バスケットボール部

2012.11.06

第88回関東大学リーグ入れ替え戦 対国士舘大 11月6~8日 東京・代々木第二体育館

入れ替え戦を制し、早大の1部残留が決定!

 張りつめた緊張感が会場全体を包みこむ――。関東大学リーグ戦(リーグ戦)1部で8位に終わった早大は、2部3位である国士舘大との入れ替え戦に臨んだ。3回戦中2勝したほうが勝者となる入れ替え戦は、1戦目を早大が、2戦目を国士舘大がそれぞれものにし、運命の3戦目を迎える。1部残留か、2部降格か。チームの今後を占う大事な一戦は、最後まで粘りきった早大が74-63で勝利。これにより早大の1部残留が決定した。

 1戦目、早大は出だしから順調に得点を重ね早々にリードを奪うと、その後も一定の点差をキープする。絶対的司令塔のG大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)を温存しながら最後まで相手を寄せつけず、72-56で先勝。決して良い内容のゲームとは言えなかったが、まずは価値ある1勝を手にした。しかし2戦目、今度は立場が逆転する。序盤、F河上宗平(人3=京都・洛南)の連続スリーなどで上々の立ち上がりを見せるが、その直後から国士舘大の巻き返しが始まった。勝負所でシュートを次々に決められると、早大は自分のペースを見失ってしまう。差を埋めようと必死にゴールへ攻め込むが、勢いに乗った相手ディフェンスを打ち崩すことができない。後半に入っても流れは変わらず、第3クォーター(Q)途中からG大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)を投入するものの、早大がその時背負っていたビハインドはすでに20点以上。大塚主将が奮闘しても差は一向に縮まらず、そのままタイムアップ。58-82で完敗したためこれで1勝1敗のイーブンとなり、勝負の行方は3戦目に委ねられた。

 3戦目は大塚主将をスタメンに抜擢。今季最大のヤマ場で、チームの運命は彼に託された。第1Q、相手エースをファウル3つで引き下がらせると早大が優位に立つ。第2Q序盤でここぞとばかりに激しいディフェンスを仕掛け、速攻で流れを掴みかける。一方の国士舘大も外からのシュートで食らいつき、32-30で後半へ。大事な第3Q、F木村晃大(スポ2=京都・洛南)のスリーなどで早大がわずかにリードを広げ始める。リバウンドも機能し、途中得点源の河上が退場するアクシデントがあっても、G池田慶次郎(社1=東京・京北)、F山本純平(スポ1=福岡第一)がきっちり仕事をして最終Qにつないだ。10点以上リードして迎えた第4Qも気の抜けない戦いは続く。それでも河上の渾身のシュートブロックや大塚主将の的確なアシストで相手の追い上げを阻止。残り1分で5点差まで詰め寄られる場面もあったが、最後は落ち着いて加点し、74-63で試合終了。早大が3日間に渡る激闘を制した瞬間だった。

 選手たちは皆コート上で抱き合いながら、安堵の表情を見せた。ケガを抱えながら安定感抜群のゲームメイクでチームを勝利に導いた大塚主将はこの試合10アシストをマーク。「久しぶりに緊張した」と話すエース・河上はチームトップとなる31得点の大活躍だった。また、それ以外の選手たちも各々しっかりと役割を果たし、今回1部残留を守ることができた。反省することのほうが多かったリーグ戦。この教訓がチームの成長に必ずつながると信じたい。そして次に選手たちが目を向けるのは全日本大学選手権(インカレ)。今季最後にして最大の学生大会は、一度負ければ終わりの厳しい戦い。初戦からまったく油断できないが、リーグ戦を通して培った経験を武器に、一つひとつ勝ち上がっていきたいところだ。

(記事 冨丘太朗、写真 近藤万里奈、森健悟)


第88回関東大学リーグ入れ替え戦1日目

早大

72

19-9
21-14
20-23
12-10



56

国士舘大
【スターティングファイブ】
G 木澤義椰(人1=京都・洛南)
G 池田慶次郎(社1=東京・京北)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 平野哲朗(人2=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)


第88回関東大学リーグ入れ替え戦2日目

早大

58

18-25
8-14
16-27
16-16



82

国士舘大
【スターティングファイブ】
G 木澤義椰(人1=京都・洛南)
G 池田慶次郎(社1=東京・京北)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 平野哲朗(人2=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)


第88回関東大学リーグ入れ替え戦3日目

早大

74

10-17
22-13
19-10
23-23



63

国士舘大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本純平(スポ1=福岡第一)

◆コメント
G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――1部残留を決めた今の気持ちは
安心しました(笑)肩の荷が下りたというか…まだ大会はありますけど最低限のことはできたと思います。
――スタートとして久しぶりに長時間プレーしましたがケガの状態は大丈夫ですか
正直まだ全力でできる状態ではないです。ダッシュもできないですし、サイドステップもまだ全然踏めない状態の中で、ある程度は自分の中でコントロールしながら相手にばれないようにやったって感じですね。
――第1戦目では後輩たちが頑張ってくれましたね
とても後輩が頑張ってくれて、次の日も僕なしでもこのまま終わるんじゃないかなと思いました。
――第2戦目で敗れたあとチームで何か話し合いはしましたか
倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)からもこれじゃダメだと怒られて自分たちでも話し合いました。入れ替え戦は正直気持ちの部分がほとんどだと思うのでまずは気持ちを持つことと、あとは細かいゾーンに対してのアタックに関してとかは何人かで話し合いましたね。
――きょうの試合ではF河上選手(宗平、人3=京都・洛南)が勝負所で決めてくれていました。まさにエースの働きだったのでは
そうですね。あいつも入れ替え戦のやらないといけないところとかは知っていますし、今シーズンはあいつがずっとエースというかたちでやってきたので。ブレイクや1対1もそうですし、スリーやジャンプシュートも全部良いところで決めてくれて信頼できる後輩だなと改めて思いました。
――これでリーグ戦を終えましたが振り返ってどうだったでしょうか
チームとしてはベスト4目指してやってきて前半良いスタートは切れたのですが、中盤から後半は何が噛み合わなくなってきたのかが自分でも分からず、入れ替え戦含め本当に苦しいリーグ戦でした。でも、その中で下級生がよく頑張ってくれました。
――2週間後には全日本大学選手権(インカレ)が始まりますが、意気込みをお願いします
リーグ戦残り2週間のところから僕自身がケガをしてチームに迷惑をかけて、キャプテンが何やってんだと自分自身でも思いました。ケガを少しでもはやく治して、もう一度自分らしい、ワセダらしいバスケットをしてインカレではもう一度爆発して自分らしく終われたら良いなと思います。

F河上宗平(人3=京都・洛南)
――無事1部残留を決めることができましたが、いまのお気持ちは
入れ替え戦に行くきっかけを作ったのが自分たちで、そこに関しては本当に情けないというかあまり納得いかない部分もあったんですけど、でもこうやって勝てたのは嬉しいです。
――入れ替え戦の3日間を振り返って
1戦目はちょっと緊張したんですけど、ワセダらしさが出ていたと思います。いつもと違うメンバーで臨んで、それでも良いところが出ていました。2戦目は経験不足もあって、相手を止められずにいいようにやられてしまって敗戦というかたちになってしまったんですけど、それでもきょう勝てたのは本当に良かったなと思います。
――3戦目に突入した時は、体力的にも精神的にも苦しかったのでは
いや、実際トレーナーも夜遅くまでケアしてくれて体のほうは大丈夫だったんですけど、久しぶりに緊張したというか、きのうの夜とかもすごく緊張していて。でもその裏方で支えてくれている人たちや応援してくれている人たちのためにも、きょう何としても勝とうと思っていたので良かったです。
――第2戦途中から出場したG大塚選手(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)は事前の練習には参加していたのでしょうか
いや大塚さんはまったくチーム練習には参加していなくて、やっぱりあの人はすごいなと(笑)きのうと自分のやっていることは変わらないんですけど、大塚さんがゾーンをかき回して僕にシュートを打たせてくれたので、本当に4年生の力を感じました。
――次はいよいよ全日本大学選手権(インカレ)が控えていますが、意気込みを
勢いもあると思いますしすごく気持ち良くなってきている部分もあるので、監督にも言われたんですけど、このチームはまだまだできるチームだし、インカレで初戦から難しい試合が続くと思いますけど、ワセダらしさを出して頑張っていきたいと思います。

F木村晃大(スポ2=京都・洛南)
――1部残留が決まりました。今のお気持ちを聞かせてください
すごく苦しい試合にはなりましたけど、最後は自分たちの力を出し切って、接戦にはなりましたが、しっかり勝てたことはよかったと思います。
――初戦の勝利でこのまま連勝するのではないかと思われた所でのきのうの敗戦がありました。チームの雰囲気はどうでしたか
1戦目はしっかり自分たちのやることをやろうということで気合いが入っていて、スコアでも離せて勝てました。2試合目で倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)にも注意をされていたのですが、余裕が生まれたというか少し緩みが出てしまって。緩みが出たことでチームがちょっとバラバラというかやっていることが違う感じになってしまったのですが、最後は1部に残るという強い決意を自分たちの中でして、プレーした結果残れたのでよかったと思います。
――初戦はG大塚選手(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)不在のなか、チームに指示を出しながらゲームリーダーとしての木村選手の活躍があったと思うのですが、初戦を振り返ってみていかがですか
初戦は1、2年とF河上さん(宗平、人3=京都・洛南)という若めのメンバーでその中で自分はことしスタートから出ていたので、河上さんと一緒に引っ張っていこうという気持ちがありました。しっかり下級生にも声をかけて引っ張っていこうという自覚はあったので、そこは自分で意識したところですね。
――リーグ戦を振り返って木村選手自身の感想を聞かせてください
リーグは長くてきつかったですけど、自分たちのいいところを出せた時もあれば、最後みたいに負けが続いてダメなところもありました。でも、そういうところを強くしていかないと今後上に行くことはできないと思います。ことし一年いい経験をできたので来年同じことをしないように自分たちでしっかり、もう一度チームとして頑張っていきたいと思います。
――次は全日本大学選手権(インカレ)です。目標と意気込みを聞かせてください
インカレでは今の気持ちを忘れずに、戦う気持ちを前面に出して一つでも多く勝てるようにしていきたいと思います。

F山本純平(スポ1=福岡第一)
――1部残留が決まりましたね
めちゃくちゃ嬉しいです。
――1戦目の圧勝から、あと1勝が遠かったですね
2戦目負けてから、そのまま勢いで3戦目ももっていかれるのではないかと。今日の1Qはめちゃくちゃ緊張しました。
――きょうは大事な試合でスターターでしたが、いかがでしたか
1戦目全く出なかったので、心の準備ができてませんでした。
――きょうの試合で2Qはディフェンスが冴えてましたね
G大塚さん(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)たちが声をかけてくれて、しっかりやろうとみんなで頑張れました。
――前日では負けていたリバウンドも競れていたと思いますが
そこも倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)が指示をくれたのでみんなでできたと思います。
――きょうの最大の勝因は
大塚さんたち4年生の力だと思います。
――リーグ戦を振り返って
あんまりいい結果ではなかったですけど。大塚さんのケガとかでメンバーが欠けることがあったんですけど、そこで控えの選手までちゃんと試合に出て、やれるようになったと思います。入れ替え戦を経験して、また成長できたと思います。
――次のインカレに向けて
やれることを全力でやりたいです。