったというところが一つあったと思うんです。もう一つは、疲れがちょっと溜まってきているな、という感じがあって。やろうとしているんだけれども、なかなかコンディションなんかの問題もあって上手くいかないということもありますね。

――第1Qでスターティングメンバー4人を入れ替えるという状況になりましたが

ちょっと重いんですよね、スタートの子が。ちょっと重いので、そのときは軽く流れを変えるために、そういうメンバーに入れ替えて、流れをつくってから行こうと思っていました。

――第3Qでは、スタートではない選手が追い上げに大きく貢献しました

そうですね。きのうあたりの練習でも、そのスタートではない選手の方がすごく良かったりもしていたので。そういう意味では、練習通りだと思います。

――第4Q最後のタイムアウトではどんな話をしましたか

時間もないので、なるべく早いうちに引っ掛けて、取れるなら取りなさい、と。だめなんだったら、(ボールが)入った時点でファウルに行け、という指示をしていました。ファウルに行ったのが逆に上手いこと取れたので、良かったのかな、と思います。

――試合後には選手にどんな声かけをされましたか

いやもう、本当によく頑張ったということは言いました。本当きょうは負けを一瞬覚悟したので。そういう意味では選手は本当によくやってくれて。よく食らいついてくれて、逆転はよくできすぎだなと思うんですけど。頑張ってくれたな、と。

――あすに向けて、どんなことを修正していきますか

出だしがやっぱりちょっと重いので、プレーヤーはもっと思い切って自分のプレーをすることと、もう一つは、相手のディフェンスがすごくトリッキーで、ボールを取るというディフェンスなので、それに対して、取りに来たら裏をつくとか、スイッチで取りに来たらスクリナーがやることをやるとか、そういうところの指示を一つ一つできるようにしたいなと思います。ディフェンスももちろんやられているんだけれども、オフェンスでもうちょっと点数を取れると彼女たちも安心できると思うので。

C林靖子(社1=福井・足羽)

――きょうの試合を振り返ってみて、いかがでしょうか

最初は重い、走れていない、ということを試合中からずっと言われていて。あまりいいオフェンスにつなげられていないということだったので、交替して出たときは、オフェンスでリングに向かっていくということを自分的には意識しました。試合中にも言われたんですけど、「自分と戦っている」というところがみんなにあって、自分じゃなくて、「相手と戦っている」ということをみんなで意識していました。

――第3Qの追い上げでは大活躍をされました

、相手のディフェンスは接触があまり好きじゃないということがビデオを観て分かっていたので、自分はゴール下でポストアップを一つ一つ狙っていこうと思っていました。それと、ミドルの方にターンするとディフェンスが寄ってくるので、なるべくベースラインの方から攻めていこうと思っていました。

――試合を通して、きょうは早大がリバウンドを制しているように見えましたが

試合の勝敗を決めるのはリバウンドと言われているので。相手がオフェンスリバウンドに飛び込んでくるということは練習でアジャストしていたので、ボックスアウトして自分たちがディフェンスリバウンド取れるようにするということと、オフェンスリバウンドもできると思ったので、飛び込んでやっていきました。

――夏の間は、個人的に課題にしていたことは何ですか

自分はセンターのポジションでやっていて、ディフェンスのときに全部が見えるので、スクリーンに行ったときの声とか、あとはポジション移動で、逆サイドにボールが展開されたときにすぐに寄るとか、そういったディフェンスを中心に練習してきました。

――このリーグ戦を通して個人的に課題にしていることは何ですか

交替で出たときには、流れを変えるということで、自分のできる役割を一つ一つ果たして、チームに貢献できるようにしていきたいと思います。

――あすに向けての意気込みをお願いします

あしたは相手もアジャストしてくると思うので、そこは慌てずに一本一本落ち着いて、自分の得意なプレーとか、リバウンドとか、そういう地味なところもコツコツ頑張っていきたいと思います。